回線速度を上げる方法はある?デバイスの再起動などを試して快適にネットを楽しもう

通信ノウハウ 通信速度 トラブル

近年はご自宅でインターネットを活用しながら過ごす方が多く、インターネット速度の重要度が増してきています。

インターネットの回線速度が遅ければ、データのアップロードやWebの閲覧もままならず、快適な利用は行えません。「インターネットが遅い」と悩む状況を改善するためにも、これから取り組める対策を知っておきましょう。

本記事では、インターネットの速度が遅いことに悩んでいる方に向けて、回線速度の重要度や具体的な改善案を解説します。すぐに試せる簡単な方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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記事サマリー

回線速度と通信速度の違い

インターネットの速度を上げたいと思い調べているなかで、「回線速度」や「通信速度」という言葉を目にしたことがある方は多いでしょう。

回線速度と通信速度は似ている言葉ではありますが、厳密には違いがあります。

回線速度とは、データ通信のやりとりを担う基地局からONUやモデムまでの通信能力をさし、回線が1秒間に転送できるデータ量をあらわします。

一方、通信速度は、インターネット通信を行う際、1秒間にどれだけのデータ量が転送されているかを示す言葉です。

つまり、回線速度という大枠があり、通信速度はその範囲内に収まるものなので、通信速度が回線速度の上限を超えることはありません。

このことから、回線速度を上げるには、今使っている回線より通信能力のキャパシティが大きい回線に乗り換える一択となりますが、通信速度であれば、インターネットの速度を改善させるために試せる方法があります。

以降の見出しでは、通信速度を上げるために実践できる方法の詳細を説明するので、インターネットにつながるのが遅いと感じており不満に思っている方は、ぜひ参考にしてください。

通信速度を上げるためにまず試したい3つの方法

インターネットの速度が遅いと感じる場合、「回線に問題がある」と考えることが多いと思いますが、インターネットの速度を左右する要素は非常に多くあります。ONUやモデム、ルーターといった周辺機器も、通信速度に影響を与える要素の1つです。

まずは、これらの身近な要素から見直してみましょう。「とにかく早く通信速度の遅さを改善させたい」という方に向けて、すぐに試せる簡単な方法を3つ紹介します。

デバイス(ONU・ルーターなど)を再起動する

インターネットに接続するために必要なデバイスは、再起動することで通信状況が改善するケースがあるため、はじめに各デバイスの再起動を試してみましょう。

配線の構造はご家庭によってまちまちですが、コンセント側からONUやモデム、ルーター、各種デバイス(パソコンなど)の順に配置されているのが一般的です。

まずは、配線の下流に配置しているパソコンから、ルーター、ONU・モデムの順番に電源を落とします。全ての電源を切った後は5分程度時間を置き、完全に一度断絶した状態をつくってください。

再起動させるときは、電源を切ったときとは逆の順番で電源をONにしていきましょう。

この対処法は、ネットワーク情報をクリーンにしてつなぎ直せるほか、通信機器内にこもる熱を排出して休ませる意味もあります。

Wi-Fiルーターの設置場所を変える

Wi-Fiでインターネットに接続している場合、Wi-Fiルーターの設置場所を変えるだけで通信速度が解消されることもあります。

Wi-Fiの電波は円型へ全方位に飛ぶ仕様になっているものの、実際の屋内にはさまざまな遮蔽物があり通信の妨げになっています。

たとえば、壁や家具などもWi-Fiの電波が遮蔽される原因のひとつです。また、次のような場所もWi-Fiの電波が邪魔されやすく推奨されません。

  • 電磁波を出す家電の近く(電子レンジなど)
  • 水槽・花瓶やキッチンなどの水回り
  • 金属製のものの近く
  • 棚の中やテレビの裏

Wi-Fiルーターは、床から1~2mの高さでなるべく家の中心部に置くのが理想的です。また、Wi-Fiルーターを移動する際は、念のため電源を切った状態で行いましょう。

使わないデバイスはWi-Fiの接続を切る

Wi-Fiルーターには、有線LANルーターと同様に接続台数の上限が設定されているため、使用していないデバイスの接続を切って、Wi-Fiルーターにつなぐデバイスの数を減らしましょう。

Wi-Fiルーターに多くのデバイスをつないでいることが、通信状況に負荷をかけている可能性があります。

ほとんどの場合、1~2台のWi-Fiを切っただけでは通信速度に大きな差は出ませんが、接続できるデバイスの数に余裕がある方が、通信速度を保ちやすくなります。

通信速度が改善しないときに試したい7つの方法

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上記の方法で通信速度が改善しないときは、パソコンの更新やキャッシュの消去、ルーターやケーブルの見直しなどを行いましょう。

簡単に取り組めることから順番に紹介するので、ご自身のケースに該当すると思う方法をぜひ試してみてください。

OSを最新バージョンにアップデートする

まずは、通信速度が遅いと思うデバイスのOSを最新バージョンにアップデートしましょう。アップデートには、古いOSで起こっている不具合や機能の改善も含まれています。

デバイスごとにアップデートの方法は異なりますが、一般的な手順は次のとおりです。

  • Windows:「スタート」>「設定」>「更新とセキュリティ」>「Windows Update」>「更新プログラムのチェック」
  • macOS:「Apple メニュー」>「システム環境設定」>「ソフトウェア・アップデート」>「今すぐアップデート」または「今すぐアップグレード」
  • Android:「設定」>「システム」>「システムアップデート」
  • iOS:「設定」>「一般」>「ソフトウェア・アップデート」

パソコンのキャッシュを削除する

パソコンでWebサイトを閲覧するときにインターネットが重くなる場合、インターネットブラウザのキャッシュが溜まっている可能性があります。

キャッシュとは、ブラウザで表示した画像やページの一部をハードディスクに保存し、次回以降スムーズに読み込めるようにするためのファイルです。

しかし、読み込んだページの分だけデータが蓄積されるため、ブラウザ利用時の負担が大きくなります。月に1回ほどを目安にして、定期的に「キャッシュファイルの削除」を行いましょう。

キャッシュを削除する方法はブラウザによって異なりますが、ここでは参考までに、Chromeでの手順を紹介します。

  • パソコンで Chrome を開く
  • 画面右上にある縦3つの丸のアイコンをクリックする
  • 「その他のツール」を選び、「閲覧履歴を消去」をクリックする
  • 「キャッシュされた画像とファイル」の横にあるチェックボックスをONにする
  • そのほかにもデータを削除して問題ないものはチェックボックスをONにする
  • 「データを削除」をクリックする

Wi-Fiの中継機を設置する

ご家庭にWi-Fiがつながりにくい場所があるときは、Wi-Fiルーターの電波が飛ぶ範囲を拡張する中継機を設置する手もあります。

中継方法にはいくつかの種類がありますが、なかでも「デュアルバンド同時接続」ができる機器がおすすめです。

デュアルバンド同時接続とは、電波干渉の少ない5GHz帯と、汎用性が高い2.4GHz帯を同時に利用できる方式のことで、通信速度を維持したままWi-Fiの電波を届けられるようになっています。

どちらか一方の帯域だけ利用する「シングルバンド」は、機器の内部でそれぞれの周波数帯を切り替えて通信しなければならない性質があり、通信処理に2倍の時間がかかってしまうため、あまりおすすめしません。

セキュリティソフトを一時的に無効化する

ブラウザだけでなく、パソコンでの操作が全般的に遅い場合は、セキュリティソフトが影響しているケースもあるため、一時的にセキュリティソフトを無効化にしてみましょう。

原則として、パソコンの起動中は裏でセキュリティソフトが常に稼働しているため、セキュリティソフトをインストールしているとパソコンの反応速度は若干低下します。

セキュリティソフトを一時的に無効化し、正常に動作するのであれば、セキュリティソフトが原因である可能性が高いといえるでしょう。

なお、無効化した状態でWebサイトの閲覧やダウンロードを行う際は、ウイルス感染などのリスクが高まる点に注意してください。

また、特にパソコンが重いケースでは、複数インストールされたセキュリティソフトが重複して動作していたり、デバイスとの相性が悪く、スキャン時に多大な負荷がかかっていたりする可能性が考えられます。

このような場合は、セキュリティソフトの見直しも検討すると良いでしょう。セキュリティソフトのなかには、動作の軽さを長所にしている製品もあります。

最新規格のルーターに買替える

ご家庭で利用しているルーターが古い場合には、買替えも検討しましょう。

使用方法や環境によって差はあるものの、ルーターの一般的な寿命は4~5年ほどです。長年利用し続けると、ルーターに不具合が起こる可能性が高くなり、通信速度が低下したり、突然切断されたりする症状が発生します。

また、古いルーターは新しいWi-Fiの規格に対応していないものが多く、通信速度を存分に出し切れていない可能性もあります。

現在のWi-Fi規格は6つあり、最新バージョンは2019年に登場した「Wi-Fi 6」です。Wi-Fi 6では、複数台かつ遠距離でもスムーズに通信を行えます。

まずは、ご自宅で利用しているルーターがどのWi-Fi規格に対応しているか、調べるところから始めてみてください。

有線LANケーブルを買替える

有線LANケーブルでインターネットに接続している場合は、ケーブルの劣化や断線によって速度が遅くなることもあります。有線LANケーブルが古くなっている場合には、買替えるのもひとつの選択肢です。

有線LANケーブルのなかには、高速通信に対応しているものとしていないものがあるため、買替える際は、「CAT(カテゴリ)」というLANケーブルの規格に着目してください。

カテゴリには「CAT5」「CAT6」「CAT7」などの規格があり、数字が大きいほど安定した高速通信に対応できます。

ただし、カテゴリ数が一番大きなものを購入すれば良いかというと、必ずしもそうではありません。

現在最速の「CAT8」は、最大通信速度40Gbpsに対応していますが、そもそも現在ご家庭で利用できる光回線の平均最大通信速度は1Gbpsであるため、CAT8を選ぶメリットはあまりないといえます。

そのため、オンラインゲームや動画編集など大容量の通信を行う方は、最大通信速度10Gbpsで伝送帯域が広い「CAT7」を選ぶと良いでしょう。

Webサイトの閲覧など一般的な方法でインターネットを楽しむ方は、最大通信速度1Gbpsの「CAT6」で十分に目的を達成できるはずです。

回線速度が速い「光回線」に乗り換える

続いて、大元の存在となる回線速度について解説します。

固定回線には、「光回線」「ADSL回線」「CATV回線(ケーブルテレビの回線)」という種類があり、そのなかで最も通信速度が速いサービスが「光回線」です。

各固定回線の最大通信速度(下り)は事業者ごとに異なるものの、一般的には以下のとおりとされています。

  • 光回線:下り最大1Gbps
  • CATV回線:下り最大320Mbps
  • ADSL回線:下り最大50Mbps

光回線は、細い繊維でできた光ファイバーを介して、光信号による高速通信を可能にする通信回線です。電磁波の影響を受けにくく、遠距離でも大容量のデータを伝送できます。

導入時は電柱から光回線ケーブルを自宅内へ引き込む工事が必要となり、若干の手間がかかりますが、その分安定した通信環境を構築できるため、快適にインターネットを楽しみやすくなるでしょう。

もし光回線以外の方法を利用してインターネット接続を行っているなら、高速通信が可能となる光回線へ乗り換えるのも選択肢のひとつです。

特に、ADSL回線は2024年3月末までにサービスを終了することが決まっているため、今のうちに計画を立てておいた方が良いかもしれません。

高速な回線速度でインターネットを楽しむならドコモ光!

現在使っている回線を見直す場合、高速通信が行える光回線である「ドコモ光」をぜひご検討ください。

ドコモ光では、最大通信速度1Gbpsの「ドコモ光 1ギガ」プランだけでなく、最大通信速度10Gbpsの超高速インターネット「ドコモ光 10ギガ」プランも用意しています。

Wi-Fiでテレビをインターネットにつなげば、外出先でもDLした動画視聴ができるなど楽しみ方も豊富です。

インターネット関連の手続きは面倒だと思う方も多いかもしれませんが、ドコモ光では以下4つのポイントのように、乗り換えしやすい環境を整えています。

  • 回線事業者とプロバイダの一体型で、料金を別々に支払う手間がなくなる
  • 複数のプロバイダから好きなところを選択できる
  • Wi-Fiルーターを無料でレンタルしているプロバイダがある
  • 訪問設定サービスが利用できる

ドコモ光の料金や契約期間などの詳細は、以下の表よりご確認ください。

月額料金(ドコモ光 1ギガ)※1(マンション)
タイプA:定期契約あり4,400円(税込)、定期契約なし5,500円(税込)
タイプB:定期契約あり4,620円(税込)、定期契約なし5,720円(税込)
単独タイプ:定期契約あり4,180円(税込)、定期契約なし5,280円(税込)
(戸建て)
タイプA:定期契約あり5,720円(税込)、定期契約なし7,370円(税込)
タイプB:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込)
単独タイプ:定期契約あり5,500円(税込)、定期契約なし7,150円(税込)
ドコモ光ミニ:定期契約あり2,970~6,270円(税込)、定期契約なし4,620~7,920円(税込)
月額料金(ドコモ光 10ギガ)※2タイプA:定期契約あり6,930円(税込)、定期契約なし8,580円(税込)
タイプB:定期契約あり7,150円(税込)、定期契約なし8,800円(税込)
単独タイプ:定期契約あり6,490円(税込)、定期契約なし8,140円(税込)
契約期間なし または 2年定期契約
最大通信速度※3ドコモ光:最大1Gbps
ドコモ光 10ギガ※4:最大10Gbps
申込み方法①ご相談フォームで受付
②ご相談(希望の曜日・時間に電話)
③申込み完了(そのまま電話で申込み可能)

※1 定期契約プランは、2年間同一の「ドコモ光」契約を継続して利用することが条件となり、解約(定期契約のない料金プランへの変更含む)のお申出がない場合は自動更新となります。当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて戸建タイプ 5,500円(税込)、マンションタイプ4,180円(税込) 、ドコモ光ミニ2,970円(税込)の解約金がかかります〈2022年6月30日以前にお申し込みのお客さまの場合、戸建タイプ14,300円(税込)(ドコモ光ミニ含む)、マンションタイプ8,800円(税込)の解約金となります〉
※2 2年間同一の「ドコモ光」の継続利用が条件となり、当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて5,500円(税込)の解約金がかかります(2022年6月30日以前にお申し込みのお客さまの場合、14,300円(税込)の解約金がかかります)。なお、「ドコモ光」とペア回線(ドコモ光」と対になる携帯電話回線)の契約期間および更新期間はそれぞれ異なりますので、ご注意ください。
※3 ベストエフォート値による最大通信速度
※4 提供エリアは一部地域に限る

インターネット速度に満足いっておらず、回線の乗り換えを検討している方は、ぜひドコモ光の公式サイトもご覧ください。

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通信速度を上げるためにデバイスや回線の見直しを検討しよう

インターネットの速度が遅いと感じても、なかなか原因は特定しづらいものです。通信速度でお困りの方はぜひ、本記事で紹介した「すぐにできる対策法」から順番にトライしてみてください。

もし、現在ADSL回線やCATV回線を使っているなら、光回線への乗り換えも選択肢のひとつです。

ドコモ光の「ドコモ光 1ギガ」プランは最大通信速度1Gbps、「ドコモ光 10ギガ」プランでは最大通信速度10Gbpsの高速通信が可能です。

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※「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。

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