LANケーブルの長さが足りない場合は?延長コネクタで速度が低下する理由も解説

通信ノウハウ

LANケーブルの長さが足りない場合は、延長コネクタやスイッチングハブで延ばしてみましょう。

ただし、延長コネクタとLANケーブルの組みあわせによっては通信速度の低下を招く可能性があります。そのため、延長コネクタやスイッチングハブを利用したい方は、注意点を知っておきましょう。

本記事では、LANケーブルの長さが足りない場合の対処法や通信速度が低下する理由、注意点などを解説します。

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記事サマリー

LANケーブルの長さが足りない場合の対処法

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LANケーブルの長さが足りない場合は、主に以下の対処法を試してみましょう。

  • LANケーブルの買替え
  • 延長コネクタを用意する
  • スイッチングハブを用意する
  • LANケーブルを延長できない場合は無線LANを活用する

それぞれ、順番に解説します。

LANケーブルの買替え

LANケーブルの長さが足りない場合、もっともシンプルで確実な対処法は、必要な長さのLANケーブルへ買替えることです。

後述する器具を購入して延長する方法もありますが、延長のための器具と新しいLANケーブルを追加で購入する必要がありコストが嵩むだけでなく、通信速度の低下を招く場合もあります。

適切な長さのLANケーブルへの買替えなら、接続の安定性や速度を損なわずに済むため、予算と設置環境に余裕がある場合はおすすめの方法です。

一方で、配線を最初からやり直したくない、事情があって買替えができない場合は後述する方法を検討しましょう。

延長コネクタを用意する

延長コネクタとは、2本のLANケーブルを1本につなぐための道具で、LAN端子が両端に備わっているシンプルな構造が特徴です。

自宅やオフィスで余っているLANケーブルを利用して延長したいときに便利で、数百円から入手できるため、コストを抑えたい方にも適しています。

スイッチングハブを用意する

スイッチングハブとは、複数のLANケーブルを接続し、ネットワーク内の機器同士を中継や管理する装置です。

LANケーブルの延長だけでなく、複数のパソコンやゲーム機などを同時に有線接続したい場合にも重宝します。

また、スイッチングハブを経由して、別のパソコンへデータの送信が可能です。

LANケーブルを延長しつつ、複数の機器へLANケーブルを分岐したい場合には延長コネクタよりもスイッチングハブを活用しましょう。

スイッチングハブに関しては、以下の記事もご覧ください。

「LANケーブルを分岐させるデメリットとは?複数台つなぐときのおすすめ方法も紹介」

LANケーブルを延長できない場合は無線LANを活用する

物理的にLANケーブルの買替えや延長が難しい場合は、無線LANの活用が現実的な選択肢です。

無線LANはケーブル不要で、電波の届く範囲内であれば自由にインターネットへ接続できます。

機器が多くて配線が複雑になりやすい場合や、設置位置を頻繁に変える場合でも対応できる柔軟性の高さがメリットです。

ただし、有線接続と比べて通信の安定性や速度が劣ることがあるため、大容量のデータ通信やオンラインゲームを目的とする方は注意しましょう。

無線LANに関しては、以下の記事もご覧ください。

「無線LANとは?Wi-Fiや中継器との違いやメリット・デメリット、選び方を解説」

LANケーブルを延長した場合の注意点

LANケーブルを延長コネクタやスイッチングハブで延長した場合の、主な注意点は以下のとおりです。

  • 規格が合わないと速度が低下する
  • スイッチングハブではカスケード現象が起きる可能性がある

それぞれ、順番に解説します。

規格が合わないと速度が低下する

LANケーブルを延長しただけで通信速度が極端に低下するケースは少ないですが、延長コネクタや延長するLANケーブルの「規格」が合っていない場合には注意が必要です。

LANケーブルや延長コネクタ、スイッチングハブには最大通信速度と周波数帯などを定めたカテゴリーが存在します。

たとえば、LANケーブルが高速通信に対応したカテゴリーでも、延長コネクタや延長したLANケーブルのカテゴリーが古いと、最大通信速度が低下して、通信速度が遅くなる可能性を否定できません。

延長コネクタやスイッチングハブでLANケーブルを延長する場合は、機器同士のカテゴリー(規格)を揃えましょう。

LANケーブルのカテゴリーに関しては、以下の記事もご覧ください。

「LANケーブルの見分け方は?カテゴリや種類を見分けるポイントをわかりやすく解説」

スイッチングハブではカスケード現象が起きる可能性がある

スイッチングハブは、複数の機器を有線LANで接続する際に便利なアイテムですが、複数台を直列につなげる「カスケード接続」を実行する際には注意が必要です。

たとえば、1台目のスイッチングハブのポートに2台目のスイッチングハブを接続し、さらに別のスイッチングハブを接続していけば、LANケーブルで接続できるパソコンやゲーム機の台数を増やすことができます。

しかし、スイッチングハブ同士の接続台数が増えると、信号の遅延や衝突が起きやすくなり、通信速度の低下やネットワークトラブルにつながる「カスケード現象」が発生しやすいです。

通信速度の低下や安定性を損ねるので、ビジネスで多くの機器をインターネットに接続したい場合は、スイッチングハブの階層を抑え、無線LANの利用を検討しましょう。

LANケーブルを分岐して利用するデメリットに関しては、以下の記事もご覧ください。

「LANケーブルを分岐させるデメリットとは?複数台つなぐときのおすすめ方法も紹介」

延長コネクタの選び方

LANケーブルを延長する延長コネクタを選ぶときの主なポイントは以下のとおりです。

  • 規格を合わせる
  • LANケーブルの種類
  • PoE対応の有無
  • 耐久性とサイズ

それぞれ、順番に解説します。

規格を合わせる

LANケーブルを延長する際は、使用する機器の「規格」を合わせることが重要です。

LANケーブルにはカテゴリー(規格)があり、カテゴリーによって最大通信速度が異なります。

延長コネクタにもカテゴリーがあり、LANケーブルのカテゴリーよりも低いと、通信速度が制限されます。

一方で、延長コネクタのカテゴリーがLANケーブルより高くても、通信速度は改善されません。

そのため、延長コネクタを購入する前に、既存のLANケーブルや延長するLANケーブルの規格を確認し、合った製品を選びましょう。

LANケーブルの種類

LANケーブルには「UTP」と「STP」の2種類があります。

UTPは一般家庭やオフィスで多く使われる標準的なケーブルで、コストが抑えられ扱いやすいですが、外部からのノイズに弱いです。

対してSTPはケーブル内部にシールドが施されており、外部からの影響を受けにくいため、ノイズが発生しやすい環境に適しています。

延長コネクタは、UTPやSTPの片方だけに対応したものもあれば、両方に対応したタイプもあるので、LANケーブルの種類が不明な場合は、両方に対応するタイプを選びましょう。

LANケーブルの種類や選び方に関しては、以下の記事もご覧ください。

「インターネットで使う線とは?LANケーブルの選び方やつなぎ方を解説」

PoE対応の有無

PoE(Power over Ethernet)とは、LANケーブルを通じてデータの送受信と同時に電力を供給できる技術です。

たとえば、天井や屋外などの電源の確保が難しい場所でも、LANケーブル1本でネットワーク対応の防犯カメラの設置が可能になります。

ただし、PoE機能を活かしたままLANケーブルを延長したい場合は、PoE対応の延長コネクタが必要なので、忘れずに用意しましょう。

耐久性とサイズ

延長コネクタは、見た目が似ていても素材やサイズ、対応環境に大きな違いがあります。

屋内での使用なら軽量なプラスチック製で十分ですが、屋外や湿気の多い場所に設置する場合は、防水性や耐衝撃性のある金属製や防塵・防水仕様の延長コネクタを選ぶべきです。

また、狭い場所に設置する際には、コンパクトなサイズの延長コネクタが適しています。

延長コネクタごとに特徴やサイズが異なるので、使用環境や設置スペースに応じたものを選びましょう。

LANケーブルでのトラブルに備えたいなら「ドコモ光」がおすすめ

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LANケーブルの長さが足りない場合は、延長コネクタやスイッチングハブで、別のLANケーブルとつなぎ合わせて延長してみましょう。

ただし、LANケーブルや延長コネクタのカテゴリー(規格)が合っていないと通信速度が低下する可能性があります。

また、スイッチングハブを複数用いると、通信が上手くいかない場合もあるので注意が必要です。

通信事業者によっては、インターネット接続に関するトラブルに対応するサポートを提供しています。

たとえば、「ドコモ光」なら「ネットトータルサポート※1」を月額使用料550円(税込)で利用可能です※2※3。

パソコンやルーター、テレビ、周辺機器などの通信につながる機器※4のさまざまな悩みをサポートしており、月2回まで基本訪問料無料※5で訪問サポートを受けられます。

LANケーブルを延長した結果、通信速度が低下した、通信が安定しなくなったなどのトラブルが起きた際に備えられます。

また、「ドコモ光」は最大10Gbps※6に対応する「ドコモ光 10ギガ※7」が一部エリアで利用でき、全国エリアで最大1Gbps※6の「ドコモ光 1ギガ」などの高速通信が利用できます。

「ドコモ光」はトラブルが起きたときに対応可能な「ネットトータルサポート※1」があり、高速通信が利用できるため、おすすめの光回線です。

「ドコモ光」が提供する2つのプランの詳細は、以下の表よりご確認ください。

月額料金
(ドコモ光1ギガ)※8
(マンション)
タイプA・C:定期契約あり4,400円(税込)、定期契約なし5,500円(税込)
タイプB:定期契約あり4,620円(税込)、定期契約なし5,720円(税込)
単独タイプ:定期契約あり4,180円(税込)、定期契約なし5,280円(税込)
(戸建)
タイプA・C:定期契約あり5,720円(税込)、定期契約なし7,370円(税込)
タイプB:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込)
単独タイプ:定期契約あり5,500円(税込)、定期契約なし7,150円(税込)
月額料金
(ドコモ光10ギガ)※9
タイプA・C:定期契約あり6,380円(税込)、定期契約なし8,030円(税込)
タイプB:定期契約あり6,600円(税込)、定期契約なし8,250円(税込)
単独タイプ:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込)
契約期間 なし または 2年定期契約
最大通信速度※6 ドコモ光 1ギガ:最大1Gbps
ドコモ光 10ギガ※7:最大10Gbps
お申込み方法 ①ご相談フォームで受付
②ご相談(希望の曜日・時間に電話)
③お申込み完了(そのまま電話でお申込み可能)

※1 ネットトータルサポートの訪問サポート・修理・データ復旧・買取は、ドコモが委託する協力会社による提供です。
※2お申込みされると、ご利用の有無にかかわらず月額使用料が発生します。画面共有を利用したご案内は、通信料が発生します。
※3修理、訪問サポート、データ復旧、オンラインパソコン教室をご利用の場合には、内容に応じた料金のお支払いが別途必要となります。
※4 通信につながる機器とは、パソコン、パソコン周辺機器、テレビ、ルーターなど、ドコモが別途指定する機器をいいます。
※5 訪問サポート、修理、データ復旧、買取にて、基本訪問料金および機器回収料金に関して、合計月2回まで無料となります。合計月3回目以降は都度、基本訪問料金は6,600円(税込)、機器回収料金は実費請求となります。
※6 ベストエフォート値による最大通信速度
※7 「ドコモ光 10ギガ」の対象エリアは、一部に限られます。詳しくはこちら
※8 定期契約プランは、2年間同一の「ドコモ光」契約を継続して利用することが条件となり、解約(定期契約のない料金プランへの変更含む)のお申出がない場合は自動更新となります。当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて戸建タイプ 5,500円(税込)、マンションタイプ4,180円(税込)の解約金がかかります〈2022年6月30日以前にお申込みのお客さまの場合、戸建タイプ14,300円(税込)、マンションタイプ8,800円(税込)の解約金となります〉
※9 2年間同一の「ドコモ光」の継続利用が条件となり、当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて5,500円(税込)の解約金がかかります。なお、「ドコモ光」とペア回線(「ドコモ光」と対になる携帯電話回線)の契約期間および更新期間はそれぞれ異なりますので、ご注意ください。

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※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。

LANケーブルを延長コネクタで伸ばしても通信速度は低下しない

LANケーブルを延長コネクタでつないでも、LANケーブルのカテゴリー(規格)と同じであれば、基本的に通信速度が低下する心配はありません。

また、スイッチングハブを複数台接続してネットワークを構築していても、正しく接続されていれば通信品質に問題は生じないです。

ただし、カテゴリーが異なる機器を組みあわせたり、延長コネクタの選び方を誤ったりすると、通信速度の低下や通信エラーを招くリスクがあります。

ネットワークの設定やパソコンに不慣れな方は、「ドコモ光」の「ネットトータルサポート※10」のような、サポートサービスが充実している光回線への加入を検討しておきましょう。

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