不正広告攻撃(マルバタイジング)とは？従来の手口との違いや被害を防ぐ方法を解説

不正広告攻撃とは？

不正広告攻撃(マルバタイジング)とは、広告のクリックやWebサイトの閲覧でマルウェアに感染させるサイバー攻撃の名称です。

マルバタイジングは「マルウェア」と「アドバタイジング」を組み合わせた造語で、マルウェアは、不正な動作によってパソコンや利用者を攻撃する悪質なソフトウェアをさし、アドバタイジングは、商品やサービスの販売促進を目的とした広告活動をさします。

つまり、マルバタイジングとは、オンライン広告の仕組みを悪用し、ユーザーのデバイスに広告を表示してマルウェアを無断でインストールさせ、サイバー犯罪に利用する攻撃を意味します。

マルバタイジングの主な攻撃手法は以下のとおりで、さまざまな手口が挙げられます。

偽の広告には「今すぐクリック」や「限定特価」などの不自然な文言が多く、正規のURLに似せた「ドッペルゲンガードメイン」や、無関係のドメインへのリダイレクト(古いURLから新しいURLへ自動転送すること)などが多い傾向です。

マルバタイジングとアドウェアの違い

「マルバタイジング」と「アドウェア」は、オンライン広告を介してデバイスへ影響を与える点で共通しているため、混同されがちですが、厳密な意味合いは大きく異なります。

先述のとおり、マルバタイジングは、悪意のある広告を正規の広告であるように誤認させ、マルウェアを配信する巧妙な手口の名称です。広告をクリックする、または画面に表示されるだけでマルウェアに感染する危険性があります。

一方、アドウェアは広告表示を目的としたソフトウェアです。ユーザーにとって迷惑な広告を表示したり、ブラウジング行動を追跡したりするなど、意図しないところで影響をおよぼす可能性はありますが、必ずしも悪意のあるものではありません。

従来の広告詐欺とは何が違う？

従来の広告詐欺は、表示回数やクリック数の水増しなどを行い、広告費の搾取を目的としていました。

しかし、不正広告攻撃は、広告を介してユーザーのデバイスへマルウェアを感染させ、個人情報の窃取や、ランサムウェアによる金銭要求を行います。

なお、ランサムウェアとは、パソコンのデータを暗号化して使用できない状態にし、復旧と引き換えに金銭や暗号資産を要求する不正プログラムです。

個人情報を不正に取得し、金銭の窃取以外にも悪用される可能性があるため、従来の広告詐欺よりもマルバタイジングのほうがより被害が深刻化します。

不正広告攻撃の危険性

不正広告攻撃を受けると、次のような被害に遭う恐れがあります。

• スパイウェアやランサムウェアによるデータの盗難や暗号化
• 悪質なスパイウェアによる個人情報の窃盗

不正広告攻撃の被害に遭うと、スパイウェアや先述したランサムウェアによってデバイス内に保存したデータが盗まれたり、暗号化されたりする危険性があります。

これらは、データ復旧の見返りとして金銭を要求されるケースが多く、仮に金銭を支払ってもデータが復旧されず追加で金銭を要求されるなど、被害が拡大するケースも起こり得ます。

また、悪質なスパイウェアに感染すると、クレジットカード情報や口座情報の不正利用、ログインIDやパスワードの窃取による不正アクセスなどが発生する恐れもあります。

ご自身だけでなく勤務先や友人・家族を巻き込む可能性もあるため、不正広告攻撃への対策は必要不可欠です。

不正広告攻撃の被害を防ぐ方法

本項目では、不正広告攻撃の被害を防ぐ方法を解説します。

• 不審な広告をクリックしない
• OSとソフトウェアを最新の状態に保つ
• 広告ブロッカーやポップアップブロッカーを利用する
• セキュリティ対策ソフトを導入する

不審な広告をクリックしない

巧妙に作られた悪意のある広告は、本物と見分けるのは困難です。

怪しいメッセージが含まれる場合や不審な広告はクリックしないことを心がけましょう。

万が一、クリックしてしまった場合はすぐにブラウザを閉じ、セキュリティ対策ソフトでウイルススキャンを実行してください。

OSとソフトウェアを最新の状態に保つ

OSとソフトウェアのアップデートを欠かさず、最新の状態に保つようにしましょう。最新のセキュリティパッチ(修正プログラム)を適用することで、システムの脆弱性が狙われるリスクを大幅に軽減できます。

ブラウザやプラグインも常に最新バージョンに更新し、不要なプラグインは削除しておきましょう。

また、更新プログラムの適用前には、大事なデータのバックアップを取るように注意しましょう。

なお、OSのアップデートについては、以下も併せてご覧ください。

「OSのアップデートとは？するべき理由や更新しないデメリット、注意点を解説」

広告ブロッカーやポップアップブロッカーを利用する

広告ブロッカーやポップアップブロッカーは、悪意のある広告をブロックし、Webサイト上に表示させない便利なツールです。セキュリティリスクを大幅に減らせるため、マルバタイジング対策として効果的です。

ただし、一部のWebサイトが正常に表示されなくなる可能性もあるため、柔軟な対応も必要です。

ツールの導入自体にもセキュリティリスクが存在するので、最新の注意を払った上で導入するようにしてください。

セキュリティ対策ソフトを導入する

コンピュータウイルスへの対策として効果的な方法のひとつに、セキュリティソフトの導入が挙げられます。

マルウェアの検知と駆除に有効で、万が一マルウェアに感染しても被害を最小限に抑えることが可能です。

ただし、新しいコンピュータウイルスに対応するには、セキュリティ対策ソフトを常に最新のパターンファイルに更新する必要があるため、導入してあんしんするのではなく、定期的な更新や見直しを心がけましょう。

また、市販のセキュリティ対策ソフト以外にも、インターネット回線の事業者がセキュリティサービスを提供している場合があります。

たとえば、「ドコモ」では「ネットワークセキュリティ」を提供中です。詳細は後述しますが、月額385円(税込)で高品質なセキュリティ対策ソフトを利用できます。

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さらに、「ドコモ光」は最大1Gbpsの通信速度でインターネットを利用でき、一部の地域では最大10Gbpsの高速通信に対応した「ドコモ光 10ギガ」も提供しています。

なお、「ドコモ光 10ギガ」の現在の提供エリアは、こちらからご確認いただけます(提供エリアは順次拡大予定)。

また、「ドコモ光」はベストエフォート型サービスです。最大通信速度は技術規格上の最大値となり、お客さま宅内での実使用速度はお客さまのご利用環境・ご利用機器、回線の混雑状況などによって低下する可能性がある点にはご注意ください。

セキュリティ面と通信面の両方を重視してインターネット回線を選びたい方は、ぜひ「ドコモ光」を検討してみてはいかがでしょうか。

※1 「McAfee」「マカフィー」は米国およびその他の国におけるMcAfee LLCの商標です。
※2 マカフィーはセキュリティ技術でのグローバルリーダーです。マカフィーの製品は、その高い技術力と適合性で数多くのグローバル企業や日本の企業に採用され、世界中のお客さまのインターネットライフを保護しています。
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セキュリティ対策を行って不正広告攻撃の被害を防ごう

不正広告攻撃(マルバタイジング)とは、悪意のある広告を介してデバイスをマルウェアに感染させるサイバー攻撃です。

マルバタイジングは、マルウェアとアドバタイジングを組み合わせた造語で、オンライン広告の仕組みを悪用してユーザーのデバイスに広告を表示し、無断でマルウェアをインストールさせてサイバー犯罪に利用します。

不正広告攻撃の被害を防ぐには、不審な広告やURLをクリックしない、広告ブロッカーなどを利用する方法が挙げられますが、特に効果的なのがセキュリティソフトの導入です。

「ドコモ」では、高品質なセキュリティサービスを利用できる「ネットワークセキュリティ」を提供しています。

また、一部地域では最大10Gbps※4の「ドコモ光 10ギガ※5」を提供しており、自宅のインターネット環境を整えたい方にもおすすめです。

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