日本のWi-Fiルーターは海外でも使える?レンタルと購入の違いも解説

通信ノウハウ

日本のWi-Fiルーターは海外で使えるのか、海外でネットを使うときはどうすればいいのか、と困っている方もいるのではないでしょうか。

日本で購入・レンタルしたWi-Fiルーターが海外で利用できるかは、提供会社や機種によって異なるため注意が必要です。料金や対応している国など、確認するべきポイントが多くあります。

本記事では、日本のWi-Fiルーターが海外で使えるケースや使えないケース、海外で利用するWi-Fiルーターの選び方を紹介します。注意点やWi-Fiルーター以外の選択肢も紹介するので参考にしてください。

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記事サマリー

日本のWi-Fiルーターが海外で利用できるかは事前によく確認する必要がある

日本のWi-Fiルーターが海外で使えるかどうかは、Wi-Fiルーターの種類やサービスによります。国内・海外の両方で使えるWi-Fiルーターもありますが、日本国内専用のWi-Fiルーターもあるので注意が必要です。

また、日本の「電波法」にあたる法律により、海外で使えるWi-Fiルーターでも渡航先の国によっては使えないケースがあります。

たとえば、日本の電波法では、Wi-Fiルーターをはじめとする電波を発する無線機器は、総務省の「技術基準適合証明」を受けなければならないと定められています。使用が認められた「技適マーク」が表示されていない機器を使用すると、電波法違反になる可能性があります。

渡航先の国にも電波法にあたる法律が定められており、使用できる周波数帯や通信方法が定められていることがあるため注意しましょう。日本のWi-Fiルーターを海外に持っていく場合、渡航先の国で使用できるか、事前に確認しておくことが大切です。

海外でも使えるWi-Fiルーターを提供しているサービスでは、使える国を明記しているケースが多いので、確認しておきましょう。

Wi-Fiルーター契約とレンタルの違い

Wi-Fiルーターは、大きく分けて買い切りタイプとレンタルタイプがあります。それぞれの特徴、メリット・デメリットは以下のとおりです。

項目 買い切りタイプ レンタルタイプ
特徴 Wi-Fiルーター本体を購入して使用するタイプ。月額料金や本体代は契約するプラン、サービスによって異なる。 渡航する国で使えるWi-Fiルーターを一時的にレンタルするタイプ。データ容量や使用日数によって料金が定められているプランや、定額プランなどがある。
メリット ・契約していれば新たに機器を受け取る手間が不要
・SIMを自由に入れ替えて使える場合がある
・長期利用の場合はランニングコストが低め
・利用期間に応じて柔軟にプランを選べる
・買い切りタイプに比べて初期費用が安い
・契約期間や解約料金などの縛りがない
デメリット ・本体代購入のため初期費用が高め
・契約内容によっては違約金などの縛りがある
・渡航先の国で利用するための設定が必要な場合がある
・受取、返却の手間がある
・利用期間が長くなるほど料金が高額になる可能性が高い

国内・海外の両方で長期間利用するなら買い切りタイプの方が良いかもしれません。一方、海外旅行中のみなど、短期間のみ使うWi-Fiを探しているなら、レンタルWi-Fiがおすすめです。

日本のWi-Fiルーター以外で海外旅行中にインターネットを使用する方法

日本のWi-Fiルーターを使わずに海外でインターネットを使用する方法もあります。具体的な方法は以下のとおりです。

  • 渡航先で使えるプリペイドSIMや現地SIMを購入する
  • ホテルやカフェなどのフリーWi-Fiを使用する
  • 海外(国際)ローミングが利用できるキャリアのSIMを使用する

それぞれ詳しく紹介します。

渡航先で使えるプリペイドSIMや現地SIMを購入する

渡航先で使えるSIMは、日本で購入するか渡航先の現地で購入する方法があります。日本ではネットショップでも渡航先で使えるプリペイドSIMが販売されており、購入してスマホやタブレットに挿して使用可能です。

SIMは渡航先の空港や現地のキャリアの店舗、コンビニなどで購入できます。渡航先によってはコストパフォーマンスが良い可能性もあるため、長期滞在する場合やデータ通信量が多い場合におすすめです。

ただし、現地のSIMを購入する際は、現地の言語で契約手続きが必要な場合や、日本語のサポートがない場合が多い点に注意しましょう。また、デバイスは特定のキャリアのSIMしか使用できない制限である「SIMロック」を解除しておく必要があります。

プリペイドSIMや、SIMロックの解除については別の記事でも紹介しているので、併せてご覧ください。

「プリペイドSIMとは?活用場面やメリット・デメリットを解説」

「SIMロックの確認方法を紹介!解除に関する注意点や手続き、申込み方法を解説」

ホテルやカフェなどのフリーWi-Fiを使用する

海外ではホテル、カフェ、レストラン、空港などに無料Wi-Fiが整備されていることも多いです。フリーWi-Fiは通信費をかけずにインターネットに接続できて便利ですが、セキュリティ面には注意が必要です。

特にパスワードなしのWi-Fiや、不特定多数が利用するネットワークでは、個人情報が盗まれるリスクがあるため、不用意に使用するのはおすすめしません。

また、一部のWi-Fiは時間制限がある場合や、利用するためにメールアドレスの登録が必要な場合もあります。カフェやホテルなど、フリーWi-Fiが提供されている場所を探す必要がある点や、通信の安定性や速度が場所によって異なる点もフリーWi-Fiのデメリットです。

海外(国際)ローミングが利用できるキャリアのSIMを使用する

日本で利用している携帯キャリアのSIMカードが国際ローミングに対応しているなら、海外でインターネットを利用できます。短期間の旅行であれば、手続き不要で簡単に利用できるのがメリットです。

ただし、データ通信を頻繁に使う場合は高額請求になる可能性があるため、あらかじめキャリアのローミングプランやデータ定額サービスを確認しておくことが重要です。近年では、短期間の旅行ならプランのデータ容量の範囲内で使えるサービスもあります。

データローミングに関しては別の記事でも紹介しているので、併せてご覧ください。

「データローミングとは?基本的な仕組みや海外で使うための設定方法を解説」

海外で使えるWi-Fiルーターを選ぶ際に確認するポイント

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海外で使えるWi-Fiルーターを選ぶ際に確認するポイントは以下のとおりです。

  • 渡航先の国に対応しているか
  • 料金はいくらか
  • データ容量・通信速度は用途に適しているか
  • 受け取りや返却はしやすいか
  • サポートやオプションが充実しているか

それぞれ詳しく紹介します。

渡航先の国に対応しているか

海外で使えるWi-Fiルーターを選ぶ際、渡航先の国で利用可能かどうかは最初に確認すべきポイントです。Wi-Fiルーターは提供会社や機種によって対応国が異なるため、購入・レンタルの前に確認しましょう。

海外旅行向けのレンタルWi-Fiルーターは、特定の国のみに対応したプランや、複数の国で利用できるプランなどに分かれています。渡航先の国に応じて選びましょう。

料金はいくらか

Wi-Fiルーターの料金は、利用するデータ容量やプランによって異なります。1日あたりの料金が決められている場合やデータ通信量によって料金が決まっている場合のほか、定額プランなどもあります。

購入、レンタル問わず料金の内容は事前に確認しておくことが大切です。レンタルのWi-Fiルーターを利用する際は、受取手数料や返却手数料、保証オプションなどの追加費用がかかる場合があるため、総額でいくらになるのかを確認しておきましょう。

データ容量・通信速度は用途に適しているか

Wi-Fiルーターを選ぶ際には、用途に合ったデータ容量と通信速度を確認することが重要です。

たとえば、SNSや軽いWeb閲覧程度なら比較的データ容量が少ないプランでも良いかもしれません。一方、動画視聴やオンライン会議を頻繁に行う場合は、無制限プランや大容量プランを選ぶと良いでしょう。

ただし、「無制限」と書かれていても、一定のデータ使用量を超えると速度制限がかかることがあります。また、通信速度についても、4G対応か5G対応かなどによって快適さが変わります。

通信速度やデータ容量の詳細な条件は事前に確認しておきましょう。

受け取りや返却はしやすいか

レンタルの場合、Wi-Fiルーターの受け取り・返却方法がスムーズかどうかも事前に確認しておきたいポイントです。主な受け取り方法には、空港カウンターでの受け取り、宅配での受け取り、自宅やホテルへの配送などがあります。

空港で受け取る場合、カウンターの営業時間を事前に確認し、出発時間に間に合うよう余裕を持って手続きをしましょう。返却は空港での手続きのほか、ポスト投函可能な場合もあります。

返却が遅れると延滞金が発生するため、返却方法や返却に関する時間のルールは事前に把握しておくことが大切です。

サポートやオプションが充実しているか

Wi-Fiルーターの利用中にトラブルが発生した際にサポートが受けられるかどうかも確認すべきポイントです。日本語で対応してくれるカスタマーサポートがあるか、24時間対応しているかなどをチェックしましょう。

たとえば、渡航先で接続が途切れたり、設定に問題が発生したりするかもしれません。トラブルの際に迅速な対応をしてもらえるサポート体制が整っていると心強いでしょう。

Wi-Fiルーターを紛失・破損した際の補償オプションなども確認しておき、必要に応じて加入しておくとより安全です。

日本のWi-Fiルーターを海外で使うメリット

日本のWi-Fiルーターを海外で使うメリットは以下のとおりです。

  • 持ち運び先で簡単にWi-Fiに接続できる
  • 複数のデバイスでの接続や同行者への共有ができる
  • フリーWi-Fiに比べてセキュリティ面が優れている

それぞれ詳しく紹介します。

持ち運び先で簡単にWi-Fiに接続できる

日本のWi-Fiルーターを海外で利用する最大のメリットは、持ち運び先で手軽にインターネットに接続できる点です。フリーWi-Fiは無料で利用できますが、カフェやホテルなどフリーWi-Fiが提供されている場所は限られています。

一方、Wi-Fiルーターがあればスイッチを入れるだけですぐに使え、移動中や観光地でもインターネットに接続できて便利です。地図アプリや現地情報の検索、翻訳アプリもスムーズに利用できます。

複数のデバイスでの接続や同行者への共有ができる

Wi-Fiルーターの機種によっては、複数台の接続に対応しています。スマホだけでなく、タブレットやノートパソコンなど複数のデバイスを同時に接続でき、同行者がいる場合はインターネット環境をシェアできる点も大きなメリットです。

家族旅行や友人とのグループ旅行でも、行動をともにするなら1台のWi-Fiルーターで間に合うかもしれません。一人ずつSIMやWi-Fiルーターを契約する手間がなく、コストも抑えられます。

ただし、同時接続台数には上限があるほか、複数接続対応の可否は機種によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。

フリーWi-Fiに比べてセキュリティ面が優れている

フリーWi-Fiはセキュリティが低く、悪意のある第三者に通信を盗み見られたり、個人情報が漏洩したりする危険性があります。

たとえば、クレジットカード情報を入力する際や、業務上の機密情報を扱う場合は安全な通信環境でインターネットに接続することが大切です。

日本のWi-Fiルーターを海外で利用すれば、専用の安全なネットワークを確保できます。パスワード設定によって不正アクセスを防ぐことも可能です。フリーWi-Fiと比較して安全性が高まるのは、海外でWi-Fiルーターを使う大きなメリットです。

フリーWi-Fiに関しては別の記事でも紹介しています。併せてご覧ください。

「フリーワイファイ(Wi-Fi)とは?使用できる場所やセキュリティリスクを解説」

日本のWi-Fiルーターを海外で使う際の注意点

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日本のWi-Fiルーターを海外で使用する際は、以下の点に注意しましょう。

  • Wi-Fiルーターを使うときは持ち運びや充電が必要
  • レンタル期間やデータ使用量によっては料金が高額になる
  • 故障・盗難・紛失時は弁済金が発生する可能性がある
  • レンタルは返却が遅れると延滞金が発生する
  • 渡航先の国が対応しているとは限らない
  • 使用状況に応じて速度制限がかかる可能性がある

それぞれ詳しく紹介します。

Wi-Fiルーターを使うときは持ち運びや充電が必要

Wi-Fiルーターを海外で利用する際には、ルーター本体をバッグに入れて常に持ち歩く必要があります。サイズや重量は機種によって異なるため、持ち運びの負担にならないものを選ぶと良いでしょう。

また、Wi-Fiルーターはバッテリーで動作するため、長時間利用するには充電も必要です。充電のためにモバイルバッテリーが必要になるケースもあります。荷物が多くなる点はWi-Fiルーターの注意点のひとつです。

レンタル期間やデータ使用量によっては料金が高額になる

Wi-Fiルーターを海外で使う際の料金は、基本的に利用日数に応じて加算されます。利用期間によっては、本体を購入する場合に比べてコストが高くなるかもしれません。

また、渡航先の国や高速通信プランの選択によっても費用が異なり、高額になるケースもあります。保険や補償オプションを追加すると、さらに料金が増えるため、プランの選択や料金形態の確認、オプションを含めた総額の確認は大切です。

故障・盗難・紛失時は弁済金が発生する可能性がある

故障や紛失、盗難は海外でWi-Fiルーターを使用する際に注意すべき点のひとつです。万が一、故障・紛失・盗難が発生した場合、弁済金が発生する可能性があります。

補償オプションに加入すると、トラブルの際の出費を抑えられるかもしれません。不注意による紛失・盗難は対象外になる可能性があるため、補償対象になるケースに関しては事前に確認しておきましょう。

レンタルは返却が遅れると延滞金が発生する

レンタルタイプのWi-Fiルーターを使用する場合、レンタルには返却期限が設定されています。期日を過ぎると延滞金が発生するため注意が必要です。返却方法や返却時間に関するルールを確認し、余裕を持って返却しましょう。

万が一、予定より滞在が長引く場合は、事前にレンタル会社に連絡することが大切です。延長手続きを行うことで、追加料金を抑えられるかもしれません。

渡航先の国が対応しているとは限らない

海外で利用できるWi-Fiルーターでも、全ての国で使用できるわけではありません。渡航先の国が対応外である場合、まったく利用できず、無駄な出費になる可能性があります。

対応している国はレンタル前に必ず確認しましょう。

使用状況に応じて速度制限がかかる可能性がある

Wi-Fiルーターを海外で使用する際、契約プランによっては一定のデータ使用量を超えると速度制限がかかる場合があります。

「無制限プラン」と記載されている場合でも、一定のデータ容量を超えると低速になるケースがあるため、契約内容をよく確認することが重要です。

日本・海外問わずインターネットを使いたいなら「ahamo」がおすすめ

海外でインターネットを利用したいなら、海外ローミングに対応したキャリアのSIMを使うのも選択肢のひとつです。

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日本のWi-Fiルーターを海外で使うなら利用可能な国や料金プランに注意しよう

日本のWi-Fiルーターは、機種やサービスによって海外で使えるかどうかが異なります。海外で使えるWi-Fiルーターでも、利用可能な国や料金プランが異なるため注意しましょう。

Wi-Fiルーターが高額になる場合、海外ローミングが利用できるキャリアのSIMを活用するのも選択肢のひとつです。国内だけでなく、海外でもインターネットを利用するなら、ぜひ「ahamo」をご検討ください。

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