パソコンのメール設定を解説！アカウント追加方法や知っておきたい用語も紹介

パソコンでメール設定やアカウント管理を行う方法とは？

パソコンでメール設定やアカウント管理を行う方法は、大きく分けて以下のとおりです。

• パソコンの標準アプリ・ソフトで設定や管理を行う
• パソコンに任意のアプリ・ソフトを追加して設定や管理を行う
• パソコンからWebメールに登録・ログインして設定や管理を行う

それぞれ詳しく紹介します。

パソコンの標準アプリ・ソフトで設定や管理を行う

パソコンには標準でメールソフトもしくはアプリがインストールされています。主要なメールプロバイダ(Gmail、Outlook、Yahooメールなど)と簡単に連携でき、アカウント情報を入力するだけで設定が完了するケースがほとんどです。

標準アプリ・ソフトはデフォルトでパソコンにインストールされているため、ご自身でインストール作業をする手間は必要ありません。

パソコンに任意のアプリ・ソフトを追加して設定や管理を行う

パソコンに最初からインストールされているアプリやソフトに不満がある場合、任意のメールアプリ・ソフトをダウンロードして使用する方法もあります。

GmailやYahoo!メールなどが代表的なメールソフト・アプリのサービスです。

無料で利用できるメールサービスは「フリーメール」とも呼ばれます。サービスごとに異なる便利な機能を提供しているケースが多く、同系列のサービスとの連携機能が使えることも多いです。

フリーメール以外では、「プロバイダメール」や「キャリアメール」などがあります。

プロバイダメールやキャリアメールは、プロバイダやキャリアとの契約が必要になりますが、フリーメールは無料会員登録するだけで新規メールアドレスの取得が可能です。

プロバイダメールや各種メールサービスの違いは以下の記事でも詳しく解説しているので、併せてご覧ください。

「プロバイダメールはほかのサービスとなにが違う？利用時のメリットや注意点を紹介」

パソコンからWebメールに登録・ログインして設定や管理を行う

Webメールとは、ブラウザ上でメールの送受信や閲覧、管理などができるサービスです。Webメールはブラウザ上で使用するため、パソコンにソフトやアプリをダウンロードする必要がありません。

Webメールサービスの公式ホームページにアクセスして会員登録を行った後、ログインすると使えるようになります。前述したGmailやYahoo!メールもWebメールサービスのひとつです。

GmailやYahoo!メールのように、Webメールサービスのなかにはブラウザ版とアプリ版の両方を提供しているものもあります。両方の形式で提供されているサービスを使用する場合は、ご自身の管理しやすい方を活用すると良いでしょう。

なお、Webメールで管理する場合、メールの閲覧や管理、各種設定はインターネットに接続し、Webメールのアカウントにログインして行います。

パソコンにはじめからインストールされている標準メールアプリ・ソフト

パソコンにも標準でメールアプリ・ソフトがインストールされています。今回はWindowsやMacにデフォルトでインストールされているメールアプリ・ソフトを紹介します。

• Windows 10やWindows 11の標準メールソフト「Outlook(Outlook New)」
• Macの標準メールソフト「メール」アプリ

なお、標準メールアプリ・ソフトはOSのバージョンアップに伴い、名称や機能が変更されることがあります。今回紹介する内容は2025年3月時点の内容です。それぞれ詳しく紹介するので参考にしてください。

Windows 10やWindows 11の標準メールソフト「Outlook(Outlook New)」

Windows 10やWindows 11では「Outlook(Outlook New)」と呼ばれるメール管理や予定表との連携ができるサービスが使用可能です。

従来「メール」アプリが標準で付帯していましたが、2024年12月31日にサポートが終了しています。サポートの終了に伴い、従来のユーザーを含め、Outlookが無料で利用できるようになっています。

Outlookでは、GmailやYahoo!メールのアカウントを追加し、Outlookで一元管理することも可能です。

Macの標準メールソフト「メール」アプリ

macOSでは「メール」と呼ばれるアプリがデフォルトで設定されています。メールの送受信や閲覧に加え、通知機能やアーカイブ機能などが使用可能です。

iCloudやGmail、Yahoo!メール、学校、職場のアドレスなど、既存のアカウントも追加して管理できます。

パソコンのメール設定で理解しておきたいパソコン用語とその役割

パソコンのメール設定では「IMAP」や「POP」、「SMTP」と呼ばれる用語が登場します。メールを管理する際に重要な用語のため、それぞれの意味や役割は理解しておきましょう。

• IMAP
• POP
• SMTP

上記の3つに分けて、それぞれの概要や役割を詳しく紹介します。

IMAP

IMAPとは、「Internet Message Access Protocol」の略称で、メールサーバー上のメールを管理・閲覧するためのプロトコルをさします。

IMAPでは、送信されたメールを受信サーバー上に保存したまま、複数のデバイスで同じメールを同期してアクセスできます。受信したメールをデバイスにダウンロードしないため、スマホやタブレット、パソコンなど複数のデバイスから同じメールを閲覧可能です。

また、ひとつのデバイスでメールを既読にすると、ほかのデバイスでも「既読」として反映されます。複数のデバイスでメールを管理したい場合、メールの設定で「IMAP」を選ぶと良いでしょう。

POP

POPとは、「Post Office Protocol」の略称で、メールサーバーから受信メールをダウンロードしてデバイスに保存するプロトコルです。現在は主にPOP3(POPの第3版)が使用されています。

受信したメールは受信サーバーからデバイスにダウンロードされるため、受信サーバーからは削除されます。そのため、メールの管理は基本的に1台のデバイスでしかできません。

設定によっては複数台のデバイスで受信メールの閲覧も可能ですが、メールの管理はデバイスごとの管理になります。たとえば、パソコンでメールを既読にしても、スマホでは既読になりません。

ただし、受信したメールはデバイスにダウンロードされるため、添付ファイルを含めてオフラインで閲覧できる点はPOPのメリットです。

SMTP

IMAPやPOPが受信の際に必要となるプロトコルに対し、SMTPは送信の際に必要となるプロトコルです。「Simple Mail Transfer Protocol」の略称で、メール送信を標準化かつ簡単にするプロトコルをさします。

メールの管理や送受信を行う際、使用するハードウェアやソフトは個別に異なることが一般的です。しかし、SMTPの仕組みにより、異なるハードウェアやソフトにかかわらずメールの交換ができるようになります。

一般的なメールサービスでは、自動でSMTPが設定されていますが、特定のメールサービスに別のメールサービスを追加する場合や、任意のSMTPサーバーを利用したい場合は手動設定が必要になります。

パソコンの主なメールソフト・アプリとアカウントの追加・設定手順

パソコンで使用される、以下の主なメールソフト・アプリでアカウントを追加・設定する手順を紹介します。

• Outlookでメールアカウントの追加や設定を行う手順
• macOSの「メール」でアカウントの追加や設定を行う手順
• Gmailでメールアカウントの追加や設定を行う手順
• iCloudメールでメールアカウントの追加や設定を行う手順

それぞれ詳しく紹介するので参考にしてください。

Outlookでメールアカウントの追加や設定を行う手順

OutlookはWindowsの標準メールサービスです。はじめて使用する場合、メールアドレスが必要になります。ご自身のメールを持っていない場合、もしくは新規でOutlookのメールアドレスを取得する場合は、outlook.comに移動し、「無料アカウントの作成」から作成可能です。

メールアドレスを用意したら、以下の方法で登録を行いましょう。

1. デスクトップ画面から「スタート」を開く
2. Outlookを開き、「ファイル」から「アカウントの追加」を選択
3. メール アドレスを入力して「接続」を選択
4. メッセージが表示されたら、パスワードを入力して「OK」を選択
5. 「完了」をクリック

上記の方法でひとつのメールアドレスを登録した後は、管理画面にアクセスできるようになります。最初に登録したメールアドレスとは別のアカウントを追加する場合の手順は以下のとおりです。

1. デスクトップ画面から「スタート」を開く
2. 「表示」タブから「設定の表示」もしくは「ビューの表示」を選択
3. 「アカウント」から「アカウントの追加」を選択
4. 追加したいメールアドレスを入力して「続行」を選択
5. メッセージが表示されたら、アカウントのパスワードを入力し、「完了」を選択　　　

そのほかのメールに関する設定も、表示タブから「設定の表示(ビューの表示)」を選ぶことで適宜行えます。

macOSの「メール」でアカウントの追加や設定を行う手順

macOSでは「メール」が標準メールサービスとしてパソコンにインストールされています。新規メールアドレスの作成方法は以下のとおりです。

1. Dockもしくはアプリケーションフォルダから「メール」を開く
2. アカウントの種類または「その他のメールアカウント」を選択
3. アカウント情報を入力　　　

ひとつのメールアドレスを追加した後、別のアカウントを追加する方法は以下のとおりです。

1. Dockもしくはアプリケーションフォルダから「メール」を開く
2. 上部メニューの「メール」から「アカウントの追加」を選択
3. アカウントの種類を選択
4. アカウント情報を入力　　　

そのほかの設定はメールアプリを開き、上部メニューの「メール」から「設定」に進むことで行えます。

Gmailでメールアカウントの追加や設定を行う手順

GmailはGoogleが提供するフリーメールサービスです。無料でメールアドレスが作成できるほか、作成後に別のメールアドレスのアカウントを追加して管理することもできます。

メールアドレスの新規作成方法は以下のとおりです。

1. 「Googleアカウント」のページにアクセス
2. 「アカウントを作成」をクリック
3. プルダウンから用途を選択
4. 画面の指示に従ってアカウントを作成　　　

アカウントの追加方法は以下の手順で行えます。

1. パソコンで「Gmail」を開く
2. 右上にある設定アイコン(歯車マーク)から「すべての設定を表示」をクリック
3. 「アカウントとインポート」タブまたは「アカウント」タブをクリック
4. 「他のアカウントでメールを確認」から「メールアカウントを追加する」をクリック
5. 追加したいメールアドレスを入力し、「次へ」をクリック
6. 「アカウントをGmail(Gmailify)にリンク」から「次へ」を選択
7. 画面の手順に沿って操作し、「次へ」または「ログイン」をクリック　　　

iCloudメールでメールアカウントの追加や設定を行う手順

iCloudメールはApple社が提供しているフリーメールサービスです。以下の手順でiCloudのメールアドレスを新規作成できます。

1. Macの「システム設定」からサイドバー上部のユーザー名をクリック
2. ユーザー名が表示されない場合は、「サインイン」をクリックし、Appleアカウントのメールアドレスまたは電話番号を入力して、パスワードを入力
3. 「iCloud」をクリックし
4. 「メール」(またはiCloudメール)をクリック
5. macOS13.3以降の場合は「このMacを同期」をオン、macOS13から13.2の場合は「オンにする」をクリック
6. 画面の指示に従ってiCloudメールアドレスを作成する

なお、Webページの「iCloud.com」からでも新規メールアドレスの作成は可能です。また、Windows OSでもAppleアカウントを持っていればiCloudのメールアドレスが作成できます。

iCloudメールで別のメールアドレスを管理する場合、以下の手順でアカウントの追加を行います。

1. icloud.com/mailにアクセスし、Appleアカウントにサインインする
2. 「メールボックス」リストの上部にある「設定」ボタンをクリック
3. 「設定」を選択
4. 「アカウント」をクリックし、「エイリアスを追加」をクリック
5. 必要な情報を入力する
6. 「作成」をクリック

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