テレワークで活用されるリモートデスクトップとは?仕組みを解説
リモートデスクトップとは、インターネットを経由して離れた場所にある接続先(ホスト)のパソコンやサーバーを、接続元(ゲスト)のデバイスで遠隔操作する技術です。
ゲスト側は手元にあるデバイスを使って、ホスト側のデスクトップ画面を表示し、アプリの操作やファイル編集ができます。
ホスト側でデータ処理を行うため、ゲスト側のデバイスのスペックに関係なく作業が行える点がメリットです。
企業ではテレワークや出張中、災害時で出勤が難しい際にも事業を継続するため(BCP対策)のツールとして活用されています。
リモートデスクトップは、従来のデスクトップパソコンの仕組みを遠隔操作に応用した技術です。
デバイスの動作はインターネットを通じて行われるため、操作の快適性は通信速度の影響を大きく受けます。
テレワークに関する詳細は以下の記事でも紹介しているので、併せてご覧ください。
「テレワークって何のこと?導入するなら働き方の特徴やメリット・デメリットを知ろう」
リモートデスクトップで必要な通信速度の目安
リモートデスクトップで必要な通信速度は、作業内容や利用するアプリによって異なります。通信速度は、下り速度で5〜10Mbps程度であれば快適に作業できる可能性が高いでしょう。
ワードやエクセルなどによる軽い作業や特定の画面から切り替える必要がない作業であれば、通信速度は1Mbps程度でも問題ないかもしれません。
一方、動画編集や高画質な画像の処理、複数のソフトを同時に起動・切り替えなどの作業では5Mbps以上が望ましいでしょう。
リモートデスクトップ接続の安定性は通信速度のみに依存するわけではありませんが、作業効率や快適性に大きく影響する要素のひとつです。
必要な通信速度は作業内容により異なりますが、できる限り速い方がストレスのない作業環境を得られる可能性があります。
テレワークのネット環境に関する詳細は以下の記事でも紹介しているので、併せてご覧ください。
「テレワークのネット環境を整備する際の注意点とは?回線の種類や選び方を解説」
必要な通信帯域はどれくらい?
通信帯域とは、通信に使用される周波数の範囲をさし、「帯域幅」とも呼ばれます。帯域幅が広いほどデータの流れがスムーズになり、通信速度も向上します。
通信帯域と通信速度は異なる概念ですが、帯域幅が広いと扱えるデータ量が増え、通信速度が向上するなど密接な関係があり、実際には同じ意味で捉えられることも少なくありません。
なお、リモートデスクトップで必要な通信帯域は、通信速度と同じく作業内容によって異なるため、一概には定義できません。Microsoftで紹介されているリモートデスクトップによって使用される作業別の帯域幅の見積もりは以下のとおりです※。
シナリオ | 帯域幅の見積もり (1920x1080の解像度を使用した単一のモニター構成の場合) |
|
---|---|---|
既定モード | H.264/AVC 444 モード | |
アイドル | 0.3Kbps | 0.3Kbps |
Microsoft Word | 100〜150Kbps | 200〜300Kbps |
Microsoft Excel | 150〜200Kbps | 400〜500Kbps |
Microsoft PowerPoint | 4〜4.5Mbps | 1.6〜1.8 Mbps |
Web閲覧 | 6〜6.5Mbps | 0.9〜1 Mbps |
イメージギャラリー | 3.3〜3.6Mbps | 0.7〜0.8 Mbps |
ビデオ再生 | 8.5 〜9.5Mbps | 2.5〜2.8 Mbps |
全画面ビデオ再生 | 7.5〜8.5Mbps | 2.5〜3.1 Mbps |
※出典: Microsoft Learn「Virtual Desktop のリモート デスクトップ プロトコル帯域幅の要件」
リモートデスクトップで必要な通信量(データ容量)の目安
リモートデスクトップを使用する際には通信速度だけではなく通信量(データ容量)も意識しましょう。通信速度は1秒間に送受信可能なデータ量をさし、Gbps、Mbps、Kbpsなどであらわされます。
一方、通信量は「データ容量」とも呼ばれ、GB、MB、KBなどであらわされる、通信に使用されるデータの量です。
リモートデスクトップで必要な通信量の目安は、1時間あたり200〜500MBとされています。
実際には作業内容によって異なり、デスクトップの表示回数、使用するソフトウェアの重さ、解像度、ネット検索の回数、キーボードやマウスの操作入力などが通信量に影響します。
画面が変わらず、操作も少ないほど使用される通信量は少なく済む可能性が高いでしょう。余裕を持って作業を行いたい場合、光回線をなど通信量に一定の制限がない回線への契約がおすすめです。
リモートデスクトップ接続時に通信速度や動作が遅くなる原因
リモートデスクトップ接続時に通信速度や動作が遅くなる主な原因を以下のケースに分けて紹介します。
- リモートデスクトップのホスト側に問題があるケース
- リモートデスクトップのゲスト側に問題があるケース
- リモートデスクトップ使用時の接続回線に問題があるケース
それぞれ詳しく紹介します。
リモートデスクトップのホスト側に問題があるケース
ホスト側のハードウェア性能や設定の問題があると、動作が遅くなるケースがあります。動作に影響をおよぼす原因の一例は以下のとおりです。
- CPUやメモリの使用率が高い
- ストレージ容量が不足している
- セキュリティソフトの動作が干渉している
- 送信する情報量が多い作業を行っている
上記の要因の影響により、ホスト側のパソコンの処理能力が低下し、画面描画や入力反応が遅くなることがあります。リモートデスクトップに適した設定に変更すると改善するかもしれません。
リモートデスクトップのゲスト側に問題があるケース
リモートデスクトップのゲスト側に問題がある場合も操作性や通信速度が低下します。主な原因の一例は以下のとおりです。
- バックグラウンドで負荷が高いアプリを同時に使用している
- 古いデバイスやOSを使用している
- リモートデスクトップに適した設定がなされていない
たとえば、バックグラウンドで複数のWebページやアプリが稼働していると、CPUやメモリが不足し、操作性が低下する可能性があります。
ホスト側の設定や環境に加え、ゲスト側も同様に環境・設定を見直すことが大切です。
リモートデスクトップ使用時の接続回線に問題があるケース
ゲスト側はパソコンの環境や設定に加え、接続回線にも注目しましょう。回線に以下の問題があると、リモートデスクトップの動作に影響する可能性があります。
- 無線Wi-Fiで通信が不安定になっている
- 作業内容に適した速度を確保できる回線を使用していない
- ほかのデバイスやアプリで通信が混雑している
- 回線に速度制限がかかっている
- 通信障害が発生している
回線に問題がある場合は、デバイスではなく回線の改善が必要です。
テレワークでよくある通信トラブルは以下の記事でも紹介しているので、併せてご覧ください。
「テレワークでよくある通信トラブルは?対処法や改善方法をわかりやすく解説」
リモートデスクトップの操作性を向上させるための対策・対処法
リモートデスクトップの操作性を向上させるための対策は以下のとおりです。
- リモートデスクトップのホスト側の環境や設定を見直す
- リモートデスクトップのゲスト側の環境や設定を見直す
- リモートデスクトップで使用する接続回線を見直す
それぞれ詳しく紹介します。
リモートデスクトップのホスト側の環境や設定を見直す
操作性が悪い場合、まずはリモートデスクトップのホスト側の環境や設定を見直しましょう。見直すポイントは以下のとおりです。
- バックグラウンドで動作しているソフトやアプリを閉じる
- セキュリティソフトの設定を見直す
- 同時に使用するソフトは動作の軽いソフトを選ぶ
- 描画設定(フレーム数の調節や解像度設定)を最適化する
- 使用するソフトやパソコンのOSを最新の状態に更新する
CPUやメモリを圧迫するバックグラウンドのソフトやアプリを閉じることや描画設定の変更などは身近にできるため、最初に試してみると良いでしょう。
リモートデスクトップのゲスト側の環境や設定を見直す
リモートデスクトップの操作性はホスト側のデバイスのほか、ゲスト側の環境にも影響を受けます。ゲスト側のデバイスでは、以下の点を見直してみてください。
- バックグラウンドで動作しているソフトやアプリを閉じる
- 描画設定を最適化する
- 使用するソフトやパソコンのOSを最新の状態に更新する
- デバイスが古い場合は買替える
操作性が不安定な場合は、まずCPUやメモリの負荷軽減や描画設定の変更、OSのアップデートなどを試してみましょう。一方、リモートデスクトップの作業環境に対してデバイスのスペックが不足している場合は、買替えが必要になるかもしれません。
社内の詳しい人に尋ね、快適にリモートデスクトップを使用できるスペックのデバイスを用意してください。
リモートデスクトップで使用する接続回線を見直す
リモートデスクトップの快適な操作性を確保するには、接続回線の見直しが重要です。ホスト側とゲスト側のデバイスに問題がなくても、回線に問題があると快適な作業は難しくなります。
利用している回線の速度や安定性を測定し、十分な帯域幅があるか確認しましょう。前述のとおり、5〜10Mbpsほどが快適に作業するための目安とされていますが、帯域幅は広いほどスムーズな動作が期待できます。
Wi-Fiを使用している場合は、有線接続に変更すると、電波干渉や接続の不安定さを解消できるかもしれません。
一方、回線速度や帯域幅が不足しているなら、光回線をはじめとする快適な速度で利用できる回線への見直しや、高速通信が可能なプランへの切り替えを検討しましょう。
VPNを導入すると通信速度が低下する?
VPNとは、Virtual Private Networkの略称で、仮想プライベートネットワークと訳されます。インターネット上に仮想の専用ネットワークを構築することで安全な通信経路を作り、データを暗号化して送受信する仕組みです。
インターネット接続の際にVPNを活用することで、情報漏洩や第三者からの不正なアクセスを防げるため、リモートデスクトップをはじめとする在宅勤務などのセキュリティ対策として用いられています。
VPNサーバーを経由してデータを暗号化し、送受信するので、処理に時間がかかります。そのため、通常の接続と比較して多少の通信速度低下が発生する可能性があるかもしれません。
しかし、情報漏洩や不正アクセスを防止するための重要なセキュリティ対策です。
リモートデスクトップに接続する際には、VPNへの接続による多少の速度低下を考慮した上で、快適な通信環境が構築できる回線を選ぶことが大切です。
テレワークで快適にリモートデスクトップに接続するなら「ドコモ光」がおすすめ
リモートデスクトップ接続時の回線速度や帯域幅に不満があるなら「ドコモ光」がおすすめです。
「ドコモ光10ギガ※1」なら最大10Gbps※2の通信が可能で、データ容量も無制限なので、大容量のファイルやデータの送受信、リモートデスクトップ接続も快適になります。全国エリアで利用可能な「ドコモ光 1ギガ」プランもあり、ニーズに合わせて選ぶことも可能です。
また、「ドコモ光」ではコンピューターウイルスやスパイウェアなどの脅威からパソコン(Windows・Mac)※3※4※5を保護できるオプションサービスとして月額385円(税込)で「ネットワークセキュリティ」もご用意しています。
快適なリモートデスクトップの操作環境の構築に併せて、セキュリティ対策を強化したい方にもおすすめです。
在宅勤務でリモートデスクトップを使用しており、回線の見直しを行いたい方は、ぜひ「ドコモ光」をご検討ください。
※1 「ドコモ光 10ギガ」の対象エリアは、一部に限られます。詳しくはこちら
※2 ベストエフォート値による最大通信速度
※3 パソコンのOSやブラウザにより、一部ページが正しく機能しない場合がございます。
※4 Mac、macOS Big Sur、macOS Monterey、macOS、Safariは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
※5 「Windows」「Microsoft Edge」は、米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

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リモートデスクトップで快適に作業するなら通信速度や通信量を見直そう
リモートデスクトップの通信速度は5〜10Mbps程度が推奨されています。快適に作業するために必要な通信速度は作業内容によっても異なりますが、回線の通信速度が速い方がストレスのない動作環境が構築できます。
リモートデスクトップの動作が遅い場合は、ホスト側とゲスト側の設定を見直すほか、回線の見直しも行いましょう。
無線Wi-Fiや通信速度制限のある回線、通信量に上限がある回線を使用していると、リモートデスクトップでの作業に支障が出る可能性があります。
リモートデスクトップの導入に伴い、回線の見直しを考えているなら、ぜひ「ドコモ光」をご検討ください。
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