eSIMとは?
eSIMとはデバイス本体にチップが埋め込まれたタイプのSIMカードのことです。デバイスにeSIMのチップが内蔵されており、加入者の識別情報をネット経由で書き換えられます。
一方で従来のSIMカードは、通信会社が加入者の識別情報を記録した小さなICチップを発行し、加入者に提供していました。
そのため、オンライン上でお申込みしても、受け取るまでに時間がかかるデメリットがあります。
しかし、eSIMなら店頭や郵送での発行手続きや、デバイスへの抜き差しの手間が省けてオンラインで開通できます。
eSIMのメリット
eSIMのメリットは以下の4つです。
- 契約・手続きがオンライン上で完了する
- SIMカードの差し替えが不要で故障のリスクが少ない
- 複数キャリアの組み合わせが容易
- 海外で利用しやすい
メリットをひとつずつ解説します。
契約・手続きがオンライン上で完了する
eSIMは、契約から手続きまでオンライン上で完了します。デバイス本体にeSIMが内蔵されており、ネット経由で識別情報を書き換えることができるからです。
従来のSIMカードでは、オンライン上でお申込みしても、SIMカードを受け取る必要がありました。そのため、お申込みをしてから、実際に使いはじめるまでに数日かかります。
しかし、eSIMならお申込みから最短当日中に手続きが完了します。
SIMカードの差し替えが不要で故障のリスクが少ない
eSIMは、SIMカードの差し替えが不要なため、故障や破損のリスクが少ないです。
従来のSIMカードは、デバイス本体から取り出して差し替える必要があるため、汚れやサビが発生して破損するリスクがありました。
eSIMはご自身でSIMカードを入れ替える必要がなく、今までよりも乗り換えがスムーズに行えるでしょう。
複数キャリアの組み合わせが容易
eSIMは、従来の対応機種において、SIMカードと併用できるため、複数キャリアを組み合わせやすいメリットがあります。
SIMの差し替えをせずに複数キャリアを同時に利用できるため、非常時の際に活用できます。
ほかにも、たとえば以下のような組み合わせ方ができます。
- 仕事やプライベートで2台持ちしているスマホを1台にまとめる
- 現在の電話番号を使い続けたまま格安SIMを契約する
eSIMと従来のSIMを組み合わせることで、スマホを柔軟に使えるでしょう。
海外で利用しやすい
eSIMは、海外で使いやすいこともメリットのひとつです。
eSIMなら、国内で契約や設定まで行えるため、海外に到着後、すぐにスマホが使用できます。そのため、海外に到着して、スマホが使えない時間がほとんどありません。
また、海外でも欧米を中心として55カ国以上で導入が進んでおり、今後も普及していくことが見込まれています。今後海外旅行する際、eSIMが使える状況は増えていくでしょう。
ほかにも、モバイルWi-Fiのレンタルや現地でSIMカードを購入するより、手間がかからないことも特徴のひとつです。
eSIMのデメリット
eSIMのデメリットは以下の3つです。
- eSIM対応のデバイスが必要
- ご自身で手続きや設定が必要
- 機種変更やデバイス故障時に再発行が必要
デメリットをひとつずつ解説します。
eSIM対応のデバイスが必要
eSIMを利用するためには、eSIMに対応したデバイスが必要です。
eSIMが内蔵されていないデバイスでは、加入者の識別情報を書き込めないため、使えません。
また、従来のSIMカードに対応したデバイスと比べて、eSIMへの対応数は少なく、古いデバイスでは使えないことがあります。
お使いのデバイスがeSIMに対応していない場合は、対応しているデバイスに買替える必要があります。
自分で手続きや設定が必要
eSIMはご自身で手続きや設定が必要になるため、手間だと感じる可能性があります。
従来のSIMカードは、SIMカードを差し替えて通信の設定をすれば、利用できました。
一方の、eSIMはオンライン上でお申込みから開通までの手続きを完了させなければならないため、ネットに不慣れな方には難しいと感じるかもしれません。
なお、eSIMは店頭でのお申込みも可能ですが、数千円の手数料が発生します。
機種変更や端末故障時には再発行が必要
eSIMを利用する場合、機種変更やデバイス故障時は、再発行の手続きが必要です。
eSIMはセキュリティ強化のため、再利用が不可能となっており、一度使用したものはほかのデバイスで使えません。
機種変更やデバイスが故障するたびに再発行が必要なため、面倒に感じる方もいるかもしれません。
eSIMの利用がおすすめの方
eSIMの利用は以下に当てはまる方におすすめです。
- おトクなプランにすぐに乗り換えたい方
- 料金を抑えつつ複数のプランを契約したい方
- 海外に行く機会が多い方
おトクなプランにすぐに乗り換えたい方
eSIMはオンライン上で契約から開通までの手続きが完了するため、キャリア間の乗り換えがしやすいです。
また、eSIMなら、実店舗に行く必要がなく、自宅にいながら手続きができるため、時間や手間を節約できます。
料金を抑えつつ複数のプランを契約したい方
デュアルSIMに対応したデバイスをお使いの場合、eSIMとSIMカードの2つの回線を同時に利用できます。
通信品質が高いキャリアの回線と、料金が安い格安SIMの回線を同時に契約できるため、ご自身に合った柔軟なプランの選び方が可能です。
また、複数プランを契約すると、通信障害が発生した際のリスクも軽減できます。
海外に行く機会が多い方
海外に行く機会が多い方にもeSIMの利用はおすすめです。
eSIMは海外で利用できるプランの契約や設定が国内にいるタイミングで行えるため、渡航後にすぐに通信できます。
海外でSIMカードの購入やWi-Fiルーターをレンタルするのに比べて、事前準備が少なく受け取りの手間もかかりません。
eSIMを利用するまでの流れ
eSIMを利用するまでの流れを以下の2つに分けて紹介します。
- iPhoneでeSIMを使うまでの流れ
- AndroidでeSIMを使うまでの流れ
今回は、「ドコモ」のオンライン手続きプランの「ahamo」を例に紹介していくため、ご自身がお使いのデバイスの流れをご覧ください。
※ Apple、Appleのロゴ、iPhoneは米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
※TM and ©2023 Apple Inc. All rights reserved.
iPhoneでeSIMを使うまでの流れ
iPhoneで「ahamo」のeSIMを使うまでの流れは以下のとおりです。
- 本人確認書類、クレジットカード、MNP予約番号を準備する
- 「ahamo」の公式サイトからeSIMを申込む
- メールの受け取りとWi-Fi環境を準備する
- プロファイルのダウンロード・アクティベートを行う
- デバイスを再起動する
- 発信テストをして完了
上記の流れが完了次第、「ahamo」のeSIMがiPhoneで利用できます。
※ Apple、Appleのロゴ、iPhoneは米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
※TM and ©2023 Apple Inc. All rights reserved.
AndroidでeSIMを使うまでの流れ
Androidで「ahamo」のeSIMを使うまでの流れは以下のとおりです。
- 本人確認書類、クレジットカード、MNP予約番号を準備する
- 「ahamo」の公式サイトからeSIMを申込む
- メールの受け取りとWi-Fi環境を準備する
- プロファイルをダウンロードする
- デバイスを再起動する
- 発信テストをして完了
なお、Androidはデバイスによって設定手順が変わる可能性があるため、詳しくはメーカーの公式サイトで確認してください。
eSIMを利用するなら「ahamo」がおすすめ
eSIMを利用するなら「ahamo」がおすすめです。「ahamo」は、月額2,970円(税込)※1で毎月30GBのデータ量を利用できます。
また、5分間の国内通話が何度でもかけ放題※2、「ahamo」は追加料金不要で、海外91の国・地域でデータ通信を利用できる※3※4※5特徴があります。
もちろん「ahamo」はeSIMに対応しており、最短1時間で開通可能※6です。
※1機種代金が別途かかります。
※2 5分超過後は、22円/30秒の通話料がかかります。「SMS」、他社接続サービスなどへの発信は、別途料金がかかります。
※3 15日を超えて海外で利用される場合は速度制限がかかります。国内利用と合わせての容量上限です。
※4 30GBの月額利用可能データ量で、追加料金なくご利用可能
※5 海外での月毎のご利用可能データ量は30GBまでとなります。
※6審査状況によっては時間がかかる場合があります。
eSIMを活用してスマホをおトクに利用しよう
eSIMは従来のSIMカードと異なり、デバイス本体に内蔵されています。
オンライン上でお申込みから開通まで完了するため、スムーズに利用開始できます。
「ahamo」のeSIMは簡単に乗り換えができるため、この機会にぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
※「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。