WindowsのOSが64bitかどうか確認する方法は？対応状況の見極め方も解説

2024.12.05

通信ノウハウ

WindowsパソコンのOSには「32bitバージョン」と「64bitバージョン」の2種類があります。

一般的には「32bitよりも64bitのほうが性能面で優れているパソコン」と理解している方も多いですが、bitの言葉の意味や両者にどれほどの違いがあるかを正確に把握している方は少ないのではないでしょうか。

本記事ではbitの言葉の意味、32bitと64bitの違い、手持ちのWindowsパソコンのOSのバージョンを確認する方法を解説します。

記事サマリー

bit(ビット)とは？

32bitと64bitの違いを理解する前に、そもそもの単位として使われている「bit」について解説します。

bitとはbinary digit(バイナリーディジェット)の略称です。コンピュータで情報を扱う際に用いられる0と1で表現される2進数のうち、1桁分のデータをさします。

0と1の2つの数字を使ってあらわせる数字の組み合わせ(ビットパターン)は2とおり(0または1の2種類)、つまり、1ビット＝2の1乗で2とおりです。

2ビットの場合は2の2乗で4とおり、8ビットの場合は2の8乗で256とおりとなります。

Windowsパソコンにおける32bitと64bitは、簡単に説明すると「パソコンの情報処理能力の大きさをあらわす数値」です。

32bitは2の32乗で約43億、64bitは2の64乗で約1,844京と途轍もない数値となり、64bitは32bitの42億倍以上の情報量を扱えます。

つまり、32bitより64bitのほうがパソコン内部のCPUやメモリを大量かつ効率的に処理でき、複数のプログラムを同時に実行しながら、頻繁に切り替える際もシステムの応答性が高く、操作性に優れたパソコンであることがわかります。

一般的には4GB以上のメモリを搭載するパソコンで性能差が大きくあらわれるとされています。

Windowsのbitバージョンを確認する方法

現在利用中のWindowsのbitバージョンを確認する方法をご紹介します。

大きく分けると、2009年に一般発売された「Windows 7」と、2013年に発売された「Windows 8.1」を境目に確認手順が異なります。

Windows 11・Windows 10・Windows 8.1の場合

Windows 11・Windows 10・Windows 8.1でbitバージョンを確認する手順は、次のとおりです。

「スタート」から「設定」を押す
「システム」を押す
「バージョン情報」を押す
「デバイスの仕様」の「システムの種類」からbitを確認する

上記の手順で「64ビットオペレーティングシステム」と表示される場合、ご利用中のパソコンは64bitバージョンです。

Windows 7の場合

Windows 7でbitバージョンを確認する手順は、次のとおりです。

「スタート」を押す
「コンピューター」を右クリックする
「プロパティ」を押す
「システム」でbitを確認する

上記の手順で「32ビットオペレーティングシステム」と表示される場合、ご利用中のパソコンは32bitバージョンです。

32bitから64bitにアップグレードする方法

冒頭でお伝えしたように、32bitと64bitではパソコンの情報処理能力に大きな違いがあるため、一般的には64bitのほうがスペックが高く操作性に優れています。

なお、一部のWindowsはパソコン本体を買替えなくても32bitから64bitにアップデートできる場合があります。

64bitにアップデートできるのは、64bitのWindows OSを実行できるCPUを搭載していることが条件です。

具体的な手順としては、パソコンのハードディスクを再フォーマットし、64ビットバージョンの Windows をインストールし直せばアップデートできます。

ただし、デバイスにインストール済みのそのほか全てのコンテンツも消去されてしまうため、それらも改めてインストールし直す手間がかかります。

お手持ちのパソコンが64bitに対応可能か調べる方法は、次の項目で解説します。

ご利用中のパソコンが64bitに対応しているか確認する方法

ご利用中のパソコンの64bit対応可否は、先述の「Windowsのbitバージョンを確認する方法」と同様の手順で確認可能です。

Windows 11・Windows 10・Windows 8.1の場合

Windows 11・Windows 10・Windows 8.1で64bitバージョンの対応可否を確認する手順は、次のとおりです。

「スタート」から「設定」を押す
「システム」を押す
「バージョン情報」を押す
右側の「デバイスの仕様」から「システムの種類」を確認する

上記手順で「64-bit対応」と表示される場合は、64bitバージョンへのアップデートが可能です。

すでに64bitバージョンのWindowsをご利用中の場合、64-bit対応の表示はありません。

Windows 7の場合

Windows 7で64bitバージョンの対応可否を確認する手順は、次のとおりです。

「スタート」を押す
「コントロールパネル」を押す
検索ボックスに「パフォーマンスの情報とツール」と入力し、検索結果から該当する項目を押す
「パフォーマンスとシステムに関する詳細情報を表示および印刷します」を押す
「システム」の「システムの種類」で種類を確認する

Windows 8.1以降の場合と同様に、上記手順で「64-bit 対応」と表示される場合はアップデートが可能です。

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