Wi-Fiの電波干渉とは?干渉が生じる原因と対処方法を解説

通信ノウハウ

電波干渉は、複数の電波がぶつかり合うことで、通信速度が低下するまたは不安定になる現象です。Wi-Fiは電波でデバイスを接続するため、電波干渉の影響を受ける可能性があります。

本記事では、Wi-Fiの電波干渉の概要や電波干渉が生じる主な原因を解説します。電波干渉が起こった場合の対処方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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記事サマリー

Wi-Fiの電波干渉とは?

Wi-Fiの電波干渉とは、Wi-Fiや家電製品などの電波を発生する機器間で、電波がぶつかり影響を与え合う現象です。

Wi-Fiの電波で利用される周波数帯(2.4GHz帯や5GHz帯など)は、家電製品やBluetooth®機器などほかの機器でも利用されています。複数の電波が干渉してしまうと、通信速度の低下や遮断、不安定さにつながるため、注意が必要です。

Wi-Fiの電波干渉が生じる原因

Wi-Fiの電波干渉が生じる主な原因は次のとおりです。

  • 家電製品との電波干渉
  • Bluetooth®機器との電波干渉
  • ほかのWi-Fiとの電波干渉
  • 壁や障害物による電波の反射
  • レーダーとの電波干渉

各原因の詳しい内容を紹介します。

家電製品との電波干渉

家電製品との電波干渉は、Wi-Fiの電波干渉の代表例です。Wi-Fiで利用される2.4GHz帯は、ISMバンド(Industrial Scientific and Medical Band)としてさまざまな機器で利用されているため、電波干渉が生じやすい状況にあります。

2.4GHz帯を利用している家電製品には、電子レンジやクッキングヒーターなどが挙げられます。そのほか、テレビや電気カーペット、ヘアドライヤーなども電波干渉に注意したい家電製品です。

Bluetooth®機器との電波干渉

2.4GHz帯は、Bluetooth®機器でも利用されている周波数帯です。たとえば、Bluetooth®で接続するヘッドホンやマウス、音楽プレーヤーやカメラを使用していると、Wi-Fiと電波干渉を引き起こす可能性があります。

ほかのWi-Fiとの電波干渉

Wi-Fiは、2.4GHz帯や5GHz帯などの特定の周波数帯を利用します。複数のWi-Fiネットワークが比較的近いエリアに密集していると、それぞれがぶつかり合い、電波干渉の原因となる場合があります。

特に、マンションやアパートなどの集合住宅が密集する都市部では、ほかのWi-Fiとの電波干渉の可能性が高まります。

壁や障害物による電波の反射

Wi-Fiを含む電波は、建物の壁や金属などの障害物で反射する性質があります。

異なる経路からの電波が重なってしまうと、マルチパスフェージングと呼ばれる電波干渉が生じる場合があるため、注意が必要です。マルチパスフェージングは、遮蔽物が多い状況で発生しやすくなっています。

レーダーとの電波干渉

Wi-Fiで利用される5GHz帯は、家電製品やBluetooth®機器との電波干渉の可能性が低い周波数帯です。

ただし、5GHz帯は気象観測レーダーや船舶用レーダーなどで利用されています。Wi-Fiルーターには各レーダーとの電波干渉を避けるためにDFS(Dynamic Frequency Selection)機能が搭載されており、レーダー波を感知するとWi-Fiの通信が停止される場合があります。

Wi-Fiの電波干渉への対処方法

イメージ

Wi-Fiを快適に利用する場合、電波干渉の発生は避けたいところです。Wi-Fiの電波干渉への主な対処方法は次のとおりです。

  • Wi-Fiルーターの設置場所を変更する
  • 接続する周波数帯を変更する
  • Wi-Fiルーターのチャンネルを変更する
  • メッシュWi-Fiを導入する
  • 新しいWi-Fiルーターへ買替える

各対処方法の詳細を解説します。

Wi-Fiルーターの設置場所を変更する

電波干渉を避けたい場合は、Wi-Fiルーターの設置場所を工夫しましょう。具体的には、次の場所を避けると、電波干渉の発生を防ぎやすくなります。

避けたい設置場所具体例
電波が発生する家電製品の近く・電子レンジ
・テレビ
・IHクッキングヒーター
・コードレス電話
Bluetooth®機器の近く・キーボード
・マウス
・ヘッドホン
・充電器
電波の反射が起きやすいものの近く・金属ラック
・遮蔽率の高い壁や床

なお、Wi-Fiの電波はルーターを中心に360°球状に発せられます。そのため、Wi-Fiルーターを家の中心の近くで、床から1~2mほどの高さに設置すると、各部屋にWi-Fiの電波を届けやすくなります。

接続する周波数帯を変更する

Wi-Fiは主に2.4GHz帯と5GHz帯の周波数帯を利用しています。2.4GHz帯は同じ周波数帯の機器が多く存在するため、Wi-Fiで電波干渉が生じた場合は、周波数帯を2.4GHz帯から5GHz帯へと変更する方法も有効です。

接続する周波数帯は、利用中のデバイスで変更可能です。たとえばスマホの場合、設定から「Wi-Fi」や「インターネット」などのメニューへ進み、接続するWi-Fiネットワークを変えることで、周波数帯を変更できます。

Wi-Fiルーターのチャンネルを変更する

マンションやアパートなどで、近隣住民のWi-Fiネットワークと電波干渉を起こしている場合は、Wi-Fiルーターのチャンネルを変更する方法を試してみましょう。

チャンネルは、Wi-Fiルーターの設定画面で変更可能です。設定画面の開き方は機器によって異なるため、詳細はメーカーの公式サイトや取扱説明書を参照しましょう。

メッシュWi-Fiを導入する

メッシュWi-Fiとは、複数のネットワーク機器を網目状(メッシュ状)に接続し、最適な接続先を自動調整する仕組みです。親機となるWi-Fiルーターのほかに、子機となるサテライトルーターを設置して利用します。

メッシュWi-Fiを導入すると、ネットワークの一部で電波干渉が起こっても、自動的に別の経路に接続します。Wi-Fiでの通信が安定しやすく、快適なWi-Fi利用に役立つ仕組みです。

新しいWi-Fiルーターへ買替える

Wi-Fiルーターの寿命は本体が4~5年ほど、規格上は6年ほどといわれています。古いWi-Fiルーターを長期間利用し続けている場合は、Wi-Fiルーターの買替えを検討してみましょう。

近年では、電波干渉の自動回避機能が搭載されたWi-Fiルーターも提供されています。Wi-Fiには「Wi-Fi 6」や「Wi-Fi 6E」などの規格があり、新しい規格に対応するWi-Fiルーターほど、最大転送速度も速くなるのでおすすめです。

Wi-Fi環境を見直すなら「home 5G」がおすすめ

電波干渉の回避を含め、Wi-Fi環境を見直すなら「home 5G」がおすすめです。

「home 5G」の5G対応ホームルーター(HR02)※1は、最大受信速度4.2Gbps(ベストエフォート形式)※2※3、5G高速通信対応※4の環境でWi-Fiを利用できます。Wi-Fi 6※5に対応しており、新しい規格でのWi-Fiを利用したい方におすすめです。

また、HR02はWi-Fi EasyMesh™※6に対応しているため、メッシュWi-Fiを構築したい方にも便利です。

「home 5G」は工事不要で、コンセントに挿すだけ※1でWi-Fiを利用できます。Wi-Fi環境の見直しに、ぜひ「home 5G」をご検討ください。

月額料金home 5Gプラン:4,950円(税込)
機種代71,280円(税込)
初期費用契約事務手数料3,850円(税込)
(オンラインショップは無料)
契約期間定期契約なし
データ容量無制限※7
購入先ドコモオンラインショップ
ドコモショップ
量販店

※1 ご登録いただいた住所以外ではお使いになれません。
※2 通信速度は、送受信時の技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。ベストエフォート形式のため、お客さまの通信環境により実際の通信速度は変化します。
※3 LANケーブル接続時は受信時最大2.5Gbps、Wi-Fi接続時は受信時最大で4.8Gbps(いずれも技術規格上の最大値)。機器接続時の通信速度は、お客さまの通信環境と接続機器の規格により異なります。
※4 5Gの提供エリアは一部に限られます。エリアの詳細は「ドコモのホームページ」の「サービスエリアマップ」でご確認ください。なお、本サービスは4Gエリアでもご利用になれます。
※5 Wi-Fi 6を使うには、Wi-Fi 6対応のクライアントが必要です。
※6 Wi-Fi EasyMesh™に対応したルーター機器と接続が可能です。ただし、一部の製品では接続できない場合があります。
※7 データ利用量が特に多い場合は、速度制限や通信が中断されることがあります。

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電波干渉の仕組みを知って快適にWi-Fiを利用しよう

Wi-Fiはワイヤレスでデバイスをインターネットに接続でき、とても便利です。ただし、接続に電波を利用しているため、電波干渉の影響に注意しましょう。

電波干渉は、同一のチャンネルを利用した場合に生じる可能性があります。Wi-Fiで利用される周波数帯やその周波数帯を利用しているほかの機器などを把握して、快適なWi-Fiの利用に役立てましょう。

「home 5G」はWi-Fi 6やWi-Fi EasyMesh™に対応しており、5G高速通信対応の環境でWi-Fiを利用できます。Wi-Fi環境の見直しを検討している方は、ぜひ「home 5G」をご利用ください。

※「Wi-Fi」「Wi-Fi EasyMesh」は、Wi-Fi Allianceの商標または登録商標です。
※「Bluetooth」は、Bluetooth SIG,Inc.の登録商標であり、株式会社NTTドコモはライセンスを受けて使用しております。

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※「おうちネットプレス」は、株式会社NTTドコモの商標です。