ISDN回線とは
ISDNはIntegrated Services Digital Networkの略で、日本語では「サービス総合デジタル網」などと呼ばれます。
ISDN回線は、音声データをデジタル信号に変換して送受信するデジタル回線です。音声データを電気信号として送信するアナログ回線と比較すると、高音質で盗聴されにくい特徴があります。
また、ISDN回線では、デジタル化によって少ない容量で通信できるため、1つの電話番号で2つの回線を同時に利用できます。これによって、電話とFAX、電話とインターネットなどの同時利用がいずれも可能になります。
日本では、1988年にISDNのサービスが開始されました。サービス開始後、ISDNは電話とFAXを使う家庭や、多数の回線数が必要な職場などで広く利用されるようになりました。
ISDNとADSL・FTTHの違い
ISDNのほかに、ADSL、FTTHという回線の種類もあります。ISDNとADSL、FTTHの違いを以下でそれぞれ見ていきましょう。
ISDNとADSLの違い
ADSLは「Asymmetric Digital Subscriber Line」の略で、日本語では「非対称デジタル加入者線」などと呼ばれます。ADSLでは、音声通話では使われない高周波帯域を利用してデータ通信を行っています。
ISDNはデジタル回線、ADSLはアナログ回線というのが大きな違いであり、これにより以下のような違いがあります。
- ADSLと比べるとISDNの方が安定して通信できる
- 1つの電話番号でADSLは1回線、ISDNは2回線が使える
- 通信速度はADSLの方が速い
ISDNはデジタル信号での通信のため、アナログ信号のADSLと比べて安定性に優れ、遠距離でもより音質を保って通話が可能です。
また、ADSLでは1つの電話番号で1回線のみであるのに対し、ISDNは1つの電話番号で2つの回線が使えます。
通信速度については、ADSLが下り最大50Mbps、ISDNが下り最大64kbpsであり、ADSLの方が高速で通信できます。
ISDNとFTTHの違い
FTTHは「Fiber To The Home」の略で、光ファイバーによる家庭向けの通信サービスのことです。FTTHでは、光信号による高速なインターネットが利用できるほか、光ファイバーを使った電話サービスの「光電話」が利用できます。
FTTHは最大1～10Gbpsに対応し、ISDNと比べると圧倒的に高速で通信が可能です。また、FTTHは、ISDNと比較して基地局から距離が離れても速度低下しにくく、長距離でも通信しやすい特徴があります。
ISDN回線のメリット
ISDN回線のメリットとしては、主に以下の3つが挙げられます。
- 音質が良い
- 1つの電話番号で2回線が利用できる
- 盗聴されにくい
音質が良い
電気信号で通信するアナログ回線と比較すると、デジタル回線のISDNは音質が良く、相手の声を聞き取りやすい特徴があります。職場や家庭で通話の音質にこだわりたい場合などにも、ISDNは利用されてきました。
1つの電話番号で2回線が利用できる
ISDNでは、1つの電話番号で2つの回線が利用できます。これにより、「電話とFAX」「電話と電話」などを同時に利用することが可能です。
ADSLは1つの電話番号で1回線のみのため、電話とFAX、電話と電話などを同時に利用することはできません。
盗聴されにくい
アナログ回線での通話は電気信号が取得されると、通話内容が比較的簡単に盗聴されてしまいます。
一方、ISDNはデジタル信号での通信のため、電気信号を取得されても、通話内容が盗まれることはありません。
ISDN回線のデメリット
ISDNは、最大64kbpsと通信速度が非常に遅く、日常的な使用でもインターネット回線として不便なく使うことが難しいケースがあります。
また、ISDN回線は光回線と比較して料金が割高な場合があり、費用の面でほかのインターネット回線と比べて不利になることがあります。
2024年にISDN回線のINSネット「ディジタル通信モード」が終了
NTT東日本・西日本のINSネットの「ディジタル通信モード」が、2024年1月から段階的にサービスを終了しました。INSネットは、NTT東日本・NTT西日本が提供するISDN回線です。
上記のサービス終了で影響があるのは、「INSネット64」「INSネット64・ライト」「INSネット1500」のいずれかを契約していて、「ディジタル通信モード」を利用している方です。
なお、2027年ごろまでは「切り替え後のINSネット上のデータ通信」が補完策として提供されます。ただし、伝送遅延が生じ処理時間が増大するなど、利用する機器によっては通信に影響が発生することがあります。
「INSネット」自体は、2024年8月31日で新規販売を終了し、2028年12月31日をもってサービス提供を終了予定です。
INSネットのサービス提供を終了する理由は？
INSネットの利用者が年々減少しており、今後サービス提供に必要な設備部材が枯渇する見込みであることが、INSネット自体のサービスが終了する理由です。
加入電話とISDN契約数の合計は、2020年度末の時点で794万となっていて、ピーク時と比較すると74.8%減少しています。
ISDN回線の代替を検討しているなら「ドコモ光」がおすすめ
ISDN回線の代替を検討しているなら、光回線と光電話が利用できる「ドコモ光」がおすすめです。
「ドコモ光」のユーザーは、光電話サービス「ドコモ光電話」に加入すると、プラス月額550円(税込)で光電話の利用が可能です。手頃な月額料金・通話料で光電話を利用できます。
「ドコモ光」では、最大10Gbps※1に対応する「ドコモ光 10ギガ※2」が一部エリアで利用できるほか、全国エリアで最大1Gbps※1の「ドコモ光 1ギガ」が利用可能です。光回線ならではの高速な通信環境を自宅に導入できるのも魅力となります。
なお、「ドコモ光」への新規お申込みのときの通常工事料は「ドコモ光新規工事料無料特典」で無料※3になります。初期費用をおさえて光回線の利用をはじめることが可能です。
また、ドコモでスマホを契約中の方は「ドコモ光」を契約すると、ドコモの家族全員のスマホ料金が最大1,100円(税込) 割引※4になります。
「ドコモ光」が提供する2つのプランの詳細は、以下の表よりご確認ください。
| 月額料金 (ドコモ光1ギガ)※5 | (マンション) タイプA：定期契約あり4,400円(税込)、定期契約なし5,500円(税込) タイプB：定期契約あり4,620円(税込)、定期契約なし5,720円(税込) 単独タイプ：定期契約あり4,180円(税込)、定期契約なし5,280円(税込) (戸建) タイプA：定期契約あり5,720円(税込)、定期契約なし7,370円(税込) タイプB：定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込) 単独タイプ：定期契約あり5,500円(税込)、定期契約なし7,150円(税込) ドコモ光ミニ：定期契約あり2,970～6,270円(税込)、定期契約なし4,620～7,920円(税込) |
| 月額料金 (ドコモ光10ギガ)※6 | タイプA：定期契約あり6,380円(税込)、定期契約なし8,030円(税込) タイプB：定期契約あり6,600円(税込)、定期契約なし8,250円(税込) 単独タイプ：定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込) |
| 契約期間 | なし または 2年定期契約 |
| 最大通信速度※1 | ドコモ光 1ギガ：最大1Gbps ドコモ光 10ギガ※2：最大10Gbps |
| お申込み方法 | ①ご相談フォームで受付 ②ご相談(希望の曜日・時間に電話) ③お申込み完了(そのまま電話でお申込み可能) |
※1 ベストエフォート値による最大通信速度
※2 「ドコモ光 10ギガ」の対象エリアは、一部に限られます。詳しくはこちら
※3 新規契約の契約事務手数料(3,300円(税込))は別途必要となります。特典適用対象工事料は「ドコモ光」の通常工事料のみとし、土日・祝日工事の追加工事料、「ドコモ光電話」などのオプション工事料、工事内容によって発生する追加料金は無料特典の適用外です。
※4 「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト／ギガライト(1GB超～3GB)」は550円／月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。また、「ドコモ光ミニ」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「home 5G セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
※5 定期契約プランは、2年間同一の「ドコモ光」契約を継続して利用することが条件となり、解約(定期契約のない料金プランへの変更含む)のお申出がない場合は自動更新となります。当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて戸建タイプ 5,500円(税込)、マンションタイプ4,180円(税込) 、ドコモ光ミニ2,970円(税込)の解約金がかかります〈2022年6月30日以前にお申込みのお客さまの場合、戸建タイプ14,300円(税込)(ドコモ光ミニ含む)、マンションタイプ8,800円(税込)の解約金となります〉
※6 2年間同一の「ドコモ光」の継続利用が条件となり、当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて5,500円(税込)の解約金がかかります。なお、「ドコモ光」とペア回線(「ドコモ光」と対になる携帯電話回線)の契約期間および更新期間はそれぞれ異なりますので、ご注意ください。
永年最大1,100円(税込)／月割引！※
・無料相談をする
※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo（0.5GBを除く）」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト（1GB超）」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト（1GB超）」の契約者が対象です。「5Gギガライト／ギガライト（1GB超～3GB）」は550円／月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。また、「ドコモ光ミニ」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「home 5G セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
ISDN回線のサービス終了に伴い、光回線(光電話)も検討しよう
ISDNは音声データをデジタル化して送受信できるデジタル回線です。
ISDNでは、1つの電話番号で2つの回線が利用できるため、電話とFAX、電話とインターネットいずれの同時使用も可能となっています。
NTT東日本・NTT西日本が提供するISDN回線のINSネットでは、「ディジタル通信モード」が2024年1月から段階的にサービスを終了しました。
ISDN回線を利用中の方や利用を考えていた方は、今後は光電話など代替の回線を中心に、電話やインターネットの利用を検討してみましょう。
永年最大1,100円(税込)／月割引！※
・無料相談をする
※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo（0.5GBを除く）」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト（1GB超）」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト（1GB超）」の契約者が対象です。「5Gギガライト／ギガライト（1GB超～3GB）」は550円／月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。また、「ドコモ光ミニ」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「home 5G セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
