NATとは?
NATとは、「Network Address Translation」の頭文字で、IPアドレスを別のIPアドレスに変換する機能のことです。
グローバルIP(インターネット上の住所)とプライベートIP(自宅内や事務所内などの限定的なネットワークでの住所)を上手く変換し、インターネット上で通信を行うために大切な機能です。
NATの役割
インターネットに接続する方式には「IPv4」と「IPv6」の2種類があります。
インターネットが登場初期に利用されていた「IPv4」は、約43億個のIPアドレスを付与できます。
しかし、近年のインターネットの普及に伴い、IPアドレスの枯渇問題が発生し、IPv4だけでは新たなIPアドレスを付与できない状況が生まれました。
そこで新しく登場したのが「IPv6」で、43億の4乗個というほぼ無限対数に近い数のIPアドレスを付与できるようになりました。
ただし、「IPv6」で通信を利用するにはルーターやデバイスはもちろん、インターネットそのものも「IPv6」に対応する必要がありますが、いきなり全てを「IPv6」に切り替えるのは大がかりな対応を必要とします。
そこで、「IPv4」と「IPv6」のつなぎの役割として、グローバルIPとプライベートIPを変換可能な「NAT」という機能が用いられています。
NATの目的
NATの目的は、主に以下の3つが挙げられます。
- IPv4の枯渇を防ぐ
- プライベートIPを隠す
- セキュリティの向上
NATは、基本的には少ないIPアドレスに追加の番号を割り振って、上手くやりくりするための技術というイメージです。
また、NATはファイアウォールとしても機能します。インターネット上からはグローバルIPしか確認できないため、プライベートIPの通信機器(パソコンやスマホ、ゲーム機など)のセキュリティ面を確保できます。
NATの4つの種類
NATは、大きく分けると以下の4種類があります。
- 動的NAT:変換先のIPアドレスを複数用意(NATプール)しておき、順に割り当てていく方式。プールを使い切ると以降は接続不可になる
- 静的NAT:変換先のIPアドレスを事前に登録しておく方式。1対1で変換される(主にグローバルIPからプライベートIPへの変換)
- 動的NAPT:動的NATの変換時、送信元ポート番号を未使用のポート番号に変換する。ほぼ全てのネット接続で使用される
- 静的NAPT:静的NATにポート番号の変換も加えられた方式
それぞれの意味を細かく覚える必要はありませんが、NATは1対1の変換、NAPTは1対多の変換を行う技術であることは覚えておきましょう。
NATがVPNに与える影響
NATを使用するには通信に関する情報が開示されていなければなりません。
ただし、VPNを利用するとインターネット接続のトラフィックが暗号化されるため、NATを利用するために必要な情報までが秘匿されてしまい、正常に通信できない場合があります。
この問題を解決するにはルーター側でVPNパススルーを搭載する必要がありますが、ほとんどの無線LANルーターにははじめからVPNパススルーが内蔵されています。
また、VPNプロバイダのほとんどがVPNパススルーを不要とする高度なプロトコルを提供しています。
NATとVPNの併用で悪影響が出る事実はあるものの、その可能性は限りなく低いのでそこまで気にする必要はありません。
NATタイプと制限
オンラインゲームのプレイ中、NATタイプが表示される場合があります。
ただし、NATタイプは業界で統一されているわけではなく、通信機器によって表記の仕方が異なります。
この項目では、一般的なNATタイプの表記と、タイプごとの制限内容について解説します。
項目 | 内容 |
---|---|
オープン/NATタイプ1 | 一切の制限がない。ほかのNATタイプとも通信可能。遅延やバッファリングを最小限に抑えられるが安全性が低く、ファイアウォールによる保護機能もないためハッキングされやすい |
モデレート/NATタイプ2 | オープンより安全性が高く、少数のポート開放だけをする状態。ネットワーク保護のためにファイアウォールを採用。安全性は高いが、ネット速度がオープンより低下する可能性がある |
ストリクト/NATタイプ3 | 最も厳しく安全性に優れたNAT。ほとんどのルーターはデフォルトで機能が有効化されている。速度が遅くなる上、ゲームをプレイ中にラグが発生する可能性がある。またオープンNATにしか接続できず、障害も発生しやすい |
オンラインゲームで正常に通信ができない場合、最も制限が厳しい「NATタイプ3」に設定されている可能性が考えられます。
この場合、NATタイプ1やNATタイプ2に変更することでオンラインゲームをプレイできるようになる可能性がありますが、その一方でネットワークの安全性が損なわれる可能性がある点に注意が必要です。
NATタイプの変更方法
この項目では、NATタイプの変更方法を紹介します。
- UPnP(Universal Plug and Play):固定IPを有効化した上で利用可能。基本的にはブラウザからルーターの管理画面にアクセスし、UPnPをONにするだけ
- ポート転送:基本的には自動割り当てされるポートを手動設定する
- そのほか:二重ルーターの場合は片方をブリッジモードに変更する、接続機器全てを再起動する など
ただし、ポート開放などの設定変更はセキュリティ性能が著しく低下する可能性があるため、事前にリサーチをしておく必要があります。
専門的な知識がないままに使用するのは大変危険なので、よく調べてから設定を行うことを心がけましょう。
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NATタイプを変更する場合は事前にしっかり注意点を確認しておこう
NATとは、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを相互に変換する機能のことです。
オンラインゲームをプレイする際にNATタイプが原因で正常に通信できない場合がありますが、何の知識もないままにNATタイプを変更すると、他者からのハッキングなどの被害に遭うリスクがあります。
NATタイプを変更する場合は、事前に注意点をしっかりと確認した上で、自己責任で設定変更することを心がけましょう。
なお、快適な通信速度でオンラインゲームをプレイしたい場合は、自宅の固定回線の見直しも有効的な方法です。
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