NATとは?タイプ別の制限や変更方法、VPNにおよぼす影響などを解説!

通信ノウハウ

オンラインゲームのプレイ中、NATタイプが「失敗」や「タイプ3」などと表示され、上手く通信できずに困った経験がある方も多いのではないでしょうか。

上記内容が表示された場合、正常にゲームをプレイするには「NATタイプ1」や「NATタイプ2」に変更する必要があり、ルーターの管理画面から簡単に設定を変更できます。

ただし、NATタイプを変更する際はNATの役割を正しく理解しておかないと、思わぬリスクに見舞われる可能性があります。

最悪の場合は他者からハッキングなどの被害を受けてしまう恐れもあるため、何も知らないままNATタイプを変更するのは大変危険です。

本記事でNATの役割やタイプの変更方法について丁寧に解説するので、ぜひ参考にしてください。

このエントリーをはてなブックマークに追加

記事サマリー

NATとは?

NATとは、「Network Address Translation」の頭文字で、IPアドレスを別のIPアドレスに変換する機能のことです。

グローバルIP(インターネット上の住所)とプライベートIP(自宅内や事務所内などの限定的なネットワークでの住所)を上手く変換し、インターネット上で通信を行うために大切な機能です。

NATの役割

インターネットに接続する方式には「IPv4」と「IPv6」の2種類があります。

インターネットが登場初期に利用されていた「IPv4」は、約43億個のIPアドレスを付与できます。

しかし、近年のインターネットの普及に伴い、IPアドレスの枯渇問題が発生し、IPv4だけでは新たなIPアドレスを付与できない状況が生まれました。

そこで新しく登場したのが「IPv6」で、43億の4乗個というほぼ無限対数に近い数のIPアドレスを付与できるようになりました。

ただし、「IPv6」で通信を利用するにはルーターやデバイスはもちろん、インターネットそのものも「IPv6」に対応する必要がありますが、いきなり全てを「IPv6」に切り替えるのは大がかりな対応を必要とします。

そこで、「IPv4」と「IPv6」のつなぎの役割として、グローバルIPとプライベートIPを変換可能な「NAT」という機能が用いられています。

NATの目的

NATの目的は、主に以下の3つが挙げられます。

  • IPv4の枯渇を防ぐ
  • プライベートIPを隠す
  • セキュリティの向上

NATは、基本的には少ないIPアドレスに追加の番号を割り振って、上手くやりくりするための技術というイメージです。

また、NATはファイアウォールとしても機能します。インターネット上からはグローバルIPしか確認できないため、プライベートIPの通信機器(パソコンやスマホ、ゲーム機など)のセキュリティ面を確保できます。

NATの4つの種類

NATは、大きく分けると以下の4種類があります。

  • 動的NAT:変換先のIPアドレスを複数用意(NATプール)しておき、順に割り当てていく方式。プールを使い切ると以降は接続不可になる
  • 静的NAT:変換先のIPアドレスを事前に登録しておく方式。1対1で変換される(主にグローバルIPからプライベートIPへの変換)
  • 動的NAPT:動的NATの変換時、送信元ポート番号を未使用のポート番号に変換する。ほぼ全てのネット接続で使用される
  • 静的NAPT:静的NATにポート番号の変換も加えられた方式

それぞれの意味を細かく覚える必要はありませんが、NATは1対1の変換、NAPTは1対多の変換を行う技術であることは覚えておきましょう。

NATがVPNに与える影響

NATを使用するには通信に関する情報が開示されていなければなりません。

ただし、VPNを利用するとインターネット接続のトラフィックが暗号化されるため、NATを利用するために必要な情報までが秘匿されてしまい、正常に通信できない場合があります。

この問題を解決するにはルーター側でVPNパススルーを搭載する必要がありますが、ほとんどの無線LANルーターにははじめからVPNパススルーが内蔵されています。

また、VPNプロバイダのほとんどがVPNパススルーを不要とする高度なプロトコルを提供しています。

NATとVPNの併用で悪影響が出る事実はあるものの、その可能性は限りなく低いのでそこまで気にする必要はありません。

NATタイプと制限

オンラインゲームのプレイ中、NATタイプが表示される場合があります。

ただし、NATタイプは業界で統一されているわけではなく、通信機器によって表記の仕方が異なります。

この項目では、一般的なNATタイプの表記と、タイプごとの制限内容について解説します。

項目内容
オープン/NATタイプ1一切の制限がない。ほかのNATタイプとも通信可能。遅延やバッファリングを最小限に抑えられるが安全性が低く、ファイアウォールによる保護機能もないためハッキングされやすい
モデレート/NATタイプ2オープンより安全性が高く、少数のポート開放だけをする状態。ネットワーク保護のためにファイアウォールを採用。安全性は高いが、ネット速度がオープンより低下する可能性がある
ストリクト/NATタイプ3最も厳しく安全性に優れたNAT。ほとんどのルーターはデフォルトで機能が有効化されている。速度が遅くなる上、ゲームをプレイ中にラグが発生する可能性がある。またオープンNATにしか接続できず、障害も発生しやすい

オンラインゲームで正常に通信ができない場合、最も制限が厳しい「NATタイプ3」に設定されている可能性が考えられます。

この場合、NATタイプ1やNATタイプ2に変更することでオンラインゲームをプレイできるようになる可能性がありますが、その一方でネットワークの安全性が損なわれる可能性がある点に注意が必要です。

NATタイプの変更方法

この項目では、NATタイプの変更方法を紹介します。

  • UPnP(Universal Plug and Play):固定IPを有効化した上で利用可能。基本的にはブラウザからルーターの管理画面にアクセスし、UPnPをONにするだけ
  • ポート転送:基本的には自動割り当てされるポートを手動設定する
  • そのほか:二重ルーターの場合は片方をブリッジモードに変更する、接続機器全てを再起動する など

ただし、ポート開放などの設定変更はセキュリティ性能が著しく低下する可能性があるため、事前にリサーチをしておく必要があります。

専門的な知識がないままに使用するのは大変危険なので、よく調べてから設定を行うことを心がけましょう。

快適にインターネットを利用するなら「ドコモ光」がおすすめ

イメージ

自宅に安全で快適なインターネット環境を整えたいと考えている方には、「ドコモ光」がおすすめです。

数ある光回線の中から「ドコモ光」を選ぶと、次のようなメリットがあります。

  • 最大10Gbpsの「ドコモ光10ギガ」も提供中(一部エリア限定)
  • ドコモスマホとのセット割で携帯料金も節約可能
  • dポイントを効率良くためられる

「ドコモ光」は、フレッツ回線を利用した光コラボレーションの一種で、大手携帯電話会社のNTTドコモが運営しています。

最大1Gbpsの通信速度でインターネット接続ができる「ドコモ光 1ギガ」と、最大10Gbpsの高速通信に対応した「ドコモ光 10ギガ」からお選びいただけます。

「ドコモ光 10ギガ」の提供エリアは順次拡大中で、最新の状況はこちらからご確認いただけます。

また、ドコモスマホとのセット割※1やdポイント還元※2など、さまざまな特典も充実しています。

おトクに快適なインターネット環境を整えたいとお考えの方は、ぜひ「ドコモ光」をご検討ください。

なお、「ドコモ光」はベストエフォート型サービスです。最大通信速度は技術規格上の最大値となり、お客さま宅内での実使用速度はお客さまのご利用環境・ご利用機器、回線の混雑状況などによって低下する可能性がある点にはご注意ください。

「ドコモのスマホ」ならご家族全員のスマホ料金から
永年最大1,100円(税込)/月割引!
「ドコモ光」の申し込み
・無料相談をする

※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。また、「ドコモ光ミニ」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「home 5G セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。

※1 「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。また、「ドコモ光ミニ」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「home 5G セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
※2 ドコモのケータイ/「ドコモ光」のご利用金額1,000円(税抜)につき100ポイント進呈いたします。各種割引サービス適用後の基本使用料、通話・通信料、付加機能使用料の金額となります(ただし、FOMAサービスの利用金額のうちFOMA位置情報/FOMAユビキタスサービスにかかる基本使用料および通信料は除きます)。各種手数料、電報料、コンテンツ使用料/iモード情報料、コレクトコール通話料、ケータイのご購入代金分割支払金/分割払金、ドコモ口座による利用代金(送金依頼額および利用料)、消費税、「ケータイ補償サービス」「ケータイ補償 お届けサービス」ご利用時のお客さまご負担金、「ドコモ光」事務手数料・工事料および光訪問サポート利用料など1回ごとにお申込みが必要となるサービスなどはdポイント進呈の対象外となります。

NATタイプを変更する場合は事前にしっかり注意点を確認しておこう

NATとは、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを相互に変換する機能のことです。

オンラインゲームをプレイする際にNATタイプが原因で正常に通信できない場合がありますが、何の知識もないままにNATタイプを変更すると、他者からのハッキングなどの被害に遭うリスクがあります。

NATタイプを変更する場合は、事前に注意点をしっかりと確認した上で、自己責任で設定変更することを心がけましょう。

なお、快適な通信速度でオンラインゲームをプレイしたい場合は、自宅の固定回線の見直しも有効的な方法です。

中でも、NTTドコモが運営する「ドコモ光」は、最大1Gbpsの通信速度でオンラインゲームを楽しめます。

さらに、一部地域では最大10Gbpsの高速通信に対応した「ドコモ光 10ギガ」も提供しているので、通信速度にこだわりたい方はぜひ検討してみてください。

「ドコモのスマホ」ならご家族全員のスマホ料金から
永年最大1,100円(税込)/月割引!
「ドコモ光」の申し込み
・無料相談をする

※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。また、「ドコモ光ミニ」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「home 5G セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。

工事不要!コンセントに挿すだけ。データ無制限! 工事不要!コンセントに挿すだけ。データ無制限!
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

※「おうちネットプレス」は、株式会社NTTドコモの商標です。