ケーブルテレビがインターネットにつながる仕組みとは？光回線と比較して解説！

ケーブルテレビ(CATV)がインターネットにつながる仕組み

ケーブルテレビ(CATV)は、もともとは映像配信を行うための通信設備で、地上波やBS・CSの専門チャンネルを視聴できるサービスです。

放送局が大型アンテナで受信した映像コンテンツを、同軸ケーブルを用いて各戸へ配信する形でサービスを提供しています。

映像配信を行うための通信設備でありながらインターネットを利用できる仕組みは、同軸ケーブルに加えて光ファイバケーブルを併用する「HFC方式」が採用されているためです。

電柱などから各戸付近の変換器までは光ファイバケーブルを引き込み、変換器から宅内までは同軸ケーブルを引き込んでいます。両者を併用して、電気信号によるインターネット接続を行っています。

なお、HFC方式は、電気信号を増幅するアンプと電源供給機が必要不可欠で、電源供給機の水没などの理由から局所的豪雨をはじめとする災害や停電に弱いことが欠点とされています。

ケーブルテレビと光回線の違い

近年で主流となっている光回線は、光ファイバケーブルのみを使用する「FTTH方式」が採用されています。

電気信号よりも速度が速い光信号(光の点滅)でデータの送受信を行うため、HFC方式のケーブルテレビに比べて、FTTH方式の光回線のほうが通信速度は速いことが特徴です。

一方、月額料金に関してはケーブルテレビと光回線でそこまでの差はありませんが、ケーブルテレビでは本来の役割として映像配信コンテンツがセットで提供されているケースも少なくありません。

どちらを選ぶべきかは個人の好みやライフスタイルで異なりますが、費用対効果を考慮すると、通信速度を重視したい方は「光回線」、インターネットとテレビの両方を楽しみたい方は「ケーブルテレビ」を選ぶのがおすすめです。

なお、近年では一般的な光回線サービスと同様のFTTH方式を採用するケーブルテレビサービスも登場しているので、通信速度にこだわりたい方は検討してみましょう。

ケーブルテレビのインターネットのメリット

ケーブルテレビのインターネットを利用するメリットは、主に次の2点です。

• 光回線が利用できないエリアや物件でもケーブルテレビは利用できるケースが多い
• アンテナ設置不要でさまざまな映像コンテンツを楽しめる

ケーブルテレビは、テレビ視聴が困難な地域の問題を解消するため、昭和30年代頃から日本全国に通信設備が設置されたという背景があります。

総務省の統計によると、令和4年度末のケーブルテレビの普及状況は約3,162万世帯となっており、世帯普及率は約52.5％にも上ります※。

これらの特徴から、光回線が利用できないエリアや物件であっても、ケーブルテレビでインターネットを利用できる可能性が高い点は大きなメリットといえます。

また、従来のテレビ視聴のようなアンテナを設置することなく、さまざまな映像コンテンツを視聴できることも特徴です。

※出典：「ケーブルテレビの現状」(総務省情報流通行政局衛星・地域放送課地域放送推進室)

ケーブルテレビのデメリット

一方、ケーブルテレビのインターネットを利用するデメリットとして、次の2点が挙げられます。

• 光回線と比べて規格上の最大通信速度が遅い場合がある
• 居住エリアによって利用可能なサービスに差が出る場合がある

先述のとおり、ケーブルテレビでインターネットを利用できる仕組みは、光ファイバケーブルと同軸ケーブルを併用した「HFC方式」が採用されています。

HFC方式は電気信号のやり取りでデータの送受信を行いますが、光信号でデータ転送を行う光回線(FTTH方式)と比べて、技術規格上の最大通信速度が劣る傾向があります。

また、もともとは映像コンテンツを配信するためのケーブルを使用しているため、インターネットにデータをアップロードする際の上り速度は光回線よりも遅くなりがちです。

上記に加え、ケーブルテレビの地域メディアとしての側面から、利用可能なサービスに差が出る可能性も考えられます。

ケーブルテレビでインターネットを利用する際は、これらのデメリットがあることを念頭においておきましょう。

ケーブルテレビがおすすめな人

この項目では、ここまでに解説したメリットとデメリットを踏まえた上で、ケーブルテレビがおすすめな人の特徴を解説します。

• 光回線未対応の地域や物件に住んでいる人
• 一緒に映像コンテンツも楽しみたい人
• 地域に関する情報にも触れたい人

光回線未対応の地域や物件に住んでいる人

光回線を利用するには、宅内まで光ファイバケーブルを引き込むための開通工事を行わなければなりません。

ただし、築年数の古い物件では、建物の構造上、光回線に対応していないケースがあります。

また、賃貸物件の場合は、管理会社や大家さんの方針や、ポート数が足りないなどの理由から、使いたい光回線の導入工事を行えないケースも少なくありません。

上記のケースに該当する場合、ケーブルテレビなら契約できる可能性があるため、賃貸借契約書を確認するか、管理会社・大家さんに利用可能なインターネット回線について問い合わせてみましょう。

映像コンテンツも一緒に楽しみたい人

ケーブルテレビ局では、インターネット接続サービスと映像配信コンテンツをセットにして提供している事業者が多いことも特徴です。

それぞれを個別に契約する手間が省けるので、映像配信を日常的に楽しみたい方にはケーブルテレビがおすすめです。

一部のケーブルテレビ局では、インターネットと映像コンテンツをセットにすることで月額料金が割引されるケースもあるので、事前に調べてみましょう。

地域に関する情報にも触れたい人

ケーブルテレビは、もともと地域に根ざした情報メディアとしての役割を持っています。

特に、コロナ禍においては地域に密着したコロナ関連情報の伝達に重要な役割を果たしており、災害時の避難情報や被災情報などの情報伝達にも役立ちます。

これらの理由から、地域に関する情報にも触れたいと考えている方は、ケーブルテレビに加入するのがおすすめです。

インターネットの通信速度を重視したいなら「ドコモ光」がおすすめ

自宅にテレビを置いていない方や、テレビを視聴する機会が少ない方で、快適なインターネット環境を整えたいと思っている方には、光回線を検討するのがおすすめです。

近年では数多くの光回線が登場していますが、どの光回線にしようか悩んでいる方は、高速通信が可能な「ドコモ光」をご検討ください。

NTTドコモが運営する「ドコモ光」は、フレッツ回線を利用した光コラボレーションの一種で、日本全国の幅広い地域に対応しています。

最大1Gbpsの通信速度でインターネットを利用できる「ドコモ光 1ギガ」と、最大10Gbpsの高速通信に対応した「ドコモ光 10ギガ」から選択でき、通信速度にこだわりたいと考えている方にもおすすめです。

「ドコモ光 10ギガ」の提供エリアは順次拡大中で、最新の状況はこちらからご確認いただけます。

月額料金はケーブルテレビと比べて大差なく、「ドコモ光テレビオプション」へのお申し込みで、アンテナ設置不要でBSやCS放送を視聴できるので、ケーブルテレビと同じ感覚でインターネットと映像コンテンツの両方を楽しめます。

より快適なインターネット環境を整えたいと考えている方は、この機会に「ドコモ光」をご検討ください。

なお、「ドコモ光」はベストエフォート型サービスです。最大通信速度は技術規格上の最大値となり、お客さま宅内での実使用速度はお客さまのご利用環境・ご利用機器、回線の混雑状況などによって低下する可能性がある点にはご注意ください。

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ケーブルインターネットは2種類のケーブルを併用する仕組み

ケーブルテレビでインターネットを利用できる仕組みは、同軸ケーブルと光ファイバケーブルを併用した「HFC方式」で、電気信号を用いたデータ送受信を行っているためです。

もともとは映像コンテンツの配信を主軸としたサービスで、インターネットが使えることに加え、さまざまな映像コンテンツも同時に楽しめます。

一方、ケーブルテレビのHFC方式は、光信号でデータ転送を行う「FTTH方式」に比べて通信速度が遅くなりがちです。

そのため、そこまでテレビ視聴をする機会が多くない方や、通信速度にこだわりたい方は、ケーブルテレビよりも通信速度が速い光回線を検討するのが良いでしょう。

中でも、NTTドコモが運営する「ドコモ光」は、最大1Gbpsの通信速度でインターネットを利用でき、月額料金もケーブルテレビと大差ありません。

一部の地域では最大10Gbpsの高速通信に対応した「ドコモ光 10ギガ」も提供中なので、この機会にぜひ検討してみてください。

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