マンションの光回線の平均的な速度
光回線の最大通信速度は1Gbps~10Gbpsが一般的ですが、実際の速度はカタログスペックよりも遅くなります。
最大通信速度は技術規格上の理論値であり、実際の速度はお住まいの住居形態や通信環境、プロバイダ、ルーター、デバイス、接続する時間帯などの影響を受けるためです。
2022年に総務省の固定ブロードバンドサービスの品質測定手法の確立に関するサブワーキンググループが報告した実証結果によると、最大通信速度が1Gbps以上の回線におけるマンションなどの集合住宅の速度の目安は、100Mbps~300Mbpsほどでした。
同実証結果の集合住宅と戸建の平均値と中央値は次のとおりです。
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
集合住宅 | 215.0Mbps | 167.7Mbps |
戸建 | 257.5Mbps | 217.2Mbps |
出典:総務省「2021年度の実証報告および2022年度の進め方(案)」
マンションなどの集合住宅と戸建を比較すると、平均値は20%ほど、中央値は30%ほど、戸建の回線のほうが速い結果が示されています。
マンションの光回線で速度を測定する方法
マンションの光回線の実際の速度は、次のサービスで測定可能です。
- Googleのインターネット速度テスト
- USENスピードテスト
- FAST.com
上記のサービスは、Googleで「スピードテスト」「速度テスト」と検索すると、検索結果に表示されます。各サービスにスマホやパソコンでアクセスして、お住まいの光回線の実測値を測定してみましょう。
なお、速度は通常、Mbps(メガビットパーセカンド)で表示されます。1bpsは1秒間に1ビットのデータを送受信する速度の単位で、Mbpsは1bpsの100万倍の数値です。「ダウンロード」はその回線の「下り」の速度を、「アップロード」は「上り」の速度を示しています。
マンションの光回線が遅くなる理由
マンションの光回線が遅くなる理由には、いくつかの原因が考えられます。主な原因は次の3つです。
- 1本の光回線を共同で利用するため
- 建物内の配線方式が異なるため
- デバイスや通信機器に問題があるため
各理由の詳しい内容を解説します。
1本の光回線を共同で利用するため
マンションの光回線では、電柱から建物内の共用スペース(MDF室)に光ファイバーケーブルを引き込み、そこから各部屋へ配線します。つまり、1本の光回線をマンションの入居者で共同利用する仕組みです。
そのため、マンションで光回線を利用する方が増える時間帯は、回線が混雑して速度が遅くなる場合があります。特に、在宅率があがる夜間帯(20~24時)は、速度が遅くなりやすい時間帯です。
建物内の配線方式が異なるため
マンションは、共用スペースから各部屋への配線に3つの方式があります。
- 光配線方式
- VDSL方式
- LAN配線方式
光配線方式は共用スペースから各部屋までを光ファイバーケーブルで配線する方式です。VDSL方式では電話回線(メタルケーブル)、LAN配線方式ではLANケーブルが配線に使用されます。
最大通信速度が1Gbps~10Gbpsの光配線方式と比較すると、VDSL方式やLAN配線方式は100Mbpsほどが目安です。このような配線方式の違いにより、各部屋での速度に影響を与える場合があります。
デバイスや通信機器に問題があるため
マンション特有の問題以外にも、使用しているデバイスや通信機器の問題で、速度の低下が生じている可能性も考えられます。速度が遅いと感じたら、まずスマホやパソコンなどのデバイス、ルーターやONUなどの通信機器に問題がないかを確認してみましょう。
マンションの光回線が遅いときの対処法
マンションの光回線が遅いときの主な対処法は次のとおりです。
- 混雑する時間帯を避ける
- デバイスや通信機器を再起動する
- ルーターの設置場所を見直す
- 通信機器やLANケーブルを最新のものに変更する
- インターネット回線を見直す
お住まいの通信環境をチェックして、問題がないか確認しましょう。
混雑する時間帯を避ける
マンションの光回線は、夜間や休日に混雑しやすい傾向があります。大容量の動画やゲームアプリなどのダウンロードは、混雑しやすい時間帯を避け、日中や朝の時間帯に利用すると良いでしょう。
デバイスや通信機器を再起動する
速度の低下は、デバイスや通信機器の一時的な不具合が原因の場合があります。速度が低下したときは、スマホやパソコンなどのデバイス、ルーターやONUなどの通信機器を再起動してみましょう。
再起動は、各機器の電源を一度OFFにした後、しばらく時間をおいてから再びONにすることで行います。通信機器を再起動する場合は、それに接続されている機器の電源もOFFにしたことを確認し、実行してください。
ルーターの設置場所を見直す
Wi-Fiを使用している場合は、ルーターの設置場所の見直しが有効です。Wi-Fiの電波は障害物や電波干渉の影響を受けやすいため、適した場所への設置により、通信環境を改善できる場合があります。
ルーターの理想的な設置場所は、部屋の中央で、床よりも少し高い場所です。マンションの構造上中央への設置が難しい場合は、中央に近い場所の棚やラックの上などに設置しましょう。
なお、テレビの裏や収納のなか、本に囲まれた棚のなかや金属ラックの上は、電波に影響を与える可能性があるため、おすすめできません。電子レンジやコードレス電話の近くは、電波干渉の可能性があるので避けましょう。
通信機器やLANケーブルを最新のものに変更する
最新の機器やLANケーブルはより速い最大通信速度に対応しているため、速度を向上させたい場合は新しい製品への変更も有効な選択肢です。
たとえば、Wi-Fiには「Wi-Fi 5」や「Wi-Fi 6」、「Wi-Fi 6E」などの規格があります。世代が進むほど新しい機能や技術が追加されているため、変更により速度が改善する場合があります。
また、LANケーブルは「カテゴリ5」や「カテゴリ6」、「カテゴリ7」などに分類されており、数字が大きいほど性能が高くなります。カテゴリは通常、ケーブルの表面に印字されているので、必要に応じて最新の製品への変更を検討しましょう。
インターネット回線を見直す
マンションの通信環境を改善しても問題が解消しない場合は、インターネット回線自体の見直しもおすすめです。
たとえば、最大通信速度が1Gbpsの光回線を使用している方なら、最大通信速度10Gbpsの光回線への乗り換えで速度が改善できる場合があります。
また、「管理会社が回線を一括管理している」「開通工事ができない」などの理由で回線の見直しが難しい場合は、ホームルーターも検討してみましょう。
ホームルーターはモバイル回線を利用した据え置き型のWi-Fiルーターで、開通工事が必要ありません。近年は、5G対応のホームルーターが提供されており、回線の見直しの有力な選択肢のひとつです。
ホームルーターへの変更なら「home 5G」がおすすめ
マンションの通信環境の見直しで、ホームルーターの導入を考えている方には「home 5G」がおすすめです。
「home 5G」は、「ドコモ」が提供するホームルーターです。5G対応ホームルーター(HR02)※1は、最大受信速度4.2Gbps(ベストエフォート形式)※2 ※3、5G高速通信対応※4の環境でWi-Fiを利用できます。
HR02はWi-Fi 6※5に対応しており、MU-MIMOやOFDMA機能を利用できます。工事不要で、コンセントに挿すだけでWi-Fiが使える手軽さもメリットです。
「home 5G」と「ドコモのスマホ」をセットで契約すると、ご家族全員のスマホの料金から永年最大1,100円(税込)※6が割引されます。「home 5G」の詳細は、以下の表をご確認ください。
月額料金 | home 5Gプラン:4,950円(税込) |
機種代 | 71,280円(税込) |
初期費用 | 契約事務手数料3,850円(税込) (オンラインショップは無料) |
契約期間 | 定期契約なし |
データ容量 | 無制限※7 |
購入先 | ドコモオンラインショップ ドコモショップ 量販店 |
※1 ご登録いただいた住所以外ではお使いになれません。
※2 通信速度は、送受信時の技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。ベストエフォート形式のため、お客さまの通信環境により実際の通信速度は変化します。
※3 LANケーブル接続時は受信時最大2.5Gbps、Wi-Fi接続時は受信時最大で4.8Gbps(いずれも技術規格上の最大値)。機器接続時の通信速度は、お客さまの通信環境と接続機器の規格により異なります。
※4 5Gの提供エリアは一部に限られます。エリアの詳細は「ドコモのホームページ」の「サービスエリアマップ」でご確認ください。なお、本サービスは4Gエリアでもご利用になれます。
※5 Wi-Fi 6を使うには、Wi-Fi 6対応のクライアントが必要です。
※6 「home 5G」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。また、「ドコモ光ミニ」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「home 5G セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
※7 データ利用量が特に多い場合は、速度制限や通信が中断されることがあります。
※「home 5G」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。また、「ドコモ光ミニ」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「home 5G セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
マンションの光回線の速度を理解して、通信環境を改善しよう
マンションの光回線の速度は、100Mbps~300Mbpsが目安です。お住まいのマンションで速度を測定してみて、平均的な速度よりも遅い場合は、使用する時間帯、デバイスや通信機器、ルーターの置き場所などを見直してみましょう。
対処法を試してみても状況が改善しない場合は、契約中の回線自体を見直す方法もおすすめです。「ドコモ」では、工事不要で5G高速通信対応の環境を利用できる「home 5G」を提供しています。この機会に、ぜひ「home 5G」の利用をご検討ください。
※「home 5G」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。また、「ドコモ光ミニ」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「home 5G セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
※「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。