次世代通信「IOWN」とは?光回線を超える新たなネットワークの構想を解説

通信ノウハウ

IOWN(アイオン)は、NTTが開発する次世代情報通信基盤やその構想のことです。光回線を超える新たなネットワーク・情報基盤として開発が進められています。

光回線に代わるような次世代の通信を調べていて、「IOWN」が気になった方もいるかもしれません。本記事では、次世代通信「IOWN」について概要をわかりやすく紹介します。

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記事サマリー

次世代情報通信基盤「IOWN(アイオン)」とは

IOWNは「Innovative Optical and Wireless Network」の略で、NTTが開発を進める次世代情報通信基盤やその構想のことです。

IOWNでは、ネットワークからデバイスまでの通信を電気信号から光信号に置き換え、光ベースでの通信を確立することで、低消費電力、高品質・大容量、低遅延など、通信性能が大幅に向上します。

IOWN構想では、光技術をベースに次世代のネットワークと情報処理基盤の実現を目指しています。

IOWN構想が求められる背景は?

IOWN構想が求められる社会的背景は、以下の3つです。

  • 多様性への対応
  • インターネットの限界の超越
  • 消費電力の増加の克服

多様性への対応として、他者への理解を深めるために、他者の感覚・主観にまで踏み込んだ情報処理や、科学技術だけでなく人文科学、社会科学をも取り入れることをIOWNでは目指しています。

また、インターネット上では、今後さらにデータ量の増大、ネットワークの複雑化などが予見されており、この問題に対するブレイクスルーとしても期待されています。

そのほか、IoTが進むなかで、ネットワークに接続するデバイス数が増加したときの負荷を低減するために、IOWNの低消費電力が貢献すると考えられています。

IOWN構想の3つの要素

IOWN構想は、以下の3つの要素からなります。

  • オールフォトニクス・ネットワーク
  • デジタルツインコンピューティング
  • コグニティブ・ファウンデーション

オールフォトニクス・ネットワーク

オールフォトニクス・ネットワークは、ネットワークからデバイスまで全て光ベースでの通信を実現し、低消費電力、高品質・大容量、低遅延な通信を目指すものです。

従来のネットワークは電気と光信号の変換が多く含まれ、途中に電車の乗り換えを多数含むような状態でしたが、オールフォトニクス・ネットワークでは光ファイバーによる直通列車のような通信が実現します。

オールフォトニクス・ネットワークでは電力効率100倍、伝送容量125倍、エンド・ツー・エンド遅延200分の1が2030年までの目標性能です。既存のネットワークと比較して、通信性能は大幅に向上します。

なお、オールフォトニクス・ネットワークで核となる技術が「光電融合技術」です。

光電融合技術は、電気ではなく光で電子機器の制御をする技術で、それにより実現する光と電子が融合したチップは「光の半導体」などと呼ばれることもあります。

光電融合技術が近年の高集積化による発熱により性能が制限されるチップの課題を解決し、データセンターにおいての大幅な低消費電力化などを実現することが期待されています。

デジタルツインコンピューティング

「デジタルツインコンピューティング」は現実世界をデジタル空間に再現して、モノ・ヒト・社会について大規模かつ高精度なシミュレーションで未来予測などを実現するものです。

デジタルツインとは、現実世界のモノやヒトをデジタル上に表現したもので、従来は自動車やロボットなど個別の対象をデジタル空間に表現することに限られていました。

デジタルツインコンピューティングでは、さらに発展させてデジタルツインの掛け合わせで仮想社会をつくり、よりマクロな視点で大規模なシミュレーションを行います。

応用としては、交通環境におけるシミュレーションで、空間、時間、気象、スケジュールなどの情報を組み合わせた予測で、交通の制御、混雑・渋滞解消などが実現されます。そのほか都市空間でのシミュレーションは、住みやすい街づくりへの利用が期待されます。

コグニティブ・ファウンデーション

システムを構成するソフトウェア・ハードウェアなどのICTリソースを全体最適に調和させて、一元的な構築・設定および管理・運用を実現するものです。

従来は個別に配備や構成の最適化が必要だったICTリソースについて、迅速な配備や構成の最適化を行い、さらには完全自動化・自律化や自己進化の実現までを目指しています。

「APN IOWN1.0」が2023年3月に提供開始

イメージ

2023年3月には初の商用化サービスとしてNTT東日本・西日本から「APN IOWN1.0」が提供開始されています。

2拠点間を結ぶ従来の高速広帯域アクセスサービスにOTU4のインターフェースを追加したもので、高速・大容量、低遅延・ゆらぎゼロなどが特徴となっています。

eスポーツ、遠隔合奏や遠隔レッスン、イベント会場の映像のリアルタイム伝送のほか、データセンター間の連携、実験計測機の遠隔操作などへの利用が想定されています。

高速の光回線を導入するなら最大10Gbpsの「ドコモ光」がおすすめ

高速の光回線を自宅やオフィスに導入するなら、最大10Gbps※1に対応した「ドコモ光」がおすすめです。

「ドコモ光」では、最大10Gbps※1に対応する「ドコモ光 10ギガ※2」が一部エリアで利用できるほか、全国エリアで最大1Gbps※1の「ドコモ光 1ギガ」が利用できます。セットのプロバイダは、複数のサービスから利用者自身で選択が可能です。

また、「ドコモ光」では「ドコモ光新規工事料無料特典」を実施中です。新規お申込みのときの通常工事料が無料※3になります。初期費用をおさえて光回線の導入が可能です。

なお、ドコモユーザーは光回線に「ドコモ光」を選ぶことで、ドコモの家族全員のスマホ料金が最大1,100円(税込) 割引※4になります。

「ドコモ光」が提供する2つのプランの詳細は、以下の表よりご確認ください。

月額料金
(ドコモ光1ギガ)※5
(マンション)
タイプA:定期契約あり4,400円(税込)、定期契約なし5,500円(税込)
タイプB:定期契約あり4,620円(税込)、定期契約なし5,720円(税込)
単独タイプ:定期契約あり4,180円(税込)、定期契約なし5,280円(税込)
(戸建)
タイプA:定期契約あり5,720円(税込)、定期契約なし7,370円(税込)
タイプB:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込)
単独タイプ:定期契約あり5,500円(税込)、定期契約なし7,150円(税込)
ドコモ光ミニ:定期契約あり2,970~6,270円(税込)、定期契約なし4,620~7,920円(税込)
月額料金
(ドコモ光10ギガ)※6
タイプA:定期契約あり6,380円(税込)、定期契約なし8,030円(税込)
タイプB:定期契約あり6,600円(税込)、定期契約なし8,250円(税込)
単独タイプ:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込)
契約期間なし または 2年定期契約
最大通信速度※1ドコモ光 1ギガ:最大1Gbps
ドコモ光 10ギガ※2:最大10Gbps
お申込み方法①ご相談フォームで受付
②ご相談(希望の曜日・時間に電話)
③お申込み完了(そのまま電話でお申込み可能)

※1 ベストエフォート値による最大通信速度
※2 「ドコモ光 10ギガ」の対象エリアは、一部に限られます。詳しくはこちら
※3 新規契約の契約事務手数料(3,300円(税込))は別途必要となります。特典適用対象工事料は「ドコモ光」の通常工事料のみとし、土日・祝日工事の追加工事料、「ドコモ光電話」などのオプション工事料、工事内容によって発生する追加料金は無料特典の適用外です。
※4 「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。また、「ドコモ光ミニ」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「home 5G セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
※5 定期契約プランは、2年間同一の「ドコモ光」契約を継続して利用することが条件となり、解約(定期契約のない料金プランへの変更含む)のお申出がない場合は自動更新となります。当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて戸建タイプ 5,500円(税込)、マンションタイプ4,180円(税込) 、ドコモ光ミニ2,970円(税込)の解約金がかかります〈2022年6月30日以前にお申込みのお客さまの場合、戸建タイプ14,300円(税込)(ドコモ光ミニ含む)、マンションタイプ8,800円(税込)の解約金となります〉
※6 2年間同一の「ドコモ光」の継続利用が条件となり、当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて5,500円(税込)の解約金がかかります。なお、「ドコモ光」とペア回線(「ドコモ光」と対になる携帯電話回線)の契約期間および更新期間はそれぞれ異なりますので、ご注意ください。

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※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。また、「ドコモ光ミニ」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「home 5G セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。

次世代通信「IOWN」の技術の動向に注目しよう

IOWNはNTTが取組む次世代情報通信基盤で、光技術をベースに次世代のネットワークと情報処理基盤の実現を目指しています。

光ベースで通信する「オールフォトニクス・ネットワーク」、現実世界をデジタル空間に再現する「デジタルツインコンピューティング」、ICTリソースを最適に調和する「コグニティブ・ファウンデーション」の3つの要素でIOWN構想は構成されています。

ぜひIOWNが実現する未来に期待しながら、技術の動向に今後も注目していきましょう。

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