通信速度制限の基礎知識
スマホの通信速度制限とは、各通信会社と契約しているデータ容量の上限を超えた場合などに、通信が制限されて速度が低下することです。
通信会社や料金プランにより異なりますが、速度制限下での最大通信速度は128kbps~1Mbpsほどが一般的です。
通信速度制限がかかってしまうと、スマホの利用にさまざまな影響があらわれます。メールやSNSでテキストを送受信する場合は、あまり多くのデータ通信を必要としないので通信速度制限下でも利用できるでしょう。
しかし、高画質の画像や動画を含む場合は、通信速度制限下では読み込みが遅くなってしまうかもしれません。
特に、動画配信サービスの動画は多くのデータ通信が必要です。「ストリーミング再生ができない」「動画の画質が粗い」などの影響がでる場合があります。
スマホの利用で通信速度制限がかかるのはなぜ?
通信速度制限がかかる主な理由は次のとおりです。
- 料金プランのデータ容量の上限を超えたから
- ネットワークが混雑しているから
- 一度に大量のデータ通信を行ったから
各理由の詳しい内容を紹介します。
料金プランのデータ容量の上限を超えたから
通信速度制限がかかる理由でよくあるケースは、料金プランのデータ容量の上限を超えた場合です。
スマホの料金プランはデータ容量に制限のない使い放題のプランもあれば、月間のデータ容量が0.5GB、3GB、6GB、9GBなどと上限が決められているプランもあります。
月間のデータ容量に上限のあるプランの場合、上限を超えると通信速度制限がかかります。「いつもより動画を長く視聴した」「テザリングでパソコンでもデータ通信をしていた」ような月は、通信速度制限がかかってしまう場合もあるので注意しましょう。
ネットワークが混雑しているから
スマホに通信速度制限がかかるのは、料金プランのデータ容量を超えたときだけではありません。ネットワークが混雑しているときにも、通信速度制限がかかる場合があります。
理由は、スマホの通信が同じ電波帯を多くの利用者で共有しているからです。ネットワークが混雑してしまうと、場合によっては、スマホでインターネットと接続できなくなる利用者が出てきてしまいます。
そのような状況を避けるために、一時的に通信速度制限をかけ、できるだけ多くの方がインターネットを利用できるように制御する場合があります。この制御は、「公平制御」と呼ばれています。
一度に大量のデータ通信を行ったから
スマホで大量のデータ通信を行った場合にも、通信速度制限がかかるときがあるので注意しましょう。
前の章で紹介したように、スマホの通信は多くの方で電波を共有して行っています。一部の方が膨大なデータ通信を行ってしまうと、ネットワークに影響を与えかねません。
そのため通信会社では、特定の利用者が一度に大量のデータ通信を行った場合に通信速度制限をかけるケースがあります。通常の利用で通信速度制限がかかることはほとんどありませんが、大容量のファイルを多数ダウンロードする場合には注意が必要です。
データ通信量の確認方法
月々のデータ容量の上限を超えないためには、データ通信量の確認が大切です。各月でどれくらいのデータ通信を行ったかは、通信会社のマイページやデバイスの機能で確認できます。
通信会社のマイページで確認する
当月のデータ通信量は、各通信会社のマイページで確認可能です。
たとえば「ドコモ」の場合、スマホでMy docomoにログインすると、当月のデータ通信量や直近3日間のデータ通信量がわかります。
マイページへのログインには、本人確認のためのIDやパスワード(My docomoの場合はdアカウントのIDとパスワード)が必要な場合もあるので、事前に用意すると良いでしょう。
デバイスの機能で確認する
データ通信量は、スマホの機能でも確認できます。AndroidとiPhoneの確認方法は次のとおりです。
▼Androidの場合※1※2
- 「設定」アプリを開く
- 「ネットワークとインターネット」「インターネット」の順にタップする
- 携帯通信会社の横にある「設定」アイコンをタップする
- データ使用量の合計が表示される
- 「アプリのデータ使用量」をタップし、グラフや詳細情報を確認する
※1 一部の手順はAndroid 8.0以降でのみ動作します。
※2 Androidのバージョンや機種により、手順がことなる場合があります。
▼iPhoneの場合
- 「設定」アプリを開く
- 「モバイル通信」または「モバイルデータ通信」をタップする
- 現在までの合計を確認する
iPhoneの「現在までの合計」に示されるデータ通信量は統計情報をリセットしてからの累積通信量です。通信会社の請求締め日の翌日に統計情報をリセットすると、毎月のデータ通信量を確認できます。
なお、料金プランのデータ容量は通信会社の数値が基準です。そのため、当月分で使える残りのデータ容量を正確に知りたい場合は、通信会社のマイページで確認する方法をおすすめします。
※ Apple、Appleのロゴ、iPhoneは米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
※ TM and ©2023 Apple Inc. All rights reserved.
通信速度制限がかかったときの対処法
万一、通信速度制限がかかったときは、どのように対処したら良いのでしょうか。次では、対処法を順に解説します。
通信速度制限が解除されるまで待つ
料金プランのデータ容量の上限を超えた場合、通信速度制限が解除されるまで待つ方法もひとつの手段です。たとえばドコモの場合、翌月1日午前0:00以降に自動的に解除されます。
データ容量を購入する
できるだけ早く通信速度制限を解除したいときは、データ容量の追加購入を検討しましょう。追加購入したデータ容量の範囲内で、通常と同じ通信速度でスマホを利用できます。通信会社で金額に違いはありますが、1GBあたり1,100円(税込)前後が目安です。
Wi-Fiを利用する
スマホが通信速度制限になっても、Wi-Fiと接続すれば制限されていない状態での通信が可能です。通信速度制限にかかったら、自宅のWi-Fiや公共Wi-Fiを利用してみましょう。
ただし、パスワードで保護されていない公共Wi-Fiは、セキュリティ面への注意が必要です。
通信速度制限がかからないための対策
通信速度制限にかからないためには、普段のスマホの使い方を見直しましょう。データ容量を節約する方法をいくつか紹介します。
Wi-Fiを積極的に活用する
Wi-Fiでの通信はスマホのモバイルデータ通信を利用しません。自宅にWi-Fi環境がある場合は常に接続しておくなどWi-Fiを積極的に活用すると、モバイルデータ通信の使い過ぎを防げます。
データセーバー機能を利用する
データ容量の節約には、各デバイスのデータセーバー機能が便利です。たとえばAndroidのデータセーバー※をONにすると、自動的にデータの使用量を最適化してくれるため、データ使用量を抑えられます。
また、iPhoneには省データモードがあり、バックグラウンドのデータ使用量を制限することが可能です。
※ 一部の手順はAndroid 8.0以降でのみ動作します。
※ Apple、Appleのロゴ、iPhoneは米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
※ TM and ©2023 Apple Inc. All rights reserved.
Wi-FiアシストをOFFにする
Wi-FiアシストはiPhoneでリリースされている機能です。Wi-FiアシストをONにすると、Wi-Fiの接続が安定しない場合にモバイルデータ通信を優先して利用します。
Wi-FiアシストはWi-Fiの電波状況が悪い環境でもインターネットを快適に利用できる機能ですが、結果、モバイルデータ通信を使用してしまいます。モバイルデータ通信の使用量を節約したい場合は、Wi-FiアシストをOFFにしましょう。
※ Apple、Appleのロゴ、iPhoneは米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。
iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
※ TM and ©2023 Apple Inc. All rights reserved.
料金プランを変更する
頻繁に通信速度制限がかかる場合は、料金プランの変更も有効な手段です。現在の月間データ通信量を考慮し、適したデータ容量の料金プランに変更してみましょう。
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ご自身に合った料金プランで通信速度制限に対処しよう
通信速度制限はデータ容量の使いすぎやネットワークの混雑などで起きます。データ容量に上限のある料金プランを契約している場合は、こまめに当月のデータ通信量を確認し、上限を超えないように工夫しましょう。
頻繁に通信速度制限がかかってしまうときは、今の料金プランがご自身の利用スタイルに合っていないのかもしれません。
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※「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。