Wi-Fiの速度に関する基礎知識
Wi-Fiを含めて、回線速度に関して調べるのであれば、知っておきたい基本的な情報があります。まずは回線速度に関する基礎知識を解説するので、確認しましょう。
回線速度は1秒間に送受信できるデータ量のこと
そもそも回線速度とは、1秒間に送受信できるデータ量を意味する言葉です。回線速度をあらわす単位には、「bit per second(ビット・パー・セカンド)」の頭文字を取った「bps」が使われます。
また、bpsは大きさによって「K(キロ)」「M(メガ)」「G(ギガ)」がbpsの頭に追加されます。各単位と数値の関係は、以下のとおりです。
- Kbps:1,000 bps
- Mbps:1,000 Kbps=1,000,000 bps
- Gbps:1,000 Mbps=1,000,000 Kbps=1,000,000,000 bps
数値は高いほど短時間でデータを送受信できることになり、つまり回線速度が速いことを意味します。
速度の「上り」と「下り」の違い
回線速度は「上り」と「下り」に分かれており、それぞれあらわす速度が異なります。
回線速度 | 意味 |
上り | 手元のデータをインターネット上にアップロードする速さをあらわし、主にメールの送信、写真投稿、動画の投稿などに関係します。 |
下り | インターネット上のデータをダウンロードする速さをあらわし、主にメールの受信、Webサイトの閲覧、動画の視聴、オンラインゲームの読み込みなどに関係します。 |
インターネットの使い方にもよりますが、一般的にはサイトの閲覧や動画・音楽の視聴をすることが多いため、回線速度が気になるときは「下り」の速度を重視すると良いでしょう。
オンラインゲームなどで重要な「Ping値」
Ping値とは「Packet INternet Groper」の略称で、インターネットの応答速度(データ通信にかかる時間)をあらわす数値です。Ping値の単位は「ms(ミリ秒)」であらわされ、数値が小さいほど応答速度が速いことを意味します。
サイトの閲覧や動画・音楽の視聴ではそこまで気にしなくても良いですが、オンラインゲームなどリアルタイムでの通信が重要な場合には、Ping値も確認しましょう。
なお、Ping値と応答速度の目安は以下のとおりです。
Ping値 | 応答速度 |
15ms以下 | かなり高速 |
16ms〜30ms | 高速 |
31ms~50ms | 普通 |
51ms〜100ms | 低速 |
101ms以上 | かなり低速 |
Wi-Fiの平均速度は?
気になるWi-Fiの平均速度に関してですが、結論として「Wi-Fiの平均速度は、一概にはいえない」ということになります。
というのも、Wi-Fiはルーターを中心に電波を飛ばしてデバイスをインターネットに接続するものであり、速度はさまざまな要素に影響を受けるからです。
Wi-Fiの速度に影響を与える主な要素には、以下が挙げられます。
- ルーターの規格や性能
- Wi-Fiの周波数帯
- 通信環境
まず、Wi-Fiには規格があり、規格によって最大通信速度が異なります。
規格名 | 新名称 | 最大通信速度 |
IEEE 802.11ax | Wi-Fi 6E | 9.6Gbps |
Wi-Fi 6 | ||
IEEE 802.11ac | Wi-Fi 5 | 6.9Gbps |
IEEE 802.11n | Wi-Fi 4 | 600Mbps |
IEEE 802.11g | - | 54Mbps |
IEEE 802.11b | - | 11Mbps |
IEEE 802.11a | - | 54Mbps |
Wi-Fiルーターにはさまざまな製品があり、それぞれ対応する規格や性能が異なるため、利用しているルーターによって通信速度は大きく異なります。
たとえば古いWi-Fiルーターでは、最新の規格に対応していなかったり、ビームフォーミングやMU-MIMOなど通信をより快適に行うための機能が備わっていなかったりするため、最新の高性能ルーターに比べて通信速度が劣る可能性が高いでしょう。
また、Wi-Fiでは主に2.4GHz帯と5GHz帯の周波数帯が使われています。2.4GHz帯は電化製品などでも使われるため、電波干渉によって速度に影響を与えることもあります。
そのほか、Wi-Fiルーターを設置する場所や、同時にWi-Fiと接続しているデバイスの台数など、通信環境によっても速度は変化します。
Wi-Fiの速度が気になるなら回線の最大通信速度にも注目
前述したように、Wi-Fiの平均速度は一概にいえませんが、Wi-Fiの速度は大本となるインターネット回線の速度にも影響されるため、そもそものインターネット回線の速度も重要です。
インターネット回線の速度については、一般的に最大通信速度が明記されています。光回線やCATV回線(ケーブルテレビの回線)などの種類によって、回線の特徴・最大通信速度は以下のように異なるため、覚えておきましょう。
回線 | 特徴 | 最大通信速度 |
光回線 | 光ファイバーを利用したインターネット回線 | 下り最大1Gbps |
ADSL回線 | 電話回線を利用したインターネット回線 | 下り最大50Mbps |
CATV回線 | ケーブルテレビ事業者が提供するインターネット回線 | 下り最大320Mbps |
そのほか、固定回線ではありませんが、通信事業者が提供するモバイル回線もあります。
なお、どの回線にもいえることですが、最大通信速度は基本的にベストエフォートが採用されており、理論上の数値です。
そのため、実際には最大通信速度まで出ることはほとんどありませんが、一般的に最大通信速度が速いほど、インターネットの速度も速くなるとされるため、回線の速度を測る目安にはなるでしょう。
各コンテンツを楽しむ回線速度の目安
「毎日SNSをチェックする」「動画を投稿が趣味」など、人によってインターネットで楽しむコンテンツは異なりますが、こうしたコンテンツごとにストレスなく楽しめる回線速度の目安はある程度決まっています。
インターネットで主に利用されるコンテンツ・速度の目安は、以下のとおりです。
コンテンツ | 上り | 下り |
メール | 1Mbps(送信) | 128Kbps〜1Mbps(受信) |
Web・SNS閲覧 | - | 1Mbps〜10Mbps(閲覧) |
写真 | 3Mbps(投稿) | - |
動画 | 10Mbps(投稿) | 3Mbps〜25Mbps(視聴) |
Web会議 | 1Mbps〜2Mbps | 10Mbps~30Mbps |
オンラインゲーム | 30Mbps以上 | 30Mbps〜100Mbps |
また、動画でもYouTubeの場合は推奨値が若干異なります。YouTubeを快適に楽しむための下りの数値は以下です。
- 4K:20Mbps
- HD 1080p:5Mbps
- HD 720p:2.5Mbps
- SD 480p:1.1Mbps
- SD 360p:0.7Mbps
そのほか、オンラインゲームをする方の場合は、Ping値の確認も推奨するのは前述のとおりです。一般的なオンラインゲームであれば「50ms以下」、格闘系やFPSなどは「15ms以下」が快適に楽しめる数値の目安とされています。
Wi-Fiの速度が気になるときに試したい対処法
Wi-Fiを利用していると、場合によっては「速度が遅い」「つながりにくい」と感じることがあると思います。ここでは、Wi-Fiの速度が気になるときに試したい対処法を紹介するので、参考にしてください。
ご自身で取り組める対処法
Wi-Fiが遅くなる原因によっては、ご自身で取り組める対処法があります。主な対処法は以下のとおりです。
- Wi-FiルーターやONU(モデム)を再起動する
- 周波数帯を切り替える
- Wi-Fiルーターの設置場所を変える
- 使っていないデバイスのWi-Fi接続を切る
ルーターやONU(モデム)は電子機器のため、長期間使用していると不具合が生じることがあります。Wi-Fiの速度が気になったときは、ルーターやONUを再起動すると、通信が正常になり速度が回復する可能性があるため、一度試しましょう。
また、Wi-Fiでは主に2.4GHz帯と5GHz帯の周波数帯が使われており、それぞれ特徴が異なります。
周波数帯 | 特徴 |
2.4GHz帯 | 電波が広範囲に届く反面、多くの家電で使われる周波数帯のため、電波の干渉を受けやすい |
5GHz帯 | 主にWi-Fiで使われる周波数帯ため、ほかの電波から影響を受けにくいが、遮蔽物に弱い |
Wi-Fiルーターによっては周波数帯を切り替えられる製品もあるため、状況に応じて周波数帯を切り替えるのもおすすめです。
そのほか、Wi-Fiルーターの設置場所を変更したり、使っていないデバイスのWi-Fi接続を切ったりするのも、速度改善の効果が期待できます。
なお、Wi-Fiルーターの理想的な設置場所は、部屋の中心かつ床から1m~2mの高さです。電磁波を出す電化製品や金属製のもの、水槽・花瓶など水気のある場所は設置場所としてふさわしくないことを覚えておきましょう。
状況に応じて回線の乗り換えも検討
前述しているように、Wi-Fiでインターネットに接続するのであれば大本となる回線の速度も大切です。
ご自身で取り組める対処法を実践しても速度が改善しない、または通信速度に関して慢性的に満足していないのであれば、回線の乗り換えも選択肢として検討しましょう。
回線の種類は複数ありますが、特に光ファイバーを利用している光回線は通信速度が速く、電波の影響を受けずに安定した通信ができるため、回線を乗り換えるのであれば光回線がおすすめです。
光回線ならWi-Fiの接続でも快適にインターネットを楽しめるでしょう。
Wi-Fiの速度が気になるときの乗り換え先は「ドコモ光」がおすすめ
Wi-Fiの速度が気になっており、回線の乗り換えを検討しているなら、「ドコモ光」も候補に加えてはいかがでしょうか。
「ドコモ光」は、高速通信かつ通信の安定性も高い光回線です。最大通信速度が異なる「ドコモ光 1ギガ」と「ドコモ光 10ギガ」の2つのプランをご用意しています。
ご家庭の状況や楽しみたいコンテンツに合わせて最適なプランを選択できることから、Wi-Fi利用時も快適にインターネットを楽しみやすくなっています。
さらに、プロバイダは複数社から選択可能で、高性能ルーターの無料レンタルサービスを提供しているプロバイダもあります。
レンタルできるルーターは最新の規格に対応しており、ビームフォーミングやMU-MIMOなどの機能も搭載されているため、快適なWi-Fi環境を整えられるでしょう。
「ドコモ光」が提供する2つのプランの詳細は、以下の表よりご確認ください。
月額料金 (ドコモ光1ギガ)※1 | (マンション) タイプA:定期契約あり4,400円(税込)、定期契約なし5,500円(税込) タイプB:定期契約あり4,620円(税込)、定期契約なし5,720円(税込) 単独タイプ:定期契約あり4,180円(税込)、定期契約なし5,280円(税込) (戸建) タイプA:定期契約あり5,720円(税込)、定期契約なし7,370円(税込) タイプB:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込) 単独タイプ:定期契約あり5,500円(税込)、定期契約なし7,150円(税込) ドコモ光ミニ:定期契約あり2,970~6,270円(税込)、定期契約なし4,620~7,920円(税込) |
月額料金 (ドコモ光10ギガ)※2 | タイプA:定期契約あり6,380円(税込)、定期契約なし8,030円(税込) タイプB:定期契約あり6,600円(税込)、定期契約なし8,250円(税込) 単独タイプ:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込) |
契約期間 | なし または 2年定期契約 |
最大通信速度※3 | ドコモ光 1ギガ:最大1Gbps ドコモ光 10ギガ※4:最大10Gbps |
お申込み方法 | ①ご相談フォームで受付 ②ご相談(希望の曜日・時間に電話) ③お申込み完了(そのまま電話でお申込み可能) |
※1 定期契約プランは、2年間同一の「ドコモ光」契約を継続して利用することが条件となり、解約(定期契約のない料金プランへの変更含む)のお申出がない場合は自動更新となります。当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて戸建タイプ 5,500円(税込)、マンションタイプ4,180円(税込) 、ドコモ光ミニ2,970円(税込)の解約金がかかります〈2022年6月30日以前にお申込みのお客さまの場合、戸建タイプ14,300円(税込)(ドコモ光ミニ含む)、マンションタイプ8,800円(税込)の解約金となります〉
※2 2年間同一の「ドコモ光」の継続利用が条件となり、当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて5,500円(税込)の解約金がかかります。なお、「ドコモ光」とペア回線(「ドコモ光」と対になる携帯電話回線)の契約期間および更新期間はそれぞれ異なりますので、ご注意ください。
※3 ベストエフォート値による最大通信速度
※4 「ドコモ光 10ギガ」の対象エリアは、一部に限られます。詳しくはこちら
永年最大1,100円(税込)/月割引!※
・無料相談をする
※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。また、「ドコモ光ミニ」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「home 5G セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
Wi-Fiの平均速度はルーターや通信環境などによって変化する
Wi-Fiの速度は、Wi-Fiルーターの規格や性能、通信環境などさまざまな要素によって変化するものです。そのため、Wi-Fiの平均速度を明確に示すことは難しいといえます。
そもそも大本となるインターネット回線の速度が速くなければ、Wi-Fiルーターが最新のものであっても性能を発揮できない可能性があるので、Wi-Fiの速度が気になるのであれば、大本のインターネット回線の最大通信速度を重視すると良いでしょう。
「ドコモ光」は高速通信かつ、通信の安定性も高い光回線です。高性能ルーターの無料レンタルサービスを提供しているプロバイダを選んで契約することもできます。
Wi-Fiの速度が気になる方や、回線の乗り換えを考えている方は、この機会にぜひ「ドコモ光」をご検討ください。
永年最大1,100円(税込)/月割引!※
・無料相談をする
※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。また、「ドコモ光ミニ」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「home 5G セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
※「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。