光ファイバー引き込み配管を利用しなくても光回線は使える?使えないケースなど解説

通信ノウハウ

光回線を導入するためには、宅内に光ファイバーケーブルを引き込むための工事が必要です。光ファイバーケーブルを宅内に引き込む際、一般的には電話線の配管を利用します。

しかし、住宅の状況によっては配管がない、または利用できないケースもあり、そうしたときには別の方法を検討しなければなりません。

本記事では、光ファイバーケーブルの引き込み方法や配管が利用できないときの対処法などを解説します。光ファイバーケーブルの引き込みについて疑問のある方は、ぜひ参考にしてください。

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記事サマリー

戸建での光ファイバーケーブルの引き込み方法

光回線を利用するためには、屋外から宅内へ光ファイバーケーブルを引き込む必要があります。戸建で光ファイバーケーブルを引き込む際、主に以下の方法が用いられます。

  • 電話線の配管(多目的配管)を利用する
  • エアコンダクトを利用する
  • 壁に穴を開けて対応する

それぞれ解説します。

電話線の配管(多目的配管)を利用する

光回線の工事では、一般的に電話線の配管(多目的配管)に光ファイバーケーブルを入れて宅内まで引き込みます。

電話線の配管を利用する場合は、以下の機能がまとまった一体型タイプの光コンセントが設置され、見た目もスマートになるところがメリットです。

  • 電話回線用のモジュラージャック
  • 電源コンセント
  • テレビ用のアンテナ端子など

エアコンダクトを利用する

何かしらの理由で電話線の配管を利用できない場合は、光ファイバーケーブルの引き込みにエアコンダクトが利用されることもあります。

エアコンダクトを利用する場合、一体型タイプの光コンセントではなく、光ファイバーケーブルの差し込み口が付いた分離型タイプの光コンセントが設置されます。

なお、エアコンダクトの利用に関して、電話線の配管を利用するケースとは主に以下の点がことなります。

  • 複数のコンセントがまとまっていないため配線の数が増える
  • エアコンの取り替え時に光ファイバーケーブルが邪魔になることがある

壁に穴を開けて対応する

電話線の配管もエアコンダクトも利用できない場合は、壁に穴を開けて対応することもあります。

壁に穴を開けて光ファイバーケーブルを宅内に引き込む場合、壁に1cm程度の穴を開けることになるため、賃貸物件の場合は家主から事前に許可を得るようにしましょう。もし無許可で穴を開けると、後々トラブルになることもあるため注意が必要です。

なお、壁に穴を開ける場合も分離型タイプの光コンセントが設置されます。

マンションでの光ファイバーケーブルの引き込み方法

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マンション(集合住宅)で光回線を導入する場合は、光ファイバーケーブルの引き込み方法が戸建とは異なります。マンションでは、基本的に屋外から棟内共有スペースまで光ファイバーケーブルを引き込み、そこから各部屋へ配線が行われます。

棟内共有スペースから各部屋までの配線方法によって、以下の3つの方式に分けられることを覚えておきましょう。

  • 光配線方式
  • LAN配線方式
  • VDSL方式

それぞれ解説します。

光配線方式

光配線方式は、棟内共有スペースから各部屋へ光ファイバーケーブルが引かれている方式です。

棟内共有スペースに設置したスプリッタやパッチパネルから各部屋へ光ファイバーケーブルを引き込むことになるため、光回線のメリットを最大限に活用できます。

棟内共有スペースから各部屋へ光ファイバーケーブルを引き込む際は、棟内の配管を利用するのが一般的です。配管については、基本的に管理会社やオーナーが用意してくれるため、自身で特別に何かを準備する必要はありません。

なお、光配線方式では各部屋に光コンセントが設置されます。

LAN配線方式

LAN配線方式は、棟内共有スペースから各部屋へLANケーブルが引かれている方式です。

屋外から棟内共有スペースまでは光ファイバーケーブルを引き込みますが、棟内共有スペースから各部屋へは、集合型回線終端装置を起点にしてLANケーブルを引き込みます。そのため、光配線方式より通信速度がやや不安定になりやすいです。

こちらも配線に必要な配管については管理会社やオーナーが用意してくれるため、自身で用意する必要はありません。

なお、LAN配線方式では、各部屋に光コンセントではなくLANコネクタが設置されます。

VDSL方式

VDSL方式は、棟内共有スペースから各部屋へ既存の電話回線用のケーブルが引かれている方式です。

LAN配線方式と同様に、棟内共有スペースまでは光ファイバーケーブルが引き込まれていますが、各部屋への配線には電話回線を利用します。そのため、一般的に光配線方式やLAN配線方式に比べて通信速度が劣る傾向があります。

なお、VDSL方式では各部屋に電話回線用のモジュラージャックしかありません。

引き込み配管がない・通らないと工事ができないことも

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光ファイバーケーブルは戸建とマンションによって引き込み方法が異なりますが、どちらも新規で光回線を契約する場合に、光ファイバーケーブルを引き込むための「配管がない」または「配管に通らない」といわれることがあります。

配管に光ファイバーケーブルを引き込めないと開通工事ができないこともあるため、対処法を知っておくことが大切です。

ここでは、光ファイバーケーブルを引き込むための配管が利用できない具体例や主な対処法を紹介します。

配管を利用した工事ができない主な例

配管を利用した工事ができない具体例として、主に以下のケースが挙げられます。

  • そもそも配管自体がない
  • 物件が古く電話線がむき出しになっている
  • 配管が錆びや汚れで詰まっている
  • 配管が曲がっている

マンションやアパートなどでは、そもそも利用できる配管が備わっていないことがあります。

また、配管があっても、劣化によって電話線がむき出しになっていたり、配管内に錆びや汚れが溜まっていたり、呼び込み線が絡まって詰まっていたりする場合は、配管を利用して光ファイバーケーブルを引き込むことが難しいです。

そのほか、光ファイバーケーブルは極端に折り曲げて設置できないため、配管が曲がっている場合も工事を断られる可能性があります。

配管を利用できないときの対処法

配管を利用できない場合、主に以下のような対処法が検討されます。

  • エアコンダクトを利用する
  • 壁に穴を開ける
  • 新たに光回線の引き込み配管を作る
  • すき間配線ケーブルによる施工を行う

すでに前述していますが、基本的にエアコンダクトを利用したり、壁に穴を開けたりして対応することが多いです。

また、状況にもよりますが、配管工事を行って新しい配管を作ってから光ファイバーケーブルの引き込み工事を実施することもあります。

そのほか、近年はドアや窓サッシなどのすき間スペースを利用して配線を行う「すき間配線ケーブルによる施工」という方法も登場しており、配管が利用できなくても光ファイバーケーブルを引き込める方法が増えてきています。

建物の状況によって対処法は異なるため、どのような対処法が良いかは担当者と相談して決めましょう。

「ドコモ光」ならケーブルテレビの設備を利用したプランも選べる

光回線を導入するなら「ドコモ光」がおすすめです。「ドコモ光」は電話線の配管を利用した工事はもちろん、配管を利用せずに行う工事にも対応できます。

また、提供エリアは決まっていますが、提携ケーブルテレビ事業者の設備を利用した光インターネットサービスの「ドコモ光タイプC」もご用意しています。

「ドコモ光タイプC」であれば、エアコンダクトが利用できない場合や、壁に穴を開けられない場合でも快適なインターネット環境を整えられる可能性があり、選択肢が広がるでしょう。

契約プランには最大通信速度1Gbpsの「ドコモ光 1ギガ」のほかに、最大通信速度10Gbpsの「ドコモ光 10ギガ」もあるので、利用環境に合せた最適なプランを選べます。

「ドコモ光」が提供する2つのプランの詳細は、以下の表よりご確認ください。

月額料金(ドコモ光1ギガ)※1(マンション)
タイプA:定期契約あり4,400円(税込)、定期契約なし5,500円(税込)
タイプB:定期契約あり4,620円(税込)、定期契約なし5,720円(税込)
単独タイプ:定期契約あり4,180円(税込)、定期契約なし5,280円(税込)
(戸建)
タイプA:定期契約あり5,720円(税込)、定期契約なし7,370円(税込)
タイプB:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込)
単独タイプ:定期契約あり5,500円(税込)、定期契約なし7,150円(税込)
ドコモ光ミニ:定期契約あり2,970~6,270円(税込)、定期契約なし4,620~7,920円(税込)
月額料金(ドコモ光10ギガ)※2タイプA:定期契約あり6,930円(税込)、定期契約なし8,580円(税込)
タイプB:定期契約あり7,150円(税込)、定期契約なし8,800円(税込)
単独タイプ:定期契約あり6,490円(税込)、定期契約なし8,140円(税込)
契約期間なし または 2年定期契約
最大通信速度※3ドコモ光 1ギガ:最大1Gbps
ドコモ光 10ギガ※4:最大10Gbps
申込み方法①ご相談フォームで受付
②ご相談(希望の曜日・時間に電話)
③申込み完了(そのまま電話で申込み可能)

※1 定期契約プランは、2年間同一の「ドコモ光」契約を継続して利用することが条件となり、解約(定期契約のない料金プランへの変更含む)のお申出がない場合は自動更新となります。当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて戸建タイプ 5,500円(税込)、マンションタイプ4,180円(税込) 、ドコモ光ミニ2,970円(税込)の解約金がかかります〈2022年6月30日以前にお申込みのお客さまの場合、戸建タイプ14,300円(税込)(ドコモ光ミニ含む)、マンションタイプ8,800円(税込)の解約金となります〉
※2 2年間同一の「ドコモ光」の継続利用が条件となり、当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて5,500円(税込)の解約金がかかります(2022年6月30日以前にお申込みのお客さまの場合、14,300円(税込)の解約金がかかります)。なお、「ドコモ光」とペア回線(「ドコモ光」と対になる携帯電話回線)の契約期間および更新期間はそれぞれ異なりますので、ご注意ください。
※3 ベストエフォート値による最大通信速度
※4 提供エリアは一部地域に限る

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光ファイバーケーブルは配管を利用しなくても引き込みが可能

光ファイバーケーブルは、電話線の配管を利用して引き込む方法が一般的です。

配管を利用できない場合は、エアコンダクトを利用したり、壁に穴を開けたりして対処することもあります。配管を利用しなくても光ファイバーケーブルを引き込むことはできるので、配管を利用できないといわれたときは、一度担当者に相談してみましょう。

「ドコモ光」では、配管やエアコンダクトを利用した工事はもちろん、提携ケーブルテレビ事業者の設備を利用した光インターネットサービスも提供しています。

光回線導入の選択肢が広いため、光ファイバーケーブルの引き込みが難しい場合でも快適なインターネット環境を整えられる可能性があります。

光回線の導入を考えている方は、ぜひ「ドコモ光」をご検討ください。

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