メモリの規格と下位互換について解説!増設するときのポイントも紹介

通信ノウハウ

メモリの増設を検討する方のなかには、「どのメモリを選べば良いかわからない」「ほかの種類のメモリを使用しても問題ないのか知りたい」という方もいるのではないでしょうか。

メモリには互換性があるため、現在使用しているメモリ以外も利用できる可能性があります。ただし、装着できない場合もあるため、メモリの規格と互換性について理解しておくことが大切です。

本記事では、メモリの規格と下位互換について解説します。メモリを増設するときのポイントも紹介するため、ぜひ参考にしてください。

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記事サマリー

メモリの規格とは

メモリは、パソコンが処理するデータを一時的に保存しておく領域のことで、パソコンの処理を高速化する役割を担っています。

メモリをパソコンで使用する際には、モジュールと呼ばれる形状で装着します。モジュールとは、データを保存する複数個のメモリチップを基板の上に配置したものです。

メモリには規格があり、デバイスによって対応するモジュールの形状が異なります。たとえば、デスクトップパソコンに採用されるメモリはDIMM規格、ノートパソコンやモニター一体型パソコンに採用されるメモリはSO-DIMM規格です。

また、メモリには世代ごとの規格もあります。世代ごとの規格は、DDR、DDR2、DDR3のように「DDR○」といった形で定期的に登場しており、現在(2025年時点)の最新規格はDDR5です。

近年のパソコンには、DDR5または一世代前のDDR4が使用されている傾向です。

規格の見方

パソコンで使用されている主なメモリの規格は、以下のとおりです。

メモリの規格 チップの規格 モジュールの規格
DDR5 SDRAM DDR5-6400 PC5-51200
DDR5-5600 PC5-44800
DDR5-4800 PC5-38400
DDR4 SDRAM DDR4-3200 PC4-25600
DDR4-2666 PC4-21300
DDR4-2400 PC4-19200
DDR4-2133 PC4-17000
DDR3 SDRAM DDR3-1600 PC3-12800
DDR3-1333 PC3-10600
DDR3-1066 PC3-8500

「DDR」から始まるメモリの規格は、チップの規格/モジュールの規格に分けられ、「DDR○-△△」/「PC○-△△」のように表記されます。

チップの規格とモジュールの規格は対になっているため、どちらか一方の規格がわかれば、メモリの規格を知ることができます。

また、それぞれの数字が示す意味は以下のとおりです。

  • DDR○-△△:「○の数字」は規格の世代、「△△の数字」はデータ転送速度(MT/s)
  • PC○-△△:「○の数字」は規格の世代、「△△の数字」は最大転送帯域(MB/s)

たとえば、「DDR4-3200」と表記されている場合、メモリの規格はDDR4 SDRAMとなり、1秒間に3200MT(メガトランスファー)のデータを転送できることを意味します。

一般的に、メモリを購入する際には、「デスクトップパソコンとノートパソコンのどちらに対応しているか」「規格は何か」「速度はどのくらいか」を確認することをおすすめします。

メモリの下位互換とは

パソコンの電源をONにすると、メモリがCPU(頭脳にあたるもの) のクロックに同期して動作します。

パソコンに最初から搭載されているメモリは、CPUに対応しているため問題ありませんが、メモリを増設したり、交換したりする場合、CPUが対応するメモリ規格より高い規格のメモリを購入してしまうこともあるでしょう。

同一世代のメモリ規格に関しては下位互換があるため、一般的に利用できる可能性が高いです。

たとえば、DDR4-3200とDDR4-2400では、DDR4-3200のほうが上位の規格です。この場合、DDR4-2400に対応するパソコンであれば、メモリがDDR4-3200でも下位の規格の環境に適合して動作します。

このように、上位の規格が下位の規格の環境に適合することが「下位互換」です。

ただし、一部例外を除き、基本的に性能は下位の規格に合わせられます。そのため、下位互換のメモリを利用する場合、そのメモリ本来の性能を十分に発揮できない点に注意が必要です。

世代が異なる規格は互換性がない

同一世代のメモリ規格には互換性があるものの、異なる世代の規格には互換性がありません。世代によってモジュールのピン部分の形状が異なるためです。

たとえば、DDR4とDDR5では切り欠き部分の位置が異なります。形状が異なるメモリを無理に取り付けようとすると、メモリだけでなく周りの部品も壊れてしまうリスクがあるため、注意しましょう。

メモリを増設するときのポイント

イメージ

パソコンの処理速度が遅い場合、メモリの増設を行うことで改善する可能性があります。ただし、メモリを増設する際にはいくつかのポイントがあるため、事前に確認しておきましょう。

メモリを増設するときに確認すべき主なポイントは、以下のとおりです。

  • パソコンの最大容量を確認する
  • パソコンのメモリスロットに空きがあるか確認する
  • パソコンが対応する規格を確認する

それぞれ解説します。

メモリ増設の効果について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

メモリ増設の効果とは?パソコンを高速化したいときに知っておきたい注意点も解説

パソコンの最大容量を確認する

メモリを増設する際には、取扱説明書やメーカーの公式サイトなどでパソコンのスペックを確認しましょう。

パソコンのOSによって増設できるメモリの最大容量は異なります。最大容量を超えるメモリを増設しても認識されず、効果が得られないだけでなく、正常に動作しなくなる場合があります。

理論上、32ビットのOSでは4GB、64ビットのOSでは8GB以上のメモリを認識可能です。

そのため、32ビットのOSを利用している場合は、より多くのメモリを活用できる64ビットのOSにアップグレードすることをおすすめします。

パソコンのメモリスロットに空きがあるか確認する

メモリの増設を検討する際には、パソコンのメモリスロットに空きがあるかどうかを確認しましょう。パソコンのメモリスロットに空きがない場合、現在使用しているメモリとの交換が必要です。

デスクトップパソコンとノートパソコンのメモリスロットを確認する方法は、以下のとおりです。

  • デスクトップパソコン:背面のケースを開ける
  • ノートパソコン:底面のパネルを外す

なお、デスクトップパソコンの場合、一般的に拡張スロットが用意されていることが多いです。

パソコンが対応する規格を確認する

前述のとおり、デスクトップパソコン用とノートパソコン用では、モジュールの形状が異なります。

また、メモリは同世代の規格であれば装着できますが、異なる世代の規格はモジュールの切り欠き位置が異なるため、装着できません。

無理に装着しようとすると、モジュールやパソコンのスロットが破損する可能性があるため、注意が必要です。

そのため、メモリを増設する際には、現在使用中のパソコンに対応する規格のメモリを購入しましょう。

なお、メモリの規格は、一般的にパソコンの取扱説明書やメーカーの公式サイトで確認できることが多いです。

そのほか、タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブから「メモリ」を選択すれば、確認できる場合もあります。

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メモリは同一世代の規格であれば互換性がある

メモリには規格がありますが、同一世代の規格に関しては互換性があるため、上位の規格のメモリを下位の規格のパソコンで利用可能です。ただし、下位互換で利用する場合、メモリ本来の性能を発揮できない可能性があります。

一方、世代が異なる規格の場合、モジュールの装着部分の形状が異なるため、物理的に互換性がありません。無理に装着させるとモジュールやパソコンのメモリスロットが破損する可能性があるため、注意が必要です。

メモリの増設に不安がある場合には、専門業者への依頼も検討することをおすすめします。

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