NASが遅い場合に考えられる原因は?対処法も併せて解説

通信ノウハウ

NASを利用している際に、データの転送速度が遅いと感じたことがある方もいるのではないでしょうか。NASの速度が低下すると、作業効率が悪化し、業務に支障が出る恐れもあります。

本記事では、NASが遅い原因を解説します。併せてNASの速度が低下した際の対処法も解説するため、ぜひ参考にしてください。

このエントリーをはてなブックマークに追加

記事サマリー

NASとは

NASとは「Network Attached Storage」の略称で、ネットワークに接続して利用するストレージをさします。ネットワークを介することでパソコンやスマホなど複数のデバイスと同時に接続でき、ファイルやデータの共有が容易になります。

さらに、リモートアクセス機能が備えたNASであれば、インターネット環境下でどこからでもアクセスが可能なため、非常に便利です。

NASの転送速度の目安

NASの転送速度は、製品によって異なります。また、データ転送時のネットワーク環境や使用状況によっても異なります。

1GbE環境でのデータ転送速度は、おおよそ100Mbps前後を目安として考えておくと良いでしょう。なお、「GbE」とは「Gigabit Ethernet(ギガビット・イーサネット)」の略称で、1GbEは最大通信速度が1ギガビット毎秒であることを意味します。

NASが遅い原因

NASが遅い場合の原因はさまざまですが、主に以下のような原因が考えられます。

  • 一度に大量のデータを転送しようとしている
  • ストレージ容量が不足している
  • 同時に多くのユーザーがアクセスしている
  • パソコンの設定に不備がある
  • NASやパソコンのOSが最新でない
  • NASが経年劣化している
  • ネットワーク環境に問題がある

それぞれの原因を詳しく解説します。

一度に大量のデータを転送しようとしている

NASの転送速度に影響を与える要素のひとつに、転送するデータの容量があります。一度に大容量のデータを転送する場合、ネットワークやNASの処理に負荷がかかり、転送速度が低下する可能性が高いです。

ストレージ容量が不足している

NASに保存しているデータが増加するにつれて、ストレージ容量が圧迫されます。ストレージ容量の上限近くまでデータが保存されていると、転送速度が低下する恐れがあります。

同時に多くのユーザーがアクセスしている

NASはネットワークに接続されているストレージであり、複数のユーザーが同時にアクセスできるのが特徴です。ただし、多くのユーザーが同時にデータのやり取りをすると、ネットワークやNAS本体に負荷が集中し、速度が低下する可能性があります。

パソコンの設定に不備がある

パソコン側のジャンボフレームやRAIDの設定に不備がある場合、NASの転送速度が低下する原因になりかねません。

ジャンボフレームは、一度に転送できるデータ容量を大きくすることで転送効率を向上させる機能です。また、RAIDは複数のハードディスクを組み合わせて、読み書き速度と耐障害性を高めるための技術です。

ジャンボフレームやRAIDの設定が適切でない場合、NASの転送速度に悪影響を及ぼす可能性があります。

NASやパソコンのOSが最新でない

NASやパソコンのOSが最新でない場合、転送速度が低下する可能性があります。OSが自動更新でない場合は特に注意しましょう。

NASが経年劣化している

NASに内蔵されているHDDの状態も、転送速度に影響する要素のひとつです。NASを長年使い続けている場合、経年劣化により速度が低下する可能性があります。

ネットワーク環境に問題がある

周辺機器の老朽化や、無線接続の利用など、ネットワーク環境の問題がNASの転送速度に影響を与える可能性もあります。有線接続を利用している場合でも、物理的な接続不良が原因となる可能性があるため、確認が必要です。

NASが遅い場合の対処法

NASが遅い場合の対処法は、原因に応じて異なります。それぞれの対処法は以下のとおりです。

  • 大容量のファイルは複数回に分けて転送する
  • データ削除などでストレージ容量を確保する
  • NASへのアクセス人数が減るまで待つ
  • パソコンの設定を見直す
  • OSを最新の状態に更新する
  • NASを買替える
  • ネットワーク環境を見直す

それぞれの対処法を詳しく解説します。

大容量のファイルは複数回に分けて転送する

大容量のファイルを一度に転送しようとして速度が低下した場合は、ファイルを分割して容量を小さくしましょう。ファイルの容量を小さくし、複数回に分けて転送することで、速度が低下しにくくなります。

データ削除などでストレージ容量を確保する

NASのストレージ容量が不足している場合は、不要なデータを削除するなどして空き容量を確保することで、転送速度が改善する可能性があります。

外部ストレージやクラウドストレージの利用で、ストレージ容量を確保する方法も検討しましょう。

NASへのアクセス人数が減るまで待つ

同時に複数のユーザーがNASへアクセスすることで速度が低下している場合は、アクセス人数が減ったタイミングで再接続することで、転送速度が改善される可能性が高いです。同時接続可能な台数の制限設定も見直しましょう。

パソコンの設定を見直す

パソコンの設定が適切でない場合、設定を見直してジャンボフレームを有効にすることで、速度が改善する可能性があります。必要に応じてRAIDのレベル設定も調整しましょう。

OSを最新の状態に更新する

NASやパソコンのOSが最新の状態でない場合は、OSを更新した上で再度試してみることで、状況が改善する可能性があります。OSが最新かどうかはデータ転送速度以外にも影響するため、なるべく最新の状態を保つことが望ましいでしょう。

なお、OSのアップデートについては、以下も併せてご覧ください。

「OSのアップデートとは?するべき理由や更新しないデメリット、注意点を解説」

NASを買替える

NASが古くて経年劣化している場合は、NAS本体を買替える必要があります。なお、買替える際はNASに保存されているデータのバックアップを忘れずに取っておきましょう。

なお、NASのバックアップについては、以下も併せてご覧ください。

「NASのバックアップはなぜ必要?おすすめの保存先や注意点を解説」

ネットワーク環境を見直す

ネットワーク環境が速度低下の原因となっている場合は、周辺機器の買替えや接続方法の見直しによって、改善される可能性があります。通常は無線接続を使用している場合でも、NASの転送速度が遅いと感じた際は、有線接続を試してみると良いかもしれません。

また、さまざまな対処法を試しても状況が改善されない場合は、インターネット回線自体の見直しを検討することも重要です。

NASとのデータ転送を快適に行いたい方には「ドコモ光」がおすすめ

NASとのデータ転送の速度が遅い場合に考えられる原因は、ストレージ容量の不足やパソコンの設定不備などさまざまです。原因のひとつとしてインターネットの接続環境も考えられるため、状況によっては回線自体の見直しも検討しましょう。

自宅のインターネット環境を見直し、NASとのデータ転送をより快適に行いたい方には、「ドコモ光」がおすすめです。「ドコモ光」のメリットは、主に以下が挙げられます。

  • 超高速の10ギガプランがある
  • 通信制限がない※1ためあんしんして使える

光回線の一般的な通信速度は1Gbpsで、ほかのインターネット接続手段と比べると十分な速さですが、「ドコモ光」には最大通信速度10Gbpsの「ドコモ光 10ギガ」もあり、高速通信環境を構築したい方におすすめです。

なお、「ドコモ光 10ギガ」は提供エリアが限定されているため注意しましょう。現在の提供エリアは、こちらからご確認いただけます(提供エリアは順次拡大予定)。

また、「ドコモ光」はベストエフォート型サービスです。最大通信速度は技術規格上の最大値となり、お客さま宅内での実使用速度はお客さまのご利用環境・ご利用機器、回線の混雑状況などによって低下します。

光回線は通信制限がない場合が多く、「ドコモ光」も通信制限を設けていません※1。そのため、大容量のデータのやり取りもスムーズに行えます。

NASとのデータ転送を快適に行いたい方は、ぜひ「ドコモ光」をご検討ください。

※1 データ利用量が特に多い場合は、速度制限や通信が中断される場合があります。

「ドコモのスマホ」ならご家族全員のスマホ料金から
永年最大1,100円(税込)/月割引!
「ドコモ光」の申し込み
・無料相談をする

※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。

NASが遅い場合は原因を突き止めた上で適切に対処しよう

イメージ

NASの速度が遅い場合は、まずは原因を特定することが重要です。ストレージ容量の不足が原因であれば、不要なデータを削除して容量を確保する必要があります。NASも経年劣化が疑われる場合は、新しい機器の買替えを検討しなければなりません。

また、インターネット環境が速度低下の原因になっている場合もあり、状況によっては回線の見直しが必要な可能性もあります。自宅のインターネット回線を見直したい方には、「ドコモ光」がおすすめです。

「ドコモ光」は高速のインターネット通信が可能で通信制限もない※2ため、NASと容量の大きいファイルのやり取りをする機会が多い方にもぴったりです。

NASとのデータ通信を快適に行いたい方は、ぜひ「ドコモ光」をご検討ください。

※2 データ利用量が特に多い場合は、速度制限や通信が中断される場合があります。

「ドコモのスマホ」ならご家族全員のスマホ料金から
永年最大1,100円(税込)/月割引!
「ドコモ光」の申し込み
・無料相談をする

※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。

工事不要!コンセントに挿すだけ。データ無制限! 工事不要!コンセントに挿すだけ。データ無制限!
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

※「おうちネットプレス」は、株式会社NTTドコモの商標です。