NASを構築する方法とは?メリットや選び方のポイント、注意点も併せて解説

通信ノウハウ

NASはファイルやデータの共有などに便利ですが、自宅に導入すべきかどうか悩んでいる方も多いかもしれません。また、実際に導入するにあたって、構築する手順や注意すべきポイントを知りたい方もいるでしょう。

本記事では、NASを構築する方法を解説します。

併せて、NASのメリットや選び方、構築する際の注意点なども説明するため、ぜひ参考にしてください。

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記事サマリー

NASを構築するメリット

NASとは、「Network Attached Storage(ネットワーク接続型ストレージ)」の頭文字をとった略称です。「ネットワーク接続型」という言葉のとおり、ネットワークを介してパソコンやタブレット・スマホなど、複数のデバイスから同時にアクセスできます。

NASを構築するメリットは、主に以下のとおりです。

  • ファイルやデータの共有が容易
  • 容量が大きいデータの保存に便利
  • ファイルをバックアップできる
  • インターネットを経由してデータにアクセスできる製品が多い

NASはネットワークを介して複数のデバイスと接続できるため、デバイス同士でのファイルやデータの共有が容易です。

また、容量が大きいファイルやデータをデバイスに保存していると、動作が遅くなったり、画面が固まったりしてしまう可能性があります。こうした大容量のファイルやデータをNASに保存することで、デバイスを快適に操作することが可能です。

デバイスに保存されているデータをNASにも保存することは、データのバックアップにつながります。万が一デバイスのデータが消失しても、NASから復元できます。

NASは多くの製品で「リモートアクセス機能」と呼ばれる、インターネットにつながってさえいればどこからでもアクセスできる機能が搭載されています。

リモートアクセス機能を搭載したNASを導入すれば、外付けの記憶媒体を持ち歩く必要がありません。外出先でNASに保存されたデータが必要になっても、インターネット環境下であればアクセスが可能です。

NASを構築する方法

NASを構築する方法は、以下のとおりです。

  1. NASの導入に必要な機器やネットワーク環境を用意する
  2. NASの初期設定やアクセス権限設定など各種設定を行う
  3. 適切な場所にNASを設置する
  4. デバイスからNASへ正常にアクセスできるかを確認する

NASは基本的に家庭内のLANで利用するため、構築前にネットワーク環境が整っているかを確認しましょう。

NAS製品やNASキットを購入したら、初期設定やアクセス権限設定などを行います。設定方法や設定が必要な項目は製品によって異なるため、マニュアルや公式サイトの案内に従いましょう。

NASの設定が完了したら、LANに接続して適切な場所に設置します。設置場所は、水平で安定し、夏場でも熱がこもりにくい環境がおすすめです。NASの設置が完了したら、パソコンやスマホなどの各デバイスから正常にアクセスできるか確認を行いましょう。

NASを選ぶ際のポイント

NASにはいろいろな製品があるため、ご自身に合ったものを選んで利用する必要があります。NASを選ぶ際のポイントは、主に以下のとおりです。

  • ストレージの容量
  • 既製品/NASキット
  • RAIDのレベル
  • マルチメディア機能の種類

それぞれのポイントを詳しく解説します。

ストレージの容量

NASに大量のファイルやデータを保存する場合、余裕のあるストレージ容量が必要です。保存するファイルやデータの種類・容量を事前に想定し、必要なストレージ容量を検討しておくと良いでしょう。

ただし、NASの容量が大きくなるほど価格もあがるため、念頭に置いておく必要があります。

既製品/NASキット

NASには、最初からハードディスクが内蔵されている完成品と、ハードディスクをご自身で用意して取り付けるNASキットがあります。

完成品は初期設定が簡単で、購入後すぐに使えます。別途ハードディスクを準備する必要がないため、追加のコストも発生しません。

一方、NASキットは接続や初期設定に多少手間がかかりますが、カスタマイズ性が高く、新しいハードディスクも増設が可能です。ただし、組み込むハードディスクを別途用意する必要があります。

ご自身の使い方を踏まえて、完成品とNASキットのどちらが適しているかを判断すると良いでしょう。

RAIDのレベル

RAIDとは、複数台のハードディスクを組み合わせて運用し、書き込みの高速化などを実現する仕組みです。RAIDの構成レベルによって特徴が異なるため、用途に合わせて選ぶ必要があります。

RAIDにはRAID0~RAID6までのレベルがありますが、主に使用されているのは「RAID0」「RAID1」「RAID5」「RAID6」の4種類です。

RAID0は書き込み速度の高速化を実現しますが、耐障害性がありません。RAID1はNASに保存されたデータを常に複製し、複数のハードディスクに書き込みます。そのため、ハードディスクの故障時にもデータの復旧が可能ですが、使用可能なデータ容量は本来の容量の半分以下です。

RAID5はデータの書き込み速度と耐障害性の両方をバランスよく備えています。RAID6はRAID5よりも高い耐障害性を持っていますが、最低でも4台のHDDが必要です。

マルチメディア機能の種類

NASにはマルチメディア機能を備えたものもありますが、対応している方式によって利用できるコンテンツが異なります。代表的なマルチメディア機能は以下のとおりです。

マルチメディア機能の種類 特徴
DLNA ・パソコンやスマホなどでさまざまな形式のデータを扱うためのガイドライン
・デバイスやアプリもDLNAに対応していれば、自宅のどこにいても動画や音楽などを再生可能
DTCP -IP ・動画や音楽などのデジタルコンテンツの著作権を保護する技術規格
・録画の保存やダビング、DTCP -IP対応機器での再生が可能
DTCP+ ・DTCP-IPを拡張した規格
・NASに保存したテレビ番組の録画などをインターネット経由で外出先から再生可能

自宅でのNASの使い方に応じて、必要なマルチメディア機能を備えているNASを選びましょう。

NASを構築する際の注意点

NASはデータの保存や共有に便利ですが、実際に自宅に導入・構築するにあたっては、以下の点に注意する必要があります。

  • 導入や設定に時間がかかる場合がある
  • 持ち運びには適さない
  • データが消失する危険性がある
  • セキュリティ面のリスクがある

それぞれの注意点を詳しく解説します。

導入や設定に時間がかかる場合がある

NASを構築するためには、初期設定が必要です。特にNASキットの場合、初期設定に時間がかかる上、ある程度専門的な知識が求められます。NASを導入する際には、設定にかかる手間なども踏まえて、完成品とNASキットのどちらかを選ぶ必要があります。

持ち運びには適さない

NASは外付けHDDなどと比べるとサイズが大きいため、持ち運びには適していません。家族以外の人とデータを共有する機会が多い場合は、外付けHDDなどの保存媒体のほうが適しているケースもあります。

データが消失する危険性がある

NASを利用する場合、保存データが消失するリスクを完全に避けることはできません。本体の破損や利用者による誤操作でデータが削除される可能性もあります。

NASはデバイスに保存されているデータのバックアップ先として優秀ですが、必要に応じてNAS自体のバックアップも検討しましょう。

セキュリティ面のリスクがある

リモートアクセス機能が搭載されたNASは、インターネット経由で外部からのアクセスが可能ですが、同時にセキュリティ面での懸念が生じます。

共有フォルダのアクセス制限を行わずにリモートアクセスが可能な状態に設定したり、誤って悪意のある相手にアクセス権を与えたりした場合、不正アクセスやウイルス感染、情報漏洩などの被害に遭うリスクがあります。

NASのリモートアクセス機能を利用する際は、事前に適切な設定を行いましょう。

NASとのデータのやり取りを快適に行いたい方には「ドコモ光」がおすすめ

複数のデバイスでファイルやデータの共有を行いたいときには、NASが便利です。NASには容量の大きなデータを保存することも多いですが、保存や読み込みにかかる時間には、NASの性能だけでなく利用するインターネット回線の速度も大きく影響します。

NASとのデータのやり取りを快適に行いたい方には、「ドコモ光」がおすすめです。「ドコモ光」のメリットは、主に以下が挙げられます。

  • 超高速の10ギガプランがある
  • 通信制限がない※1のであんしんして使える

光回線の一般的な通信速度は1Gbpsで、ほかのインターネット接続手段と比べると十分な速さですが、「ドコモ光」には最大通信速度10Gbpsの「ドコモ光 10ギガ」もあり、高速通信環境を構築したい方におすすめです。

なお、「ドコモ光 10ギガ」は提供エリアが限定されているため注意しましょう。現在の提供エリアは、こちらからご確認いただけます(提供エリアは順次拡大予定)。

また、「ドコモ光」はベストエフォート型サービスです。最大通信速度は技術規格上の最大値となり、お客さま宅内での実使用速度はお客さまのご利用環境・ご利用機器、回線の混雑状況などによって低下します。

光回線は通信制限がない場合が多く、「ドコモ光」も通信制限を設けていません※1。そのため、NASと容量の大きいデータのやり取りを行う機会が多い方にもおすすめです。

NASとのデータのやり取りを快適に行いたい方は、ぜひ「ドコモ光」をご検討ください。

※1 データ利用量が特に多い場合は、速度制限や通信が中断される場合があります。

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※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。

NASを構築してデータを自由に保存・共有しよう

イメージ

NASは、ネットワークを介して複数のデバイスと同時に接続できるストレージです。ファイルやデータの容易に共有でき、デバイスに保存されているファイルのバックアップ先としても役立ちます。

NASとデバイス間で大容量のファイルやデータをやり取りする場合、NASやデバイスの性能だけでなく、インターネット回線の速度も所要時間に影響します。容量の大きいファイルやデータでも快適にアップロード・ダウンロードをしたい方には、「ドコモ光」がおすすめです。

「ドコモ光」は高速のインターネット通信が可能で通信制限もない※2ため、容量の大きいファイルやデータをやり取りする機会が多い方に向いています。

快適にNASを利用したい方は、ぜひ「ドコモ光」をご検討ください。

※2 データ利用量が特に多い場合は、速度制限や通信が中断される場合があります。

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