モバイルWi-Fiの電波が悪い・遅い時の原因と対処法
モバイルWi-Fiの通信速度が遅くなるのは、電波の影響や本体の問題など、いくつか原因が考えられます。主な原因には、以下のようなことが挙げられるので、覚えておきましょう。
- 本体に不具合が起きている
- 電波干渉により受信状態が悪い
- モバイルWi-Fiとデバイスの間に障害物がある
- 電波をしっかりと受信できていない
- 複数のデバイスをつないでいる
- 通信速度制限にかかっている
- 利用者が増える夜の時間帯にネットを使っている
ここでは、モバイルWi-Fiの電波が悪い・遅いと感じた時の原因と対処法を紹介します。
本体に不具合が起きている
モバイルWi-Fiの通信速度が遅いと感じた時は、まず電波の影響を考える方が多いと思いますが、モバイルWi-Fi本体に原因がある可能性も考えられます。
モバイルWi-Fiは電子機械のため、接触不良を起こすことがあります。たとえば、夏場の暑い日などはルーターが熱を持ってしまい、通信に不具合が生じてしまうケースが考えられるでしょう。
このようなケースでは、モバイルWi-Fiを再起動してみてください。モバイルWi-Fiは起動時に電波の受信を行うため、再起動によって正常に機能する可能性があります。
また、モバイルWi-Fiのバージョンが更新されていないため、不具合を生じているケースもあります。バージョンの更新方法はメーカーによって異なるため、取扱説明書やメーカーの公式サイトなどで確認すると良いでしょう。
なお、モバイルWi-Fiを再起動したり、バージョンが更新されているのを確認したりしても改善されない場合は、ほかの原因が考えられます。ご自身で判断が難しい時は、モバイルWi-Fiを契約した事業者に問い合わせてみましょう。
電波干渉により受信状態が悪い
モバイルWi-Fiから発信している電波は、さまざまなものに影響を受けているため、デバイスに電波が上手く届いていない可能性があります。
モバイルWi-Fiの電波は、複数の電波がぶつかり合って干渉したり、電磁波が影響したりします。たとえば、身近なものでは電子レンジやコードレス電話などの家電製品の影響が考えられるでしょう。
モバイルWi-Fiの近くに家電製品がある場合は、モバイルWi-Fiの置き場所をずらしてみると、通信状況が改善される可能性あります。
モバイルWi-Fiとデバイスの間に障害物がある
電波は、光や音に似た性質を持っており、紙や木、ガラスは通過しますが、金属には反射する特性があります。
また、電波が当たるものや電波の周波数によって反射の仕方は異なるものの、基本的に反射を繰り返すと電波はだんだん弱くなります。
そのため、モバイルWi-Fiとデバイスの間に金属のような遮蔽物があったり、モバイルWi-Fiとデバイスの距離が離れていたりすると、通信状況が悪くなる可能性があります。
モバイルWi-Fiとデバイスの間に遮蔽物がないかを確認し、電波を受信するデバイスとの距離を近づけてみると良いでしょう。
電波をしっかりと受信できていない
モバイルWi-Fiは、通信事業者の基地局から電波を受信してインターネットの接続を行っています。そのため、モバイルWi-Fiが基地局からの電波をしっかりと受信できていない場合は、当然インターネットの接続状況も悪くなります。
窓から離れた部屋のなかは電波が届きにくい傾向があるため、モバイルWi-Fiの設置場所を窓際などの電波が届きやすい場所に変えてみると良いでしょう。
また、契約する事業者によって電波の提供エリアが異なる点にも注意が必要です。どの事業者も、基本的に主要都市は提供エリアとなっていますが、電波を提供していないエリアや電波が弱くなってしまうエリアも存在します。
特に、旅行先や出張先で電波が悪くなる場合は、このようなケースが考えられるので、提供エリアを確認してみると良いでしょう。
なお、ほとんどの事業者は、公式サイトで提供エリアを確認できます。公式サイトで提供エリアを確認できない場合は、直接事業者に問い合わせて確認してみましょう。
複数のデバイスをつないでいる
同じモバイルWi-Fiを複数のデバイスにつないでいる場合は、回線が混雑してしまい通信速度が遅く感じることがあります。モバイルWi-Fiには、同時に接続できるデバイスの数に制限があるので、確認しておくと良いでしょう。
使用していないデバイスの接続を切ることで、回線の混雑が解消できます。
通信速度制限にかかっている
モバイルWi-Fiの契約プランによっては、通信速度制限がかかってしまうことがあります。特に、月の半ばから急に電波が悪いと感じた場合は、このケースに該当している可能性が考えられるでしょう。
また、スマホやタブレットなどは使っていなくても、アプリの通知などで少量のデータ通信量を消費してしまいます。
データ通信量無制限でない場合は、余計なデータ通信量が発生すると通信速度制限に影響する可能性があるため、使用していないデバイスはモバイルWi-Fiとの接続を切るようにするのがおすすめです。
なお、通信速度制限は、基本的に月が切り替わらないと解除されないため、対処法としては待つしかありません。
利用者が増える夜の時間帯にネットを使っている
夜の時間帯は、日中に比べてインターネットを利用する方が増える傾向があります。そのため、回線が混雑してしまい、通信速度が遅くなる可能性あります。
また、回線の混雑だけではなく、同じサイトを利用する方が増えるとサイトが重くなることもあります。特に、特定のサイトだけ通信速度が遅く感じる場合は、こちらのケースが考えられるでしょう。
対処法としては、インターネットに接続する時間帯を日中に変更したり、時間を空けてから利用したりといったことが挙げられます。
モバイルWi-Fiの速度を上げる方法
モバイルWi-Fiの電波が悪いと感じた時は、以下の方法で通信速度が速くなる可能性があります。
- スマホやモバイルWi-Fiを再起動させる
- 接続する周波数帯を切り替える
- モバイルWi-Fiを置く位置を変える
- 契約プランを見直す
それぞれの方法を解説します。
スマホやモバイルWi-Fiを再起動させる
前述しているように、スマホなどのデバイスやモバイルWi-Fiは電化製品のため、長期間電源を入れっぱなしにしていると不具合が生じる可能性があります。
デバイスやモバイルWi-Fiは起動時に電波を受信するため、再起動によって動作が正常に戻り、通信速度が回復することがあります。
通信速度自体が速くなるわけではありませんが、簡単な方法なので、電波が悪いと感じた時は試してみましょう。
接続する周波数帯を切り替える
モバイルWi-Fiによっては、2.4GHz帯と5GHz帯の周波数帯を切り替えられる製品があります。
| 周波数帯 | 特徴 |
| 2.4GHz | 壁や床などの障害物に強いため、電波は遠くまで届くものの、多くの機器で利用されており、混雑しやすい |
| 5GHz | 基本的にWi-Fi以外で利用されないため、通信が安定し、速度も速くなるが、障害物には弱い |
2.4GHz帯は、多くの電子機器で使われている周波数帯のため、電波干渉が起こってしまう可能性があります。
一方、5GHz帯は、Wi-Fiで使われる周波数帯のため、電子機器からの電波干渉を受けずに済みます。そのため、2.4GHz帯から5GHz帯に変更すると、通信速度が速くなる可能性あるでしょう。
なお、モバイルWi-Fiによっては5GHz帯に対応していないものもあるため、取扱説明書で確認するようにしてください。
モバイルWi-Fiを置く位置を変える
モバイルWi-Fiの電波の強さは場所によって変わるため、受信状況が良い場所にモバイルWi-Fiを置くと、通信速度が速くなる可能性があります。電波は遮蔽物が多いと弱くなってしまう傾向があるため、できるだけ窓際にモバイルWi-Fiを置くのがおすすめです。
契約プランを見直す
通信速度自体が速くなるわけではありませんが、通信速度が遅くなるのを防ぐという意味では、契約プランの見直しも効果的です。
たとえば、オンラインゲームや高画質の動画の視聴など、大容量を必要とするインターネットの使い方をする方は、データ通信量無制限のプランを選択すると良いでしょう。
また、近年は使用したデータ通信量に応じて使用料金が段階的に変わるプランもあるため、毎月大容量を必要としない方は、このようなプランを検討してみるのもおすすめです。
インターネットの使い方やライフスタイルに合せて、定期的に契約プランを見直してみましょう。
電波の悪い状況が改善されないなら、ほかのネット回線も検討する
何を試してもモバイルWi-Fiの通信速度が改善されない場合は、事業者に問題がある可能性が考えられます。そのため、事業者の見直しを行い、場合によっては変更を考えるのもひとつの手段です。
また、モバイルWi-Fiにこだわらないのであれば、ホームルーターや光回線への切り替えを検討してみても良いでしょう。
ホームルーターであれば工事は不要なため、すぐにインターネット環境を整えることが可能です。近年は、高速通信対応が可能なホームルーターを提供する事業者も多いため、切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。
ドコモのホームルーター「home 5G」ならスムーズに通信を行いやすい
ドコモのホームルーター「home 5G」なら、ドコモの回線「PREMIUM 4G」を使っており、5Gにも対応した高速通信が対応可能です。Wi-Fiの最新規格となるWi-Fi 6対応のため、ワイヤレスでも快適な通信ができるでしょう。
当然、工事は必要なく、スマホへの接続はQRコードをカメラで読み取るだけなので、簡単にインターネットへの接続が可能です。
また、ドコモユーザーの方であれば「home 5G セット割※」も利用できます。home 5G セット割は、スマホとセットで家族全員のスマホ料金から永年最大1,100円割引となるため、おトクに「home 5G」を使用いただけます。
ドコモ「home 5G」のプランや機種代などの詳細は、以下の表よりご確認ください。
| 月額料金 | home 5Gプラン:4,950円(税込) |
| 機種代 | 71,280円(税込) |
| 初期費用 | 契約事務手数料3,850円(税込)(オンラインショップは無料) |
| 契約期間 | 定期契約なし |
| データ容量 | 無制限※5 |
| 購入先 | ドコモオンラインショップ ドコモショップ 量販店 |
※1 通信速度は、送受信時の技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。ベストエフォート形式のため、お客さまの通信環境により実際の通信速度は変化します。
※2 LANケーブル接続時は受信時最大2.5Gbps、Wi-Fi接続時は受信時最大で4.8Gbps（いずれも技術規格上の最大値）。機器接続時の通信速度は、お客さまの通信環境と接続機器の規格により異なります。
※3 通信速度は、送受信時の技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。ベストエフォート形式のため、お客さまの通信環境により実際の通信速度は変化します。
※4 5Gの提供エリアは一部に限られます。エリアの詳細は「ドコモのホームページ」の「サービスエリアマップ」でご確認ください。なお、本サービスは4Gエリアでもご利用になれます。
※5 データ利用量が特に多い場合は、速度制限や通信が中断されることがあります。
※「home 5G」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo（0.5GBを除く）」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト（1GB超）」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト（1GB超）」の契約者が対象です。「5Gギガライト／ギガライト（1GB超～3GB）」は550円／月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。また、「ドコモ光ミニ」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「home 5G セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
状況に合わせてインターネット環境を整えてみよう！
モバイルWi-Fiが遅くなる原因には、機器の問題であったり、電波状況であったりといくつかありますが、ご自身で対処できる場合も多いです。まずは原因を見つけて、記事内で紹介した対処法を試してみてください。
また、対処法を試しても常時電波が悪い場合は、事業者に問題がある可能性も考えられるため、回線の切り替えやインターネットの接続方法の変更も検討してみると良いでしょう。
特にホームルーターは、工事不要ですぐにインターネット環境を整えることができるため、おすすめです。
ドコモのホームルーター「home 5G」なら、高速通信が対応可能ですし、スマホとのセット割りもあるため、費用も抑えられるでしょう。
快適なインターネット環境を整えたい方や、モバイルWi-Fiからほかの通信手段への変更を考えている方は、ドコモのホームルーター「home 5G」をご検討ください。
※「home 5G」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo（0.5GBを除く）」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト（1GB超）」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト（1GB超）」の契約者が対象です。「5Gギガライト／ギガライト（1GB超～3GB）」は550円／月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。また、「ドコモ光ミニ」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「home 5G セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
※「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。
