光回線を有線で接続するメリット・デメリットは？無線で使う場合との使い分け方も紹介

光回線を有線で使うメリット

光回線を有線で使うメリットは、以下のとおりです。

• 高速通信を維持できる
• 回線が安定している
• セキュリティ性が高い

それぞれ詳しく紹介します。

高速通信を維持できる

有線LANのメリットとして、通信速度の速さが挙げられます。

物理的に機器とデバイスを接続すれば、電波干渉を受けずに通信を行える点が特徴です。壁やほかの電子機器の電波などの障害に遮られることなくデータを送受信できるため、高速通信を維持したいシーンで重宝されます。

回線が安定している

通信の速度はもちろん、通信の安定性が高い点も有線接続のメリットのひとつです。周辺環境や電波状況に左右されず、一定の品質でインターネットを楽しむことができます。

動画視聴やゲームのような大容量のデータ通信を行うコンテンツや、ウェブ会議のように安定した通信を必要とするサービスを利用する場合におすすめです。

セキュリティ性が高い

接続する際にSSIDやパスワードを使用しないため、無線接続と比較すると情報漏洩や盗聴のリスクが少ないです。

しかし、セキュリティ性が高いとはいえ、外部からの脅威がなくなるわけではないため、油断は禁物です。定期的にLANポートやケーブルをチェックして物理的な不正アクセスがないことを確認する、暗号化通信を行うなどして、リスク管理をしましょう。

光回線を有線で使うデメリット

光回線を有線で使う主なデメリットは以下のとおりです。

• 配線を調整する必要がある
• 無線で使うよりも同時接続台数が限られる
• ケーブルが劣化しないようにメンテナンスが必要

それぞれ詳しく解説します。

配線を調整する必要がある

有線接続は、ケーブルが届く範囲でしか利用できない不便さがあります。接続に使うケーブルの長さや、配線のレイアウトを工夫しなければなりません。

また、ケーブル露出したまま床や壁に這わせると、踏んだり押しつぶしたりする可能性があり、劣化につながります。そのため、ケーブルカバーを設置するなど対策も必要です。

無線で使うよりも同時接続台数が限られる

有線接続の場合、LANポートと同じ数のデバイスしか同時にインターネットに接続できません。

家族のように複数人で一度に利用する場合は、譲り合う必要があるため不便です。また、スマホやIoT家電などLANポートがない機器はインターネットに接続できず、対応機器が限られる点もデメリットです。

ケーブルが劣化しないようにメンテナンスが必要

消耗品にあたる有線ケーブルは、繰り返し抜き差しする過程でツメが折れたり、物理的な衝撃によりケーブル内部で断線したりする可能性があります。

劣化や損傷があると、通信速度に影響が出る場合もあるため、こまめなメンテナンスが必要です。

光回線を無線で使うメリット

光回線を無線で使う主なメリットは以下のとおりです。

• 接続可能な範囲が広い
• 室内のレイアウトに影響がない
• 接続デバイス数を増やせる

順番に解説します。

接続可能な範囲が広い

無線の電波が届く範囲内であれば、自由にデバイスを移動できる点がメリットです。

隣の部屋や別のフロアにインターネットに接続したまま移動できるため、移動の都度つなぎ直す手間がかかりません。

室内のレイアウトに影響がない

配線が不要なため、LANポートの位置やケーブルの長さなど物理的な制約を受けずに、自由に部屋のレイアウトを構成できます。

配線が不要なため、すっきりした部屋を目指したい方にもおすすめです。

接続デバイス数を増やせる

無線接続をする際にはWi-Fiルーターを使用しますが、Wi-Fiルーターごとに定められた台数であれば同時に複数のデバイスを接続できます。

同時接続台数は各ルーターの仕様により異なりますが、10台以上同時に接続できるものも多いため、家族が多い方やIoT家電を使う方におすすめです。

光回線を無線で使うデメリット

光回線を無線で使うデメリットは、以下のとおりです。

• 回線の安定性が劣る
• 外部からの不正アクセス対策が必要

それぞれ詳しく解説します。

回線の安定性が劣る

電波を飛ばして接続デバイスと通信を行う仕様上、Wi-Fi機器の設置場所や周囲の環境に影響を受けて、回線が不安定になるケースがあります。

また、通信状況の変化は、使用する周波数帯によって左右されることもあります。電波の性質上、同じ周波数帯の電波は干渉し合います。そのため、電子レンジとWi-Fiを同時に使用する場合は、電子レンジの周波数帯である2.4Ghzではなく、5Ghzの周波数帯でWi-Fiを使用するなど工夫が必要です。

外部からの不正アクセス対策が必要

SSIDやパスワードを入力すれば誰でも利用できるWi-Fiは、便利な一方で、不正アクセスのリスクを考慮しなければなりません。

自宅の無線LANのSSIDやパスワードも厳重に管理して、情報が漏洩しないように自衛する必要があります。合わせて、セキュリティソフトを導入する、機密性の高い情報は暗号化するなどの対策を講じましょう。

有線接続と無線接続の使い分け方

有線接続と無線接続には、それぞれメリットとデメリットがあり、一概にどちらが優れているとは言えません。そのため、目的や用途に応じて使い分けるのがおすすめです。ここからは、有線と無線の使い分け方について紹介します。

通信量に応じて使い分ける

大量のデータをやり取りする仕事や、動画視聴、ゲーム、ウェブ通話をする場合は、通信が安定した有線接続がおすすめです。また、長時間継続してインターネットを利用し続ける場合にも、安定性のある有線接続が適しています。

一方、SNSやブラウザの閲覧など、比較的少ない通信量しか使わない場合は、使い勝手の良い無線接続がおすすめです。

用途に合わせて使い分ける

使用する通信の用途によって使い分けることもひとつの手段です。

たとえば、機密性の高い情報を送受信する場合や、リモートワークのような重要な会議に出席する際も、安全性が高く接続状況も安定している有線接続がおすすめです。

反対に、部屋を移動しながらインターネットを楽しむ場合や、IoT家電などLANポートのない機器をつなぎたい場合は、無線接続が便利です。

利用人数によって使い分ける

家族やオフィスのように、複数の人が常にインターネットを利用する場合は、LANポートの数を気にせず接続できる無線接続が適しています。

一方、一人暮らしの場合や接続する台数が少ない場合は、有線LAN接続でも不便を感じないかもしれません。

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有線と無線を使い分けて快適にインターネットを楽しもう

本記事では、光回線を有線・無線で使うメリットとデメリットを解説しました。シチュエーションや用途によって有線と無線を使い分けることで、より快適にインターネットを利用できます。

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