電話回線でインターネットに接続するADSLの仕組みとは?光回線との違いも解説

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インターネットを接続するための方法はいくつかあり、そのなかのひとつに電話回線を使った「ADSL(エーディーエスエル)」があります。

ADSLは近々サービスが終了するため、引き続きインターネットを利用したい方は乗り換え先を探さなくてはなりません。

現在ADSLを利用している方は、ADSLがどのような仕組みでインターネット接続を行っていたのかを知り、乗り換え先との比較を容易にしておきましょう。

この記事では、ADSLの仕組みやサービス終了時期などの詳細を解説します。乗り換え先の候補となる「光回線」との違いも説明するので、ぜひ参考にしてください。

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記事サマリー

ADSLは家庭用の電話回線を使ったインターネットサービス

ADSLは、「Asymmetric Digital Subscriber Line(アシメントリック・デジタル・サブスクライバ・ライン)」を省略した呼び方です。2000年代前半、急速に普及したブロードバンド回線であり、家庭用の電話回線を利用してインターネットに接続します。

通常の電話では使わない周波数帯を利用してインターネット接続を行う仕組みから、電話とインターネットを同時に利用できることで人気がありました。

また、一般家庭に普及している電話回線を利用するため、導入の際に特別な工事を行わずに済むメリットもあったのです。

一方で、電話回線に使われているメタルケーブル(銅線)は、豪雨や雷、電磁波の影響を受けやすく、収容局からの距離が離れていると通信が不安定になる傾向があります。

そうしたADSLのデメリットを解消させるインターネット回線として現在普及しているのが、光回線です。詳細は後述するので、そちらもぜひチェックしてみてください。

ADSLによるインターネット接続の仕組み

一般家庭で利用されている電話回線は、加入者線の収容局から各加入者宅までを有線でつないでいます。ADSLを実現させるキーとなる装置は、「スプリッタ」と「ADSLモデム」です。

  • スプリッタ:電話とアナログ信号を分離して使用するためのフィルター装置
  • ADSLモデム:アナログ信号とデジタル信号の相互変換を行う装置

ADSLでは、各加入者宅に延ばされた電話回線の先に、スプリッタというフィルター機器を配置し、電話とアナログ信号(ADSLの信号)に分離させています。

ただし、アナログ信号のままではパソコンで情報を処理できません。そのため、スプリッタに「ADSLモデム」をつなげ、デジタル信号に変換します。ADSLモデムにパソコンをつなげれば、インターネット接続が可能です。

また、契約面では、回線事業者との「回線契約」と、プロバイダとの「プロバイダ契約」の2つが必要です。

回線事業者は利用する回線の提供やメンテナンスを、プロバイダはその回線をインターネットに接続するサービスを行っています。

ADSLはすでにサービス終了が決まっている

冒頭で紹介したとおり、ADSLは近々サービスの終了が決まっています。終了する理由は、利用者の減少や、回線設備の老朽化で対応が難しくなることが挙げられています。

「フレッツ光」提供エリアの「フレッツ・ADSL」サービスが終了する具体的な時期は、2023年1月31日です。

ただし、2022年2月1日から2023年1月31日に「フレッツ光」を提供開始するエリアは、移行準備に十分な期間を確保するために、2025年1月31日まで延伸が決定されています。

現在ADSLを利用していて、終了後もインターネット環境を維持したい方は、ADSL以外のインターネット回線に乗り換える準備をはじめましょう。

また、乗り換えにあたってADSLの解約方法の詳細を知りたい方は、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。

No.99 adsl 解約

ADSLから光回線に乗り換える際に知っておきたい2つのポイント

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ADSLからの乗り換え先にはいくつか候補があります。なかでもおすすめなのは、通信速度と安定性に優れている光回線です。

光回線を導入するには、最寄りの電柱から「光ファイバーケーブル」を家庭内に引き込む工事が必要となります。また、複数のデバイスをLANケーブルやWi-Fi(無線LAN)でつなぐ場合は、市販のWi-Fiルーターの取り付けも必要です。

それでは、ADSLから光回線に乗り換えることで変化する2つのポイントに注目しましょう。

  • 光回線は高速かつ安定した通信が行える
  • 月額料金は光回線のほうが高い傾向にある

以下で、詳しく解説します。

光回線は高速かつ安定した通信が行える

ADSLから光回線に乗り換える最大のメリットは、通信の安定性が増す上に、高速かつ大容量の通信が可能になるところです。

光回線で利用する光ファイバーケーブルは、ノイズの影響をほとんど受けず、伝送損失が少ないという特徴があります。そのため、収容局との物理的な距離によって通信品質が変わることもなく、安定した通信環境を構築できます。

また、ADSLの下り最大通信速度が50Mbps程度であるのに対し、光回線は1Gbps(1,000Mbps)が主流となっており、その差はおよそ20倍です。

なかには、「ドコモ光 10ギガ」のように、最大通信速度10Gbps対応のプランを提供している回線事業者もあります。大容量のオンランゲームや、高画質なライブ映像を快適に楽しみたい方は、このようなプランを検討すると良いでしょう。

月額料金は光回線のほうが高い傾向にある

通信速度や安定性が増す一方で、ADSLより光回線のほうが月々の料金が高い傾向にあります。

ADSL(電話共用型)の場合は、2,000〜3,000円程度で利用できるプランが多いですが、光回線は3,000円を超えるのが一般的です。マンションではなく戸建プランを契約する場合は、6,000円程度かかることもあります。

ただし、光回線の契約はセット割引や家族割引が適用できることが多く、これらのサービスを活用すれば費用を抑えられるケースもあります。

たとえば「ドコモ光」の場合、「ドコモ」のスマホとセットで利用すると、「ドコモ光セット割※」の対象となり、スマホの月額利用料が最大1,100円(税込)割引になります。離れた場所に住む家族も対象になる「ファミリー割引」では、家族内の国内電話が無料です。

※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「5Gギガホ プレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象。
※「ファミリー割引」グループ内での「ドコモ光」のご契約が必要となり、別途費用がかかります。また「ドコモ光」が定期契約プランの場合、更新期間外の解約などは解約金がかかります。詳しくは「ドコモ光の料金プランについて」をご確認ください。
※「ドコモ光ミニ」のみご利用の場合、「ドコモ光セット割」で「5Gギガホ プレミア」「5Gギガホ」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「5Gギガライト/ギガライト(3GB超~7GB)」は550円(税込)、「5Gギガライト(1GB超~3GB)」「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は220円(税込)が、「ドコモ光」のペア回線から割引となります。
※「ドコモのギガプラン」とは、「5Gギガホ プレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト」の総称です。

ADSLから「ドコモ光」に乗り換えて快適にインターネットを楽しもう

終了が間近に迫るADSLから光回線に乗り換える方は、光インターネットサービスの「ドコモ光」をぜひご検討ください。

光回線は、ADSLと同様に「回線契約」と「プロバイダ契約」の2つが必要です。その点、「ドコモ光」は両者が一体型になったプランを提供しているため、契約や支払いの管理が簡単に行えます。

契約できるプロバイダの種類は豊富にあり、そのなかから自由に好きなところを選択可能です。

なお、料金プランは、最大通信速度1Gbpsの「ドコモ光 1ギガ」プランと、最大通信速度10Gbpsの「ドコモ光 10ギガ」プランをご用意しているため、自身の利用状況に合わせて適するプランを選択できます。

「ドコモ光」の料金やそのほかの詳細は、以下の表よりご確認ください。

月額料金(ドコモ光 1ギガ)※1(マンション)
タイプA:定期契約あり4,400円(税込)、定期契約なし5,500円(税込)
タイプB:定期契約あり4,620円(税込)、定期契約なし5,720円(税込)
単独タイプ:定期契約あり4,180円(税込)、定期契約なし5,280円(税込)
(戸建)
タイプA:定期契約あり5,720円(税込)、定期契約なし7,370円(税込)
タイプB:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込)
単独タイプ:定期契約あり5,500円(税込)、定期契約なし7,150円(税込)
ドコモ光ミニ:定期契約あり2,970~6,270円(税込)、定期契約なし4,620~7,920円(税込)
月額料金(ドコモ光 10ギガ)※2タイプA:定期契約あり6,930円(税込)、定期契約なし8,580円(税込)
タイプB:定期契約あり7,150円(税込)、定期契約なし8,800円(税込)
単独タイプ:定期契約あり6,490円(税込)、定期契約なし8,140円(税込)
契約期間なし または 2年定期契約
最大通信速度※3ドコモ光 1ギガ:最大1Gbps
ドコモ光 10ギガ※4:最大10Gbps
申込み方法①ご相談フォームで受付
②ご相談(希望の曜日・時間に電話)
③申込み完了(そのまま電話で申込み可能)

※1 定期契約プランは、2年間同一の「ドコモ光」契約を継続して利用することが条件となり、解約(定期契約のない料金プランへの変更含む)のお申出がない場合は自動更新となります。当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて戸建タイプ 5,500円(税込)、マンションタイプ4,180円(税込) 、ドコモ光ミニ2,970円(税込)の解約金がかかります〈2022年6月30日以前にお申込みのお客さまの場合、戸建タイプ14,300円(税込))(ドコモ光ミニ含む)、マンションタイプ8,800円(税込)の解約金となります〉
※2 2年間同一の「ドコモ光」の継続利用が条件となり、当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて5,500円(税込)の解約金がかかります(2022年6月30日以前にお申込みのお客さまの場合、14,300円(税込)の解約金がかかります)。なお、「ドコモ光」とペア回線(「ドコモ光」と対になる携帯電話回線)の契約期間および更新期間はそれぞれ異なりますので、ご注意ください。
※3 ベストエフォート値による最大通信速度
※4 提供エリアは一部地域に限る

さらに、前述した「ドコモ光セット割」や「ファミリー割引」は併用できるため、適用となる方はぜひご活用ください。

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※1 「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo※2」「irumo(0.5GBを除く)」の契約者が対象です。「はじめてスマホプラン」「U15はじめてスマホプラン」は対象外です。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。また、「ドコモ光ミニ」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「home 5G セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。

※2 「5Gギガホ プレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」も対象となります。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円(税込)/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。

電話回線を使ったADSLを契約しているなら早めの乗り換えがおすすめ

ADSLは、一般家庭にある既存の電話回線を利用してインターネット接続を行う方法です。近々サービスが終了するため、現在ADSLを利用している方は乗り換え先を早めに検討しましょう。

通信速度の速さや安定性を考えるなら、乗り換え先は光回線がおすすめです。月額料金はやや割高になる傾向があるものの、セット割引や家族割引を活用すれば、月々の支払い額を抑えやすくなります。

光インターネットサービスを提供する「ドコモ光」でも、「ドコモ光セット割」と「ファミリー割引」をご用意しており、それぞれの条件に該当する方はおトクにインターネットサービスを使用できます。

ぜひこの機会に、「ドコモ光」をご検討ください。

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※2 「5Gギガホ プレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」も対象となります。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円(税込)/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。

※「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。

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