プロバイダの乗り換えとは?
プロバイダの乗り換えとは、インターネットと回線を接続するサービスを提供する「プロバイダ」を変更することです。
インターネットを利用する際には、インターネット回線のサービスを提供する「回線事業者」と、接続サービスを提供する「接続サービス事業者=プロバイダ」のどちらとも契約する必要があります。
回線の種類によりサービス内容に違いがあるように、プロバイダごとに提供される通信環境の安定性や付加サービスには違いがあります。
プロバイダを乗り換えることで、よりご自身の利用スタイルに合ったネット環境を構築できるケースもあるため、プロバイダの乗り換えはインターネットを快適に利用する上でひとつの選択肢となる手段です。
プロバイダだけの乗り換えでは工事不要
プロバイダの乗り換えでは、基本的にこれまで利用してきた回線をそのまま利用するため、回線工事の必要はありません。
たとえば、フレッツ回線を利用しており、フレッツ回線に対応するほかのプロバイダへ乗り換えるケースでは、プロバイダへの変更手続きと、ご自宅の通信機器の設定変更により、比較的簡単に乗り換えが可能です。
また、乗り換え時期の調整により、インターネットが利用できなくなる期間もありません。これまでどおりインターネットを利用しつつ、プロバイダの乗り換えが行えます。
ただし、利用している回線とプロバイダの両方を変える場合には、工事が必要となる場合があります。
パソコンの接続設定の変更は必要
プロバイダを乗り換えた場合は、パソコンやスマホなどのデバイスの設定変更が必要になる場合があります。乗り換え先のプロバイダがPPPoE方式の場合、プロバイダから送付されるアカウントIDやパスワードなどの設定変更を行います。
なお、乗り換えるプロバイダがIPoE方式の場合、アカウントIDとパスワードによる認証は必要ありません。
PPPoE 方式の設定変更の詳しい内容は、プロバイダから送付される説明書に記載されているので、説明書の指示に従い、変更を実施してください。
プロバイダを乗り換えたいときの選び方
プロバイダを乗り換えたい場合、ご自身の希望に沿うプロバイダを見つける必要があります。
以下では、プロバイダの選び方を詳しく解説します。
通信速度で選ぶ
契約中のプロバイダの通信速度に不満がある場合、IPv6(IPoE)が利用できるプロバイダを検討すると良いでしょう。
IPoEとは、「IP over Ethernet」の略称で、イーサネットでの通信を想定して開発されました。
従来のPPPoE方式では、電話回線の時代からあるPPPという技術を利用しており、インターネットに接続するためには、ネットワーク終端装置という機器を通過する必要があります。
インターネットの通信量が多い場合、ネットワーク終端装置が混雑する場合があり、通信速度の低下を招くことがあります。
また、PPPoE方式の場合、プロバイダを乗り換える際に、アカウントIDやパスワードなどの設定も必要です。
IPoE方式を利用するためには、IPv6接続が必要になるため、これらに対応しているプロバイダを選ぶと、通信速度が改善される可能性があります。
なお、IPv6通信を利用する場合は、使用しているパソコンなどのデバイスがIPv6アドレスに対応している必要があります。
IPoEについては、以下で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
「IPoEとは?PPPoEやIPv6との違いや特徴、メリット・デメリットを解説」
月額料金で選ぶ
プロバイダによって月額料金は異なるため、ご自身の予算や希望に沿うプロバイダを選ぶこともおすすめです。
なお、プロバイダでは、戸建プランとマンションプランで月額料金が異なる場合が多く、お住まいの物件に合わせてプランを比較する必要があります。
また、一部のプロバイダは、契約年数によっても月額料金が異なるため、ご自身の希望するプランがあるか探してみましょう。
スマホセット割を利用したいなら光コラボへの乗り換えを併せて検討する
スマホセット割を利用したい場合は、プロバイダの乗り換えではなく、光コラボへの乗り換えを検討しましょう。
スマホセット割とは、対象のスマホと光回線を契約すると、毎月のスマホ料金が割引されるサービスのことです。
フレッツ光では、どこのプロバイダを選んでもスマホセット割が利用できませんが、光コラボであれば、スマホセット割が利用できます。
たとえば、「ドコモ」のスマホをお使いの場合、「ドコモ光」に乗り換えると、毎月最大1,210円(税込)の割引※1が受けられます。
また、フレッツ光から光コラボへ乗り換える場合、「転用」になるため、開通工事が発生しません。
光コラボへの乗り換えは、プロバイダの乗り換え手続きと比べても労力や難しさは変わらないため、スマホセット割が利用できる方は、光コラボへの乗り換えも検討すると良いでしょう。
※1「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」「ドコモ ポイ活 20」「ドコモ mini」の契約者は月額料金から1,210円/月を割引します。「eximo」「eximo ポイ活」「irumo(3GB/6GB/9GB)」「5Gギガホ プレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(3GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(3GB超)」の契約者は1,100円/月を割引します。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約でご利用データ量が1GB以下の場合は対象外です。また「はじめてスマホプラン」「U15はじめてスマホプラン」は対象外です。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
工事不要でプロバイダを乗り換えられるケース
光回線でプロバイダを乗り換える場合、いくつかのケースでは工事が不要になります。
以下では、工事不要でプロバイダを乗り換えられるケースを紹介します。
フレッツ光で契約しているプロバイダを乗り換える
フレッツ光とプロバイダをそれぞれ契約しており、フレッツ光のままプロバイダだけを乗り換える場合、工事をする必要がありません。
プロバイダだけ乗り換える場合、フレッツ光のままとなり、従来どおりの光ファイバケーブルを使い続けられるからです。
そのため、プロバイダを乗り換えても、開通工事費などが請求されることもありません。
フレッツ光から光コラボへの転用
フレッツ光から光コラボに乗り換える「転用」の場合も、基本的に工事は発生しません。
フレッツ光と光コラボは、どちらもNTTの敷設した光ファイバケーブルを利用しているからです。
ただし、転用する際にサービスのタイプ変更や移転が伴う場合、お客さまIDやひかり電話番号の変更や工事が発生することがあります。
転用の際にサービスのタイプ変更が発生するサービスは、以下のとおりです。
- フレッツ 光ネクスト ビジネスタイプ
- フレッツ 光ネクスト プライオ10
- フレッツ 光ネクスト プライオ1
- 住田町向けひかり電話 メニュー2
- フレッツ 光ネクスト オフィスタイプ
- フレッツ 光クロス オフィスタイプ
- フレッツ 光ネクスト ギガファミリー・スマートタイプ
光コラボからほかの光コラボへの事業者変更
現在光コラボを契約しており、ほかの光コラボに乗り換える場合は、基本的に工事をする必要がありません。
先述の転用と同じく、事業者変更の場合も、同じ光ファイバケーブルを使用するからです。
ただし、事業者変更の場合、手続きと同時に通信速度の変更や、オプションサービスをお申込みした場合、工事が発生する場合があります。
プロバイダを乗り換える際の注意点
プロバイダを乗り換えるメリットはいくつかありますが、同様に注意点もあります。
以下では、プロバイダを乗り換える際の注意点を解説します。
通信速度、接続方式はプロバイダによって異なる
最大通信速度は回線に依存しますが、通信の安定性や接続方式への対応はプロバイダにより異なります。プロバイダの乗り換えにより通信速度の改善を図りたい方は、プロバイダの通信の安定性や接続方式を確認しておきましょう。
なお、プロバイダによりセキュリティや料金プラン、サービス内容にも違いがあるため、事前に確認しておきましょう。
プロバイダ提供のメールアドレスは使えなくなる
乗り換え前のプロバイダでプロバイダ提供のメールアドレスを利用していた場合、基本的に乗り換え後は利用できなくなります。
重要なメールはメールボックスから別のファイルへ移しておく、ショッピングサイトなどにプロバイダ提供のメールアドレスを登録している場合は変更しておくなどの対処が必要です。
なお、メールアドレスのプランのみの契約への変更により、継続して利用できるケースもあります。
違約金がないかを確認する
プロバイダを乗り換える場合、乗り換え前のプロバイダの契約プランによっては違約金が発生する場合があります。
事前に利用中のプロバイダに確認し、違約金が発生しないか確認しておきましょう。
プロバイダのみ乗り換える場合は解約を忘れない
フレッツ光をお使いのまま、プロバイダのみ乗り換える場合、旧プロバイダの解約を忘れないように注意してください。
プロバイダの乗り換えでは、新しいプロバイダを契約しても、旧プロバイダが自動的に解約されることはありません。
そのため、旧プロバイダの解約を忘れてしまうと、新しいプロバイダと旧プロバイダ、それぞれの月額料金の支払いが発生します。
新しいプロバイダへの乗り換えが完了した後は、忘れないうちに旧プロバイダを解約しましょう。
正しい手順で乗り換えないとインターネットが使えない空白期間が発生する
フレッツ光をお使いのままプロバイダを乗り換える場合、新しいプロバイダの利用開始時期より先に旧プロバイダを解約してしまうと、インターネットが使えない空白期間が発生してしまいます。
プロバイダによっては、利用開始までに時間がかかる場合があるため、事前に確認しておくことが重要です。
プロバイダを乗り換える場合は、解約日と利用開始日をそれぞれ確認し、空白期間が発生しないようにしましょう。
なお、転用や事業者変更で工事が発生しない場合、基本的に空白期間が発生することはありません。
プロバイダを乗り換える手順
プロバイダを乗り換える場合、プロバイダのみの乗り換えるのか、転用や事業者変更するのかによって手順が異なります。
以下では、プロバイダを乗り換える方法に合わせて手順を紹介します。
フレッツ光のままプロバイダのみ乗り換える手順
フレッツ光のままプロバイダのみ乗り換える場合、一般的に以下の手続きを行います。
- 希望するプロバイダへ申込みをする
- 利用開始日のお知らせを受ける
- 利用開始日以降に解約日が来るように利用しているプロバイダへ解約を申込む
- 利用開始日以降、必要に応じて設定をして完了
フレッツ光のままプロバイダのみ乗り換える場合、まずは乗り換えたいプロバイダへ申込み手続きを行います。
手続きが完了次第、利用開始日の連絡や必要書類の送付が行われるため、これらを確認し、利用中のプロバイダから解約手続きを進めましょう。
なお、乗り換えるプロバイダの利用開始日の後に、現在のプロバイダの解約日が来るようにしないと、インターネットの空白期間が発生するためご注意ください。
利用開始日以降は、乗り換えるプロバイダから届く必要書類を確認し、状況に応じて設定をすれば、乗り換え完了です。
フレッツ光から光コラボに転用する手順
フレッツ光から光コラボに転用する手順は、以下のとおりです。
- フレッツ光で「転用承諾番号」を取得し、契約中のオプションサービスを確認する
- 乗り換えたい「光コラボ」に申込む
- 必要書類を受け取る
- 利用開始日に自動的に光コラボに切り替わり利用開始
フレッツ光から光コラボに乗り換える場合、フレッツ光で「転用承諾番号」を取得する必要があります。
また、フレッツ光で契約中のオプションサービスを確認し、乗り換えたい光コラボでも利用できるかどうかを確認しておきましょう。
転用承諾番号を取得するためには、フレッツ光のお客さまIDや契約者名、利用場所住所、支払い方法の情報が必要になるため、事前に準備しましょう。
その後、転用承諾番号の有効期間である15日間以内に、乗り換えたい光コラボに転用でお申込みします。
申込み完了後は、必要書類を受け取り、利用開始日に自動的に光コラボに切り替わるのを待てば完了です。
光コラボからほかの光コラボに事業者変更する手順
光コラボからほかの光コラボに事業者変更する手順は、以下のとおりです。
- 契約中の光コラボから事業者変更承諾番号を取得し、契約中のオプションサービスを確認する
- 乗り換えたい「光コラボ」に申込む
- 必要書類を受け取る
- 利用開始日に自動的に新しい光コラボに切り替わり利用開始
光コラボからほかの光コラボに乗り換える場合、「事業者変更承諾番号」を取得する必要があります。
事業者変更承諾番号は、各光コラボのマイページや問い合わせ窓口から発行できるため、一度ご確認ください。
また、事業者変更の場合も契約中のオプションサービスを確認し、NTTと直接契約しているオプションサービスがあるかどうかを確認しましょう。
一部の光コラボでは、NTTのWebサイト、またはお電話にて情報開示が必要になる場合があります。
事業者変更承諾番号の取得とオプションサービスの確認が完了次第、乗り換えたい光コラボに事業者変更でお申込みください。
その後は必要書類を受け取り、利用開始日に自動的に新しい光コラボに切り替わるのを待てば乗り換え完了です。

快適なインターネット環境を構築するなら「ドコモ光」がおすすめ
「ドコモ光」は「光回線」と「プロバイダ」がセットとなった光コラボレーションのサービスです。
「ドコモ光」では、最大通信速度10Gbps※2の「ドコモ光 10ギガ※3」を提供しており、快適なインターネット環境を構築できます。
また、プロバイダごとにさまざまなサポートサービスや、セキュリティサービスを提供しており、多くの選択肢のなかからご自身の利用スタイルに合ったプロバイダを選択可能です。
ほかにも、各プロバイダではIPv6接続に対応しているため、対応する機器を用意すれば、乗り換え時の接続設定がスムーズに行えるでしょう。
契約中のプロバイダにご不満がある方は、この機会にぜひ「ドコモ光」をご検討ください。
| 月額料金 (ドコモ光1ギガ)※4 |
(マンション) タイプA・C:定期契約あり4,400円(税込)、定期契約なし5,500円(税込) タイプB:定期契約あり4,620円(税込)、定期契約なし5,720円(税込) 単独タイプ:定期契約あり4,180円(税込)、定期契約なし5,280円(税込) (戸建) タイプA・C:定期契約あり5,720円(税込)、定期契約なし7,370円(税込) タイプB:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込) 単独タイプ:定期契約あり5,500円(税込)、定期契約なし7,150円(税込) |
| 月額料金 (ドコモ光10ギガ)※5 |
タイプA・C:定期契約あり6,380円(税込)、定期契約なし8,030円(税込) タイプB:定期契約あり6,600円(税込)、定期契約なし8,250円(税込) 単独タイプ:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込) |
| 契約期間 | なし または 2年定期契約 |
| 最大通信速度※2 | ドコモ光 1ギガ:最大1Gbps ドコモ光 10ギガ※3:最大10Gbps |
| お申込み方法 | ①ご相談フォームで受付 ②ご相談(希望の曜日・時間に電話) ③お申込み完了(そのまま電話でお申込み可能) |
※2 ベストエフォート値による最大通信速度
※3 「ドコモ光 10ギガ」の対象エリアは、一部に限られます。詳しくはこちら
※4 定期契約プランは、2年間同一の「ドコモ光」契約を継続して利用することが条件となり、解約(定期契約のない料金プランへの変更含む)のお申出がない場合は自動更新となります。当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて戸建タイプ 5,500円(税込)、マンションタイプ4,180円(税込)の解約金がかかります〈2022年6月30日以前にお申込みのお客さまの場合、戸建タイプ14,300円(税込)、マンションタイプ8,800円(税込)の解約金となります〉
※5 2年間同一の「ドコモ光」の継続利用が条件となり、当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて5,500円(税込)の解約金がかかります。なお、「ドコモ光」とペア回線(「ドコモ光」と対になる携帯電話回線)の契約期間および更新期間はそれぞれ異なりますので、ご注意ください。
永年最大1,100円(税込)/月割引!※
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※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
ご自身の利用用途に併せて最適なプロバイダを選ぼう
プロバイダは、利用している回線とインターネットを接続する大切なサービスを提供しています。プロバイダの乗り換えは、ご自宅の通信機器の設定変更が必要な場合もありますが、基本的に工事の必要はありません。
プロバイダを乗り換える際は、まず新しいプロバイダへ契約を申込み、その後、今利用しているプロバイダを解約します。解約時には解約の時期や違約金の有無にご注意ください。
なお、プロバイダの乗り換えを検討する場合には、回線とプロバイダがセットとなった光コラボレーションへの乗り換えも検討してみてはいかがでしょうか。「ドコモ光」は豊富なプロバイダのなかから好きなプロバイダが選べるおすすめのサービスです。
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※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。