IPv6とは？IPv4との違いやIPoE・PPPoEの接続方式についても解説

2022.06.01

「IPv6はどういったものなのか？」「IPv6で通信が速くなるのか」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。契約のタイミングや、通信を見直したい時に、IPv6の言葉を知った方もいるかもしれません。

IPv6では、通信の高速化が可能です。IPv6対応のプロバイダに乗り換えれば、今より快適な通信が期待できます。IPv6がどういったものか、ぜひ理解しておきたいところです。

本記事では、IPv6とは何か、IPv4との違いや、IPoE・PPPoEの2つの接続方式を、分かりやすく紹介します。IPv6を理解して、より快適な通信環境を選んでいきましょう。

記事サマリー

IPv6とは？従来からあるIPv4 との違い

IPv6は、IPv4の後継にあたるインターネット・プロトコル(IP)です。

IPは、インターネットで通信をするときのルール・仕様のことで、同じプロトコル同士であれば通信が可能です。日本語同士、英語同士なら会話が成り立つのと近い感覚です。

「IPv4」「IPv6」の違いを知る上で、「IPアドレス」も重要になります。IPアドレスは、IPを使ってインターネット上で通信するための、住所にあたるものです。

IPv6が登場した背景としては、IPv4でのIPアドレスの枯渇が原因です。IPv4のIPアドレスは32ビットで表現され、数としては2進法での32桁にあたる約43億個に限られます。

インターネットを利用する人口の増加に伴い、IPv4のIPアドレスは枯渇してしまうことが危惧されています。

そうした中で登場したのがIPv6です。IPv6では、IPアドレスは128ビットで表現され、43億の4乗にあたる数のIPアドレスを割り当てできます。事実上、無限大にIPアドレスを割り当てることが可能です。

IPv6を利用すれば、IPアドレスの枯渇は解決できると考えられています。

IPoEとPPPoEの2つの接続方式がある

インターネットの接続方式としては、IPoEとPPPoEの2種類があります。

PPPoEは、従来の通信プロトコル「PPP」を、LAN規格であるイーサネット上で使うために登場した技術です。末尾の「oE」は「over Ethernet」を表しています。

一方、IPoEは、イーサネットの利用を前提として作られたIPです。そのため、IPoE方式は「ネイティブ方式」、PPPoE方式は「トンネル方式」とそれぞれ呼ばれます。

IPv4の接続方式はPPPoEのみですが、IPv6はPPPoEとIPoEの2つの方法でインターネットへ接続できます。IPv6で高速通信ができるのは、IPoEによる接続が主な理由です。

IPoEは、帯域幅の広い通信設備や通信網を経由してインターネットに接続できるため、PPPoEと比較すると混雑が回避しやすく、高速に通信できます。

高速道路で例えるとIPoEは、車線が多く混雑しにくいイメージです。設備の大容量化により、ユーザーが多くても、混雑しにくい環境が実現します。

一方、PPPoEは、光信号をデジタル信号に変換するためのネットワーク終端装置が通信のボトルネックになり、回線混雑が起こりやすくなっています。IPoEでは、ネットワーク終端装置を経由せずに、インターネットへ接続が可能です。

「IPoE IPv4 over IPv6」でさらに快適に通信が可能

IPoEの接続方式を用いたIPv6の通信(IPoE IPv6通信)が、高速である理由を紹介してきましたが、1つ注意しておくべき点があります。

高速通信ができるIPoE方式では、IPv6のWebサイトのみ接続可能で、IPv4のWebサイトへ接続できません。そのため、通信の遅いIPv4 接続が、現在でも使われています。現在はまだIPv4からIPv6へ移行している段階で、IPv4のWebサイトも数多く存在します。

この問題を解決してくれるのが「IPv4 over IPv6」です。

IPv4 over IPv6は、IPv4のWebサイトを閲覧する際に、IPv4に自動的に切り替えてくれる技術です。IPv4方式のデータをIPv6方式へと変換して、速度低下を避けることができます。IPv6 の速度を活かしながら、IPv4のWebサイトへ接続が可能です。

契約を考えている光回線、プロバイダで「IPv4 over IPv6」が利用できるのかは、契約先を検討しているタイミングでチェックしましょう。ルーターもIPv6対応のものが必要となるので、事前に確認が必要です。

IPv6を使うならドコモ光がおすすめ

高速でインターネットを利用したい方は、ドコモ光がおすすめです。ドコモ光では、対応プロバイダの契約で、IPoE IPv4 over IPv6による通信が可能です。快適な通信環境で、インターネットが使えます。

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