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2023年10月30日

クレジットカード決済とは?仕組みや導入方法、メリットを解説

キャッシュレス

現金をつかわないキャッシュレス決済のうち、最も多くの人に利用されているのが、クレジットカード決済です。店舗でキャッシュレス決済の導入を検討する際にも、まずクレジットカード決済が選択肢に挙がるケースが多いかもしれません。一方で、「クレジットカード決済がどのような仕組みなのかよくわからない」という方も、意外と多いのではないでしょうか。
本記事では、クレジットカード決済の仕組みやメリット・デメリットのほか、導入方法などについて解説します。

クレジットカード決済とはクレジットカードを利用した決済方法のこと

クレジットカード決済とは、クレジットカードを利用して商品やサービスなどの支払いをする決済方法のことです。
利用者は、店頭でクレジットカードを提示したりECサイトでカード情報を入力したりして、商品やサービスを購入します。このとき、利用者と店舗側とのあいだで直接的な現金のやりとりは行われません。売上代金は、利用者に代わって、クレジットカード会社が立替払いをする形で後日入金されます。そして、クレジットカード会社から利用者に代金の請求を行います。

クレジットカード決済は、数あるキャッシュレス決済のなかでも、国内で最も多く利用されている決済方法です。2022年の一般社団法人日本クレジット協会の調査によれば、2022年3月末時点での国内のクレジットカード発行枚数は3億101万枚です。これは、成人人口比で、1人あたり2.9枚のクレジットカードを保有している計算になります。

また、一般社団法人キャッシュレス推進協議会が公開している「キャッシュレス・ロードマップ2022」によると、日本で行われているキャッシュレス決済の手段のうち、クレジットカード決済が占める割合は8割以上に上ります。

クレジットカード決済の手順

クレジットカード決済は原則として、利用者(消費者)、店舗、クレジットカード会社の3者によって成り立っています。クレジットカード決済を行うときの手順と仕組みについて確認しておきましょう。

1. 利用者がクレジットカードで店舗の商品を購入

利用者がクレジットカードをつかって、店舗やECサイトなどで商品やサービスを購入。利用者へ商品やサービスの提供をしますが、この段階ではお金のやりとりは発生しません。

2. クレジットカード会社から店舗へ購入代金を立替払い

クレジットカード会社から店舗へ、利用代金を立替払いする形で入金。このとき、利用代金から所定の決済手数料が差し引かれます。

3. 利用者がクレジットカード会社へ購入代金を支払う

クレジットカード会社から利用者へ、クレジットカードでの利用代金の請求が行われ、利用者はクレジットカード会社へ利用代金を支払います。

■クレジットカード決済の仕組み

決済代行会社を利用したクレジットカード決済の手順

クレジットカード決済は、利用者(消費者)、店舗、クレジットカード会社のほか、決済代行会社を加えた4者間で行われる場合もあります。決済代行会社を利用すると、複数のクレジットカード会社との手続きなどを決済代行会社が代行するため、店舗の負担が軽減されますが、決済代行会社への決済手数料が発生します。決済の手順は下記のとおりです。

1. 利用者がクレジットカードで店舗の商品を購入

利用者がクレジットカードをつかって、店舗やECサイトなどで商品やサービスを購入。この段階ではお金のやりとりは発生しません。クレジットカードの利用情報はまず決済代行会社へ届き、決済代行会社からクレジットカード会社へ届きます。

2. 決済代行会社から店舗へ購入代金を立替払い

決済代行会社から店舗へ、利用代金を立替払いする形で入金。このとき、利用代金から所定の決済手数料が差し引かれます。決済代行会社へはクレジットカード会社から立替払いが行われます。

3. 利用者がクレジットカード会社へ購入代金を支払う

クレジットカード会社から利用者へ、クレジットカードでの利用代金の請求が行われ、利用者はクレジットカード会社へ利用代金を支払います。

■決済代行会社を利用したクレジットカード決済の仕組み

クレジットカード決済を導入するメリット

店舗がクレジットカード決済を導入することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。主なメリットには、下記の3つがあります。

売上拡大が期待できる

クレジットカード決済を導入することで、顧客にとって支払い手段の選択肢が増え、購買意欲の向上につながる可能性があります。現金払いにしか対応していないと、「手持ちの現金が足りない」「多額の現金を持ち歩きたくない」などの理由から、購入をあきらめてしまう人もいるかもしれません。クレジットカード決済を導入することで、そのような販売機会の損失を防ぐこともできます。

また、クレジットカード決済では、商品やサービスの購入時点で手元に現金を用意する必要がないため、高額商品も購入しやすくなり、客単価向上の可能性があることもメリットです。さらに、クレジットカードは海外でも広くつかわれているため、外国人観光客の集客にも効果が期待できます。

業務効率化が実現する

クレジットカード決済を導入すると現金のやりとりが少なくなるため、会計時のレジの混雑緩和やレジ業務の効率化につながります。また、釣銭の準備やレジ締め後の集計の手間が省けるほか、精算ミスなどのリスクも軽減されるでしょう。

不正や盗難のリスクが回避できる

クレジットカード決済を導入すれば、不正や盗難のリスクが回避できることもメリットです。売上が現金払いとクレジットカード決済に分散されるため、レジに置く現金が少なくなります。多額の現金を店舗に保管したり、銀行口座への入金のために持ち歩いたりすることがなくなれば、不正や盗難のリスクも軽減できるでしょう。

クレジットカード決済を導入するデメリット

クレジットカード決済の導入は、メリットばかりではありません。店舗にとって、次のようなデメリットがあることも知っておきましょう。

決済手数料など費用負担がある

利用者がクレジットカード決済を選択すると、売上に対して所定の割合の決済手数料が発生します。決済手数料は店舗が負担するため、クレジットカード会社からは、売上額から決済手数料が差し引かれた金額が入金されることになります。決済手数料の料率は、店舗規模や業種、クレジットカード会社によっても異なりますので、事前に確認が必要です。

場合によっては、決済端末を設置するための初期費用や、月額料金などがかかることもあります。また、決済代行会社経由でクレジットカード決済を導入した場合は、別途手数料が必要です。予算に合わせてクレジットカード決済の導入を検討するようにしましょう。

決済端末不具合のリスクがある

クレジットカード決済を行うには、カードを読み込むための決済端末が必要です。決済端末に不具合があると、クレジットカード決済はできなくなってしまいます。万が一、問題が起こったときに適切に対処できるよう、あらかじめトラブル時の対策が必要です。
決済サービスを提供する会社のサポート体制についても、導入前に確認しておくことをおすすめします。

入金に時間がかかることもある

クレジットカード決済では、商品などを販売してから、実際に売上金が入金されるまでに時間がかかります。現金払いであれば、商品やサービスを提供すると同時に手元に現金が入りますが、クレジットカード決済では、「当月末締め」「翌月末払い」などのように締め日と支払い日にタイムラグがあります。
クレジットカード会社や決済代行会社によって入金サイクルは異なり、売上のタイミングによっては、入金が1か月以上後になることも少なくありません。クレジットカード決済を導入する際には、クレジットカード会社からの入金サイクルを把握し、無理のない資金計画を立てることが大切です。

利用者にとってのクレジットカード決済のメリット

店舗で買い物をする利用者にとっても、クレジットカード決済は多くのメリットがあります。利用者にとっての主なメリットは、次のとおりです。

支払いの便利さ

クレジットカード決済を利用すれば、手元に現金がなくても買い物ができます。高額の商品を購入したいときでも、多額の現金を持ち歩く必要がありません。また、会計時には、クレジットカードを端末に差し込むかタッチすれば決済が完了するので、わざわざ財布から現金を取り出したり、釣銭の小銭をしまったりする手間もなくなります。

さらに、1回払いのほかに、分割払いやボーナス払いなど、支払い方法を選べることもクレジットカード決済のメリットです。自分の都合や購入する商品の価格に合わせて支払い方法を選択できるため、無理なく買い物を楽しめるようになります。

支出の管理がしやすい

クレジットカードを利用した日付や金額は、毎月明細書にまとめて記載されます。現金払いをしている場合、日々の支出を把握するには、いちいちレシートを確認しながら記録をつけていかなければなりません。
クレジットカード決済なら、いつ、何に、いくらつかったかが明細書だけを見ればすぐに確認できるので、毎月の支出管理が行いやすくなります。

ポイントや特典がある

クレジットカードは、利用金額に応じてポイントがたまるポイントプログラムを用意していることが多いです。たまったポイントは現金として買い物につかえるほか、マイルや提携ポイント、商品などと交換できることもあります。
また、クレジットカードによっては、キャッシュバックなどの特典が受けられるものもあります。同じ利用金額でも、ポイントがたまる分、現金払いよりお得になるため、「普段からクレジットカードで支払いをするようにしている」という人も少なくありません。

付帯保険がある

多くのクレジットカードは、買い物に利用できるだけではなく、さまざまな保険サービスが付帯していることがあります。代表的なものが、旅行中のケガや病気に備えられる旅行傷害保険や、クレジットカードで購入した商品が盗難や破損などの被害に遭ったときに補償が受けられるショッピング保険などです。
現金払いにはないこれらの付帯保険も、クレジットカード決済のメリットのひとつといえるでしょう。

利用者にとってのクレジットカード決済のデメリット

便利につかえてメリットも多いクレジットカードですが、利用者にとってのデメリットはどのようなことがあるのでしょうか。クレジットカードを利用する際の主なデメリットをご紹介します。

つかいすぎてしまう

「手元に現金がなくても買い物ができる」というのは、クレジットカードの大きなメリットですが、衝動買いやつかいすぎを招く可能性もあります。
「実際にお金が引き落とされるのは後日だから」「支払いを分割にできるから」など、つい買い物をしすぎてしまうと、後で支払いが苦しくなってしまうかもしれません。必要以上の無駄遣いを避け、計画的に利用することが大切です。

支払い方法によって手数料がかかる

クレジットカード決済は、支払い方法によって利用者にも手数料が発生することがあります。一括払いや2回払い、ボーナス一括払いであれば、基本的に手数料はかかりません。
しかし、3回以上の分割払いやリボルビング払い(リボ払い)などでは、支払いの際に所定の手数料が加算されます。1回ずつ支払う金額は予算内でも、トータルの負担額は増えてしまいます。また、基本的に分割回数が多くなるほど手数料の額も増えます。選択した支払い方法の場合、手数料はいくらかかっているか確認するようにしましょう。

不正利用のリスクがある

クレジットカードを紛失したり盗まれたりすると、不正利用のリスクがあります。また、特殊な機器でクレジットカード情報を盗み取るスキミングや、偽のメールやサイトからカード情報を盗み出すフィッシング詐欺など、さまざまな不正利用の手口が存在します。不正利用の被害を防ぐには、カードの管理だけではなく、こまめに利用明細を確認する、メールやサイトに不審な点がないか確認するといった対策が必要です。
なお、クレジットカード会社には、不正利用に対する補償制度があります。不正利用の被害に遭ったときに迅速に対処するためにも、身に覚えのない履歴があったらすぐにクレジットカード会社に連絡することが大切です。

クレジットカード決済を導入する方法

店舗がクレジットカード決済を導入するには、クレジットカード会社と「直接契約」をする方法と、複数のクレジットカード会社との手続きをまとめて依頼できる「決済代行会社と契約」する方法があります。
各導入方法の詳細について見てみましょう。

直接契約

直接契約は、自店舗で導入したいクレジットカードブランドを取り扱うクレジットカード会社に直接申込み、加盟店契約を結ぶ方法です。直接契約は、後述する決済代行会社に比べると手数料負担を抑えることができますが、複数のカードブランドを導入したい場合は、各クレジットカード会社と個別に手続きをしなければなりません。

また、契約後も、売上金の入金サイクルがクレジットカード会社によって異なるため、管理が煩雑になりがちです。「手間がかかってもできるだけコストを抑えたい」「クレジットカード決済以外のキャッシュレス決済を導入する予定はない」という場合は、直接契約が向いているといえるでしょう。

決済代行会社と契約

決済代行会社に依頼すると、複数のクレジットカード会社との契約を一括で任せることができます。複数のクレジットカードブランドを扱いたい場合、決済代行会社とのやりとりだけで済むので、クレジットカード決済の導入にかかる手間が大幅に軽減されます。決済代行会社によっては、クレジットカードのほかに、QRコード(バーコード)決済や電子マネーなど、ほかのキャッシュレス決済も併せて導入可能です。

また、売上金の入金も決済代行会社が一括で行うため、経理業務の効率化につながります。さまざまな手間を削減できる分、各クレジットカード会社との個別契約に比べて、手数料などのコストが多くかかることは覚えておきましょう。

クレジットカード決済と併せて導入したいQRコード決済

クレジットカード決済は、現在国内で最も多く利用されていることから、導入を検討する店舗も多いでしょう。キャッシュレス化のニーズに対応するには、クレジットカード決済に加えて、近年注目が集まっているQRコード決済の導入もおすすめです。
スマートフォンをつかったQRコード決済は、今後利用者が拡大していくと考えられているため、効率のよい集客や売上アップを目指すなら、クレジットカード決済と併せてQRコード決済の導入も検討してみてはいかがでしょうか。

店舗にQRコード決済を導入するなら、ドコモのd払いを検討してみてください。d払いなら、約9,000万人を超えるdポイントクラブ会員に店舗の存在をアピールでき、集客・売上アップが見込めます。
また、ドコモでは、d払い加盟店で利用できる「スーパー販促プログラム」を提供しています。「スーパー販促プログラム」をつかえば、お客さまに加盟店からのメッセージやキャンペーン情報を配信でき、集客や利用単価アップといった施策ができるようになります。
新たにキャッシュレス決済の導入を考える際には、ぜひドコモのd払いをご検討ください。

スーパー販促プログラムについては、下記のページをご覧ください。
スーパー販促プログラム

※QRコードは、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

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よくあるご質問

  • クレジットカード決済とは?

    クレジットカード決済とは、クレジットカードを利用して商品やサービスなどの代金を支払いをする決済方法のことです。利用者は、店頭でクレジットカードを提示したりECサイトでカード情報を入力したりして、商品やサービスを購入します。

  • クレジットカード決済を導入するメリットは?

    店舗がクレジットカード決済を導入することで、売上拡大が期待できたり、業務効率化が実現したり、不正や盗難のリスクが回避できるなどのメリットがあります。

  • 店舗がクレジットカード決済を導入する方法は?

    店舗がクレジットカード決済を導入するには、クレジットカード会社と「直接契約」をする方法と、複数のクレジットカード会社との手続きをまとめて依頼できる「決済代行会社と契約」する方法があります。

監修者プロフィール

森島静香さん

森島 静香

FPサテライト所属ファイナンシャルプランナー/2級ファイナンシャル・プランニング技能士
京都出身、大阪在住。人材紹介会社に勤務し、顧客の転職・採用活動を支援中。顧客の相談に乗るなかで、お金に関するより専門的な知識を身につけたいと考え、FP資格を取得。プライベートでは2児の母として育児を経験。FPとして顧客目線でわかりやすい情報を届けるよう心掛けている。大創出版「おかねの使い方ドリル」監修。

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