レイテンシとは?インターネット回線との関係性や数値の目安、改善方法などを解説

通信ノウハウ

レイテンシという言葉を聞いたことはあっても、意味を正しく理解していない方もいるのではないでしょうか。

レイテンシとは、データ転送にどれくらいの時間がかかるのかを表す指標のことで、遅延や遅延時間と表現されることもあります。

レイテンシが低いほど遅延やラグが少なくなるため、快適にインターネットを利用できるようになります。

本記事では、レイテンシとは何か、スループットやPing値との違い、目安、確認方法を解説します。

このエントリーをはてなブックマークに追加

記事サマリー

レイテンシとは

レイテンシとは、データ転送にどれくらいの時間がかかるのかを表す指標のことです。遅延や遅延時間と表現されることもあります。

たとえば、オンラインゲームで前方に移動したい場合、移動キーを前方に入力するという要求をサーバーに送信し、サーバー側が受け取った後に前方への移動を開始します。

このとき、移動キーの入力から実際に移動を開始するまでの時間のことをレイテンシといいます。

レイテンシが低いほど遅延やラグが少なくなるため、オンラインゲームやWeb会議でラグが発生しにくくなる傾向にあります。

レイテンシとスループットの違い

レイテンシと混同されがちな言葉のひとつにスループットがあります。

レイテンシとスループットは、どちらもネットワークの性能を測るための指標ですが、それぞれの意味は異なります。

それぞれの意味は、主に以下のとおりです。

レイテンシ データ転送にどれくらいの時間がかかるのかを表す指標のこと数値が低いほど遅延が少ない
スループット 一定時間あたりに転送できるデータ量のこと数値が高いほど1秒あたりに転送できるデータ量が多い

レイテンシはデータ転送にかかる時間を表しており、スループットは一定時間に転送できるデータ量を表しています。

スループットの数値が高くてもレイテンシが低いとは限らず、それぞれ独立してインターネット回線に影響を与えています。

レイテンシとPing値の違い

レイテンシと混同しやすいもうひとつの言葉がPing値です。

本来、レイテンシとPing値は以下のように異なる意味を持っていました。

レイテンシ サーバーまでのデータ転送にかかる時間を表す指標
Ping値 サーバーとの往復にかかる時間を表す指標

レイテンシはサーバーまでのデータ転送時間を示すことに対し、Ping値はデータ転送の往復時間を示すため、Ping値の方がレイテンシの2倍大きい数値になる傾向があります。

しかし、最近はPing値をレイテンシと表記したり、レイテンシをPing値と呼んだりするケースも増えており、正確な意味を理解するには文脈から判断する必要があるでしょう。

Ping値については、以下で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。

「オンラインゲームでのPing値の重要性とは?測定方法や改善方法を解説」

レイテンシの目安

レイテンシは、低ければ低いほど快適にインターネットを利用できます。

しかし、レイテンシの数値の目安は、インターネットの用途によって異なるため、以下の表を参考にしてください。

レイテンシの数値 利用者の体感 インターネットの用途
0~15ms 遅延を感じることがほとんどない オンラインゲーム、テレビ会議、リアルタイムでの動画配信まで快適にできる
16~30ms 遅延を感じることが少ない 動画が快適に視聴できる
31~50ms あまり遅延を感じない WebサイトやSNSなど一般的なインターネット利用ができる
51ms~ 遅延を感じることがある 遅延を感じることがあり、100msを超えるとインターネット自体が不便に感じる可能性がある

レイテンシは低ければ低いほど、遅延を感じる可能性が減ります。

インターネットの利用用途がWebサイトやSNSの閲覧がメインの場合、レイテンシが50ms程度でも遅延を感じにくいでしょう。

一方、一瞬の遅延が勝敗を左右するオンラインゲームなどでは、15ms以下のレイテンシの方が良いでしょう。

なお、オンラインゲームのジャンルによっては、15ms以上のレイテンシでも快適にプレイできる可能性があります。

レイテンシの確認方法

イメージ

インターネットの利用中に遅延を感じた場合、レイテンシを確認してみましょう。レイテンシを確認する主な2つの方法を解説します。

Pingコマンドで測定する

レイテンシは、Windowsに搭載されているコマンドプロンプトという機能で測定できます。

コマンドプロンプトとは、「コマンド」という命令文を入力し、パソコンの操作や設定をするツールのことです。

コマンドプロンプトを利用してレイテンシを測定する方法は、主に以下のとおりです。

  1. 「Windowsキー+Rキー」を同時押しする
  2. 「cmd」と入力する
  3. コマンドプロンプトが開く
  4. 「Ping ドメイン名・ホスト名」を入力する 例:「Ping www.google.co.jp
  5. 「Enter」を押し、Pingを確認する

コマンドプロンプトでPingを測定すると表示される「平均=○ms」が、レイテンシの測定結果です。

速度測定サイトで測定する

レイテンシは、速度測定サイトで測定できます。

速度測定サイトは、インターネットの通信速度を測定するサイトですが、レイテンシを同時に測定できるWebサイトもあります。

速度測定サイトは複数あるため、お使いのブラウザで「通信速度測定」や「速度測定」と検索し、通信速度と併せてレイテンシも測定しましょう。

レイテンシを改善するための5つのポイント

インターネットを利用中に遅延を感じる場合は、主に以下5つの改善方法を試してみましょう。

① ルーターやデバイスを再起動
② LANケーブルで接続
③ 最新カテゴリのLANケーブルを利用
④ ルーターの買替えを検討
⑤ インターネット回線の変更を検討

レイテンシを改善する方法を、ひとつずつ解説します。

①ルーターやデバイスを再起動

Wi-Fiルーターやデバイスを再起動すると、レイテンシが改善する可能性があります。

特にWi-Fiルーターは、長時間電源を入れ続けている場合、熱がこもり不具合が発生しているかもしれません。

Wi-Fiルーターの再起動の方法は、主に以下のとおりです。

  1. コンセントからWi-Fiルーターの電源アダプターを抜く
  2. 数分待つ
  3. 電源アダプターをコンセントに挿し直す

パソコンやスマホの場合は、お使いのメーカーや機器によって再起動の手順が異なるため、取扱説明書やWebサイトを確認してください。

②LANケーブルで接続

無線接続で遅延を感じる場合、有線接続に変更すると、レイテンシが低くなり、遅延を感じにくくなる可能性があります。

Wi-Fiルーターとパソコンやゲーム機をLANケーブルで接続すると、有線でインターネットに接続できます。

③最新カテゴリのLANケーブルを利用

有線接続している場合は、最新カテゴリのLANケーブルを利用しましょう。LANケーブルにはカテゴリという規格があり、カテゴリによって最大通信速度が異なります。

カテゴリ 最大通信速度
カテゴリ 8 40Gbps
カテゴリ 7A 10Gbps
カテゴリ 7 10Gbps
カテゴリ 6A 10Gbps
カテゴリ 6 1Gbps
カテゴリ 5e 1Gbps
カテゴリ 5 100Mbps

基本的に新しいカテゴリほど最大通信速度が速いため、古いLANケーブルをお使いの方は、買替えを検討しましょう。

④ルーターの買替えを検討

長期間同じWi-Fiルーターを使い続けている場合、スペックが足りずに遅延が発生している可能性があります。

Wi-Fiルーターの無線接続には、Wi-Fi 5やWi-Fi 6、Wi-Fi 7などの規格があり、それぞれ最大通信速度や最大帯域幅などが異なるからです。

なお、Wi-Fiルーターを買替えても、インターネット回線に問題がある場合、改善されないことがあります。

Wi-Fi 7については、以下で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。

「Wi-Fi 7とは?機能や活用シーンを解説」

⑤インターネット回線の変更を検討

契約中のインターネット回線でレイテンシが高い場合、回線事業者を変更すると改善する可能性があります。

回線事業者を変更する場合、光回線サービスへの乗り換えがおすすめです。

光回線は、そのほかのインターネット回線と比べて、一度に通信できるデータ容量が多く、電磁波の影響を受けにくいため、安定して速いインターネット環境を構築できる傾向にあります。

ここまで紹介した方法を試してもレイテンシが改善しない場合、インターネット回線が原因の可能性が考えられるため、変更を視野に入れると良いでしょう。

快適なインターネット環境を構築するなら「ドコモ光」への乗り換えがおすすめ

快適なインターネット環境を構築したいとお考えの方は、「ドコモ光」への乗り換えを検討してはいかがでしょうか。

「ドコモ光」には最大通信速度10Gbps※1の「ドコモ光 10ギガ※2」があり、快適なインターネット環境を構築できる可能性があります。

また、「ドコモ光」では、「ドコモ光新規工事料実質0円特典※3」を実施しており、新規お申込み時に工事費に相当するdポイントをプレゼントします。工事費に相当するdポイントは、「ドコモ光」ご利用開始月の1か月後の月から24か月間で分割進呈されます。

快適なインターネット環境を構築したい方は、この機会に「ドコモ光」をご検討ください。

月額料金
(ドコモ光1ギガ)※4
(マンション)
タイプA・C:定期契約あり4,400円(税込)、定期契約なし5,500円(税込)
タイプB:定期契約あり4,620円(税込)、定期契約なし5,720円(税込)
単独タイプ:定期契約あり4,180円(税込)、定期契約なし5,280円(税込)
(戸建)
タイプA・C:定期契約あり5,720円(税込)、定期契約なし7,370円(税込)
タイプB:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込)
単独タイプ:定期契約あり5,500円(税込)、定期契約なし7,150円(税込)
月額料金
(ドコモ光10ギガ)※5
タイプA・C:定期契約あり6,380円(税込)、定期契約なし8,030円(税込)
タイプB:定期契約あり6,600円(税込)、定期契約なし8,250円(税込)
単独タイプ:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込)
契約期間 なし または 2年定期契約
最大通信速度※1 ドコモ光 1ギガ:最大1Gbps
ドコモ光 10ギガ※2:最大10Gbps
お申込み方法 ①ご相談フォームで受付
②ご相談(希望の曜日・時間に電話)
③お申込み完了(そのまま電話でお申込み可能)

※1 ベストエフォート値による最大通信速度
※2 「ドコモ光 10ギガ」の対象エリアは、一部に限られます。詳しくはこちら
※3 回線工事種類に応じたdポイントをプレゼントいたします。特典進呈期間中に「ドコモ光」を解約となった場合、解約月の1か月後の月からdポイント(期間・用途限定)の付与は終了となります。新規契約の契約事務手数料(3,300円(税込))は別途必要となります。特典適用対象工事料は「ドコモ光」の通常工事料のみとし、土日・祝日工事の追加工事料、「ドコモ光電話」などのオプション工事料、工事内容によって発生する追加料金は無料特典の適用外です。
※4 定期契約プランは、2年間同一の「ドコモ光」契約を継続して利用することが条件となり、解約(定期契約のない料金プランへの変更含む)のお申出がない場合は自動更新となります。当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて戸建タイプ 5,500円(税込)、マンションタイプ4,180円(税込)の解約金がかかります〈2022年6月30日以前にお申込みのお客さまの場合、戸建タイプ14,300円(税込)、マンションタイプ8,800円(税込)の解約金となります〉
※5 2年間同一の「ドコモ光」の継続利用が条件となり、当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて5,500円(税込)の解約金がかかります。なお、「ドコモ光」とペア回線(「ドコモ光」と対になる携帯電話回線)の契約期間および更新期間はそれぞれ異なりますので、ご注意ください。

「ドコモのスマホ」ならご家族全員のスマホ料金から
永年最大1,100円(税込)/月割引!
「ドコモ光」の申し込み
・無料相談をする

※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。

レイテンシの仕組みを理解して快適なインターネット環境を構築しよう

レイテンシとは、データ転送にどれくらいの時間がかかるのかを表す指標のことで、遅延や遅延時間と表現されることもあります。

レイテンシの数値が低いほど、インターネット上での動作がスムーズになり、ストレスなく動画視聴やオンラインゲームを楽しめます。

もし「動作が遅い」「反応が鈍い」と感じることがあるなら、本記事で紹介する改善方法をぜひ試してみてください。

快適なインターネット環境を構築したい方は、ぜひこの機会に「ドコモ光」をご検討ください。

「ドコモのスマホ」ならご家族全員のスマホ料金から
永年最大1,100円(税込)/月割引!
「ドコモ光」の申し込み
・無料相談をする

※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。

※「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。

工事不要!コンセントに挿すだけ。データ無制限! 工事不要!コンセントに挿すだけ。データ無制限!
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

※「おうちネットプレス」は、株式会社NTTドコモの商標です。