Bluetooth®のバージョンとは?確認方法やペアリングの互換性を解説

通信ノウハウ

Bluetooth®にはバージョンがあり、数値が大きいほど新しく、性能が優れています。

また、Bluetooth®には互換性があるため、バージョンが異なる機器同士でもペアリングが可能です。

ただし、バージョンが古すぎるとペアリングできない可能性があるため、注意しましょう。

本記事では、Bluetooth®のバージョンの確認方法やペアリングの互換性を解説します。

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記事サマリー

Bluetooth®のバージョンとは?

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Bluetooth®のバージョンとは、無線通信規格Bluetooth®が搭載している機能や性能などの進化の段階を示す指標です。

バージョンは「Bluetooth® 4.0」や「Bluetooth® 5.4」などの形式で表され、数字が大きいほど新しく、通信速度や接続の安定性、省電力性能などが向上しています。

次の表は、Bluetooth®の代表的なバージョンと概要をまとめたものです。

Bluetooth®のバージョン 概要
Bluetooth®1.1 規格が安定して、普及しはじめたバージョン
Bluetooth®2.0 従来のBluetooth®に比べて、データ転送速度が約3倍に向上
Bluetooth®2.1 ペアリングがしやすくなる 近距離無線通信のNFCに対応
Bluetooth®3.0 無線LANの規格を利用してデータ転送速度を高める
Bluetooth®4.0 低消費電力化に成功
Bluetooth®5.0 Bluetooth®4.0に比べて、データ転送速度が2倍に、通信範囲が約4倍に向上
Bluetooth®5.4 記事執筆時点で実用化されている最新のバージョン

なお、異なるバージョン間での通信には制限が発生する場合があるため、接続機器のバージョンの互換性には注意が必要です。

Bluetooth®のバージョンを確認する方法

Bluetooth®のバージョンを確認する方法は主に以下のとおりです。

  • 取扱説明書を確認する
  • メーカーの公式Webサイトを確認する
  • デバイスで調べる

最も手軽に確認したい場合は、スマホやパソコンの取扱説明書やメーカー公式Webサイトに記載されている仕様を確認しましょう。

また、パソコンの場合はシステム情報からBluetooth®のバージョンを直接確認できます。

たとえば、MacのBluetooth®のバージョンを確認する手順は以下のとおりです。

  1. 「アップルメニュー」をクリックする
  2. 「このMacについて」を選択する
  3. 「システムレポート」を選択する
  4. 左側の「ハードウェア」から「Bluetooth®」の項目をクリックする
  5. LMPの横の番号とBluetooth®のバージョンを照らし合わせる

WindowsのBluetooth®のバージョンを確認する手順は以下のとおりです。

  1. Windowsの「スタート」を右クリックする
  2. 「デバイスマネージャー」を選択する
  3. 「デバイスマネージャー」の「Bluetooth®」の横にある矢印を選択する
  4. 調べたいBluetooth®を右クリックする
  5. 「プロパティ」を選択する
  6. 「詳細設定」タブを選択する
  7. 「ファームウェア バージョン」の横にある「Bluetooth®無線情報」セクションでLMPを探す
  8. LMPの横の番号とBluetooth®のバージョンを照らし合わせる

次の表は、LMPの横の番号とBluetooth®のバージョンをまとめたものです。

LMPの番号 Bluetooth®のバージョン
LMP 6 Bluetooth®4.0
LMP 7 Bluetooth®4.1
LMP 8 Bluetooth®4.2
LMP 9 Bluetooth®5.0
LMP 10 Bluetooth®5.1
LMP 11 Bluetooth®5.2
LMP 12 Bluetooth®5.3
LMP 13 Bluetooth®5.4

LMPとは、Link Manager Protocolの略称で、パソコンのBluetooth®接続やペアリングを管理するプロトコルです。「LMP 13.xxx」と表示されている場合は、パソコンのBluetooth®のバージョンはBluetooth®5.4になります。

なお、実際の手順はOSのバージョンによって異なる場合があるので、取扱説明書や公式サイトを確認しましょう。

Bluetooth®のバージョンが異なる場合のペアリング

Bluetooth®は基本的に下位互換性があるため、バージョンが異なっていてもペアリング可能な場合が多いです。

しかし、Bluetooth® 3.0以前とBluetooth® 4.0以降では通信方式が異なるため、原則としてペアリングができません。

Bluetooth® 4.0以降では「Bluetooth® Low Energy(BLE)」と呼ばれる省電力通信方式が導入されています。

BLEはBluetooth®3.0以前で採用されているBluetooth® Classicと互換性がないため、片方がBLE、もう片方がBluetooth® Classicでは接続できません。

ただし、Bluetooth®機器によっては、BLEとBluetooth® Classicの両方を搭載している場合があるため、古いバージョンのBluetooth®機器でも接続できます。

見分けるポイントはBluetooth®のロゴです。Bluetooth®のロゴの下にSMART READYと表示されている機器はBLEとBluetooth® Classicの両方に接続できます。

Bluetooth®はプロファイルにも注意が必要

Bluetooth®のバージョンが異なる機器同士でも、多くの場合、下位互換性によりペアリングが可能です。

また、片方の機器がBLEとBluetooth® Classic の両方に対応していれば、バージョン差を気にせずに無線通信が行えます。

ただし、「プロファイル」の違いには注意しましょう。

プロファイルとは、Bluetooth®通信の機器ごとの接続ルールです。

たとえば、音楽を聴きたい場合は再生用のプロファイル「A2DP」が必要になります。仮に、通話用のBluetooth®対応ヘッドセットがあっても、「A2DP」に対応していないと音楽を再生できません。

Bluetooth®対応機器が目的のプロファイルに対応していないと、利用したいシーンで活用できない可能性があるため注意しましょう。

音質にこだわるならBluetooth®のコーデックも確認する

Bluetooth®イヤホンやヘッドホンで音楽を高音質で楽しみたい場合、確認すべきなのはバージョンやプロファイルではなく、「コーデック」です。

コーデックとは、音声データを圧縮・変換して送受信するための方式で、音質や遅延、通信の安定性などに大きな影響を与えます。

次の表は、主要なコーデックの種類と概要をまとめたものです。

コーデックの種類 概要
SBC Bluetooth®機器に必ず対応しているコーデック
AAC Apple製品で利用されるコーデック
SBCに比べると高音質
aptX Androidで利用されるコーデック
CD並みの音質
aptX HD aptXの上位にあたるコーデック
aptX Adaptive 高音質、低遅延、音途切れの強さなどを兼ね備えたコーデック
LDAC ハイレゾ相当の音質を可能とするコーデック

なお、コーデックはスマホやオーディオプレーヤーなどの送信側と、イヤホンやヘッドホンなどの受信側の双方が同じ方式を搭載していないと有効になりません。

音質にこだわる場合は、機器のコーデックを確認し、揃えましょう。

通信機器のトラブルなら「ドコモ光」がおすすめ

Bluetooth®には複数のバージョンがあり、古い機器と新しい機器ではペアリングできないケースがあります。

そのため、新しいイヤホンや周辺機器を購入する際は、事前にBluetooth®のバージョンやプロファイルの対応状況を確認しておくことが大切です。

また、Bluetooth®をはじめとした通信機器は、突然接続が不安定になり、まったくつながらなくなるトラブルが起きる可能性があるため、備えられるサービスに加入しておきましょう。

たとえば、「ドコモ光」なら「ネットトータルサポート※1」を月額使用料550円(税込)で利用可能です※2※3。

パソコンやルーター、テレビ、周辺機器などの通信につながる機器※4のさまざまな悩みをサポートしており、月2回まで基本訪問料無料で訪問サポートを受けられます※5。

また、「ドコモ光」は最大10Gbps※6に対応する「ドコモ光 10ギガ※7」が一部エリアで利用でき、全国エリアで最大1Gbps※6の「ドコモ光 1ギガ」などの高速通信が利用できます。

「ドコモ光」が提供する2つのプランの詳細は、以下の表よりご確認ください。

月額料金
(ドコモ光1ギガ)※8
(マンション)
タイプA・C:定期契約あり4,400円(税込)、定期契約なし5,500円(税込)
タイプB:定期契約あり4,620円(税込)、定期契約なし5,720円(税込)
単独タイプ:定期契約あり4,180円(税込)、定期契約なし5,280円(税込)
(戸建)
タイプA・C:定期契約あり5,720円(税込)、定期契約なし7,370円(税込)
タイプB:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込)
単独タイプ:定期契約あり5,500円(税込)、定期契約なし7,150円(税込)
月額料金
(ドコモ光10ギガ)※9
タイプA・C:定期契約あり6,380円(税込)、定期契約なし8,030円(税込)
タイプB:定期契約あり6,600円(税込)、定期契約なし8,250円(税込)
単独タイプ:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込)
契約期間 なし または 2年定期契約
最大通信速度※6 ドコモ光 1ギガ:最大1Gbps
ドコモ光 10ギガ※7:最大10Gbps
お申込み方法 ①ご相談フォームで受付
②ご相談(希望の曜日・時間に電話)
③お申込み完了(そのまま電話でお申込み可能)

※1 ネットトータルサポートの訪問サポート・修理・データ復旧・買取は、ドコモが委託する協力会社による提供です。
※2お申込みされると、ご利用の有無にかかわらず月額使用料が発生します。画面共有を利用したご案内は、通信料が発生します。
※3修理、訪問サポート、データ復旧、オンラインパソコン教室をご利用の場合には、内容に応じた料金のお支払いが別途必要となります。
※4 通信につながる機器とは、パソコン、パソコン周辺機器、テレビ、ルーターなど、ドコモが別途指定する機器をいいます。
※5 訪問サポート、修理、データ復旧、買取にて、基本訪問料金および機器回収料金に関して、合計月2回まで無料となります。合計月3回目以降は都度、基本訪問料金は6,600円(税込)、機器回収料金は実費請求となります。
※6 ベストエフォート値による最大通信速度
※7 「ドコモ光 10ギガ」の対象エリアは、一部に限られます。詳しくはこちら
※8 定期契約プランは、2年間同一の「ドコモ光」契約を継続して利用することが条件となり、解約(定期契約のない料金プランへの変更含む)のお申出がない場合は自動更新となります。当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて戸建タイプ 5,500円(税込)、マンションタイプ4,180円(税込)の解約金がかかります〈2022年6月30日以前にお申込みのお客さまの場合、戸建タイプ14,300円(税込)、マンションタイプ8,800円(税込)の解約金となります〉
※9 2年間同一の「ドコモ光」の継続利用が条件となり、当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて5,500円(税込)の解約金がかかります。なお、「ドコモ光」とペア回線(「ドコモ光」と対になる携帯電話回線)の契約期間および更新期間はそれぞれ異なりますので、ご注意ください。

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※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。

Bluetooth®対応機器を購入する際はバージョンを確認する!

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Bluetooth®にはバージョンが存在し、「Bluetooth® 5.4」のように数値が大きくなるほど機能が新しくなり、高速通信や省電力などのメリットがあります。

基本的には下位互換性があるため、新しいスマホと古いBluetooth®イヤホンなどのペアリングは可能です。

ただし、Bluetooth® 3.0以前とBluetooth® 4.0以降では通信方式が異なるため、両方の方式を搭載した機器が必要になります。古いBluetooth®イヤホンやヘッドホンを使い続けたい方は、Bluetooth®のバージョンに注意しましょう。

また、Bluetooth®を含む通信機器は突然のトラブルが起こり得るため、「ドコモ光」の「ネットトータルサポート※10」のような、サポートサービスが充実している光回線への加入を検討しておくと良いです。

※10ネットトータルサポートの訪問サポート・修理・データ復旧・買取は、ドコモが委託する協力会社による提供です。

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※「Bluetooth」は、Bluetooth SIG,Inc.の登録商標であり、株式会社NTTドコモはライセンスを受けて使用しております。

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