USB3.0とは
同じUSBでも対応する転送速度の規格によって、USB1.1、USB2.0、USB3.0などの種類があり、数字が大きくなるにつれてデータ転送速度は速くなります。
そのなかでもUSB3.0は、2008年にSuperSpeed USB 3.0 promoters group※1が策定した新しいインターフェース規格で、最大5Gbpsのデータ転送速度に対応しています。
このデータ転送速度は、デジカメで撮影した写真1,000枚分のデータ(2GB分)を約3.2秒、ハイビジョン映像1時間分(約7.56GB)を約12.1秒で転送する計算(規格値から算出)です。
USB3.0が策定されたのには、SSDやHDD、フラッシュデバイス(USBメモリなど)の大容量化に伴い、さらにデータ転送速度の高速化が求められるようになったことが背景にあります。
さらに、USB3.0はUSBバスパワーに対応(従来の500mAから900mA(5V)に向上)し、パソコンから直接の電力供給が可能です。
USB3.0同士は専用ケーブルで接続する必要がありますが、USBハブを経由すれば最大127台のUSB機器との同時接続もできます。
※1 2007年にヒューレット・パッカード、インテル、マイクロソフト、NECグループ、NXPセミコンダクターズ、テキサス・インスツルメンツの6社によって設立された業界団体の名称です。
USBの規格と転送速度
USBにはさまざまな規格が存在し、それぞれでデータ転送速度が異なります。
規格 | データ転送速度 |
---|---|
USB3.0 | 最大5Gbps |
USB2.0 | 最大480Mbps |
USB1.1 | 最大12Mbps |
データ伝導速度を比較すると、USB2.0が最大480Mbpsであるのに対し、USB3.0は最大5Gbpsと約10倍のデータ転送速度に対応しています。
一方、最大伝送距離はUSB2.0が約5mであるのに対し、USB3.0は約3mと短めです。
USBは異なる規格(データ転送速度)同士でも接続できますが、その際は古い規格(データ転送速度の遅い方)で接続されます。
たとえば、USB3.0とUSB2.0を接続した場合、USB3.0自体は最大5Gbpsのデータ転送速度に対応しているものの、USB2.0のデータ転送速度が最大値となります。
上記以外に、さらに伝送速度が速いUSB3.1やUSB3.2、USB4なども登場しています。
2019年に発表されたUSB4.0は、USB3.2 Gen1の8倍、Gen2の4倍の最大40Gbpsの転送速度に対応し、コネクタの規格は全てType-C(後述)に統一されています。
2022年には、USB4.0 Version 2.0が発表され、今後もより高速なデータ転送速度に対応したUSB規格が登場するものと予想されます。
USBの規格の見分け方
USBの接続端子(コネクタ)は、Type-AやType-B、Type-Cなど、さまざまな形状があります。
Type-Aの場合はUSB2.0とUSB3.0で同じ形状ですが、USB3.0端子はコネクタ内部が青、USB3.1(Gen2)は水色で塗られている点が特徴です。
ただし、一部のUSB機器は色が塗られていないケースもあるため、その場合は「SS(Super Speed)マーク」の有無や端子内部のピン数(USB3.0は9本)でUSB規格を判別できます。
一方、Type-Bの場合はUSB2.0とUSB3.0でそもそもの形状が大きく異なるため、簡単に判別可能です。
たとえば、USB2.0は四角形の上部2隅が切り取られた形状であるのに対し、USB3.0は凸のような形状で、視覚的に判別しやすい形状となっています。
近年主流のType-Cは、USB規格が異なる場合でも形状の見た目は全て同じのため、SSマークの有無や端子部に記載の仕様やパソコンなどで確認する必要があります。
パソコンでUSB規格を確認する方法は、以下の手順を参考にしてください。
Windows | Mac |
---|---|
1. 「デバイスマネージャー」を開く 2. 「USB」または「ユニバーサル・シリアル・バス」を開く 3. 「USBルートハブ」または「拡張ホストコントローラー」を確認する |
1. 「アップルメニュー」を開く 2. 「システムレポート」を開く 3. 「USB」を確認する |
USB接続時の注意点
USB3.0に対応したデバイスを利用する際は、以下の注意点に気をつけましょう。
- 性能を最大限に活かすには周辺機器もUSB3.0に対応する必要がある
- USB2.0と誤認識される場合がある
- Bluetooth🄬機器やWi-Fi接続に干渉する場合がある
それぞれの注意点について解説します。
性能を最大限に活かすには周辺機器もUSB3.0に対応する必要がある
USBは各規格で互換性があるため、規格が異なる機器同士を接続しても認識されるケースが一般的です。
ただし、規格が異なるデバイスを接続した場合、古い規格で接続されるため、データ転送速度が落ちてしまいます。
たとえば、USB3.0とUSB1.1のデバイス同士を接続すると、USB3.0のデバイスでもデータ転送速度は最大12Mbps相当となります。
USB3.0を最大限に活かすには、USB3.0対応の周辺機器を用意する必要があることを覚えておきましょう。
USB2.0と誤認識される場合がある
USB3.0の接続端子(コネクタ)は、差込部の手前側(先端側)にUSB2.0の端子、奥側にUSB3.0の端子を搭載する構造です。
USBを挿し込む際、デバイスが手前側のUSB2.0端子だけを読み込んでしまい、USB2.0と誤認識されるケースがあります。
USBをゆっくり挿し込むと誤認識される可能性が高いため、USB3.0のデバイスがUSB2.0と誤認識された際は、何度か抜き挿しを試してみましょう。
Bluetooth🄬機器やWi-Fi接続に干渉する場合がある
USB3.0接続が使用する周波数帯は2.5Ghz帯で、Bluetooth🄬機器やWi-Fi接続などの2.4GHz帯に干渉してしまう場合があります。
ほかのデバイスに干渉すると、各デバイスの接続が不安定になります。
干渉してしまう場合はUSB3.0と離れた場所で使用する、Wi-Fiは5.0GHzで接続するなどの工夫が必要です。
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USB3.0はデータ転送速度の高速化を求める声から誕生した規格の名称
USB3.0は、2008年に策定された新しいインターフェース規格です。
前規格のUSB2.0は最大480Mbpsのデータ転送速度に対応していますが、USB3.0は最大5Gbpsと約10倍のデータ転送速度に対応しています。
USBにはType-AやType-Cなどのさまざまな形状があり、それぞれでUSB2.0とUSB3.0などの規格があります。
異なる規格同士でも接続可能ですが、USB3.0の性能を最大限に活かすには周辺機器もUSB3.0に対応させる必要がある点には注意が必要です。
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※「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。
※「Bluetooth」は、Bluetooth SIG,Inc.の登録商標であり、株式会社NTTドコモはライセンスを受けて使用しております。

