SIMカードとは
SIMとは「Subscriber Identity Module」の略で、ICチップが搭載された小型カードのことです。スマホなどのデバイスにSIMカードを差し込むことで、携帯会社の通信サービスを利用できるようになります。
SIMカードには、利用者の電話番号情報や認証・暗号化のための情報(暗号化アルゴリズムなど)が書き込まれており、大きく「音声通話」「データ通信」「SMS」の3つの機能があります。
SIMカードの種類によってどの機能が利用できるか決まるため、ご自身の利用目的に合わせて選ぶことが大切です。
また、近年では、MNP(Mobile Number Portability)を利用すれば携帯会社を乗り換えても、SIMカードを入れ替えるだけで同じ電話番号を使うことができます。
SIMカードのサイズは「標準SIM」「microSIM」「nanoSIM 」の3種類
SIMカードは、サイズによって標準SIMカード、microSIMカード、nanoSIMカードの3つに分かれます。それぞれのサイズは以下のとおりです。
- 標準SIMカード:縦25mm×横15mmの最も大きいSIMカード
- microSIMカード:縦15mm×横12mmのSIMカード
- nanoSIMカード:縦12.3mm×横8.8mmの最も小さいSIMカード
対応するSIMカードのサイズは、デバイスによって異なります。そのため、SIMカードを購入する際は、使っているデバイスのスロットに対応するサイズを選ぶ必要があります。
なお、現在、多くのデバイスで利用されているSIMカードは、nanoSIMカードです。
マルチSIMは全サイズに対応するSIMカード
一般的にマルチSIMとは、SIMカードのうち、標準SIMカード、microSIMカード、nanoSIMカード の全サイズに対応できるSIMカードのことをさします。
マルチSIMは、主に格安SIMで提供されることが多く、1枚の台紙から必要なサイズに合わせて、SIMカードを切り取って利用するため、マルチカットSIMとも呼ばれます。
通常のSIMカードは、デバイスのスロットの大きさに合わせて選ぶ必要があるため、サイズの確認が必要です。
しかし、マルチSIMであればSIMカードのサイズを確認する必要がなくなるため、手間を軽減できるメリットがあります。
マルチSIMの入れ替え方
マルチSIMの入れ替え方法は、以下のとおりです。
- デバイスに対応するSIMカードの大きさに切り取る
- デバイスにSIMカードをセットする
各工程を詳しく解説します。
デバイスに対応するSIMカードの大きさに切り取る
まずは、デバイスのスロットの大きさに合わせて台紙からSIMカードを切り取ります。台紙から切り取る際は、サイズを間違えないように注意しましょう。
大きいサイズを小さいサイズにすることは可能ですが、小さいサイズを大きいサイズに戻すことはできないため、間違えてしまうと再発行が必要です。
そのため、サイズの確認に不安がある方は、ご自身が考えているサイズよりひとつ上のサイズから試すことをおすすめします。
なお、デバイスに対応するSIMカードのサイズは、メーカーや携帯会社のWebサイト、デバイスの取扱説明書で確認可能です。
そのほか、デバイスからスロットを取り出し、直接確認しても問題ありません。ただし、デバイスからSIMカードを取り出すときは、デバイスの電源をOFFにしてから行うようにしましょう。
デバイスにSIMカードをセットする
通常のSIMカードと同様に、切り取ったSIMカードをデバイスに入れ替えます。入れ替えの際は、必ずデバイスの電源をOFFにしてから行いましょう。
SIMカードの入れ替え手順はデバイスによって異なりますが、一般的な流れは以下のとおりです。
デバイスのタイプ | 手順 |
---|---|
SIMピンを使用するタイプ | 1. SIMピンを使ってデバイスからSIMスロットを取り出す 2. SIMカードをセットする 3. デバイスにSIMスロットを戻す |
キャップを外すタイプ | 1. SIMスロットのキャップを開ける 2. SIMカードを奥まで挿してセットする 3. キャップを閉める |
背面カバーを外すタイプ | 1. デバイスの背面カバーを開ける 2. SIMスロットの奥までSIMカードを挿す 3. 背面カバーを元に戻す |
SIMスロットの位置はデバイスによって異なるため、取扱説明書などで事前に確認しておくと良いでしょう。
また、SIMカードの入れ替え時は、通信不良などのトラブルの原因になる可能性があるため、以下の点にも注意が必要です。
- SIMカードを正しい向きにセットする
- 静電気が生じない環境で作業する
- ICチップ部分には触れないように作業する
- SDカードのスロットに挿さない
なお、格安SIMの場合、SIMの入れ替え後はご自身でAPN設定が必要です。APNの設定方法は取扱説明書や公式サイトで確認できます。
SIMカードの入れ替えが不要なeSIM
eSIMとは、Embedded SIM(組み込み型SIM)の略で、デバイスと一体化した埋め込み型SIMのことです。eSIM対応のデバイスであれば、遠隔で電話番号などの利用者情報を書き込むことができます。
eSIMは従来の物理的なSIMカードとは違い、店頭や郵送での発行手続きが不要で、SIMカードの入れ替えも不要です。そのため、物理的なSIMカードより簡単に通信サービスを利用できるメリットがあります。
近年は、eSIM対応のデバイスが複数登場しています。たとえば、iPhoneではiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降のデバイスが対応しており、8個以上のSIMをインストール可能で、同時に2つの電話番号を使えます。
eSIMへの変更手続きは携帯会社によって異なるため、詳細は公式サイトで確認しましょう。
※ Apple、Appleのロゴ、iPhoneは米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。
※TM and ©2025 Apple Inc. All rights reserved.
「ahamo」ならeSIMにも対応
「ドコモ」のオンライン手続きプラン「ahamo」はeSIMに対応しており、最短1時間で開通可能です※1。物理的なSIMカードの発行や郵送などの手続きが不要となるため、オンラインでお申込みから開通まで完結できます。
ドコモ回線であればデュアルSIM機能にも対応しており、音声通話、SMS、データ通信、緊急通報が利用可能です。
また、「ahamo」であれば月額2,970円(税込)で30GBのデータ通信を利用できます※2。30GBを超えそうなときは1GBあたり550円(税込)でいつでもデータを追加できるため、快適にインターネットを楽しめます。
慢性的にデータ通信量が不足する方には、月額4,950円(税込)で110GBの大容量データ通信が利用できる「ahamo大盛り※3」もご用意しています。
さらに、dカード GOLD・dカード PLATINUMを保有している方は、料金の支払いにカードを設定すればプラス5GBが付与されるため、よりおトクです※4。
そのほか、国内通話料金は1回5分まで無料です※5。長時間の通話が少ない方であれば無料通話でカバーできるため、通信費を抑えることができます。
※1 審査状況によっては時間がかかる場合があります。
※2 機種代金が別途かかります。
※3 月額4,950円(税込)は、30GB(2,970円/月)に80GBの大盛りオプション(1,980円/月)を追加した価格です。
※4 各月1日時点でahamoの携帯電話番号を「dカード GOLD・dカード PLATINUM」のご利用携帯電話番号に登録し、ahamoご利用料金お支払い方法を「dカード GOLD・dカード PLATINUM」に設定する必要があります。
※5 5分超過後は、22円/30秒の通話料がかかります。「SMS」、他社接続サービスなどへの発信は、別途料金がかかります。
SIMカードの全てのサイズに対応するマルチSIMを活用しよう
SIMカードには、標準SIMカード、microSIMカード、nanoSIMカードの3つのサイズがあります。
マルチSIMは1枚の台紙から最適なサイズを切り取って使うタイプのSIMカードのため、全サイズに対応しています。SIMカードの購入時に、デバイスに対応するサイズを確認する必要がないため、便利なSIMカードです。
ただし、台紙から切り取る際に間違えてしまうと、再発行が必要になる場合があるため注意しましょう。
また、近年では、物理的なSIMカードを必要としないeSIMに対応しているデバイスも多数登場しています。eSIM対応のデバイスであればSIMカードの入れ替えも不要となるため、利用を検討してみましょう。
「ahamo」はeSIMに対応しており、ドコモ回線であればデュアルSIM機能も利用可能です。携帯会社の乗り換えを考えている方は、この機会に「ahamo」をご検討ください。

