SDカードの仕組み
SDカードは、小さなカードタイプのデータ保存用のフラッシュメモリの総称です。
著作権保護技術(CPRM)を内蔵しており、機器間の相互認証が正しく行われないと保存されたデータにアクセスできない仕組みになっています。
衝撃に強く、本体サイズが小さいことから持ち運びも容易な点がメリットですが、一方で、本体の仕様から物理的にデータの長期保存には向かない点がデメリットです。
SDカードは、大きく分けると3種類のサイズがあります。
- SDカード
- miniSDカード
- microSDカード
デバイス(パソコンやカメラ、一部の携帯電話機、ゲーム機など)によって利用可能なサイズは異なりますが、サイズが最も小さいmicroSDにアダプタ(外枠)を噛ませれば、自由にサイズ変更が可能です。
パソコンがSDカードを読み込まない原因
冒頭でもお伝えしたとおり、パソコンがSDカードを読み込まない原因には「論理的障害」と「物理的障害」の2種類があります。
それぞれの障害について解説します。
SDカードの論理的障害
SDカードの論理障害とは、SDカード内のデータ保存領域が何らかの理由によって破損した場合の障害のことです。
機械自体は故障していないため、デバイスからSDカード自体は認識できますが、保存されたデータにアクセスできないケースや表示されないケース、フォーマット(初期化)を要求されるなどの症状が出た場合は論理的障害に該当します。
一般的に、SDカードやUSBメモリを取り外す際は、デバイスから取り外すための準備をした上で、安全に取り外しを行わなければなりません。
デバイスで何も準備せずにそのまま抜き取った場合や、ウイルス感染などの要因で論理的障害が発生する可能性があります。
論理障害はSDカードのフォーマットで対処可能ですが、SDカードに保存していたデータが全て消去されてしまうため、注意が必要です。
SDカードの物理的障害
SDカードの物理的障害は、物理的に破損したことが原因による障害です。
SDカードの内部基盤の破損や強引な抜き差しによる接続端子の破損により、SDカードそのものが故障している状態です。
また、落下、衝撃、水濡れ、落雷、経年劣化など、内部基盤の破損でも物理的障害が発生する場合があります。
SDカードが物理的障害の場合、基本的にはSDカード本体の修理が必要です。
ただし、SDカードを修理に出すとデータが消去された状態で返却されるため、専門店に依頼してデータ復旧を行う必要があります。
SDカードが読み込まれない場合の対処法
SDカードが読み込まれない場合、まずはSDカード本体が破損していないか確認してください。
SDカード本体の破損有無は、以下を参考にして確認を行いましょう。
- SDカードが折れ曲がっていないか
- SDカードの金属端子が剥がれたり欠けたりしていないか
- SDカードが割れていないか
- SDカードを落下させたことはないか など
また、上記確認事項に問題がない場合は、以下の対処法を実践してください。
- SDカードがほかの機器で使えるか確認する
- SDカードの差し直しや端子部の汚れを確認する
- SDカードのフォーマットを行う
以下で対処法について解説します。
SDカードがほかの機器で使えるか確認する
読み込めないSDカードがある場合、まずはほかのデバイスにSDカードを挿し替えて、データの読み込みが可能かどうかを確かめましょう。
ほかのデバイスでSDカードを読み込める場合、元のデバイスに原因があると断定できます。
元のデバイスに原因がある場合は、接続機器の管理や制御を行う「BIOS設定」の見直しや、セキュリティソフトでウイルスチェックを行う必要があります。
また、パソコン本体の再起動でSDカードが読み込み可能となるケースも多いので、これらの対処法を実践してみましょう。
一方、ほかのデバイスでもSDカードを読み込めない場合は、SDカード本体に原因があります。
SDカードに原因がある場合は、次項で解説する対処法を実践してください。
SDカードの差し直しや端子部の汚れを確認する
SDカードを読み込まない原因がSDカード本体にある場合、以下を試みましょう。
- 何度かSDカードを挿し直してみる
- SDカードのロックを解除する
- SDカードの金属部分が汚れている場合は柔らかい布で拭き取る
SDカードは、一見すると正常に挿し込まれていても、接触不良で読み込みができない場合があります。
何度かSDカードを抜き挿しすると読み込まれる場合が多いので、まずはSDカードの挿し直しを試してみてください。差込口を間違えるとSDカードの破損につながるため、無理に押し込まないことを徹底してください。
SDカード本体の金属部分が手の油分などで汚れていても、正常に読み取りができません。金属部分に傷をつけないように、柔らかい布で軽く拭き取りましょう。
また、SDカード本体には「ロックスイッチ」が付いている場合があります。ロックがかかった状態だとデータの変更や削除が一切できない状態なので、ロックスイッチも併せて確認し、ロックがかかっていたら解除しましょう。
SDカードのフォーマットを行う
SDカードのフォーマットを行うと、正常に読み込めるようになる場合があります。
フォーマットとは「初期化」のことで、実行するとSDカード内の全てのデータが消去され、購入時の状態に戻されます。大切なデータを保存している場合は、フォーマットをする前にデータを別のドライブに移しておく必要があります。
SDカードのフォーマットは、SDカードをパソコンやカメラなどに挿し込んだ状態で、デバイス本体を操作して行います。
以下、Windows 11を搭載したパソコンでのフォーマット手順をご紹介します。
- ロック解除したSDカードをパソコンにセットする
- タスクバーから「エクスプローラー」を選択する
- 画面左側の一覧から「PC」をクリックする
- 「デバイスとドライブ」の一覧からSDカードを選び、右クリックをして「フォーマット」をクリックする
※Windows 11のフォーマット手順
SDカードのフォーマット手順はデバイスによって異なります。フォーマットで全データが消去されてしまうため、デバイスの取扱説明書を確認しながら、慎重に行うようにしてください。
オンラインストレージの活用方法
先述のとおり、SDカードは衝撃に強く持ち運びも容易な記録媒体ですが、仕様上、データの長期保存には向いていません。また、SDカード本体が絶対に破損しないわけではなく、サイズが小さいことから紛失や盗難の恐れも考えられます。
こうした予期せぬ障害による大切なデータの損失に備えて、SDカードやUSBメモリだけではなく、併せてオンラインストレージの活用も検討しましょう。
オンラインストレージは、「インターネット上にデータを保存しておけるサービス」の総称です。無料で利用できる場合もあれば、有料の場合もあります。基本的に有料サービスのほうが保存可能なデータ容量は大きい傾向にあります。
オンラインストレージへのデータの保存方法は簡単で、パソコンからオンラインストレージを開き、保存したいデータをドラッグアンドドロップするだけでデータの移動が可能です。
インターネットに接続できる環境なら、どこからでも大切なデータにアクセスできて大変便利です。
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SDカードを読み込まない場合の原因は「論理的障害」と「物理的障害」の2種類がある
デバイスがSDカードを読み込まない原因は、SDカード本体の「論理的障害」と「物理的障害」の2種類があります。
論理的障害の場合はSDカードのフォーマットで対処できますが、SDカードに保存していた全てのデータが消去されてしまうので注意が必要です。
一方、物理的障害の場合はデータ復旧を行った上で、SDカード本体を修理に出す必要があり、高額な修理費用が発生してしまうかもしれません。
また、SDカードは手軽に持ち運べる点が大きなメリットですが、SDカードの構造上、データの長期保存には不向きとされています。大切なデータを予期せぬ障害から守るためには、オンラインストレージの活用がおすすめです。
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