SIMカードは通信に利用する小型ICチップ
SIM(Subscriber Identity Module)カードとは、ICチップが搭載された小型カードのことです。SIMカードの購入は各携帯会社と契約した証明になり、SIMカードをスマホなどのデバイスに差し込むことで通信サービスを利用できるようになります。
SIMカードの役割と機能
SIMカードの主な役割と機能は以下のとおりです。
| 役割 | 機能 |
| ・契約者情報の記録と認証 ・電話回線を利用したサービスの提供 |
・通話 ・データ通信 ・SMS |
SIMカードには、利用者の電話番号情報や認証・暗号化のための情報(暗号化アルゴリズムなど)が書き込まれており、SIMカード内の情報と顧客情報が結びつくことで、音声通信やモバイル回線を利用した通信などが利用できます。
また、近年では、MNP(Mobile Number Portability)という仕組みを利用すれば、SIMカードを入れ替えるだけで同じ電話番号を引き続き利用できるため、携帯会社の乗り換えも容易に行うことが可能です。
MNPについて、以下の記事で詳しく紹介しています。併せてご覧ください。
SIMカードの種類
SIMカードにはいくつかの種類があり、サイズや機能が異なります。以下では、SIMカードの種類とそれぞれの違いを紹介します。
サイズによる違い
SIMカードは、サイズによって標準SIMカード、microSIMカード、nanoSIMカードの3つに分けられます。
- 標準SIMカード:縦25mm×横15mmの最も大きいSIMカード
- microSIMカード:縦15mm×横12mmのSIMカード
- nanoSIMカード:縦12.3mm×横8.8mmの最も小さいSIMカード
SIMカードは、使用するデバイスに合ったサイズのものを選ぶ必要があります。なお、現在、多くのデバイスで利用されているのはnanoSIMカードです。
機能による違い
SIMカードは、機能によって音声SIM、データSIM、データ+SMS SIMの3つに分けられます。
- 音声SIM:通話+データ通信+SMSが利用できる
- データSIM:データ通信のみが利用できる
- データ+SMS SIM:データ通信とSMSが利用できる
どのSIMカードを選ぶかによって利用できる機能が異なるため、違いを理解しておくことが大切です。
たとえば、データSIMでは音声通話が利用できないため、音声通話を利用したい場合には音声SIMを選ぶ必要があります。
SIMカードの選び方

前述のとおり、SIMカードにはいくつかの種類があるため、購入する際は状況に合わせて最適なSIMカードを選ぶことが大切です。以下では、SIMカードの選び方を紹介します。
デバイスに対応するサイズを選ぶ
SIMカードを挿入するスロットの大きさは、デバイスによって異なります。SIMカードには3つのサイズがあるため、購入するときは使用するデバイスのスロットを確認し、サイズが一致するものを選びましょう。
SIMカードのサイズを確認する方法は以下のとおりです。
- メーカーや携帯会社のWebサイトで確認する
- デバイスの取扱説明書で確認する
- デバイスから取り出して直接確認する
デバイスからSIMカードを取り出して確認する際は、デバイスの電源をOFFにし、SIMカードの破損・紛失などに注意しましょう。
なお、SIMカードのサイズがデバイスに合わないときは、携帯会社に相談すると変更してもらえることがあります。
サイズを選ばない「マルチカットSIMカード」
SIMカードには、サイズを気にしなくても良いマルチカットSIMカードがあります。
マルチカットSIMカードとは、台紙からデバイスのスロットのサイズに合わせて切り取ることができるSIMカードです。標準SIMカード、microSIMカード、nanoSIMカードの全てのサイズに対応できます。
マルチSIMについて、以下の記事で詳しく紹介しています。併せてご覧ください。
「マルチSIMとは?仕組みや入れ替え方法などをわかりやすく解説」
デバイスに内蔵されている「eSIM」
近年はスマホなどのデバイス内にSIMが内蔵されている「eSIM」が登場しています。eSIMであれば物理的なSIMカードがないため、そもそもサイズを気にする必要がなく、デバイスとSIMカードを別々に購入する手間もありません。
また、eSIMには以下のようなメリットもあります。
- 契約の手続きが早い
- 物理的な故障の心配がない
- SIMカードを挿し替える手間がない
- 複数の携帯電話会社の回線を組み合わせることが可能
eSIMについて、以下の記事で詳しく紹介しています。併せてご覧ください。
「eSIMとは?メリット、デメリットや活用方法、利用までの流れを解説」
利用目的に合わせて選ぶ
SIMカードを購入するときは、デバイスの利用目的に合わせて選ぶことが大切です。たとえば、スマホを2台持っている場合、1台目は音声SIMを選択し、2台目はデータSIMを利用するなどが挙げられます。
また、近年は無料で音声通話やビデオ通話を楽しめるLINE通話を利用する方も増えています。スマホの通話で常にLINE通話を利用する方であれば、データ+SMS SIMを選択するのも良いでしょう。
スマホでSIMカードを入れ替える方法
スマホでSIMカードを入れ替える手順は以下のとおりです。
- デバイスの電源をOFFにする
- デバイスのSIMトレイを取り出す
- SIMトレイにSIMカードをセットする
- SIMトレイを本体に戻す
- デバイスの電源をONにする
iPhoneの場合、SIMトレイを取り出すために付属のピンを使用するため、事前に準備しておきましょう。
また、Androidに関しては、デバイスによってSIMカードの挿入方法が異なるため、詳細は取扱説明書で確認することをおすすめします。
※ Apple、Appleのロゴ、iPhoneは米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。
※ TM and ©2025 Apple Inc. All rights reserved.
SIMカードに関するよくある質問

SIMカードに関するよくある質問を紹介します。SIMカードに関する疑問がある方は、こちらも参考にしてください。
SIMロックとは?
SIMカードを入れ替える際には、SIMロック解除が必要な場合があります。SIMロックとは、携帯会社がスマホを販売する際に、代金の不払い防止などを目的としてかけている制限です。
2021年10月以降に発売されたスマホに関しては、原則禁止となっていますが、それ以前に発売されたスマホでは、SIMロックがかかっている可能性があります。
SIMロックがかかっているかわからない場合は、事前に契約中の携帯会社に確認しましょう。
SIMロックについて、以下の記事で詳しく紹介しています。併せてご覧ください。
「SIMロックの確認方法を紹介!解除に関する注意点や手続き、申込み方法を解説」
SIMフリーとは?
SIMフリーとは、SIMロックがかかっていない状態のことです。SIMロックがかかっている状態とは異なり、制限を受けることなく携帯会社の乗り換えを行うことができます。
SIMフリーについて、以下の記事で詳しく紹介しています。併せてご覧ください。
「SIMフリーとは?SIMの仕組みや選ぶポイント、メリットを解説」
格安SIMとSIMカードの違いは?
格安SIMとは、大手携帯会社からネットワークを「必要な分だけ」借りてサービスを提供している通信会社の総称です。
通信会社ごとに特徴は異なりますが、一般的に格安SIMでは大手携帯会社よりも低料金でスマホを利用できます。
ただし、通信が混雑しやすい時間帯には通信速度が遅くなる傾向があるため、格安SIMを利用する際にはその特徴を理解した上で検討しましょう。
SIMカードを紛失・破損したときはどうすれば良い?
SIMカードを紛失したり、SIMカードが破損したりした場合は、再発行が可能です。契約中の携帯会社に連絡し、再発行の手続きを行いましょう。
再発行の手続きは携帯会社によって異なりますが、オンラインショップやアプリから手続きを行える場合もあります。なお、一般的にSIMカードの再発行には手数料がかかります。
スマホがSIMカードを認識しないのはなぜ?
スマホがSIMカードを認識しない原因はいくつか考えられます。主な原因は以下のとおりです。
- スマホの不具合
- 回線の切り替えや設定の不備
- SIMカードの破損や接触不良
原因によって対処法は異なりますが、スマホの再起動やSIMカードの再セット、初期設定の確認で改善できる可能性があるため、試してみましょう。
SIMカードが認識されないときの対処法について、以下の記事で詳しく紹介しています。併せてご覧ください。
「SIMカード挿入時にAndroidスマホが反応しないときの対処法7つを解説」
スマホ代を抑えるならWi-Fi環境を整えることも検討しよう
スマホ代を抑えるために格安SIMを利用するのも良いですが、快適にインターネットを利用しながらスマホ代も抑えたい方は、自宅にWi-Fi環境を整えることも検討しましょう。
自宅にWi-Fi環境を整えるメリットは以下のとおりです。
- 複数台のデバイスで同時にインターネットを利用できる
- スマホのデータ通信量を消費せずに通信できる
- ケーブル不要でどこでも接続できる
特に、自宅でスマホだけでなくパソコンやタブレットなどのデバイスも使う方には、Wi-Fi環境を整えることをおすすめします。
Wi-Fi環境を整えるなら「home 5G」がおすすめ
すぐに快適なWi-Fi環境を整えたい方には、「ドコモ」の「home 5G」がおすすめです。「home 5G」は5G対応ホームルーター(HR02)※1を利用したインターネットサービスとなっており、工事不要ですぐにWi-Fi環境が整います。
ホームルーターは、最大受信速度4.2Gbps(ベストエフォート形式)※2※3、5G通信対応※4です。最新のWi-Fi規格であるWi-Fi 6※5にも対応しているため、快適にインターネットを利用できます。
また、対象プランを契約中のドコモユーザーであればスマホとのセット契約で、毎月のスマホ料金から最大1,210円(税込)の割引を受けられるセット割※6もあるため、スマホ代の節約にもつながります。
| 月額料金 | home 5Gプラン:5,280円(税込) |
| 機種代 | 71,280円(税込) |
| 初期費用 | 契約事務手数料3,850円(税込) (オンラインショップは無料) |
| 契約期間 | 定期契約なし |
| データ容量 | 無制限※7 |
| 購入先 | ドコモオンラインショップ ドコモショップ 量販店 |
※1 ご登録いただいた住所以外ではお使いになれません。
※2 通信速度は、送受信時の技術規格上の最大値であり、実際の通信速度を示すものではありません。ベストエフォート形式のため、お客さまの通信環境により実際の通信速度は変化します。
※3 LANケーブル接続時は受信時最大2.5Gbps、Wi-Fi接続時は受信時最大で4.8Gbps(いずれも技術規格上の最大値)。機器接続時の通信速度は、お客さまの通信環境と接続機器の規格により異なります。
※4 5Gの提供エリアは一部に限られます。エリアの詳細は「ドコモのホームページ」の「サービスエリアマップ」でご確認ください。なお、本サービスは4Gエリアでもご利用になれます。
※5 Wi-Fi 6を使うには、Wi-Fi 6対応のクライアントが必要です。
※6 「home 5G」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」「ドコモ ポイ活 20」「ドコモ mini」の契約者は月額料金から1,210円/月を割引します。「eximo」「eximo ポイ活」「irumo(3GB/6GB/9GB)」「5Gギガホ プレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(3GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(3GB超)」の契約者は1,100円/月を割引します。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約でご利用データ量が1GB以下の場合は対象外です。また「はじめてスマホプラン」「U15はじめてスマホプラン」は対象外です。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
※7 データ利用量が特に多い場合は、速度制限や通信が中断されることがあります。
※「home 5G」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
正しい知識を身につけて最適なSIMカードを選ぼう
SIMカードは、ICチップが搭載された小型カードのことで、各携帯会社と利用者が契約した証明となるものです。スマホなどのデバイスで携帯会社の電波を使ったサービスを利用するには、SIMカードの購入が必要になります。
SIMカードには、サイズや機能によっていくつかの種類があるため、正しい知識を身につけて最適なSIMカードを選びましょう。
なお、スマホ代が気になる方は、自宅にWi-Fi環境を整えることをおすすめします。
「ドコモ」の「home 5G」は、工事不要ですぐにWi-Fi環境が整います。自宅でWi-Fiを使いたい方は、ぜひ「home 5G」をご検討ください。
※「home 5G」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
※「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。