Windows 10でVPN接続するとインターネットに接続できない原因と対処法を解説

通信ノウハウ

VPN接続時に、インターネットに接続できなくて困っている方も多いのではないでしょうか。

この問題は、さまざまな要因が絡み合っているため、原因を特定するのが難しい場合があります。インターネット接続ができないと業務に支障をきたすことがあるため、早急な解決が必要です。

本記事では、Windows 10でVPN接続するとインターネットに接続できない原因や対処法を詳しく解説します。

安定したネット環境を取り戻すために、ぜひ参考にしてください。

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記事サマリー

VPNとは

VPNは、インターネット上で保護された専用の仮想ネットワークを利用し、データを安全にやり取りする技術です。この技術を使った通信方法が「VPN接続」です。

VPNの正式名称は「Virtual Private Network」で、日本語では仮想専用通信網と呼ばれます。

インターネット経由でデータを送受信する際には、第三者にデータを盗まれたり改ざんされたりする危険性がありますが、VPN接続を利用すると、このようなリスクを抑えられる可能性があります。

VPN接続の仕組み

VPN接続は、以下の技術によって成り立っています。

  • 2拠点を専用の仮想回線で結ぶ「トンネリング」
  • データを特別なVPNパケットで包み込む「カプセル化」
  • VPNクライアントとサーバー間で行われる「相互認証」
  • 通信データを保護する「暗号化」

一般的なインターネット接続は、不特定多数のユーザーが使用するため、セキュリティ面が脆弱になりがちです。

一方で、VPNを活用すると、情報漏えいや不正アクセスのリスクを低減できます。

Windows 10でVPN接続できない原因と対処法

イメージ

Windows 10でVPN接続ができない場合には、以下のような原因が考えられます。

  • IPアドレスやDNS設定の問題
  • ネットワーク制御ツールの問題
  • ファイアウォールやセキュリティソフトの問題
  • 認証プロトコルの不一致
  • パケットフィルタ設定の問題
  • VPNクライアントソフトウェアの不具合
  • LANケーブルの接続不良
  • ルーターの問題
  • 無線LANの信号の問題
  • インターネット接続の不具合

以下では、VPN接続できない原因やそれぞれの対処法を紹介します。

IPアドレスやDNS設定の問題

VPN接続時にIPアドレスやDNS設定が適切でない場合、インターネットに接続できないことがあります。

IPアドレスは、インターネットを利用する際にデバイスに割り当てられる識別番号です。そして、DNS(ドメインネームシステム)設定は、ドメイン名とIPアドレスを紐付けるための設定です。

手動設定になっていると、IPアドレスが競合しVPN接続が正常に行えない場合があります。また、DNSサーバーが正しく指定されていないことも原因となることがあります。

IPアドレスやDNS設定に問題があると考えられる場合には、それぞれの設定を「自動取得」に変更してください。

IPアドレスとDNS設定を自動取得にする方法は、次のとおりです。

  1. コントロールパネルから「ネットワークとインターネット」を選択
  2. 「ネットワークの状態とタスクの表示」を選択
  3. 「アダプターの設定の変更」を選択
  4. 「ローカルエリアの接続」を選択
  5. プロパティを確認し、自動取得にチェックを入れる

ネットワーク制御ツールの問題

Windows 10の標準でないネットワーク制御ツールをインストールしていると、VPN接続をブロックする場合があります。

ネットワーク制御ツールとは、ネットワークのトラフィックを管理・制御するためのソフトウェアやアプリです。

問題解決のためには、設定画面でVPN接続が許可されているかを確認しましょう。また、一時的にツールを無効化して接続を試してみると、問題が解消する場合があります。

それでも解決しない場合には、アンインストールを試してみてください。

ファイアウォールやセキュリティソフトの問題

ファイアウォールやセキュリティソフトは、不正なアクセスから保護する役割を担っていますが、VPN接続を妨げることもあります。

たとえば、セキュリティ設定が「高」になっていると、VPN接続を外部からの不正なアクセスと見なしてブロックする場合があります。

そのため、ファイアウォールやセキュリティソフトの設定を確認し、VPNの使用を許可する、あるいは無効化を試してみてください。

ファイアウォールの無効化の方法は、次の手順で行えます。

  1. コントロールパネルから「システムとセキュリティ」を選択
  2. 「Windowsファイアウォール」を選択
  3. 「Windows Defenderファイアウォールの有効化または無効化」を選択
  4. 一時的に無効化にして、VPN接続できるか試す

認証プロトコルの不一致

VPN接続ができない原因のひとつとして、認証プロトコルの不一致も考えられます。

認証プロトコルは、ユーザーやデバイスが正当であるかを確認する方法で、VPN接続では「IPsec」や「PPTP」などを使用します。

認証プロトコルがクライアントとサーバー間で不一致だと、接続に失敗することがあります。

上記の場合、まずVPNクライアントとサーバーが同じ認証プロトコルを使用しているかを確認し、必要に応じて設定を変更しましょう。

パケットフィルタ設定の問題

パケットフィルタ設定の問題も、VPN接続を妨げる要因となることがあります。

パケットフィルタとは、ネットワーク上のデータ(パケット)をチェックし、通過させるかどうかを判断する機能で、ファイアウォールやルーターなどで使用されます。

解決策としては、VPN接続に必要な「IPsec」や「PPTP」などのパケットフィルタ設定をチェックし、必要なパケットが通過できるように有効化しましょう。

設定の変更は、メーカーのWebサイトや取扱説明書で確認してください。自身での設定に不安がある場合は、ネットワーク管理者への相談も検討しましょう。

VPNクライアントソフトウェアの不具合

VPNクライアントソフトウェアの不具合も、VPN接続ができない原因に挙げられます。

具体的には、古いバージョンを使用している、設定に誤りがある、正しくインストールされていないなどの場合に発生します。

この場合、まずはVPNクライアントソフトウェアを最新バージョンにアップデートしましょう。また、ソフトウェアを一度アンインストールし、再インストールすると、不具合が解消される場合があります。

LANケーブルの接続不良

VPN接続が不安定になる原因のひとつとして、LANケーブルの接続不良が考えられます。

たとえば有線で接続している場合、LANケーブルが正しく接続されていない、あるいは損傷していると、ネットワークが不安定になりVPN接続に問題が生じます。

まずは、デバイスとルーターの間がLANケーブルで確実に接続されているか確認してください。さらに、ケーブルに物理的な損傷がないか点検し、必要に応じて新しいものへ交換しましょう。

ルーターの問題

ルーターのファームウェアのバージョンが古い場合や、一時的な不具合などにより、VPN接続がうまくいかない場合もあります。

ルーターが原因と考えられる場合、まずはファームウェアを最新バージョンへアップデートしてください。また、ルーターの再起動を行うと、一時的な不具合が解消されることがあります

さらに、VPN接続で外部へデータを送信する際に必要な「VPNパススルー」機能が無効だと、接続がブロックされる場合があるため、有効に設定を変更しましょう。

無線LANの信号による問題

無線LAN(Wi-Fi)の信号が弱い、あるいは不安定な場合、VPN接続に支障をきたすケースがあります。たとえば、家電製品との電波干渉やルーターとの距離などが考えられます。

このような場合、ルーターに近づいてみる、可能であれば有線接続に切り替えるなどを試すと、正常に接続できるかもしれません。

また、電波干渉を避けるために、Wi-Fiの周波数を2.4GHzから5GHzに変更するのも有効です。

インターネット接続の不具合

そもそもインターネット接続に不具合が発生していると、VPN接続が不安定になる場合があります。VPN接続は、認証や暗号化などの工程が加わるため、通常の接続以上に安定したインターネット環境が求められます。

インターネットの不具合が原因でVPN接続ができない場合は、ルーターの再起動や有線接続への切り替えを試みてください。

また、契約中のインターネット事業者のWebサイトやSNSなどをチェックし、事業者側に問題がないかも確認しましょう。インターネット回線の乗り換えを検討するのもひとつの解決策です。

インターネット環境を見直すなら「ドコモ光」がおすすめ

安定したインターネット環境が求められるVPN接続を行う際には「ドコモ光」がおすすめです。

「ドコモ光」では「ドコモ光10ギガ※1」「ドコモ光 1ギガ」の2つのプランを提供しており、お好みに合わせて選んでいただけます。

新規お申込みの方には「新規工事費無料※2」や、「ドコモ」のスマホとセット契約で最大1,100円(税込)が割引になる「ドコモ光セット割※3」などの特典も用意しています。

さらに「ネットトータルサポート※4」は、パソコンや周辺機器などの通信につながる機器※5のサポートが受けられるため、VPN接続の問題についても専門スタッフへ相談が可能です。

「ドコモ光」が提供するプランの詳細は、以下の表でご確認ください。

月額料金
(ドコモ光1ギガ)※6
(マンション)
タイプA・C:定期契約あり4,400円(税込)、定期契約なし5,500円(税込)
タイプB:定期契約あり4,620円(税込)、定期契約なし5,720円(税込)
単独タイプ:定期契約あり4,180円(税込)、定期契約なし5,280円(税込)
(戸建)
タイプA・C:定期契約あり5,720円(税込)、定期契約なし7,370円(税込)
タイプB:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込)
単独タイプ:定期契約あり5,500円(税込)、定期契約なし7,150円(税込)
ドコモ光ミニ:定期契約あり2,970~6,270円(税込)、定期契約なし4,620~7,920円(税込)
月額料金
(ドコモ光10ギガ)※7
タイプA・C:定期契約あり6,380円(税込)、定期契約なし8,030円(税込)
タイプB:定期契約あり6,600円(税込)、定期契約なし8,250円(税込)
単独タイプ:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込)
契約期間 なし または 2年定期契約
最大通信速度※8 ドコモ光 1ギガ:最大1Gbps
ドコモ光 10ギガ※1:最大10Gbps
お申込み方法 ①ご相談フォームで受付
②ご相談(希望の曜日・時間に電話)
③お申込み完了(そのまま電話でお申込み可能)

※1 「ドコモ光 10ギガ」の対象エリアは、一部に限られます。詳しくはこちら
※2新規契約の契約事務手数料(3,300円(税込))は別途必要となります。特典適用対象工事料は「ドコモ光」の通常工事料のみとし、土日・祝日工事の追加工事料、「ドコモ光電話」などのオプション工事料、工事内容によって発生する追加料金は無料特典の適用外です。
※3 「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。また、「ドコモ光ミニ」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「home 5G セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
※4 ネットトータルサポートの訪問サポート・修理・データ復旧・買取は、ドコモが委託する協力会社による提供です。
※5通信につながる機器とは、パソコン、パソコン周辺機器、テレビ、ルーターなど、ドコモが別途指定する機器をいいます。
※6 定期契約プランは、2年間同一の「ドコモ光」契約を継続して利用することが条件となり、解約(定期契約のない料金プランへの変更含む)のお申出がない場合は自動更新となります。当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて戸建タイプ 5,500円(税込)、マンションタイプ4,180円(税込) 、ドコモ光ミニ2,970円(税込)の解約金がかかります〈2022年6月30日以前にお申込みのお客さまの場合、戸建タイプ14,300円(税込)(ドコモ光ミニ含む)、マンションタイプ8,800円(税込)の解約金となります〉
※7 2年間同一の「ドコモ光」の継続利用が条件となり、当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて5,500円(税込)の解約金がかかります。なお、「ドコモ光」とペア回線(「ドコモ光」と対になる携帯電話回線)の契約期間および更新期間はそれぞれ異なりますので、ご注意ください。
※8 ベストエフォート値による最大通信速度

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※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。また、「ドコモ光ミニ」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「home 5G セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。

VPN接続のトラブルを防ぐために普段から対策をしよう

VPN接続がうまくいかない理由は多岐にわたりますが、原因を突き止めて適切に対処すれば解決できる場合があります。

とはいえ、普段からVPN接続のトラブルを防ぐために対策を講じておくのがおすすめです。定期的なソフトウェアの更新や接続設定の見直し、強力な認証方法の使用などを行うと、VPN接続の問題を未然に防げるでしょう。

もしインターネット環境が原因でVPN接続がうまくいかないのであれば、インターネット回線を見直すのもひとつの手段です。安定した通信が可能な「ドコモ光」なら、VPN接続も快適に行えます。

また、プロのサポートが受けられるサービスも提供しているので、VPN接続のトラブルが発生した際にも、迅速に問題解決ができる可能性があります。

安全で快適なインターネット環境を実現するために、この機会にぜひ「ドコモ光」の導入をご検討ください。

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※「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。

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