Wi-Fi中継器による通信距離の目安や伸ばす方法とは?選ぶポイントも併せて紹介

通信ノウハウ

テレワークやオンライン学習の普及にともない、自宅にWi-Fi環境を導入するケースが増えています。

しかし、「2階でWi-Fiがつながらなくて困る」「場所によって接続が不安定なので何とかしたい」などの悩みを抱え、Wi-Fi中継器の導入を考えている方もいるでしょう。

Wi-Fi中継器を効果的に活用するためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。

本記事では、Wi-Fi中継器の仕組みや通信距離の目安、効果的に通信距離を伸ばすコツや選び方を詳しく解説します。

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記事サマリー

Wi-Fi中継器とは

Wi-Fi中継器は、Wi-Fiルーターの電波を受信し、通信可能エリアを拡大する機器です。

2階建て住宅の場合、Wi-Fiルーター単体では電波が届きにくい場所が発生し、通信速度が遅くなるケースがあります。

上記のケースで中継器を活用すると、電波が弱くなる前に受信して再送信できるため、Wi-Fiの電波が届きにくい場所でも通信が安定する可能性があります。

なお、一部のWi-Fiルーターには、中継器として機能するモードが搭載されており、追加の中継器を購入せずに既存の機器を活用できる場合があります。

Wi-Fi中継器による通信距離の目安

Wi-Fi中継器の電波が届く距離は、障害物がない直線上では100m程度とされています。

しかし、壁や家具などの障害物があると電波が遮られ通信距離が短くなることがあるため、25〜30m程度が目安です。

なお、建物の構造によっては通信距離がさらに短くなる場合があります。そのため、中継器を設置する際は、上記目安を参考に最適な設置場所を選ぶ必要があります。

Wi-Fi中継器で通信距離を伸ばすコツ

Wi-Fi中継器の効果を引き出すためには、設置のコツを押さえておくことが大切です。特に、以下のポイントを意識すると、通信範囲が広がる可能性があります。

  • ルーターと中継器の距離を考慮し最適な場所に設置する
  • 複数台の中継器を使用する

以下で、それぞれ詳しく解説します。

ルーターと中継器の距離を考慮し最適な場所に設置する

Wi-Fi中継器を効果的に使用するためには、ルーターとの距離を考慮して、最適な場所に設置しましょう。理想的な設置場所は、Wi-Fiルーターと電波を届けたい場所の中間地点です。

壁や家具などの障害物があると電波を遮る場合があるため、見通しの良い廊下や階段など、邪魔にならない場所に設置しましょう。

なお、Wi-Fiルーターから離れ過ぎた場所に設置すると、中継器が十分に電波を受信できず、効果が半減する場合があるため注意が必要です。

Wi-Fiルーターとの距離が近すぎず遠すぎない、適切な場所に設置しましょう。

以下の記事では、Wi-Fi中継器の設置場所を確かめる具体的なステップや、設定方法を紹介しているので併せてご覧ください。

「Wi-Fiの中継器の使い方を解説!種類や最適な設置場所も紹介」

複数台の中継器を使用する

広い家やフロアが複数階ある建物などでは、中継器を複数設置すると、広範囲をカバーできるため効果的です。1台の中継器だけでは電波が届かない場合でも、Wi-Fiを快適に使用できる場合があります。

まずは、1台設置して様子を見て、必要であれば台数を増やすのが良いでしょう。

ただし、複数台の中継器を使用すると、ルーターから最も離れた中継器の電波は弱くなり、通信速度が低下する可能性があります。

また、中継器同士の接続機能を搭載していない機種もあるため、事前の確認が必要です。

以下の記事では、中継器のデメリットや注意点を詳しく解説しているので、参考にしてください。

「無線LAN中継器のデメリットと注意点を解説!導入する前の確認ポイントを紹介」

Wi-Fi中継器を選ぶ3つのポイント

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Wi-Fi中継器を購入する際には、いくつかのポイントを押さえて、最適な機種を選ぶことが大切です。

Wi-Fi中継器を選ぶ際のポイントは、以下の3つです。

  • 親機のWi-Fi規格に合わせる
  • 設置場所に適したタイプを選ぶ
  • 周波数帯域の幅を確認する

それぞれを詳しく解説します。

① 親機のWi-Fi規格に合わせる

中継器を選ぶ際は、親機のWi-Fi規格に合わせましょう。Wi-Fi規格とは、無線で通信する機器同士を接続するための基準です。

Wi-Fiの主な規格は、以下のとおりです。

Wi-Fi規格 最大通信速度 周波数帯域
IEEE 802.11be(Wi-Fi 7) 46Gbps 2.4/5/6GHz
IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6E) 9.6Gbps 2.4/5/6GHz
IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6) 9.6Gbps 2.4/5GHz
IEEE 802.11ac(Wi-Fi 5) 6.9Gbps 5GHz
IEEE 802.11n(Wi-Fi 4) 600Mbps 2.4/5GHz

まずは、Wi-Fiルーターの規格を取扱説明書やWebサイトで確認しましょう。中継器は同じ規格、または最新規格の製品を選ぶと、ルーターの通信速度を活かしやすいためおすすめです。

たとえば、親機がWi-Fi 6対応の場合は中継器も同じ規格、もしくはWi-Fi 6EやWi-Fi 7を選ぶと、将来のルーター買替えにも備えられます。

また、中継器によっては同じメーカーしか接続できない製品もあるため、メーカーを合わせておくと購入後のトラブルを回避できる可能性があります。

ただし、同じメーカーでも必ず接続できるとは限らないため、Wi-Fiルーターに対応している中継器であるかどうか事前確認が必要です。

② 設置場所に適したタイプを選ぶ

設置場所に適したタイプであるかどうかも、中継器を選ぶ際に確認したいポイントです。

Wi-Fi中継器には、コンセントに直接挿し込むタイプと、ケーブルでつなぐタイプの2種類があります。それぞれのメリットとデメリットは、次のとおりです。

タイプ メリット デメリット
コンセントタイプ ・設置が簡単
・場所を取らない
・配線が不要
・掃除がしやすい
・コンセントのある所でしか使用できない
・製品によってはほかの電源プラグを塞ぐ場合がある
ケーブルタイプ ・設置場所の自由度が高い
・高い位置にも設置可能
・コードが邪魔になる場合がある
・掃除がしにくい
・コンセントタイプと比較すると目立ちやすい

コンセントタイプは、設置や管理が比較的に楽である一方、コンセントのある場所でしか使用できないのが懸念点です。

ケーブルタイプは、コンセントのない場所や高い位置などに設置が可能ですが、中継器やコードが目立ちやすく、邪魔になる場合があります。

上記のメリットとデメリットを考慮して、設置場所に応じた最適なタイプを選びましょう。

③ 周波数帯域の幅を確認する

Wi-Fi中継器を選ぶ際には、親機が対応している周波数帯域の幅を確認することも必要です。

Wi-Fiには2.4GHzと5GHzの周波数帯域があり、2.4GHzは障害物に強く、遠距離でも電波が届きやすいのが特徴です。一方で、多くの家電製品と同じ周波数を使用するため、同時使用すると電波が干渉し通信が不安定になる場合があります。

5GHzは、電波干渉が起きにくく通信が比較的安定していますが、障害物による影響を受けやすいのがデメリットです。

使用環境や目的に応じて、どちらの帯域を優先すると良いか判断しましょう。

中継器の通信が不安定ならメッシュWi-Fiの導入も検討しよう

Wi-Fi中継器の通信が不安定な場合には、メッシュWi-Fiを導入するのもひとつの手段です。

メッシュWi-Fiとは、複数のWi-Fi機器を連携させて無線ネットワークのエリアを広げるシステムをさします。

メッシュWi-Fiは網目(メッシュ)のように電波を広げるため、電波の届きにくい場所もカバーできるメリットがあります。

中継器は、ルーターの電波を中継して再送信する装置で、接続先の自動調整はできません。一方、メッシュWi-Fiはネットワーク上のいずれかの地点で障害が発生した際に、迂回して自動で調整できます。

そのため、メインルーター付近と同程度の通信速度や安定性が見込めます。

ただし、メッシュWi-Fiを使用するためには、使用する機器がメッシュWi-Fiに対応している必要があるため、事前確認が必要です。

快適なインターネット環境を実現するなら「home 5G」がおすすめ

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初期費用 契約事務手数料3,850円(税込)
(オンラインショップは無料)
契約期間 定期契約なし
データ容量 無制限※3
購入先 ドコモオンラインショップ
ドコモショップ
量販店

※1 ご登録いただいた設置場所住所以外ではご利用いただけません。
※2 5Gの提供エリアは一部に限られます。エリアの詳細は「ドコモのホームページ」の「サービスエリアマップ」でご確認ください。なお、本サービスは4Gエリアでもご利用になれます。
※3データ利用量が特に多い場合は、速度制限や通信が中断されることがあります。
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Wi-Fi中継器の通信距離を伸ばして安定した通信環境を構築しよう

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Wi-Fi中継器は、ルーターからの電波を受信して再送信するため、広い住宅や複数階の建物でもWi-Fiに接続できます。適切な中継器を選択して正しく設置すると、家や建物全体で快適なネット環境を実現できる可能性があるでしょう。

なお、中継器を利用しても通信が安定しない場合には、メッシュWi-Fiの導入がおすすめです。

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※「Wi-Fi」「Wi-Fi EasyMesh」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。

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