パソコン関連でよく聞く「タスク」の意味
メールの送受信やインターネットブラウザの表示など、パソコンを利用する際には内部でさまざまな処理を行っています。
パソコン関連で使われる「タスク」とは、パソコンが処理を行うプログラムの単位を意味し、シングルタスクとマルチタスクがあります。
シングルタスクとマルチタスクの違い
シングルタスクとは、タスクを1つずつ処理することです。
一方、複数の処理を並行して行うことをマルチタスクと呼びます。マルチタスクも厳密には1つずつタスクを処理していますが、OSが分割して高速処理を行っており、複数の処理を並行して行っているように見えます。
たとえば、パソコンではWordを使いながらメールを送受信したり、インターネットを閲覧できたりします。このように複数のプログラムを同時に利用できるのは、マルチタスクのシステムがあるためです。
一般的に利用されているWindowsやMacなどのOSは、マルチタスクが可能です。
なお、マルチタスクには「プリエンプティブ方式」と「ノンプリエンプティブ方式」の2種類があり、それぞれ以下の特徴があります。
マルチタスクの方式 | 特徴 |
---|---|
プリエンプティブ方式 | OSがCPUやシステムリソースを管理し、実行するアプリケーションを切り替える方式 |
ノンプリエンプティブ方式 | 1つのアプリケーションが実行している間、ほかのアプリケーションの実行を制限する方式 |
パソコンの処理を管理する「タスクマネージャー」とは
前述しているように、パソコンではさまざまなタスクを並行して実行しており、パソコンの処理を管理するプログラムとしてタスクマネージャーがあります。
タスクマネージャーはCPUやメモリなどの使用状況を管理しており、Windowsのパソコンにはタスクマネージャーが標準装備されています。タスクマネージャーを起動すれば現在のパソコンの状況を簡単に確認できて便利です。
【Windows】タスクマネージャーの起動方法
Windowsでタスクマネージャーを起動するには、以下の2つの方法があります。
- 「スタート」から起動する方法
- ショートカットキーまたはタスクバーで起動する方法
それぞれの手順を紹介します。
「スタート」から起動する方法
OSによって異なりますが、タスクマネージャーは、基本的に「スタート」から起動できます。たとえば、Windows 10とWindows 11でタスクマネージャーを起動する方法は、以下のとおりです。
OS | 手順 |
---|---|
Windows 10 | 1. スタートから「Windowsシステムツール」の順にクリック 2. 一覧にある「タスクマネージャー」をクリック |
Windows 11 | 1. スタートから「全てのアプリ」を開く 2. 「Windowsツール」を選択 3. 一覧にある「タスクマネージャー」をクリック |
ショートカットキーまたはタスクバーで起動する方法
タスクマネージャーは、ショートカットキーまたはタスクバーから簡単に起動させることが可能です。それぞれの起動方法は以下のとおりです。
- ショートカットキー:「Ctrl」+「Shift」+「Esc」を押す
- タスクバー:タスクバーで右クリック→「タスクバー」をクリック
特にショートカットキーから起動する方法は、1回の操作で簡単に起動ができるため、頻繁に利用する方は覚えておくと便利です。
トラブルの解消にも便利なタスクマネージャーの使い方
タスクマネージャーは、使い方を覚えておくとトラブルの原因を見つけるのに役立つことがあります。原因が明確になればご自身で対処できる場合もあるため、タスクマネージャーの使い方を覚えておきましょう。
以下では、タスクマネージャーの基本的な使い方を紹介します。
実行中のアプリを確認・強制終了する
タスクマネージャーは、実行中のアプリの確認や強制終了が可能です。パソコンの動作が重くなったときにタスクマネージャーを確認すれば、容量の重たいアプリを把握することも可能です。
たとえば、パソコンの使用中に特定のアプリがフリーズした場合などに、対象のアプリを強制終了することで動作が正常に戻ることもあります。
アプリの強制終了は、終了したいアプリを選択し、右クリックかタスクマネージャー上部に表示されている「タスクを終了する」をクリックするだけなので、操作も簡単です。
パソコンのスペックやパフォーマンスを確認する
タスクマネージャーを利用すれば、パソコンのスペックやパフォーマンスなどの知りたい項目を選択するだけで、一目で状況を確認できます。
たとえば、タスクマネージャーを起動後に「プロセス」の項目を選択すれば、現在実行中のアプリごとに使用しているCPUやメモリなどを確認できるほか、CPUやメモリなどの全体の使用率も把握できます。
パソコンの処理速度が遅い場合や、インターネットの利用中にサイトの表示が遅い場合などは、パソコンのスペック不足が原因になることもありますが、タスクマネージャーを確認すれば本当にスペックが不足しているかどうかを確認することが可能です。
通信速度が遅いのは回線に問題がある場合も
インターネットを利用中に「通信速度が遅い」「ダウンロードが止まる」などの場合、パソコンのスペックやパフォーマンスが原因ではなく、そもそもインターネット回線に問題がある可能性も考えられます。
そのため、タスクマネージャーでスペックやパフォーマンスを確認し、問題がないようならインターネット回線の見直しも検討してみると良いでしょう。インターネット回線を見直すことで、快適なインターネット環境を整えられる場合があります。
近年、固定回線は通信速度が速く、通信の安定性にも優れている光回線が主流です。事業者によって提供されている最大通信速度や月額料金が異なるため、数社を比較してご自身に最適な光回線を選びましょう。
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パソコンを使うならタスクの意味を覚えておこう
パソコン関連で使われるタスクは、パソコンが処理を行うプログラムの単位を意味します。一般的な英語のタスクとは意味が異なるので覚えておきましょう。
また、Windowsのパソコンにはタスクマネージャーが標準装備されており、さまざまなアプリの実行状況やパソコンのパフォーマンスなどを確認できます。タスクマネージャーは便利な機能なので、起動方法や使い方を覚えておくことがおすすめです。
なお、インターネット利用中に処理が遅くなるのは、パソコンのスペックやパフォーマンスが原因になることがありますが、そもそものインターネット回線に問題がある場合もあります。
そのため、通信速度が気になる場合は、インターネット回線の見直しも検討しましょう。
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