WPA2とWPA3はどっちが良い?違いやWPA3を利用するメリット・注意点を紹介

通信ノウハウ

Wi-FiのセキュリティとしてWPA2やWPA3という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

Wi-Fiのセキュリティ規格は時間の経過とともに進化しており、 現在は主にWPA2やWPA3が使われています。Wi-Fiに接続する際は、セキュリティが大切になるため、WPA2やWPA3について知識を深める必要があります。

しかし、「そもそもWPA2やWPA3って何?」「何が違うの?」などの疑問を抱えている方もいるでしょう。

本記事では、WPA2とWPA3の違いや、WPA3を利用するメリットと注意点を紹介します。

Wi-Fiのセキュリティが気になる方は、ぜひ参考にしてください。

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記事サマリー

WPA2やWPA3は暗号化に関するセキュリティ規格のこと

Wi-Fiに接続する際は、アクセスポイントで暗号化の設定を行うことが大切です。

Wi-Fiの暗号化に関するセキュリティ規格は、WEP(現在は使用されていない)、WPA、WPA2、WPA3のように時間の経過とともに進化しており、現時点(2024年)では、WPA2またはWPA3による暗号化が推奨されています。

まずはWPA2とWPA3の特徴を確認しておきましょう。なお、WPA2とWPA3には、それぞれ一般利用向けと企業向けの2種類が存在しますが、以下では一般利用向けを中心に紹介します。

WPA2とは

WPA2とは、WPAの後継となる暗号化規格です。暗号化方式としてAESが採用されており、128~256ビットの可変長鍵を利用した強力な暗号化が可能になっています。

WPA2は、一般家庭や個人でWi-Fiを利用する分には十分な安全性を確保できますが、フリーWi-Fiのように誰でも利用できるWi-Fiに関しては、セキュリティが脆弱になる傾向があるため、注意が必要です。

なお、WPA2ではKRACKsという脆弱性が発見されましたが、各販売元が脆弱性に対処するファームウェアを配布しており、ファームウェアの更新によって安全に利用することが可能です。

WPA3とは

WPA3とは、2018年に発表されたWPA2の後継となる暗号化規格です。WPA2で報告された脆弱性をSAEハンドシェイクという仕組みによって解消しており、通信時にキー情報を流すことなく暗号キーの交換ができるようになっています。

WPA3はパスワードの強度が弱くても保護能力を発揮するため、今後の普及が期待されています。すでにWPA3に対応したWi-Fiルーターも多数登場しているため、これからWi-Fiルーターを購入する場合は、WPA3対応のルーターがおすすめです。

WPA2とWPA3の違い

WPA2とWPA3の主な違いは以下のとおりです。

セキュリティ規格WPA2WPA3
キー交換プロセス4-way ハンドシェイクSAEハンドシェイク
Wi-Fi CERTIFIED Enhanced Openの搭載なしあり

WPA3のキー交換プロセスは、SAEハンドシェイクが採用されているため、手当たり次第にパスワードを入力して解読する「オフライン辞書攻撃」を防ぐことができ、不正ログインを防止できます。

また、WPA3では公衆Wi-Fi向けのセキュリティ方式「Wi-Fi CERTIFIED Enhanced Open」が実装されており、不特定多数の利用者がいる環境下でも安全性の確保が可能です。

公共施設やカフェなどではフリーWi-Fiを利用することも珍しくありませんが、WPA3に対応していればある程度の安全性を確保できます。

WPA3でWi-Fiを利用するメリット

WPA3でWi-Fiを利用するメリットは、以下のとおりです。

  • WPA2よりセキュリティが強化されている
  • Wi-Fiの利便性が高まる

それぞれ解説します。

WPA2よりセキュリティが強化されている

WPA3はパスワードが破られても接続環境に一切関係なくデータを守ることができるため、WPA2の脆弱性が解消されており、不正ログインなど悪意のある第三者からの攻撃リスクを軽減できます。

なお、Wi-Fiの最新規格であるWi-Fi 6には、WPA3が組み込まれており、Wi-Fi 6対応ルーターにはWPA3の搭載が必須要件となっています。

最新のWi-FiルーターであればWPA3によるWi-Fiの接続が可能なため、セキュリティを向上させることが可能です。

Wi-Fiの利便性が高まる

スマート家電やIoT製品などの操作画面がない製品をWi-Fiに接続する際、容易に接続できる機能として「Easy Connect」があります。

たとえば、スマホやタブレットで、スマート家電やIoT製品に貼付されたQRコードを読み込むまたはクラウドからデバイス情報をダウンロードすることによってWi-Fiネットワークに接続が可能です。

Easy ConnectにはWPA3が使われており、安全にWi-Fiに接続できます。また、前述のとおり、WPA3にはEnhanced Openが実装されており、フリーWi-Fiの利用時も安全性が向上します。

このように、WPA3を利用することでWi-Fiの利用範囲が広がり、利便性が高まるでしょう。

WPA3を利用する際の注意点

イメージ

WPA3は、WPA2の次世代セキュリティ規格として普及が期待されていますが、WPA3を利用する際は、いくつかの注意点があります。以下では、WPA3の主な注意点を紹介します。

WPA3に対応する通信機器が必要

WPA3でWi-Fiを利用するには、WPA3に対応する機器が必要です。Wi-Fiルーターとデバイスの両方がWPA3に対応している必要があり、どちらかが対応していない場合は、状況に応じて買替えが必要になるため、コストがかかる可能性があります。

セキュリティ面が万全ということではない

WPA3はWPA2の脆弱性が解消された次世代セキュリティ規格ですが、新たな脆弱性が発見される可能性があります。

事実、WPA3ではネットワーク範囲内にいる攻撃者がパスワードを不正取得することで、機密情報へアクセスできる「Dragonblood」という脆弱性が見つかっています。

こちらの脆弱性に関しては実害が生じる前に問題が見つかったため、早期に解決されていますが、新たな脆弱性が見つかる可能性を考えると、WPA3のセキュリティが万全といえません。

Wi-Fiの利用時はセキュリティの強化が重要になるため、WPA3に対応しているからといってあんしんせずに、ご自身でもセキュリティ対策を行う必要があるでしょう。

なお、セキュリティの弱いWi-Fiを利用すると以下のようなリスクが生じる可能性があるので注意が必要です。

  • Wi-Fiのタダ乗り
  • 通信内容の盗聴
  • なりすまし、不正アクセス
  • DoS攻撃など、犯罪行為に悪用される

Wi-Fiを利用するなら高性能ルーターのレンタルも可能な「ドコモ光」がおすすめ

Wi-Fiを利用するなら「ドコモ光」がおすすめです。

「ドコモ光」なら複数のプロバイダからご自身の好みのプロバイダを選択できます。なかには、WPA2やWPA3に対応している最新のWi-Fiルーターを有料レンタルできる場合もあるため、初期費用を抑えながら快適なWi-Fi環境を整えられます。

また、「ドコモ光」ではオプションサービスとしてコンピューターウイルス、スパイウェア、ネット詐欺、不正アクセスなどのさまざまな脅威に対し、パソコン(Windows、Mac)の保護対策を行う「ネットワークセキュリティ」もご用意しています。

通信に関しても、「ドコモ光 1ギガ」と「ドコモ光 10ギガ※1」から最適なプランを選択できるため、インターネットの利用状況に合わせた最適な環境を整えられるでしょう。

月額料金
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(マンション)
タイプA・C:定期契約あり4,400円(税込)、定期契約なし5,500円(税込)
タイプB:定期契約あり4,620円(税込)、定期契約なし5,720円(税込)
単独タイプ:定期契約あり4,180円(税込)、定期契約なし5,280円(税込)
(戸建)
タイプA・C:定期契約あり5,720円(税込)、定期契約なし7,370円(税込)
タイプB:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込)
単独タイプ:定期契約あり5,500円(税込)、定期契約なし7,150円(税込)
ドコモ光ミニ:定期契約あり2,970~6,270円(税込)、定期契約なし4,620~7,920円(税込)
月額料金
(ドコモ光10ギガ)※3
タイプA・C:定期契約あり6,380円(税込)、定期契約なし8,030円(税込)
タイプB:定期契約あり6,600円(税込)、定期契約なし8,250円(税込)
単独タイプ:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込)
契約期間なし または 2年定期契約
最大通信速度※4ドコモ光 1ギガ:最大1Gbps
ドコモ光 10ギガ※1:最大10Gbps
お申込み方法①ご相談フォームで受付
②ご相談(希望の曜日・時間に電話)
③お申込み完了(そのまま電話でお申込み可能)

※1「ドコモ光 10ギガ」の対象エリアは、一部に限られます。詳しくはこちら
※2 定期契約プランは、2年間同一の「ドコモ光」契約を継続して利用することが条件となり、解約(定期契約のない料金プランへの変更含む)のお申出がない場合は自動更新となります。当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて戸建タイプ 5,500円(税込)、マンションタイプ4,180円(税込) 、ドコモ光ミニ2,970円(税込)の解約金がかかります〈2022年6月30日以前にお申込みのお客さまの場合、戸建タイプ14,300円(税込)(ドコモ光ミニ含む)、マンションタイプ8,800円(税込)の解約金となります〉
※3 2年間同一の「ドコモ光」の継続利用が条件となり、当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて5,500円(税込)の解約金がかかります。なお、「ドコモ光」とペア回線(「ドコモ光」と対になる携帯電話回線)の契約期間および更新期間はそれぞれ異なりますので、ご注意ください。
※4 ベストエフォート値による最大通信速度

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WPA3でセキュリティを高めて安全にWi-Fiを利用しよう

Wi-Fiを利用する際は、暗号化規格としてWPA3の利用がおすすめです。WPA2でもファームウェアの更新で脆弱性を解消できる可能性がありますが、全てのデバイスがファームウェアの更新で脆弱性に対処できるとは限りません。

WPA3であれば、そもそもWPA2の脆弱性が解消された状態のため、WPA2に比べて安全にWi-Fiを利用できるでしょう。

ただし、WPA3でWi-Fiに接続するからといって、セキュリティが万全とはいえないため、ご自身でもセキュリティ対策を行うことが大切です。

「ドコモ光」ならWi-Fi 6に対応した最新のルーターをレンタルできるプロバイダがあります。また、セキュリティ対策のオプションサービスもあるため、インターネット利用時のセキュリティを強化することも可能です。

安全にWi-Fiを利用したい方は、ぜひ「ドコモ光」をご検討ください。

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