ブルースクリーンとは?
ブルースクリーンは、Windows OSを搭載したパソコンで重大な不具合が発生した際、ユーザーに異常を知らせるための画面表示です。
青い背景に白い文字でエラーコードが表示され、キーボードなどの操作を一切受け付けなくなることから、「ブルーバック」や「STOPエラー」と呼ばれる場合もあります。
ブルースクリーンは、主に電源を入れてメーカーロゴが表示されるタイミングや、パソコン作業中に何らかのエラーが発生した際、Windows OSのアップデートを行った直後に発生します。
エラーコードの種類
ブルースクリーンに表示されるエラーコードは、異常が発生した原因箇所を示しています。
以下、エラーコードの一例と大まかな原因箇所をまとめたので参考にしてください。
原因箇所 | エラーコード |
---|---|
ストレージ(HDD/SSD) | ・0x0000007A ・0x000000ED ・0x000000F4 ・0x00000024 など |
ドライバ | ・0x0000000A ・0x0000001E ・0x0000003F ・0x0000007E ・0x0000009F ・0x000000BE ・0x000000D1 ・0x000000D8 など |
メモリ | ・0x0000002E ・0x00000050 ・0x0000007F ・0x000000F2 など |
ブルースクリーンの原因
ブルースクリーンが発生する主な原因は、次の4つが挙げられます。
- HDD/SSDの異常
- ドライバの異常
- メモリの異常
- そのほかの異常
それぞれの原因を解説していきます。
HDD/SSDの異常
さまざまなデータを保存するストレージ(内蔵HDDやSSD)が故障しているとブルースクリーンが発生します。
また、接続ケーブルや端子の断線、接触不良でブルースクリーンが発生するケースもあります。
ドライバの異常
ドライバとは、パソコンが周辺機器(デバイス)を認識するためのソフトウェアです。
主に更新プログラムが正しくインストールできなかった場合、何らかの理由でドライバに異常が発生するとブルースクリーンが発生します。
メモリの異常
パソコンの記憶領域や操作領域に該当するメモリが故障すると、データ処理が正常に完了せずブルースクリーンが発生します。
また、パソコン内部のマザーボード(土台となる基盤)に異常が発生している可能性も考えられます。
そのほかの異常
パソコン本体のウイルス感染やシステムファイルの破損など、上記以外の理由でブルースクリーンが表示される場合もあります。
ブルースクリーンになった場合の対処法
ブルースクリーンが発生した場合の対処法は、以下のとおりです。
- 外付け機器を外して再起動
- BIOS(UEFI)の設定見直しまたは初期化
- メモリを挿し直す
- 更新プログラムのアンインストール
- システムの復元
- リカバリを行う
それぞれの対処法を解説するので、落ち着いてひとつずつ実践していきましょう。
外付け機器を外して再起動
パソコンに取り付けている外付け機器がある場合、外付け機器のドライバが原因の可能性が考えられます。
外付け機器を外してパソコン本体を再起動するとブルースクリーンが発生しなくなる場合があります。
また、外付け機器のメーカーサイトなどを確認して、ドライバの最新バージョンが公開されている場合はアップデートを行いましょう。
BIOS(UEFI)の設定見直しまたは初期化
外付け機器を外してブルースクリーンが表示されなくなった後、改めて外付け機器を取り付けると再びブルースクリーンが発生してしまう場合があります。
その場合はOS起動時のデバイスを読み込む順番が誤作動を起こしている可能性が考えられます。
誤作動を修正するには、パソコン本体を操作してBIOSやUEFI設定の見直しや初期化が必要です。
詳細な手順については取扱説明書やメーカーサイトをご確認ください。
メモリを挿し直す
パソコン本体に強い衝撃が加わるなど、メモリの接触不良や故障が原因でブルースクリーンが発生している可能性が考えられます。
メモリの挿し直しでブルースクリーンが表示されなくなる場合があるので、自作パソコンなどを使用している方は実践してみましょう。
一方、ノートパソコンなどの既製品を使用している場合、ご自身でメモリを取り外すことは難しいため、メーカーに問い合わせて修理を依頼してください。
更新プログラムのアンインストール
Windows OSの更新プログラムをインストールした直後にブルースクリーンが表示された場合、更新プログラムのアンインストールを行いましょう。
以下、Windows 11で更新プログラムをアンインストールする手順をご紹介します。
- 「スタート」→「設定」→「Windows Update」の順にクリック
- 「更新履歴→更新プログラムをアンインストールする」の順に選択
システムの復元
ソフトウェアのインストール後に発生したブルースクリーンは、ソフトウェアのドライバが原因です。
パソコン本体を操作して、システムの復元を行うことで問題が解決する場合があります。
システムの復元を行う手順は、以下のとおりです。
- スタートボタン→設定→システム
- 詳細情報→関連設定→システムの保護
- システムのプロパティ画面のシステムの保護タブが開いたら「システムの復元」を押す
- 「次へ」を選択して表示される一覧から復元ポイントを選ぶ
- 「影響を受けるプログラムの検出」を押し、表示される画面の内容を確認する
- 問題がなければ「閉じる」、異常がある場合は「次へ」を押して画面の表示に従って操作する
リカバリ(初期化)を行う
ここまでにご紹介した対処法を実践してもブルースクリーンが解消されない場合、パソコン本体をリカバリ(初期化)することで問題が解決する場合があります。
ただし、リカバリを行うとパソコン本体が工場出荷状態に戻ってしまい、保存されていた全てのデータやインストールしたアプリが消去されてしまいます。
すでにデータをバックアップ済みで、パソコン本体を緊急で正常に稼働させたい場合に限定して実践するのがおすすめです。
リカバリの手順はパソコンメーカーによって異なるので、メーカーサイトや取扱説明書でご確認ください。
ブルースクリーンが発生した場合の注意点
パソコン画面にブルースクリーンが表示された際、誤った対処をしてしまうとデータの破損やパソコン本体の故障につながることがあります。
たとえば、パソコン本体の電源ボタンを長押しして強制終了してしまうと、パソコン内部のHDDが破損する原因となります。
通常、ブルースクリーンが発生すると10分程度で自動的に再起動が行われるので、再起動が完了する前にエラーコードをメモしておき、再起動後は外付けストレージなどを利用してデータのバックアップを取り、その上でブルースクリーンの対処法を実践しましょう。
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ブルースクリーンとは重大な不具合を知らせるためのサイン
Windows OSを搭載したパソコンで何らかの不具合が発生すると、ブルースクリーンが表示されます。
主な要因は「ドライバ」、「メモリ」、「ストレージ」の3つで、表示されるエラーコードでどの箇所で異常が発生しているか判別可能です。
なお、ブルースクリーンの表示後、一般的には10分程度で自動的に再起動が行われます。
ブルースクリーンが表示されても、まずは落ち着いてエラーコードをメモしておき、本記事を参考にしながら対処法を実践するようにしてください。
パソコン自体に異常はないものの、インターネットがつながりにくくお困りの場合には、インターネット回線の見直しがおすすめです。ぜひ、「ドコモ光」をご検討ください。
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