Wi-Fi規格の「IEEE802.11」とは?種類や周波数帯、互換性について解説

通信ノウハウ

「IEEE802.11」はWi-Fiの通信規格のことで、1999年に登場した「IEEE 802.11b」ではじめて広く普及し、2023年にはWi-Fi 7とも呼ばれる「IEEE 802.11be」の規格も登場しています。

「IEEE802.11」とは具体的にどのようなものなのか気になっていた方もいるかもしれません。本記事では、Wi-Fi規格の「IEEE802.11」の種類や各規格の特徴を解説します。

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記事サマリー

IEEE802.11の規格の種類

IEEE802.11はIEEE(米国電気電子学会)が策定しているWi-Fiの通信規格のことです。

これまでにいくつもの規格が策定され、Wi-Fiルーターやスマホ・パソコンの対応規格などとして日常的に利用されています。IEEE802.11の規格の種類は、次のとおりです。

規格名名称策定時期最大通信速度周波数帯
IEEE 802.11beWi-Fi 72023年46Gbps2.4GHz/5GHz/6GHz
IEEE 802.11axWi-Fi 6E2020年9.6Gbps2.4GHz/5GHz/6GHz
Wi-Fi 62019年2.4GHz/5GHz
IEEE 802.11acWi-Fi 52013年6.9Gbps5GHz
IEEE 802.11nWi-Fi 42009年600Mbps2.4GHz/5GHz
IEEE 802.11g-2003年54Mbps2.4GHz
IEEE 802.11a-1999年54Mbps5GHz
IEEE 802.11b-1999年11Mbps2.4GHz

Wi-Fi 6が登場したタイミングで、IEEE 802.11n以降の規格には、IEEE 802.11の規格名のほかに名称がつけられています。2024年時点での最新規格は、Wi-Fi 7とも呼ばれる「IEEE 802.11be」です。

IEEE802.11で利用される周波数帯の種類

IEEE802.11の周波数帯は2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯の3種類があり、規格ごとに利用される周波数が異なります。各周波数帯のメリット・デメリットは次のとおりです。

周波数帯メリットデメリット
2.4GHz帯・障害物に強い
・遠くまで電波が届く
・家電やBluetooth🄬と電波干渉しやすい
5GHz帯・電波干渉が少ない
・2.4GHz帯より高速
・障害物に弱い
・2.4GHz帯より届く距離が短い
6GHz帯・帯域が広い
・通信混雑が少ない
・対応デバイスが少ない
・5GHz帯よりさらに届く距離が短く、障害物に弱い

いずれの周波数帯でも安定して通信できる環境であれば、6GHz帯や5GHz帯を利用するとより高速で通信が可能です。

ただし、障害物が多い、距離が遠いなどで6GHz帯や5GHz帯が不安定になる環境では、2.4GHz帯の方が安定して通信できる場合もあります。

通信環境にあった最適な周波数帯で通信できると、より快適にWi-Fiが利用できます。

IEEE802.11の互換性

同じ周波数帯であれば、異なる規格であっても互換性があります。Wi-Fiルーターとデバイスで対応するWi-Fi規格が異なる場合も、同じ周波数帯への対応があれば、遅い方の規格として通信が可能です。

一方で、異なる周波数帯の規格同士は、互換性がありません。

具体的には、2.4GHz帯の「IEEE 802.11ax」「IEEE 802.11n」「IEEE 802.11g」「IEEE 802.11b」と、5GHz帯の「IEEE 802.11ax」「IEEE 802.11ac」「IEEE 802.11n」「IEEE 802.11a」は互換性がないため注意が必要です。

IEEE802.11の各規格の特徴

イメージ

IEEE802.11の一連の規格としては、1997年に最初の標準化規格として「IEEE802.11」が策定されました。ただ、この段階では異なるメーカーの機器で相互に接続できない問題があり、実際に普及が進んだのは「IEEE 802.11b」からです。

「IEEE 802.11b」から最新の「IEEE 802.11be(Wi-Fi 7)」に至るまでの規格について、それぞれの概要・特徴を以下で見ていきましょう。

IEEE 802.11b|1999年

IEEE 802.11b は1999年に登場した規格で、はじめて広く普及したWi-Fi規格です。

最大通信速度は11Mbpsと高速ではないものの、1999年当時のインターネットにおいてある程度実用的なスペックがあり、かつ多くのデバイスで対応のあった2.4GHz帯を使用していたため、広く利用されるようになりました。

IEEE 802.11a|1999年

IEEE 802.11aは、 IEEE 802.11bと同時期の1999年に登場したWi-Fi規格です。最大通信速度が54MbpsとIEEE 802.11bを上回る通信速度を有しています。

ただし、周波数帯は5GHz帯で当時は対応するデバイスが少なく、日常的な使用で一般的に利用されるWi-FiとしてはIEEE 802.11bが主流となっていました。

IEEE 802.11g|2003年

IEEE 802.11g は、2003年に策定されたWi-Fi規格です。IEEE 802.11bと同じ2.4GHz帯を使用しながらも、最大通信速度はIEEE 802.11aと同等の54Mbpsまで向上しました。

IEEE 802.11bと互換性があり、IEEE 802.11bの通信速度の遅さという課題が解消されたこともあり、広く普及しました。

IEEE 802.11n|2009年

IEEE 802.11n は2009年に登場したWi-Fi規格で、2.4GHzと5GHzの両方の周波数帯の使用が可能です。複数のアンテナを使ってデータを同時に送受信できるMIMOの技術が採用され、最大通信速度は600Mbpsまで向上しています。

IEEE 802.11ac|2013年

2013年に策定されたIEEE 802.11acでは5GHz帯が使用され、その後の改良により最終的には最大通信速度6.9Gbpsの高速通信が実現しています。

デバイスに向けて集中的に電波を飛ばす「ビームフォーミング」や、MIMOから進化して複数台と速度低下なく同時通信できる「MU-MIMO」が採用され、速度が向上しています。

IEEE 802.11ax|2019年/2020年

2019年にIEEE 802.11axとして「Wi-Fi 6」が登場し、最大通信速度は9.6Gbpsに到達しました。Wi-Fi 6では、新たにひとつの通信で複数デバイスと同時接続できる「OFDMA」という技術が採用され、混雑時も安定して通信しやすくなっています。

さらに、2020年にWi-Fi 6を拡張した「Wi-Fi 6E」がIEEE 802.11axとして登場しています。6GHz帯の追加により、通信混雑・電波干渉が従来に比べて解消され、より快適な通信が可能になりました。

IEEE 802.11be|2023年

2023年には、Wi-Fi 6/ Wi-Fi 6Eをベースに、通信効率や遅延が改善された新規格としてIEEE 802.11be(Wi-Fi 7)が策定されています。

帯域幅がWi-Fi 6の2倍の320MHzに拡大されたほか、2.4GHz帯/5GHz帯/6GHz帯から複数の周波数帯を同時利用できるMLOといった新技術が採用され、最大通信速度は46Gbpsまで向上しています。

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「ドコモ光」では、最大10Gbps※1に対応する「ドコモ光 10ギガ※2」が一部エリアで利用できるほか、全国エリアで最大1Gbps※1の「ドコモ光 1ギガ」が利用できます。セットのプロバイダは、複数のサービスから利用者ご自身で選択が可能です。

なお、「ドコモ光」では「ドコモ光新規工事料無料特典」を実施中です。新規お申込みのときの通常工事料が無料※3になります。初期費用を抑えて、光回線の導入が可能です。

また、ドコモでスマホを契約中の方は「ドコモ光」を契約すると、ドコモの家族全員のスマホ料金が最大1,100円(税込) 割引※4になります。ドコモユーザーは光回線に「ドコモ光」を選ぶことで、スマホ料金の割引が受けられます。

「ドコモ光」が提供する2つのプランの詳細は、以下の表よりご確認ください。

月額料金
(ドコモ光1ギガ)※5
(マンション)
タイプA・C:定期契約あり4,400円(税込)、定期契約なし5,500円(税込)
タイプB:定期契約あり4,620円(税込)、定期契約なし5,720円(税込)
単独タイプ:定期契約あり4,180円(税込)、定期契約なし5,280円(税込)
(戸建)
タイプA・C:定期契約あり5,720円(税込)、定期契約なし7,370円(税込)
タイプB:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込)
単独タイプ:定期契約あり5,500円(税込)、定期契約なし7,150円(税込)
ドコモ光ミニ:定期契約あり2,970~6,270円(税込)、定期契約なし4,620~7,920円(税込)
月額料金
(ドコモ光10ギガ)※6
タイプA・C:定期契約あり6,380円(税込)、定期契約なし8,030円(税込)
タイプB:定期契約あり6,600円(税込)、定期契約なし8,250円(税込)
単独タイプ:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込)
契約期間なし または 2年定期契約
最大通信速度※1ドコモ光 1ギガ:最大1Gbps
ドコモ光 10ギガ※2:最大10Gbps
お申込み方法①ご相談フォームで受付
②ご相談(希望の曜日・時間に電話)
③お申込み完了(そのまま電話でお申込み可能)

※1 ベストエフォート値による最大通信速度
※2 「ドコモ光 10ギガ」の対象エリアは、一部に限られます。詳しくはこちら
※3 新規契約の契約事務手数料(3,300円(税込))は別途必要となります。特典適用対象工事料は「ドコモ光」の通常工事料のみとし、土日・祝日工事の追加工事料、「ドコモ光電話」などのオプション工事料、工事内容によって発生する追加料金は無料特典の適用外です。
※4 「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。また、「ドコモ光ミニ」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「home 5G セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
※5 定期契約プランは、2年間同一の「ドコモ光」契約を継続して利用することが条件となり、解約(定期契約のない料金プランへの変更含む)のお申出がない場合は自動更新となります。当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて戸建タイプ 5,500円(税込)、マンションタイプ4,180円(税込) 、ドコモ光ミニ2,970円(税込)の解約金がかかります〈2022年6月30日以前にお申込みのお客さまの場合、戸建タイプ14,300円(税込)(ドコモ光ミニ含む)、マンションタイプ8,800円(税込)の解約金となります〉
※6 2年間同一の「ドコモ光」の継続利用が条件となり、当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて5,500円(税込)の解約金がかかります。なお、「ドコモ光」とペア回線(「ドコモ光」と対になる携帯電話回線)の契約期間および更新期間はそれぞれ異なりますので、ご注意ください。

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※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。また、「ドコモ光ミニ」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「home 5G セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。

IEEE802.11の規格を知って快適にWi-Fiを利用しよう

Wi-Fi規格「IEEE802.11」は、「IEEE 802.11b」ではじめて広く普及し、最新では「IEEE 802.11be(Wi-Fi 7)」が登場しています。新たな規格が登場するたびに、通信速度の向上や新技術の採用でより快適な通信が可能になっています。

Wi-Fi規格を意識してルーターを選んだり、接続先を選択したりすることで、よりストレスなくWi-Fiが使えるようになるはずです。ぜひIEEE802.11の規格を知って、日々のWi-Fi通信に役立ててましょう。

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※「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。
※「Bluetooth」は、Bluetooth SIG,Inc.の登録商標であり、株式会社NTTドコモはライセンスを受けて使用しております。

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