「通信の最適化」とは?
通信の最適化とは、通信帯域の削減を目的として、携帯電話を含む通信デバイスとインターネット上のサーバーとの通信データに対して非可逆圧縮などの変換を行うことです。
具体的には、通信ネットワークへの負荷を軽減して利用者全体へ安定したデータ通信を供給するため、画像や動画の圧縮やコーデック変換に伴い、通信の最適化が行われています。
通信の最適化は不可逆的な圧縮を行うことから、画像や動画などのデータは基本的に劣化してしまいます。
近年では無制限で使える料金プランも登場していますが、「ネットワーク混雑時や大量通信時に一時的な通信制限がかかる場合がある」と、一時的な制限が課せられる可能性があることが示唆されています。
「通信の最適化」が開始された時期
インターネットが普及しはじめた当初は、通信の最適化は行われていませんでした。
大手通信キャリアで通信の最適化が開始された時期は、以下のとおりとされています。
大手通信キャリアの通信の最適化が開始された時期
- ドコモ:2014年6月以降
- au:2012年9月
- ソフトバンク:2011年11月
通信の最適化が開始された時期以降においては、新規契約・乗り換え(MNP)・機種変更、旧プランから新プランへの契約変更などの手続きを行う際に自動適用となります。
店頭で手続きを行う場合はスタッフからの案内説明を実施しており、提供条件書などの書面には「通信の最適化」に関する事項が記載されています。
「通信の最適化」をするメリット・デメリット
大手通信キャリアが行う「通信の最適化」には、メリットとデメリットが存在します。
それぞれの特徴を確認していきましょう。
メリット
信の最適化が行われることによるメリットは、次のとおりです。
- 通信帯域の削減により、インターネットの読み込み速度が速くなる
- ひと月あたりのデータ使用量を抑えられる可能性がある
通信の最適化をすると、データを圧縮するため通信量を減らすことができます。通信帯域の削減によりインターネットの読み込み速度、すなわち画像や動画が表示されるまでのスピードが速くなる点がメリットです。
また、通信の最適化が行われることで、ひと月あたりのデータ使用量を抑えられる可能性もあります。
近年ではデータ使用量に応じて割引が受けられる料金プランも登場しているため、結果として毎月の通信の削減に一役買っている可能性も挙げられます。
デメリット
一方、通信の最適化が行われることによるデメリットは、次のとおりです。
- 不可逆的な圧縮を行うため、データは基本的に劣化する
- コンテンツ本来の画質や音質ではなくなってしまう
- 場合によってはアプリが正常に動作しない可能性もある
通信の最適化が行われることによる最大のデメリットは、不可逆的な圧縮を行うことでデータそのものが劣化してしまうため、コンテンツ本来の画質や音質を楽しめない点が挙げられます。
2015年には一部のアプリにおいて、通信の最適化が原因とみられる問題が発生するなど、ゲームデータのダウンロードが正常に行えず、トラブルとなったケースもあります。
なお、多くの事業者は契約者ご自身がもうし出ることで「通信の最適化」を解除できますが、一部の事業者が提供するサービスでは通信の最適化を解除することができません。
「ドコモ」の「通信の最適化」の設定方法
基本的に自動適用される「通信の最適化」ですが、「ドコモ」では契約者ご自身で設定を変更することで、通信の最適化をOFFにできます。
「ドコモ」における通信の最適化は、以下の手順で設定を切り替えられます。
- 「My docomo」にログイン
- 「ドコモオンライン手続き」を選択
- 「ご契約内容確認・変更」を選択
- 「spモード」の項目を探して選択
- 一番下の「通信の最適化」の項目を確認する(デフォルトではON)
- 停止したい場合は「変更」ボタンを押す
- お申込みの画面に切り替わったら注意事項に同意して「次へ」を押す
- お申込み手続きを完了する
なお、「ドコモ」のオンライン手続きプラン「ahamo」でも通信の最適化をOFFにできますが、郵送での手続きが必要なのでご注意ください。
「通信の最適化」をする際の注意点
「通信の最適化」は基本的に自動適用となっていますが、「ドコモ」ではいつでも切り替えが可能です。
ただし、通信の最適化をOFFにしたのち、再びONにする場合は「通信の最適化で圧縮されたデータは元に戻せない」ことを理解しておきましょう。
通信の最適化は不可逆的な圧縮を行うことでデータが劣化してしまいます。人間の目では判別が難しいケースも多いですが、本来の画質や音質を楽しめない可能性がある点は十分に理解しておく必要があります。
なお、近年では通信の暗号化(https)に伴い、通信の最適化への対策が取られているケースも増えています。
自宅に快適な通信環境を整備したいなら「ドコモ光」がおすすめ
「ドコモ」の「通信の最適化」は、spモードを使用したデータ通信時に適用されます。
spモードは、簡潔に説明するとスマホでインターネットを利用する際に必要不可欠な機能です。すなわち、通信の最適化は基本的にスマホに対して適用される一時的な制限とも言い換えられます。
ご自宅でのインターネット利用がメインの方は、通信の最適化が適用されず、快適な通信速度で好きなだけインターネットを使える「ドコモ光」がおすすめです。
「ドコモ光」は最大1Gbpsの通信速度でインターネットを利用できる光回線で、IPv6対応※で快適なインターネット接続を実現しています。
さらに、一部地域では最大10Gbps対応の高速通信「ドコモ光 10ギガ」も提供中で、ご自宅の通信環境をより良くしたいと検討中の方におすすめです。
「ドコモ」のスマホとセット割で毎月の通信費を節約できたり、dポイントをおトクにためられたり、さまざまな特典がある点も魅力のひとつなので、ぜひこの機会にご検討ください。
なお、「ドコモ光 10ギガ」の現在の提供エリアは、こちらからご確認いただけます(提供エリアは順次拡大予定)。
また、「ドコモ光」はベストエフォート型サービスです。最大通信速度は技術規格上の最大値となり、お客さま宅内での実使用速度はお客さまのご利用環境・ご利用機器、回線の混雑状況などによって低下する可能性がある点にはご注意ください。
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※なお、IPv6通信を利用する場合は、使用しているパソコンなどのデバイスがIPv6アドレスに対応している必要があります
「通信の最適化」は快適なインターネット接続を目的として行われる「データの圧縮」
「通信の最適化」は、ネットワークへの負荷軽減を目的として、画像や動画データに対して不可逆的な圧縮を行います。
圧縮されたデータは元に戻すことができませんが、通信帯域の制御によりインターネットの表示速度が上がったり、データ量の節約が結果的に通信費の節約につながったりなど、いくつかのメリットも存在します。
「ドコモ」では、契約者ご自身が設定を変更することで「通信の最適化」を切り替えられるので、ご興味がある方はぜひ本記事を参考にしてみてください。
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