無線LANの接続制限とは?
無線LANの接続制限とは、何らかの原因で無線LANでのインターネット接続に制限が生じ、インターネットが利用できなくなることをさします。
接続制限がかかった際は、Wi-Fiマークやネットワークアイコンの横に「!」や「制限付きアクセス」、「制限」などが表示されます。
「接続の制限」と聞くと、「制限されつつも接続できる」という意味で捉えがちですが、実際はまったく接続できません。何かしらの原因により制限がかかる場合が多いため、原因に応じて適切に対処をする必要があります。
無線LANが「制限あり」になる原因
無線LANが「制限あり」になる原因は、主に以下が挙げられます。
- Wi-Fiルーターやデバイスの不具合
- Wi-Fiの電波が弱い
- Wi-Fiの電波が干渉している
- セキュリティソフトが悪影響をおよぼしている
- デバイスが省エネモードになっている
- デバイスのIPアドレスが重複している
Wi-Fiルーターやデバイスに不具合が生じていると、接続制限になる可能性があります。不具合がない場合でも、接続設定が誤っていると同様の事象が生じ得ます。
また、Wi-Fiの電波は壁やガラスを通過したり水に吸収されたりすると、減衰する性質があります。Wi-Fiルーターを水槽や分厚い壁の近くに置いていると、電波が弱まり、インターネットにつながらなくなるかもしれません。
普段は問題なく接続できているものの、接続が不安定になったり制限がかかったりする場合は、家電が発している電波と干渉していることが考えられます。たとえば、テレビや電子レンジなどはWi-Fiと同じ周波数帯であることが多く、干渉が起きやすい傾向にあります。
また、セキュリティソフトを利用している場合は、ソフトがWi-Fiを危険なものと誤認して遮断する可能性があります。セキュリティソフトを新たに導入した場合などは要注意です。
さらに、一部の機能を制限して消費電力を落とす「省エネモード」を搭載しているデバイスもあります。デバイスが省エネモードになっていると、Wi-Fiとうまく接続できない可能性が考えられます。
なお、デバイスのIPアドレスの重複も、接続制限の要因になり得ます。IPアドレスはインターネット上の住所のようなもので、同じIPアドレスを持つデバイスが複数あると、Wi-Fiルーターがうまく電波を飛ばせなくなります。
このように、「制限あり」になる原因は複数あるため、まずは原因を見極めることからはじめましょう。
無線LANの接続制限を解除する方法
無線LANに接続制限がかかる原因に応じて対処をしましょう。解除する方法は、以下が挙げられます。
- Wi-Fiルーターやデバイスを再起動する
- Wi-Fiルーターの設置場所を変える
- Wi-Fiの周波数帯を変える
- セキュリティソフトをOFFにする
- デバイスの省エネモードを解除する
- IPアドレスの設定を変更する
それぞれの対処法を、詳しく説明します。
Wi-Fiルーターやデバイスを再起動する
Wi-Fiルーターやデバイスに不具合がある場合は、Wi-Fiルーターやデバイスを一度再起動してみると良いでしょう。再起動することで不具合が解消されるかもしれません。
なお、再起動の手順はメーカーや製品によって異なるので、取扱説明書などで確認した上で行いましょう。
Wi-Fiルーターの設置場所を変える
Wi-Fiの電波が弱い場合は、Wi-Fiルーターの設置場所を変えることで状況が改善するかもしれません。Wi-Fiの電波を弱くさせる要因となる水槽や本棚などの近くは避け、障壁が少なく電波状況の良い場所を選びましょう。
なお、Wi-Fiルーターの設置場所については、以下の記事もご覧ください。
Wi-Fiルーターの置き場所でNGはどこ?家の中で電波が届きやすい設置場所を解説
Wi-Fiの周波数帯を変える
Wi-Fiの電波が干渉している場合、電化製品が発する電波が主な原因です。間取りの都合上、電波を発する電化製品とWi-Fiの置き場所を離せない場合は、Wi-Fiの周波数帯を変更すると良いでしょう。
電子レンジやテレビといった電化製品では2.4GHz帯の電波が用いられているので、5GHz帯の電波を利用することで干渉を避けやすくなります。
セキュリティソフトをOFFにする
セキュリティソフトが悪影響をおよぼしている場合、セキュリティソフトを一度OFFにすることで状況が改善する可能性があります。
ただし、セキュリティソフトをOFFにするとセキュリティリスクが高まります。セキュリティソフトが悪影響をおよぼすことが確認できた場合は、できるだけ速やかにONに戻し、その後ほかのセキュリティソフトをインストールするなどの対策を考えると良いでしょう。
デバイスの省エネモードを解除する
デバイスが省エネモードになっている場合、省エネモードを解除することでインターネットにつながる可能性があります。Windows 10での省エネモードの解除手順は、以下のとおりです。
- タスクバーのWindowsアイコンを右クリックする、もしくは[Windows]+[X]キーを押してクイックリンクメニューを開く
- 「電源オプション」→「電源の追加設定」を選択する
- 電源プランの「プラン設定の変更」→「詳細な電源設定の変更」を選択する
- 「ワイヤレス アダプターの設定」→「省電力モード」を選択する
- 「バッテリ駆動」および「電源に接続」の省電力モードを「最大パフォーマンス」にして「OK」ボタンを押す
IPアドレスの設定を変更する
デバイスのIPアドレスが重複している場合は、IPアドレスを固定IPアドレスにすることで状況が改善される可能性があります。
なお、IPアドレスの設定を変更する方法はOSによって異なるので、お使いのOSでの変更方法を確認しましょう。
快適な接続状況でインターネットを利用したい方には「ドコモ光」がおすすめ
Wi-Fiが「制限あり」の状態になってしまった場合、利用者側に原因があれば、上記で紹介した対処法で改善される場合があります。しかし、回線自体の性能が原因の場合は、インターネット回線の見直しを検討しても良いでしょう。
快適な接続状況でインターネットを利用したい方には、「ドコモ光」がおすすめです。「ドコモ光」のメリットは、主に以下が挙げられます。
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また、光回線は通信制限がない場合が多く、「ドコモ光」も通信制限を設けていません※。そのため、動画の視聴やゲームなど大容量のデータをダウンロードしやすくなります。
IPv6は、IPv4の後継となる次世代のインターネット・プロトコルです。通信速度が安定するのはもちろんのこと、セキュリティ面でもあんしんなメリットがあるので、仕事でインターネットを利用する方にもおすすめです。
なお、IPv6通信を利用する場合は、使用しているパソコンなどのデバイスがIPv6アドレスに対応している必要があります。
IPoE方式のIPv6インターネット接続を利用すると、IPv6に対応したサービス(Webサイトの閲覧や動画配信サービスの視聴など)を快適に利用しやすくなるでしょう。
アナログ回線から光回線への乗り換え先をお探しの方は、ぜひ「ドコモ光」の利用を検討してみてください。
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無線LANが「制限あり」になったらまず原因を突き止めよう
無線LANが「制限あり」になってしまう原因は、Wi-Fiルーターやデバイスの不具合、セキュリティソフトの影響などさまざまです。原因に応じて取るべき対処方法が変わるので、まずはきちんと原因を突き止めることを意識しましょう。
無線LANが頻繁に「制限あり」になってしまう場合、利用している光回線の性能に問題があることも考えられます。快適なインターネット接続環境を維持するために光回線の乗り換えを検討している方には、「ドコモ光」がおすすめです。
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※「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。