プロバイダのP2P規制とは?通信の仕組みや制限を避けるポイントを紹介

通信ノウハウ

P2P規制は、プロバイダがかける通信制限のひとつです。P2P規制はネットワークの混雑を防ぐための施策であり、通常の利用でかかるケースは少ないです。ただし、ファイル共有ソフトなどを利用している場合には注意しましょう。

本記事では、プロバイダのP2P規制の基本的な内容を解説します。P2P規制を避けるポイントやよくある質問も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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記事サマリー

プロバイダのP2P規制とは?

プロバイダのP2P規制とは、ネットワーク帯域を過度に占有しているP2Pの通信量を制限することです。

P2P(ピーツーピー)はPeer to Peer(ピア・ツー・ピア)の略称で、デバイス同士が対等な関係でデータを直接交換する技術を指します。

P2Pのシステムは、クライアントとサーバーの2つの役割を果たします。通信速度が速く、サーバーダウンのリスクがない点が特徴です。一方で、P2Pファイル共有ソフトを利用する場合、情報漏えいやウイルスに感染するリスクがあります。

プロバイダがP2P規制をかける理由

プロバイダがP2P規制をかける理由は、ネットワーク全体の通信を守るためです。

一部のユーザーがP2Pで大容量のデータ通信を行うと、ネットワーク全体に大きな負荷がかかってしまいます。2007年頃には、P2Pファイル共有ソフトを利用する約1%のユーザーが、帯域の約50%を消費するという結果も報告されました。

ネットワークが混雑すると、一般のユーザーのネット利用に影響が出るほか、生活を支えるネットインフラにも支障が出かねません。

一部のユーザーのP2Pによるネットワークの混雑を避け、ネットワーク全体の通信速度の低下を回避するために、P2P規制がかけられます。

P2P規制はプロバイダがネットワークを守るひとつの手段

P2P規制は、プロバイダがネットワークを守る手段のひとつです。通信制限には、P2P規制以外に次の方法があります。

  • ヘビーユーザー規制
  • 公平制御
  • 災害時の制御
  • ペーシングやスロットリング
  • 総量規制

ヘビーユーザー規制は、大容量の通信を行っている特定のユーザーの通信帯域を制限する規制です。そのほか、短期間で一定以上の通信を行ったユーザーの通信を規制する「総量規制」を行うプロバイダもあります。

プロバイダのP2P規制がかかるとどうなる?

P2P規制では、ネットワークの帯域を一定期間にわたって過度に占有しているP2Pの通信を識別して、その通信量を制限します。

P2P規制の通信制限は、基本的にP2Pを利用したファイル共有ソフトやアプリの通信が対象です。Webサイトやメールの閲覧、動画の視聴など、そのほかのインターネットの利用は通常どおり行えるケースが一般的です。

プロバイダのP2P規制を避けるポイント

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プロバイダのP2P規制を避けたい場合は、次のポイントを押さえておきましょう。

  • ファイル共有ソフトを使用しない
  • P2P型オンラインゲームの長時間プレイを避ける
  • プロバイダの見直しを検討する

各ポイントの詳しい内容を紹介します。

ファイル共有ソフトを使用しない

P2Pの技術は、一部のSNSやコミュニケーションツール、仮想通貨やファイル共有ソフトで活用されています。なかでも、ファイル共有ソフトは大容量のデータ通信が行われるケースが多いため、注意が必要です。

なお、ファイル共有ソフトで共有されるデータには、著作権に違反するデータが多く取り扱われています。ファイル共有ソフトが利用するネットワークには多くのウイルスも存在するため、できれば使用を避けましょう。

P2P型オンラインゲームの長時間プレイを避ける

オンラインゲームの一部では、P2P接続でサービスが提供されています。

ゲーム機同士が直接通信するタイプのP2P接続の場合はインターネットを経由しませんが、近年リリースされているゲームのなかには、インターネットを利用したP2P接続を行う場合もあるので注意しましょう。

オンラインゲームで必要な通信量は種類によって異なるので、全ての長時間プレイが問題となるわけではありません。場合によっては、P2P規制がかかってしまうケースもあります。

プロバイダの見直しを検討する

プロバイダにより、どのようにネットワークを守るかは違いがあり、通信規制の方法も異なります。契約中のプロバイダで頻繁にP2P規制がかかるときは、別のプロバイダへの乗り換えも検討してみましょう。

プロバイダのP2P規制に関するよくある質問

急にP2P規制がかかると、「なぜインターネットが使えなくなったのだろう」と疑問に思うかもしれません。以下では、プロバイダのP2P規制に関するよくある質問を紹介します。

ネットが突然遅くなったけれど、P2P規制が原因?

インターネットが遅くなる原因には、Wi-Fiルーターの問題やデバイスの問題、ネットワークの混雑などさまざまな問題が考えられます。

ファイル共有ソフトやP2P型オンラインゲームなどで大容量の通信をしていないのであれば、そのほかの部分に問題がないか、確認してみましょう。

P2P規制はいつ解除される?

P2P規制の解除は各プロバイダの判断で行われるので、いつ解除されるかはわからないケースが多いです。一般的に通信の混雑が緩和されたと判断されるまで規制がかけられるため、速度が回復するまで待つ必要があります。

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P2P規制の仕組みを理解してネット利用に役立てよう

P2P規制は、ファイル共有ソフトなどで大量の通信が行われた場合、その通信量を制限する仕組みです。ファイル共有ソフトやP2P型オンラインゲームをよく利用する方は、P2P規制がかかる可能性があるので注意しましょう。

「ドコモ光」では、豊富なプロバイダのなかから希望するプロバイダを選択できます。この機会に、ぜひ「ドコモ光」をご検討ください。

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