ゲーミングルーターとは?
高画質かつ大量のデータ通信を絶えず行うものと言えば、多くのプレイヤーの操作が反映されるオンラインゲームが代表的です。なかでも、eスポーツやTPS/FPSゲームなどは、コンマ一秒が勝負を決める場面も少なくありません。
ゲーミングルーターは、そのような通信量が多いゲームを行うために設計された高性能なWi-Fiルーターです。基本スペックが高く、ゲームプレイをサポートする機能が搭載されています。
一般的な家庭用Wi-Fiルーターでもオンラインゲームは問題なく遊べますが、その上で少しでもラグを減らし、安定・快適なゲーム環境を整えたいゲーマー向けに作られています。
ゲーミングルーターを使う4つのメリット
ゲーミングルーターの特徴はメリットに直結しています。順番にチェックしてみましょう。
最新無線LAN規格に対応し、最大速度が速いものが多い
Wi-Fiの通信速度は、「使用する帯域の広さ」と「データを同時に何本のアンテナ(ストリーム数とも言う)で転送できるか」で決まり、しばしば道路の幅と走る車の列に例えられます。どちらも数値が大きいほど一度に大量の通信ができることをあらわしています。
Wi-Fiルーターを選ぶなら、最新の無線LAN規格に対応していることが選ぶ際のひとつの目安だと言えます。
現在の最新無線LAN規格は「Wi-Fi 6」、正式な規格名を「IEEE 802.11ax」と言い、最大通信速度は9.6Gbps(理論値)、Wi-Fiで利用される2つの周波数2.4GHz帯と5GHz帯をサポートしています。
しかし、現状のWi-Fiルーターは最上位モデルでも9.6Gbpsは出せず、最大4.8Gbps(4,804Mbps)止まりとなっています。
ゲーミングルーターは、5GHz帯で160MHz幅×4ストリーム、または80MHz幅×8ストリームで最大4.8Gbps(理論値)の超高速通信ができるタイプが多い点も魅力です。
注意点として、Wi-Fiの子機となるパソコンは160MHz幅2ストリームの2.4 Gbps、スマホは80MHz幅2ストリームの1.2 Gbpsが多く、最大4.8Gbpsでの通信はまだ先の話だと言えます。
ただし、まったく意味がないかと言えばそうでもありません。
Wi-Fi 6に備わっている機能「MU-MIMO(マルチユーザー・マイモ)」は、各ストリームをデバイスに割り振ってくれるため、複数のデバイスで通信する際にわざわざ順番待ちをする必要がなく、同時送信が可能です。
結果的には、パソコンやスマホで同時にデータ通信する際の速度低下を防ぐことができます。このような理由から、Wi-Fi 6に対応し、ストリーム数が多い(理論上の最大は8)Wi-Fiルーターを選ぶ方が増えています。
「ゲーミングLANポート」や「QoS」などのゲーミング機能搭載
ゲーミングルーターは、基本スペックが高いだけでなく、なんらかのゲーミング機能を搭載しているものがほとんどです。
たとえば、次のような機能です。
- ゲーミングLANポート
- QoS(Quality of Service)
- WTFast
- モバイルゲームモード
ゲーミングルーターのLANポートに設けられている「ゲーミングLANポート」は、そこに接続したデバイスの通信を優先的に処理してくれる機能です。
ゲーミングルーターを販売するASUSでは、ゲーマー向けのLANケーブルも扱っています。有線で利用する場合は、併せて検討してみると良いかもしれません。
「QoS(Quality of Service)」はゲーミングLANポートと同じく、特定の通信を優先する機能ですが、指定する通信の種類でデータを転送する順番や量を調整します。
具体的には、Wi-Fiルーターの一時的なデータ保管場所(キュー)の制御により、「クラス分け」や「マーキング」、「スケジューリング」などを行います。ゲームを優先したい場合は、ブラウジングやテレワークなどそのほかの通信の優先順位を下げると良いでしょう。
QoSでは「優先制御」のほか、特定の通信の占領を防ぐ「帯域制御」という方法も選択できます。
このほかにもゲーミングルーターには、オンラインゲームの接続を自動的に最適化してくれる「WTFast」や、有線で接続できないモバイルデバイスのゲームを優先する「モバイルゲームモード」などの機能があります。
メッシュWi-Fiネットワーク対応やセキュリティ対策の強化も
Wi-Fiルーターの範囲は限られており、一台でご家庭全体をカバーできないケースもあります。そんなときに役立つのが、メッシュルーターに搭載されている「AiMesh」などの機能です。
「AiMesh」では、複数のWi-Fiルーターをつなぎ合わせてWi-Fiネットワークを構築し、ご家庭の隅々にWi-Fiが届くように制御することができます。
また、トレンドマイクロ社が提供する「AiProtection」は、外部からの攻撃やウイルスに感染したデバイスからネットワーク機器を保護することも可能です。
カバー範囲からセキュリティまで、かゆいところに手が届く機能が搭載されています。
アンテナ重視のデザインのものもある
一般的な家庭用Wi-Fiルーターがシンプルな長方形であるのに対し、ゲーミングルーターはアンテナを見せていくスタイルの個性的なデザインをしています。
突き立つアンテナは3~8本、LEDライティングを搭載している製品もあります。
お部屋のアクセントにもなるため、気に入ったデザインのものはメモを取っておくと良いでしょう。
ゲーミングルーターを使う2つのデメリット
一方で、ゲーミングルーターにはデメリットも存在します。併せてチェックしておきましょう。
価格が高く高性能だが日常使いには向いていない
一般的な家庭用のWi-Fiルーターは5,000円前後で購入できますが、ゲーミングルーターの相場は15,000円~50,000円程度とかなり高価です。
また、Wi-Fiでゲームをする環境では有効ですが、有線で接続する場合には家庭用のWi-Fiルーターと大差はありません。
気軽に買えるものではないため、求める性能が価格と合致しているかどうかを十分に検討する必要があるでしょう。
サイズが大きく置き場所に悩む
ゲーミングルーターは、アンテナを重視した立体感のある幅広のデザインになっています。インテリアにこだわる方は見た目も選ぶ際のポイントになるでしょう。
Wi-Fiルーターの理想的な置き場所は、なるべく部屋の中心部で、遮蔽物がない棚や机の上です。購入前にスペースを測っておくとイメージしやすくなります。
ゲーミングルーターのサイズの一例
- 幅335×奥行297×高さ68mm
- 幅220 ×奥行83.3×高さ160mm
ゲーミングルーターの選び方
ゲーミングルーターを購入する方が重視する代表的な項目をチェックしてみましょう。
処理能力や速度重視で選ぶ
処理能力や速度重視で選ぶなら、ネットワーク処理を高速で行える高性能プロセッサを搭載していて、最新無線LAN規格Wi-Fi 6に対応しているものがおすすめです。
Wi-Fi 6規格を利用するためには、ゲームを行うデバイスもWi-Fi 6に対応している必要がある点に注意してください。
ご自宅のネットワーク環境で選ぶ
現在のご自宅のネットワーク環境も判断材料になります。Wi-Fiの接続範囲や接続台数はどれくらいでしょうか。
たとえば戸建の場合、1階にゲーミングルーターをおいて2階でゲームを楽しむなら、メッシュWi-Fiネットワークに対応しているものがおすすめです。
ご家族でネットワークに接続する機器が多い場合は、QoS機能が役に立つでしょう。
価格帯で選ぶ
ゲーミングルーターは上を見ればきりがありません。なかには80,000円以上する製品も存在します。
ある程度注目ポイントを決めたら、価格帯で選ぶのもありでしょう。
光回線で回線速度を上げるなら「ドコモ光」がおすすめ
本記事では、ゲーミングルーターについてご紹介しました。
ゲーミングルーターはハイスペックかつゲームプレイを優先させる機能があり、一般的なWi-Fiルーターで起こり得るパケットの損失やラグを軽減してくれます。
しかし一方で、Wi-Fiルーターはご家庭のネットワークの末端に位置する機器であることも重要です。根本的な通信速度は、おおもとの回線速度が変わらなければ変化しません。
場合によっては、ゲーミングルーターに買替えるより、回線を見直した方が相対的に見て得をするでしょう。
現状で最も速く、安定した通信が行えるのは光ファイバーケーブルを利用する「光回線」で、下り最大通信速度1Gbps(理論値)の光回線業者が多くあります。
「ドコモ光」では「ドコモ光 1ギガ」プランのほか、「ドコモ光 10ギガ」の提供も行っています。従来の光回線の10倍となる回線速度を体験してみたい方は、ぜひチェックしてみてください。
「ドコモ光」のサービスの概要
月額料金(ドコモ光1ギガ)※1 | (マンション) タイプA:定期契約あり4,400円(税込)、定期契約なし5,500円(税込) タイプB:定期契約あり4,620円(税込)、定期契約なし5,720円(税込) 単独タイプ:定期契約あり4,180円(税込)、定期契約なし5,280円(税込) (戸建て) タイプA:定期契約あり5,720円(税込)、定期契約なし7,370円(税込) タイプB:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込) 単独タイプ:定期契約あり5,500円(税込)、定期契約なし7,150円(税込) ドコモ光ミニ:定期契約あり2,970~6,270円(税込)、定期契約なし4,620~7,920円(税込) |
月額料金(ドコモ光10ギガ) ※2 | タイプA:定期契約あり6,930円(税込)、定期契約なし8,580円(税込) タイプB:定期契約あり7,150円(税込)、定期契約なし8,800円(税込) 単独タイプ:定期契約あり6,490円(税込)、定期契約なし8,140円(税込) |
契約期間 | なし または 2年定期契約 |
最大通信速度 ※3 | ドコモ光 1ギガ:最大1Gbps ドコモ光 10ギガ※4:最大10Gbps |
申込み方法 | ①ご相談フォームで受付 ②ご相談(希望の曜日・時間に電話) ③申込み完了(そのまま電話で申込み可能) |
※1 定期契約プランは、2年間同一の「ドコモ光」契約を継続して利用することが条件となり、解約(定期契約のない料金プランへの変更含む)のお申出がない場合は自動更新となります。当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて戸建タイプ 5,500円(税込)、マンションタイプ4,180円(税込) 、ドコモ光ミニ2,970円(税込)の解約金がかかります〈2022年6月30日以前にお申込みのお客さまの場合、戸建タイプ14,300円(税込)(ドコモ光ミニ含む)、マンションタイプ8,800円(税込)の解約金となります〉
※2 2年間同一の「ドコモ光」の継続利用が条件となり、当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて5,500円(税込)の解約金がかかります(2022年6月30日以前にお申込みのお客さまの場合、14,300円(税込)の解約金がかかります)。なお、「ドコモ光」とペア回線(「ドコモ光」と対になる携帯電話回線)の契約期間および更新期間はそれぞれ異なりますので、ご注意ください。
※3 ベストエフォート値による最大通信速度
※4 提供エリアは一部地域に限る
永年最大1,100円(税込)/月割引!※
・無料相談をする
※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。また、「ドコモ光ミニ」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「home 5G セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
ゲーミングルーターの検討は光回線を導入してからがおすすめ
本記事では、ゲーミングルーターの概要やメリット、デメリット、選ぶ際のポイントをご紹介しました。
快適なゲームプレイのために購入するのも良いですが、Wi-Fiルーターはあくまでネットワークの末端に設置するものであり、通信速度を根本的に改善するものではないことも覚えておきましょう。
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※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。また、「ドコモ光ミニ」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「home 5G セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
※「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。