光回線の速度に関する基礎知識
光回線の速度には、単位や上り速度、下り速度、Pingなどいくつかの基準や速度があります。
以下では、光回線の速度の単位や、上り下りとは何か、Pingとは何かを解説します。
光回線の速度の単位(bps)とは
光回線の速度を示す単位は、bps(bit per second)というものです。
bpsは、1秒間の送受信可能なデータ量を表しており、数値が大きいほど速度が速いことを意味します。
光回線でよく目にする速度の単位は、主に以下のとおりです。
- K(キロ)bps:1,000bps=1Kbps
- M(メガ)bps:1,000Kbps=1Mbps
- G(ギガ)bps:1,000Mbps=1Gbps
上記のリストの中では、下に行くほど速い通信速度を示しています。
たとえば、1Gbpsは1秒間に約10億ビットのデータを送受信できる速度、1Mbpsは1秒間に約100万ビットのデータを送受信できる速度を意味します。
光回線の上り速度・下り速度とは
光回線の上りとは、インターネット上にデータをアップロードするときの通信のことで、下りとは、インターネットからファイルやデータをダウンロードする際の通信のことです。
上りと下りには、それぞれ通信速度があり、必ずしも同じ速度が出るわけではありません。
上りと下りの主な例は、以下のとおりです。
上り | ・動画投稿 ・SNSへの投稿 ・メールの送信 |
---|---|
下り | ・動画の視聴 ・WebサイトやSNSの閲覧 ・メールの受信 |
動画投稿やSNSへの投稿が多いという方は上りも気にした方が良いですが、動画視聴やSNSの閲覧がメインだという方は、下りを重点的に気にすると良いでしょう。
通信速度の上り、下りについては、以下で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
「通信速度の「上り」「下り」とは?快適に使える目安や計測方法、よくある質問を解説」
光回線の理論値・実測値とは
光回線の理論値とは、回線を利用する際に一切の障害がなく、最高の条件が整った場合のみ出る通信速度のことです。
光回線やプロバイダ事業者のWebサイトに記載されている「最大1Gbps」や「最大10Gbps」という記載は、理論値を示します。
一般的に、ほかの光回線との兼ね合いや利用する場所など、さまざまな条件で速度は異なるため、理論値の速度が出ることはまずありません。
一方、実測値とは、実際にユーザーが利用した際に出る通信速度のことです。
実測値は契約中の光回線やプロバイダによって異なりますが、多くのユーザーが計測した速度のため、どれくらいの速度が出ているのかを知る指標にしやすいでしょう。
光回線の平均速度はいくつ?
光回線の平均速度は、ほかの光回線の使用状況やお住まいの地域など、さまざまなことに影響を受けるため、一概には判断できません。
たとえば、同じ「ドコモ光」を契約している場合でも、戸建プランなのかマンションプランなのか、北海道在住なのか東京在住なのかなどによって、速度が異なります。
また、一般的に理論値の速度が速いほど、光回線の通信速度も速くなる傾向があるため、速度を知りたい際の目安にすると良いでしょう。
光回線の平均速度を明確にするのは難しいため、以下では光回線の最大速度、ほかのインターネット回線の最大速度を紹介します。
光回線の最大速度はどれくらい?
光回線の最大速度は、契約しているプランによって異なります。
また、以下の表のとおり、戸建プランやマンションプランでも最大速度が変わる場合があります。
戸建 | 1Gbps~10Gbps |
---|---|
マンション(光配線方式) | 1Gbps~10Gbps |
マンション(VDSL、LAN方式) | 100Mbps |
光回線の戸建プランでは、多くの事業者が1Gbpsのプランを提供しています。また、一部の事業者は最大10Gbpsのサービスを提供している場合があります。
一方、マンションでは、光配線方式なのか、VDSLやLAN方式なのかどうかによって最大速度が異なります。
VDSLやLAN方式の場合、マンションの共有スペースまでは光ケーブルが引き込まれますが、その先の配線が電話線やLANケーブルになるため、100Mbpsの最大速度になることが多いです。
ほかのインターネット回線の最大速度
光回線だけでなく、そのほかのインターネット回線にも最大速度は定められています。
光回線やホームルーター、モバイルWi-Fi、ケーブルテレビの最大速度は、以下のとおりです。
光回線 | 100Mbps~10Gbps |
---|---|
ホームルーター | 1.7Gbps~4.2Gbps |
モバイルWi-Fi | 1.7Gbps~4.9Gbps |
ケーブルテレビ | 120Mbps~1Gbps |
光回線は、光ファイバケーブルを使ってインターネットに接続するため、快適な通信速度が出る傾向があります。
ホームルーターやモバイルWi-Fiの場合、5G通信対応のエリアでは最大速度が速く、未対応のエリアでは遅くなります。
また、使用するデバイスによって最大速度が異なる場合があるため、詳細は各事業者のWebサイトでご確認ください。
光回線の速度を測定する方法
光回線の速度を測定したい場合、スピードテストのサイトやアプリを使用すると簡単に行えます。
パソコンやスマホでブラウザを開き、検索フォームに「速度測定」と入力すると、速度を測定できるWebサイトを見つけられます。
速度を測定できるWebサイトにアクセスし、「測定開始」や「速度テストを実行」などを選べば、速度を測定できます。
なお、フレッツ光や光コラボをお使いの場合、NTTが提供する「SPEED TEST」を利用すると、NTT区間までの速度、インターネット区間までの速度を測定できます。
NTT区間の速度が出ていない場合は自宅やNTT区間が原因の可能性があり、インターネット区間の速度が出ていない場合は混雑が原因の可能性があるなど、原因を突き止めやすいため、フレッツ光や光コラボをお使いの方はお試しください。
光回線の速度が遅い主な原因とは?
光回線の速度が遅いときは、主に以下のような原因が考えられます。
- 接続方法に問題がある
- ルーターや周辺機器が古い
- ルーターの設置場所に問題がある
- 回線が混雑している
- プロバイダ側で問題が生じている
①接続方法に問題がある
インターネット回線の接続方法には、有線接続と無線接続の2種類があります。一般的には有線接続のほうが、接続が安定しやすいため、無線接続の際に速度が遅くなる可能性は考えられます。
また、Wi-Fiルーターでも、周波数によって接続先が2種類に分けられていることがあります。Wi-Fiコードの末尾が「a」か「g」かの違いで、gのほうが、接続が若干安定しにくい傾向にあるといわれています。
②ルーターや周辺機器が古い
ルーターや周辺機器が古い機種の場合、性能が低く光回線の速度を活かしきれない可能性があります。光回線が「最大1Gbps」と謳っていても、ルーターが100Mbpsにまでしか対応していなければ、最大速度は100Mbpsしか出ません。
光回線を利用しているのに速度に不満がある場合は、一度自宅のルーターのスペックを確認しましょう。
③ルーターの設置場所に問題がある
インターネットに接続しているデバイスとルーターとの距離が遠いと、接続が安定せずに速度が低下する場合があります。
また、距離は近くても間に多くの障害物があるような場合も、速度が低下しやすいです。
④回線が混雑している
マンションの共用回線を利用している場合、ほかの住人の方も多くインターネットに接続する時間帯(主に夕方以降)は、回線が混雑して速度が遅くなることがあります。
戸建の回線の場合でも、ルーターに複数のデバイスを接続して通信していると、混雑しやすいです。
⑤プロバイダ側で問題が生じている
プロバイダ側に通信障害や問題が生じている場合も、速度が遅くなります。最悪の場合、しばらくの間インターネット接続ができなくなる可能性も考えられます。
プロバイダ側の問題の場合は、利用者側の工夫で解決できる事案ではないので、解決を待つしかありません。
光回線の速度を改善するための方法
光回線の速度が遅い場合はどうにかして改善したいと考える方も多いでしょう。
光回線の速度が遅い場合の、主な改善方法は以下のとおりです。
- 通信機器を再起動する
- Wi-Fiルーターの設置場所を変更する
- 無線接続から有線接続に変更する
- Wi-Fiルーターを買替える
- 契約中の光回線・プロバイダを見直す
それぞれの改善方法を詳しく解説します。
通信機器を再起動する
光回線の速度が遅い場合、通信機器を再起動すると改善する場合があります。
Wi-FiルーターやONUは、長時間使用し続けていると、内部にデータが溜まり処理が遅くなることがあるからです。また、一時的なバグは動作不良を起こしている場合も考えられます。
通信機器を再起動する手順は、以下のとおりです。
- Wi-FiルーターやONUの配線の抜けや緩みがないか確認する
- Wi-FiルーターやONUの電源プラグを抜く
- 10秒ほど待ってから再度電源プラグを差し込む
- Wi-FiルーターやONUのランプが正常に戻るまで2分程度待つ
- パソコンやスマホでインターネットに接続し、改善されたか確認する
上記の手順で通信機器を再起動し、速度が改善されるのか確認してみましょう。
Wi-Fiルーターの設置場所を変更する
光回線を無線で接続している場合、Wi-Fiルーターの設置場所を変更すると、速度が改善される可能性があります。
無線接続では、壁や床、家具などの影響やほかの電波との干渉などによって、つながりにくい場所が発生してしまうことがあるからです。
Wi-Fiルーターの設置場所は、床から1~2m程度の高さで、できる限り家の中心に設置すると良いとされています。
また、主に以下のような場所には設置しない方が良いです。
- 水槽や花びん、家電の近く
- 金属製の棚や棚の中
- 床や窓際
- 部屋の隅
上記の場所にWi-Fiルーターを設置している場合、そのほかの場所に移動させ、速度が変わるのか確認してみましょう。
無線接続から有線接続に変更する
光回線を無線接続している場合、有線接続に変更すると速度が改善されることがあります。
無線接続と比べて有線接続では、電波の減衰や遮蔽物の影響を受けにくく、電波干渉がないため、速度があがる可能性があります。
なお、有線接続に変更する場合は、LANケーブルが必要です。LANケーブルには、カテゴリという規格があり、カテゴリによって最大通信速度が異なるため、新たに用意する際は注意する必要があります。
カテゴリ | 最大通信速度 | 伝送帯域 |
---|---|---|
カテゴリ 5 | 100Mbps | 100MHz |
カテゴリ 5e | 1Gbps | 100MHz |
カテゴリ 6 | 1Gbps | 250MHz |
カテゴリ 6A | 10Gbps | 500MHz |
カテゴリ 7 | 10Gbps | 600MHz |
カテゴリ 7A | 10Gbps | 1000MHz |
カテゴリ 8 | 40Gbps | 2000MHz |
お使いの光回線やプロバイダの最大通信速度に併せて、最適なカテゴリのLANケーブルを用意しましょう。
LANケーブルの見分け方については、以下で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
「LANケーブルの見分け方は?カテゴリや種類を見分けるポイントをわかりやすく解説」
Wi-Fiルーターを買替える
お使いのWi-Fiルーターの規格が古い場合、契約中の光回線やプロバイダの通信速度を活かしきれていない場合があります。
Wi-Fiルーターには規格というものがあり、規格によって最大通信速度が定められているからです。
たとえば、最大通信速度1Gbpsの光回線を契約している場合でも、Wi-Fiルーターの最大通信速度が100Mbpsの場合、最大でも100Mbpsの速度しか出ません。
ご家庭のWi-Fiルーターの規格がわからない場合、以下の表を参考にしてください。
規格 | 最大通信速度 | 周波数帯 |
---|---|---|
Wi-Fi 5 | 3.5Gbps | 5GHz |
Wi-Fi 6 | 9.6Gbps | 2.4GHz、5GHz |
Wi-Fi 6E | 9.6Gbps | 2.4GHz、5GHz、6GHz |
Wi-Fi 7 | 46Gbps | 2.4GHz、5GHz、6GHz |
基本的に新しい規格ほど最大通信速度が速くなるため、ご自身の予算に併せて新しい規格のWi-Fiルーターを購入すると良いでしょう。
Wi-Fi 7については、以下で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
契約中の光回線・プロバイダを見直す
契約中の光回線やプロバイダが原因で速度が低下している場合、ほかの事業者に乗り換えることで改善される可能性があります。
光回線やプロバイダは、回線の混雑や設備能力などがボトルネックとなり、速度低下を招く場合があります。
また、光回線やプロバイダ側が原因の場合、ご自身で解決するのは難しいため、乗り換えを検討するしかありません。
光回線の速度に不満があるなら「ドコモ光」を検討しよう
契約中の光回線の速度に不満がある場合、「ドコモ光」への乗り換えをご検討ください。
「ドコモ光」では、最大通信速度10Gbps※1の「ドコモ光 10ギガ※2」を提供しており、快適なインターネット環境を構築できます。
お使いの光回線の速度に不満がある方は、この機会にぜひ「ドコモ光」をご検討ください。
月額料金 (ドコモ光1ギガ)※3 |
(マンション) タイプA・C:定期契約あり4,400円(税込)、定期契約なし5,500円(税込) タイプB:定期契約あり4,620円(税込)、定期契約なし5,720円(税込) 単独タイプ:定期契約あり4,180円(税込)、定期契約なし5,280円(税込) (戸建) タイプA・C:定期契約あり5,720円(税込)、定期契約なし7,370円(税込) タイプB:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込) 単独タイプ:定期契約あり5,500円(税込)、定期契約なし7,150円(税込) |
月額料金 (ドコモ光10ギガ)※4 |
タイプA・C:定期契約あり6,380円(税込)、定期契約なし8,030円(税込) タイプB:定期契約あり6,600円(税込)、定期契約なし8,250円(税込) 単独タイプ:定期契約あり5,940円(税込)、定期契約なし7,590円(税込) |
契約期間 | なし または 2年定期契約 |
最大通信速度※1 | ドコモ光 1ギガ:最大1Gbps ドコモ光 10ギガ※2:最大10Gbps |
お申込み方法 | ①ご相談フォームで受付 ②ご相談(希望の曜日・時間に電話) ③お申込み完了(そのまま電話でお申込み可能) |
※1 ベストエフォート値による最大通信速度
※2 「ドコモ光 10ギガ」の対象エリアは、一部に限られます。詳しくはこちら
※3 定期契約プランは、2年間同一の「ドコモ光」契約を継続して利用することが条件となり、解約(定期契約のない料金プランへの変更含む)のお申出がない場合は自動更新となります。当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて戸建タイプ 5,500円(税込)、マンションタイプ4,180円(税込)の解約金がかかります〈2022年6月30日以前にお申込みのお客さまの場合、戸建タイプ14,300円(税込)、マンションタイプ8,800円(税込)の解約金となります〉
※4 2年間同一の「ドコモ光」の継続利用が条件となり、当該期間内での解約、定期契約のない料金プランへの変更などの場合、更新期間を除いて5,500円(税込)の解約金がかかります。なお、「ドコモ光」とペア回線(「ドコモ光」と対になる携帯電話回線)の契約期間および更新期間はそれぞれ異なりますので、ご注意ください。

永年最大1,100円(税込)/月割引!※
・無料相談をする
※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
光回線の速度を測定して適切な対策をしよう
光回線の速度は、利用中の光回線やプロバイダによって異なります。
お使いの光回線の速度が遅いと感じる場合や不満がある場合は、改善方法をひとつずつ試してみましょう。
複数の改善方法を試しても速度が変わらない場合、光回線やプロバイダが原因の可能性があるため、乗り換えをご検討ください。
「ドコモ光」では、最大通信速度10Gbps※5の「ドコモ光 10ギガ※6」を提供しており、契約中の光回線よりも最大通信速度が優れている場合があります。
光回線の速度に不満がある方は、この機会に「ドコモ光」をご検討ください。
※5 ベストエフォート値による最大通信速度
※6 「ドコモ光 10ギガ」の対象エリアは、一部に限られます。詳しくはこちら

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※「ドコモ光」契約者と同一「ファミリー割引」グループ内の「eximo」 「eximo ポイ活」 「irumo(0.5GBを除く)」 「5Gギガホプレミア」「5Gギガホ」「5Gギガライト(1GB超)」「ギガホ プレミア」「ギガホ」「ギガライト(1GB超)」の契約者が対象です。「5Gギガライト/ギガライト(1GB超~3GB)」は550円/月を割引します。また「5Gギガライト」「ギガライト」のご契約で、ご利用データ量が1GB以下の場合は対象外となります。同一「ファミリー割引」グループ内に「ドコモ光」「home 5G プラン」の両方が存在する場合は、「ドコモ光セット割」が適用されます。月額料金が日割り計算となる場合は、割引額も日割り計算となります。
※「Wi-Fi」は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。

